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作家 井上香織 Official Blog

せつない純愛小説、やさしい目線で描かれたエッセイで人気の作家 井上香織が贈る癒しの空間 

術後の右脚・荷重・2分の1へ・・・・

2014-05-12 | ★Diary★

本日、母はまたレントゲン撮影。

その結果により。

右脚への荷重を今までの3分の1から、2分の1に

変更するかどうか、決まるとのこと。


・・・その荷重って、どれほど厳密なのかと思ったら。

普通の体重計、二台を並べ、それぞれ片足をつけて乗り、

「これが3分の1ですよ」と。

患者に体感させる・・・といった、とてもアバウトなもの。

とはいえ。

母にとって、2分の1へのそれはとても大きな進歩。。

P1030533

午前中に撮ったレントゲンの診断結果がなかなか知らされず。

じりじりしておりましたが。

午後遅く、リハビリ担当の大ちゃんより。

「2分の1でいいそうですよ」と朗報がもたらされました。

・・・この病院って、医師からの説明はないみたい・・・


夕方。

大ちゃんの指導のもと、

はじめて歩行器 (下にキャスターがついており、

上体を支える輪のようなものがある)を使って、歩行練習開始。


その場に私はいなかったのですが。

リハビリを終えた母から電話が。。。


「体が曲がっている上、脚を引きずってる」

と注意されたとのこと。

信頼している大ちゃんの言葉がショックだったらしく。

母はとても落胆しておりました。

こういった場合。楽天的に励ますのが私の役目。

「あのね」

と言いつつ、私は母を傷つけないよう、なんといえばいいか。

素早く考えを巡らせました。

「どんなに筋肉もりもりのアスリートだって。きっと、手術のあと。

はじめて歩くときは、上手になんて歩けないと思うよ」

「そうかな?」と弱々しい母の声。

「そう。絶対に」

私は語調を強めました。

「だって3か月も、まともに右脚をついて歩いてなかったんだもの。

何分の1だのって言われても、加減がわからないし、

もしまた骨折したらって、怖いのは当然でしょ」

「うん・・・ちょっと怖い」

「でしょ? うまくバランスがとれないのは仕方ないんじゃない?」

P1030537

自宅に・・・この庭に一日でも早く母を帰らせてあげるため。

次回から。

マッサージだけではなく、

腹筋と脚力を鍛えるリハビリの手助けもしなければと

思う井上なのでした。

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病室で迎える母の日・・・そして。なぜか金魚と父の想い出話

2014-05-11 | ★Diary★

今日は母の日でしたね ♪

母の待つ病室へ向かいつつ、お花屋さんの店頭をふと見ると、

赤いカーネーションで溢れていました。



去年の母の日は・・・・

あらかじめ、プレゼントは用意せず。

なにか欲しいものがあったら、と。

ショッピングモールへ行ったものの。

「なんにもいらないから、気をつかわないで」と母。

「もう、持ち物を減らさなくちゃって思ってるし」

その言葉の裏にあるのは、いわゆる【終活】だということは、

わかってはいましたが。

「そんな淋しいこと、言わないで」

「だから、なにもいらないの」

「けど。なにかプレゼントしたいのに・・」

結局、その日は、ちょっとお高い和牛を少しだけ買って、

家ですき焼きをした記憶が・・・



今年は。

すき焼きはもちろん、お花の持ち込みも禁止の病室で迎える母の日。

母の好きなアイスクリームを買って行きました ♪

《 もちろん、かちかちに凍らせた保冷剤と保冷バッグ持参 ・・笑・・ 》

生クリームたっぷりのチョコレートアイス。

写真を撮ろうと思っていたのに。

お向かいのベッドの【ファーシルさん】・・・84歳のおばあさま・・・

私がお見舞いに行くと、必ず起き上がり、首を伸ばして聞き耳を立てている様が、

【オットセイ】・・・fur seal・・・スペルは毛皮を着たアザラシ・・・に似ているため、

こっそりつけたニックネームです。

そのファーシルさんがリハビリから帰る時間が迫っていたため、

慌てていたので、撮り忘れてしまいました (笑)


その後、コーヒーを持って。

車椅子で病院の敷地をぐるりと回りました。


今日は風が清々しく、お散歩日和。

いつもは行かない、池をのぞいたら。。。。

P1030625

餌をくれるのかと勘違いしたらしく、

鯉たちが大挙してこちらに向かってきたのに、びっくり !!

と、同時に。ある想い出が蘇りました。


「そういえば。

私が『きんぎょ』ってタイトルの詩で、はじめて賞をもらったの覚えてる?」

「小学校の一年生だったか、二年生のときだったよね」

「うん。一年生のとき。応接間の水槽にいた金魚のことを書いた詩」

「小指を入れると金魚が指先によってくる・・・そんな、かわいい詩だったね」

「そう。あの授賞式のとき。

私は学校を早退させてもらって行ったんだけど。

お父さんが保護者として付き添ってくれたでしょう?」

「そうそう。お父さん、具合が悪くても滅多に早引けなんてしたことなかったのに。

午後から学校を休んで都内の会場まで行ったのよね」

「私ね、お父さんと二人きりで電車に乗るのはじめてだったから、会話もなくて。

すごく居心地悪かった。それから。会場に着いてからも。

厳粛なホールで。最初に君が代をみんなで歌ったとき。

となりの席のお父さんが、誰よりもおっきな声で歌ってるのが

なんか恥ずかしくて、たまらなかった」


池の鯉たちは、私たちが餌を持っていないと気づいたのか、

葉桜の陰の方へと散り散りに去ってゆきました。

それを見届けたあと。母はぽつんと言いました。

「そう・・・お父さん。そんなにおっきな声で歌ってたの・・・」

「うん。ホントに恥ずかしかった」

「あなたが賞をとったこと。お父さんは、うれしかったんじゃないかな」

「でも。私。お父さんに、なにか褒めてもらったこと。一度もない」

「ああいう人だったから・・・」

夕暮れ間近の陽射しが池に映り。

静かな時間が流れておりました。

母の横顔には、穏やかな笑みが浮かんでいました。


追伸

そうそう。私からのささやかな・・・というか、

形にならない母の日のプレゼントとしましては。

足裏マッサージと、入念な肩もみ ♪

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ケアマネージャー選出にまつわるあれこれ

2014-05-09 | ★Diary★

連休前に書いた【家屋調査票】の続きです。。。



書類と写真は、4月のうちに、

現在入院中の病院のリハビリ担当者に提出いたしました。

前述したとおり、

帰宅後の母の住環境を整えておくため。

介護保険を申請する際、市役所でいただいてきた

【居宅介護支援事業者】のリストから、事業所を選び、

そこに所属するケアマネージャーさんと契約し、

ことを進めなければなりません。

しかし。。。

リストは数ページにわたり。

おまけに、そこには住所と電話番号しか書かれていないため、

ネットで検索し、調べてみましたが。

ざっくりとした業務内容しか書かれておらず、

どの事業所を選んだらいいのか、まったくわかりません。

市役所の窓口の方に、

「自宅から近いところの方がいいのでしょうか?」

伺うと、

「介護される方が事業所に通うわけではないので、距離は問題ありません」とのこと。

P1030598

ということで。

妹と一緒に、

リストの中から比較的、実家に近くて、規模の大きい二社を訪問してきました。



まずU事業所。

通りに面したガラス張りの窓は、長いこと拭いていないのか、埃でくもっており、

手垢にまみれたドアを開ける前から、

「こんなところに任せて大丈夫なの?」と、気持ちが萎えました。

中には、面談用のテーブルとイスが2セット置かれてありますが、人気はなく。。。

奥のドアをノックすると、中年の女性が出てきたので事情説明。

「担当の者がお話を伺いますので。少しお待ちください」

イスをすすめられました。

お茶が運ばれるのと同時に。

クリップボードを手にした四十代くらいの男性が現れ、

再び、母の入院にまつわる事情説明。

そして、一通りお話を伺いました。(市役所で聞いたのと同じお話でした)


お忙しそうだったので、

「こちらを選ぶメリットって、どんなことがあるのでしょうか?」

思い切って、単刀直入に訊いてみました。

「う~ん」とうなり、苦笑したあと、彼はこう言いました。

「でも、うちにはケアマネが十数名いますので、いつでも対応できる体制はとれます」

「では、退院のめどがついたら、あためてご連絡いたします」

そう言って、事務所をあとにした私たち。

私 「母体となる事業所より、そこに所属するケアマネさんがどんな人物かってことが重要なのかな?」

妹 「そうかもね」

2014_2

続いてA事業所。

事務所は、介護用品の販売店も兼ねているらしく、

入り口付近には、車椅子や歩行器が展示してあり、

奥の棚にはおむつやウォーキングシューズ、

床ずれ防止グッズなどが所狭しと並んでいました。

市役所の方が言っていたように、事業所に出向くのは主に家族なので。

どこも雑然としているものなのかもしれません。

対応してくれた二十代の女の子に、ここを訪れた理由をお話しすると。。

・・・三回目なので、だいぶ慣れてきた私・・・(笑)

「ケアマネージャーを呼んでまいります」

と、2階に上がっていったきり。

しばらくして戻ってきたと思ったら。

「現在電話中で。30分ほどお待ちいただけないかと・・・」とのこと。

そろそろ夕刻。晩御飯のしたくに、かからなければならない時刻。

30分はちょっと辛いねと、妹に目配せ。

「では。またあらためて」と席を立ちつつ、

「こちらにケアマネさんは、何人いらっしゃるのですか?」

伺うと。「う~ん。えっと。今は5人です」という答え。

Photo_2

駐車場に向かいながら、 妹曰く

「Aさんとは、縁がなかった、ってことかも」


ということで。

今のところ、とりあえず、U事業所が最有力かな。。

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母の庭の花々~カロライナジャスミン

2014-05-08 | ★母の庭の花々★

母の庭・・・

玄関に面した通りから、まず目をひくのは、

黄色いカロライナジャスミン ♪

フェンスに絡ませてあります。

P1030537

☆ カロライナジャスミン ☆

北米から中央アメリカ原産。

つる性常緑樹。

ジャスミンに似た香りがするそうですが、

お茶に用いるジャスミンとは、まったく違う品種とのこと。


害虫や病気にも強く、育てやすいみたいだし、常緑なので、

一枝もらって、さし木にしてみようかな・・・

ああ、またベランダのジャングル化が・・・(笑)



こちらは玄関脇の植え込み。

Photo_3

白いお花は、こぼれ種で増えたノースポール。

黄色いちいさな花は・・・

雑草なのか不明だったので、抜かないでいたら、

かわいい花を咲かせてくれました。

母に訊いてみたのですが、

「植えた覚えがないから、雑草じゃない?」とのこと。

抜いちゃっていいと言われましたが。

白と黄色のコントラストがきれいだったので、

もうしばらくこのままにしておくことにしました ♪

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母の庭の花々~スズラン

2014-05-07 | ★母の庭の花々★

本日も・・・またまた実家へ・・・


まず。目についたのは、群生するスズラン ♪

Photo

★ 鈴蘭 ・ スズラン ★

毎年、花を咲かせる宿根草。

別名は【君影草】

名前も、姿かたちも。こんなに愛らしいお花なのに。

地面の浅いところに茎を巡らせ、その先端から芽をだす、たくましい植物。

・・・母曰く。

「うちのスズランは、お隣から根を張ってきたのよ」

「でも、ブロックの塀があるじゃない」と、私。

「その下を乗り越えてきたらしいの」

・・・お隣に住んでいらした老夫婦は、

渋い日本庭園風の庭をしつらえていました。

大きな石を配した庭の中ほどに、盆栽の棚があったような記憶が・・・

洋風のカラフルな草花は、お好みではなかったようでしたが。

スズランは、あの庭のどこかでひっそりと咲いていたのでしょう。

今や、老夫婦は亡くなって久しく。

そこは砂利を敷き詰めた駐車場となっています・・・



それから。

先日、紹介したオダマキの仲間に。

黄色い花を咲かせる子がおりました

Photo_2

こちらは、先日は、まだツボミだったオダマキ。

Photo_3

そして。

こんな花も・・・

P1030572

追伸

今日の作業は午前中だけだったのですが。

母の病室に出向いた頃から、首の後ろがひりひり・・・ 

虫よけは、ばっちりでしたが。

今後、紫外線対策をきちんとしなければ。と。

心に誓う井上なのでした。。。

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