前回3月12日にも行った所です。同じ集まりですが、講師の先生が違いました。今回は宮田太郎氏(歴史古道研究科、歴史講師、歴史ルポライター等の肩書を持っておられます)。前回は植物の冬芽観察という生物学系でしたが、今回は社会科。
上の写真は成瀬尾根を北の方から歩いてきて振り返ったところ。左側が町田市。フェンスの右側が横浜市。
↓これから向かう道。右手が町田市。黒いフェンスの左手が横浜市。先生の説明によると、右が武蔵の国、左が相模の国。昔からずーっと、この尾根道が国ざかいだったそうです。
このあたりは縄文遺跡の多いところで、途中の畑の脇に、縄文土器のかけらが!!! 教えてもらわなければわからないですが、このような状態で手に取ったのは初めて。写真だけ撮らせてもらいました。今でも結構このあたりの畑からかけらが出土するそうです。へーー。
同じ道でも、見方が違うと見えてくるものが違うということを改めて実感しました。
成瀬尾根を途中で下って、東雲寺境内へ。
ここは前回は素通りでしたが、歴史的には注目ポイントが沢山だそうで、たとえばこの六角堂の中には白鳳時代につくられた誕生仏がおまつりされていて、関東以北では最も古い仏像とのことです。お堂の前に立つと中に明かりが灯り小さな誕生仏を見ることができます。
しかしもう一つ気になったのが手前のこの白い花の木で、
総状花序 というのでしょうか、下から上へ順に咲いていく様で、花とつぼみのリズムが面白く、全体に円錐のような、あるいはぽっと灯った蝋燭の炎のようでした。後で分かった名前は利休梅でした。
その後また成瀬尾根に戻って、前回と同じ山吹緑地へ。少し晴れていて、遠くの山並みの左端に大山が見えます。
しかしこれが終点ではなく、さらに歩いて、尾根を下り、 恩田川を渡り、
たどり着いたのは 東急電鉄長津田車庫。
ここが最終目的地「なすな原遺跡」。この沢山の電車の下。
何でも日本最古の縄文土器(紀元前約1万年前のもの)が出土したとか。ここから出土した貴重な縄文土器はコンテナにして1000箱分、町田の資料館に保管されているとか、北海道や青森とのつながりを示すものがあるとか…。頑張れ町田。
結構歩いた一日でした。