久々に、犬家猫八さんに納入、しました。
左の色合いは、1900年にパリ万博で初めて展示されたマトリョーシカの色合いを真似てます。(いわゆる復刻柄です。)
そのマトリョーシカは確か8個組で、一番上の子は黒いニワトリを抱いてました。
それにしてもマトリョーシカは箱根の入れ子人形の七福神が原点だと言います。
これを、明治の頃に日本に来て箱根に避暑に出かけたロシア人の宣教師が見つけて母国に持ち帰って広めたらしいですが、
たぶんロシアのその地方の人たちのツボにハマったんでしょうね。
どんどん発展して、何十個組というすごいのもありますし、
絵付けも、お土産物の簡単なのから、いわゆる作家ものや、イコンを思わせるものや、芸術品まで、この後の100年余でロシアの有名な工芸品の一つになってしまいました。
私はロシアから輸入された白木のマトリョーシカに絵を描いてますが、その白木のマトリョーシカだけでも素晴らしい工芸品だといつも思います。
ふっくら丸くて、しっかりはまって、順にきちんと納まって…。(たまにひび割れとか、節が目立って困るのとかありますが、)全体に滑らかに仕上げられています。これを作るだけでも大変です。