諸々の事情が重なり。
結局、私は母の誕生日に実家へは行けなくなってしまいました
誕生日当日の午後。
とりあえず母に「HAPPY BIRTHDAY」の電話をしました。
そのとき、母は、声をひそめ、小声でこう言いました。
「今ねっ、珍しいお客さまが来てるの」
「えっ だったら、かけなおす」
「おなかのへんがクリーム色でね、ハネが黄緑色」
・・・来客がいるのであれば、邪魔をしないよう電話を切るつもりでいた私に
母は続けて言いました。
「すごぉーくちっちゃいの。15cmくらいかな」
いったい何の話をしてるの
もしかして。。。認知症的な症状
「ねえ、それって、なんの話?」
よくよく訊いてみたところ、
陽射しも差し込み、暖かかったので、窓を開け放っていたところ、
小鳥が二羽、
部屋に迷い込んできてしまったということが判明いたしました
その二羽の小鳥は、30分ほど母の寝室に滞在した後、
出て行ってしまったみたいですが。。。
母は。
「あっ。。。今、行っちゃった」
とても残念そうでした。
「その小鳥さんたちは、きっとお誕生日、おめでとうって言いにきてくれたんだよ。
今年はいいことがたくさんあるって兆しなんじゃないかな?」
私がそう言うと。
「そうだったらいいな」
母も明るい声でこたえてくれました
電話を切ったあと。
調べてみると。
母の説明に合った小鳥は。。。
『メジロ』でした
追伸
メジロさま
母のところへお祝いに行ってくれてありがとうございました