市役所に提出した書類に基づき。
介護福祉士の資格を持つ調査員の方が、
介護保険認定・調査のため病室にいらしてくださいました。
マスクで顔を覆った、彼女は・・・おそらく五十代後半くらいかな。
胸にさげた顔写真入りの身分証を手慣れた動作で示しつつ、
大きな声で、身振り手振りをまじえ、
まずは、付添いの私とベッドの母に自己紹介。
そしてクリップボードとペンを手に、母の耳元で、
「これから、いくつか、質問を、させて、いただきますね」
一言ずつ区切りながら、さらに大声でお話をはじめた彼女に
私は違和感を感じざるをえませんでした。
・・・弱々しくベッドに横たわる母の姿を見たら、
そう思い込んでしまうのは仕方ないことなのかもしれませんが・・・
「母が患っているのは脚なんです。耳も頭もしっかりしているんですよ」
つい横から、口をはさんでしまいました。
それから・・・
声のボリュームを通常レベルに落としての聞き取り調査は、
約30分続きました。
調査項目には、日常生活にまつわるもの、
そして認知症関連のものも多々ありました。
これは、担当医師から勧められた申請であり、
おそらく退院後の生活の助けになってくれるであろうことは、
母も納得しているはずですが。
これまで自立して生活しようと心がけていた母のプライドを
傷つけることになってしまったのではないかと
少し心配になりました。。。