先日、実家へ帰ったときのこと。
その日の予定・・・11時半に予約を入れていた母の通院前に、
庭仕事を終えておかなければ・・・と、いうことで。
始発電車にて実家へ向かいました。
その時間。夏の頃ならば、もう太陽は顔を出しており、
近くの公園でウォーキングをする方、犬の散歩中の方もたくさんいらしたのに。
外へ出ると、あたりは真っ暗
最寄り駅へ向かう道には人影も少なく・・・
とはいえ、電車に揺られているうちに、少しずつ明るくなってまいりましたが。
実家に着くと、いつも通り、作業着に着替え、庭仕事。
上の写真は、6月に植えた小菊です
作業開始から3時間ほどたった頃・・・
ふと顔をあげると、お向かいのYちゃん(幼馴染)が、
エプロン姿でゴミ出しに出て来ているではありませんか
なんだかうれしくなってしまい、車が行き交う通り越しに、
「もしも~し」
声をかけると、Yちゃんは私に気づき、
「あ~っ 来てたんだ~っ」
車の往来がなくなったのを見計らい、にこにこ顔でこちらへ。。
思わず声をかけてしまったものの、
井上は、いつもの作業着姿・・
「こんな格好で・・えへへっ」
顔を覆っていたマスクをずらし、私が言うと、彼女は。
「私だって。スッピンだしっ」
それから、しばし、立ち話。
「Yちゃん、コーヒーでも、いかが?」
うちの中から、母の声がして。
振り向くと、マグカップを乗せたトレイを持った母の姿が。。
そして、私たちは、濡れ縁に腰かけ、
母が淹れてくれた珈琲・・(インスタントですが)・・を飲みつつ、
楽しいひとときを過ごしました
Yちゃんは。。。
数年前、心のよりどころとしていたお母さまが突然の病で亡くなられ。。。
涙にくれていたようです。
昨年末から、お向かいの実家に帰り、お父さまと暮らしているのですが。。
午後になって、Yちゃんからメール。
『今日は逢えて、とてもうれしかった~
お庭のお花も素敵でした。頑張っているんだね~。
いただいたピーマンは、さっそくごま油でシラスと炒めて、父とお昼ご飯でいただいたよ
それから、おばさんのコーヒー、すごくおいしかった。
おばさんにもよろしく伝えてね』
そうそう。。。
ふたり並んでコーヒーを飲んだ濡れ縁の目の前に、ピーマンの苗があり、
Yちゃんが、「これってピーマン?」と興味深げに言うので、
大きく実ったものを厳選し、いくつか渡したのですが。
ピーマンは役立ってよかったけど。
それよりなにより。
お花を手土産にすればよかった・・・
お母様の御仏壇にお供えできるし・・・
私って、なんて気が利かないのでしょう・・
深く後悔し、次回からは、必ずお花のお裾分けをしようと、
心に誓った井上なのでした