J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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ヴァンフォーレ甲府のように24

2021-05-16 00:22:17 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 本当は昨日アップしようかと思っていた記事ですが、昨日のとおりです。コロナ禍で全国にネガティブな空気が漂っているな中、少しでも未来に向けた話題を提供させていただきたいと思います。SDGsといえば、最近ではビジネスシーンで唱えられる事も増えてきました。先日もニュース番組で、各アナウンサーが順番に、自分はこういうアクションをしていると表明していたなぁ。当ブログでもと、一度17項目を見比べてみましたが、日頃そういうテーマの記事を取り上げているという程度で、取り扱いがちょっと難しいなと。個人ではフードバンクに提供した事もあるし、去年は医療従事者向けに寄付もしたし、日頃エネルギーの節約もしているし、フェアプレーは一番好きな言葉。そんな中でのJクラブ初のSDGs宣言ですか。
  
【J2甲府「ヴァンフォーレSDGs宣言」Jクラブ初 山梨から世界に】

「J2ヴァンフォーレ甲府の佐久間悟社長(57)とDF小柳達司(31)が30日、オンラインで『ヴァンフォーレSDGs宣言』を行い、クラブとしてSDGs(持続可能な開発目標)の活動を積極的に行い、地域や社会に貢献していくことを発表した。JクラブがSDGsの活動を宣言をするのは初めて。
 甲府は04年から『小瀬エコスタジアムプロジェクト』として、紙コップの使用をやめ、返却所で100円返金されるデポジット方式によるリユースカップを使用し、ごみや二酸化炭素の削減を続けてきた。教育面でも、選手が地域の子供たちの食育や、学校を訪問し仕事の話を行うなど、SDGsの項目に当てはまる活動を行ってきた。
 佐久間社長は『先駆けてやってきた活動。ここはSDGs宣言をさせていただいて、プロサッカークラブが持つ認知度、発信力を生かし、地域のハブになって活動に取り組みたい。この取り組みにご興味いただいている企業、団体、組織、個人にも力を借りながら山梨から、世界に広げていけたら』と抱負を述べた。
 今後は『環境』『教育』『健康』『国際交流』を4本柱に掲げ活動を広げていく。『教育』では、アカデミーの中学生を対象に行ってきた『インパクトプログラム』を強化。理系の分野の講師を招き、オンラインの講義を通じ、子供たちに理系の知識に興味を持ってもらえるプログラムを計画中で、今後はアカデミー以外の子供たちにも門戸を広げていくという。
 クラブでは既に『SDGs推進部』を立ち上げている。かねてSDGsに興味を持ち、自発的に勉強を続けてきたDF小柳が同推進部の部長に就任した。選手も活動に協力していく。現在、練習ではコロナ禍の感染防止対策で、各選手やスタッフがペットボトルで給水している。」
引用:日刊スポーツ

 甲府さんは当ブログでも「付加価値が高い公共財Jクラブ」として評価が高いクラブです。今回出てきた取り組みも過去の紹介記事にあるものがいくつもあります。まずはクラブ公式HPにしっかり「SDGsへの取り組み」ページを設けている事。選手会にSDGs推進部ができて、小柳選手が推進部長に就任し、佐久間社長と並んで今回の記者会見に臨んでいます。小柳選手は興味を持って自発的に勉強をしていたという事で選手レベルの意識が高い。「教育」ではアカデミー以外の子ども達にも門戸を広げるという事で、この辺もちょっと違いますね。
 SDGsの各項目は世界レベルでのテーマなので、クラブや個人の普段の活動にどうつながるのか、すぐにイメージが沸かないところですが、甲府さんでは1つ1つ丁寧に説明をされていました。
   
【17のターゲット別活動実績】
①貧困をなくそう
 「カンボジアへの支援活動」「父子家庭へのチケット贈呈」
②飢餓をゼロに
 「フードバンクへの協力」
③すべての人に健康と福祉を
 「社会福祉法人との連携」「山梨県赤十字血液センター献血啓発運動への協力」「山梨大学医学部付属病院、県立中央病院小児科訪問」「各種予防啓発運動への協力」
④質の高い教育をみんなに
 「ヴァン+実育山梨(体験型教育)」「お絵かきコンテストの実施」「インパクトプログラムの実施」「U-14よのなか科/U-16プレプロ研修の実施」「山梨学院大学への授業講師派遣」「ヴァンフォーレクイーンマナー研修の実施」
⑤ジェンダー平等を実現しよう
 「YFA L&Gハッピーサッカーへの協力」「レディーススクールの実施」
⑥安全な水とトイレを世界中に
 「LTO活動(海さくら)への協力」「スクールサマーキャンプの実施」「エクスプロールアドベンチャーの実施」
⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
 「カーボンオフセット試合の実施」「ホームゲーム照明でのグリーン電力運用」
⑩人や国の不平等をなくそう
 「カンボジアへの支援活動」「ソーシャルフットボール大会の実施」「住吉病院との連携」「山梨ブラインドサッカー協会との連携」
⑪住み続けられるまちづくりを
 「ホームタウンサンクスデーの実施」「ヴァン+実育山梨(知育、食育、道徳)」「環境への取り組み」「シニア向け運動教室の実施」「農業体験イベントの実施」「継続的な清掃活動の実施」
⑫つくる責任つかう責任
 「ピッチ看板・横断幕の再活用」「チームウェアの再活用」
⑬気候変動に具体的対策を
 「CO2削減に向けた取り組み」「エコスタジアム」「資源の有効活用・無駄遣い防止」
⑭海の豊かさを守ろう
 「LTO活動(海さくら)への協力」「自然環境教育」「リユースカップの使用」「スタッフによるゴミ拾い活動」「ショップ袋有料化」
⑮陸の豊かさも守ろう
 「県産ひのきメダル(間伐材の再利用)の推進」「トレッキングを通じた森林資源への理解」「酪農体験」「水辺観察会実施・協力」「カーボンオフセット試合の実施」「古紙回収」
⑯平和と公正をすべての人に
 「チャリティーRunへの協力」「フェアプレー宣言の実施」「地雷の除去活動への支援(カンボジア)」「各種義援金活動への協力」「ピンクシャツデーの協力」「山梨県警察関連の広報協力」
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
 「ヴァンフォーレ山の都駅伝の実施」「ホームタウン連絡協議会による連携」

 この17のターゲット別の活動実績は本当にわかりやすいですね。17のうちあてはまらなかった項目は⑧⑨ですが、⑧は「働きがい、経済成長も」、⑨は「産業と技術革新の基礎をつくろう」という内容なので、Jクラブではそこまでは関われないかな。活動実績を1つ1つ取り上げるのは省略させていただきますが、普段いかに社会・地域貢献活動をされていたかよくわかります。つまり、普段しっかりされているから、SDGsというくくり方でもすぐに埋まってしまうという事ですか。普段商業活動ばかり目を向けているところは、あてはまる活動がほとんど無いからこういう時に存在感が極端に薄れてしまうという事。4つの重点ターゲットというのも素晴らしいですね。
   
【4つの重点ターゲット】
①環境
 「小瀬エコスタジアムプロジェクト」「東京都市大学伊坪研究室、グリーンスポーツアライアンスとの共同研究」「中小企業向けSBT・再エネ100%目標設定支援事業」
②健康
 「シニアわくわく運動教室」「緑ヶ丘元気UPプログラム」「地域企業イノベーション支援事業」
③教育
 「小学校巡回スポーツ教室」「ヴァンフォーレ夢のチカラ」「ヴァンフォーレご飯のチカラ」「ヴァンフォーレ仕事図鑑」「インパクトプログラム」
④国際交流
 「カンボジア・ラオス」「ウズベキスタン」「アカデミー海外遠征」

 甲府さんは産官学協働の取り組みも多いし、地元行政ともしっかり協働されています。よく、うちは小学校を1年に1回たくさん回っているから貢献活動をしっかりやってるでしょ?という価値観もあるのかもしれませんが、甲府さんのこれらの実績を見ると、同じレベルで語って欲しくないと思う人も多いでしょう。

 では、SDGsアクションで地元のJ2岡山はどうなのかと思い、試しに検索してみました。これが出てきましたが、甲府さんの域には程遠いですね。他の地元3クラブよりはいくらかボリュームはあったようですが、甲府さんと比較するのは酷な結果となりました。当分同じ土俵で語らない方がいいようですね。Jクラブの大半はまだ同じようなレベルのところが多いとは思いますが、何クラブかが積極的に取り組んでいます。
 ちょっと調べてみました。漏れているクラブもあるかもしれません。J1名古屋J1浦和J1湘南J1清水J2大宮J2東京VJ2山形J3横浜J3岐阜J3鹿児島J3盛岡
 YSCCさんは早かったですね。これらの中でさすが湘南さん、甲府さんの域に近いです。また改めて紹介させていただきます。あと、Jリーグではシャレンがあり、SDGsとかぶる部分が多いです。ここに川崎さんの名前が出てきませんが、そのうちにシャレンと合わせて交通整理をされて、ドーンとSDGsの部分で発表される事でしょう。またSDGsについて、全クラブチェックしますかね。
J2甲府公式HP「SDGsへの取り組み」ページ:https://www.ventforet.jp/club/sdgs.html
J2甲府関連:30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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