明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

生きるということは、奇跡の連続なんだ

2011-01-15 18:18:43 | 想い
11日、ライター友達と恒例の「えびす参り」に行ってきた。
毎年堀川なのだが、今年はご利益が多そうな、総本社である西宮へ。
必死に商売繁盛を願い、福笹を買って帰って来た。
初詣のおみくじも大吉だったし、なんとか盛り返さなくては!

・・・とにかく神頼みしかないと思う今日この頃。

楽しくお食事もして、帰る途中、メールが届いた。
高校の男バレの部員から。
何かと思ったら、なんと、バレー部の顧問だった先生の急逝を知らせる内容だった。

12日の夕方からお通夜、13日が告別式だという。
死因は、食道付近の大動脈瘤破裂とのこと。

本当に、突然の死だった。

部員やマネと連絡を取り合い、行ける人だけでもお通夜に参列することに・・・
(関西に残っている人が少ないのだ)
結局、私ともう一人のマネと、部員3人が行けることになった。

先生には卒業してからほとんど会ったことがなかった。
それに、先生は男子と女子の両方をかけもちしていて、
その当時強かった女子に付きっ切りだったので、私たち男バレはそれほど深く関わってこなかったように思う。
正直、特別な「思い入れ」のようなものはなかった。

それ以上に、何年も会っていないので、「先生が死んだ」と聞かされても、実感が湧かない。

でも、連絡メールのある一文を見て、たまらなく辛くなってしまった。
それは、喪主の人物・・・
実は、先生は、私と同じ学年の女バレの人と結婚していたのだ。
高校時代からみんなで「怪しい、怪しい」とは言っていたけれど、
彼女が短大を卒業してすぐに先生と結婚した時は、「ほんまやったんや!」と強烈に驚いた記憶がある。

私とは、顔を合わせれば挨拶をする程度の仲だったけれど、
それでも同じ体育館で、毎日一緒にボールを追いかけていた(私は玉拾いやけど)仲間なので、彼女の名前を「喪主」のところに見た時に、一気にぐっと熱いものがこみ上げてきてしまった。

自分と同じ歳で、もう未亡人って・・・
最愛の人を亡くすって・・・

どんなにか辛いだろう。

その気持ちを思うと、たまらなかった。

そして、12日。
会館の中は、ものすごい人だった。
親族、一般の人もそうだけど、何より学校関係者が多かった。
なんとなく「見たことあるな」と思う顔の人もたくさんいた。

お焼香の時、遺影の先生を見上げたら、私の思い出の中の先生よりずっと年をとっていて、「ああ、それだけ時が流れたんだなぁ」と改めて感じた。

ただ、ありがとうございましたと、ご冥福をお祈り致しますと、手を合わせた。
奥さんの前まで行き、頭を下げるときが、やはり一番辛かった。
背の高い、きれいな人だけど、憔悴しきっているのが一目でわかった。
でも、最後の喪主からの挨拶を、気丈にしっかりと話しているのを見て、本当に胸が痛かった。
喪主は、辛くても悲しくても、やらなければならないことがあるのだ。
心の中で「どうぞ頑張ってください」と奥さんにも祈りをささげ、会場を後にした。

入口のところに、先生の思い出の品がいくつか飾られていて、
「あー、バレーボール、懐かしい・・・」と思って近寄って見てみると、
ボールに寄せ書きをしたもので、自分の名前を発見!
部員の懐かしい名前もズラリと並んでいる。

一気に、高校時代へ気持ちが帰る。

そして、参列していた部員と合流し、ロビーに下りると、そこにはもっと懐かしい面々が!
2コ上の先輩たちが、5人ほど集まっていたのだ。
何年会っていなくても、顔を見た瞬間に誰だかわかった。
向こうも気づき、「あー、久しぶりやなぁ」と声をかけてくれたので、
「お久しぶりです!マネージャーです!」と言うと、
「わかってるって(笑)」とつっこまれた。

女バレの人も集まってきて、ロビーはバレー部のOB会みたいになっていた。
不思議なもので、すりこまれているのか、先輩と話すときはなぜかシャキッとして、大きな声になる。
久しぶりにそういう感覚も味わった。

何年も前の卒業生がこうやってたくさん集まって、先生は「いい先生」だったんだな、と思った。
現役の高校生はみんな大泣きしていたし・・・

でも、まだ52歳。
あまりにも若すぎる死だった。

みんなと別れ、帰り道に思った。
「生きている」っていうことは、当たり前のことじゃないんだなぁと。
むしろ、今日もこうして生きられたことは「奇跡」だと思ったほうがいい。
毎日が奇跡の連続で、「生かされている」のだと。

ちっぽけなことでくよくよしている自分とか、
仕事のことで悩んでいる自分とか、
夫が洗面所を水びたしにしたくらいでイラッとくる自分とか、
本当にくだらない。
生きてるだけでいいじゃないか!

明日、また奇跡が続くなら、もっとそれを楽しみたい。
ちゃんと生きよう。
そう思った。
いつもこの奇跡に感謝の気持ちをもって。


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3 コメント

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Unknown (あんこ)
2011-01-15 21:25:25
恩師が逝ってしまわはるのって、ショックやね。
まだまだ働き盛りの年齢やったのにね。
かおりんや教え子がいっぱいお見送りに行ってあげて、先生はとっても嬉しかったと思います。
お見送りは一人でも多いほうがいいって言うもんね。
気丈なかおりんの文章を見て情けなくなりました。
今日のあんこは孤独です。
近ごろ、家族が家族じゃない感じ。
でも、かおりんの二月後半の夜がすでに埋まってるって聞いて、ちょっと安心、
ちょっと笑顔、ちょっとうらやましく
なりました(笑)
21日、なんとか都合をつけて私も行こうと思っています。
この孤独感や閉塞感、周期的なものなんかもしれんけど、けっこうキツイよね。
かおりんちの日本酒冷蔵庫、襲撃を狙うあんこより
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Unknown (かおり)
2011-01-16 00:00:54
あんこちゃん

どうしたの?!
心配よ・・・

>二月後半の夜 ⇒一月後半の夜ね?

飲み会で埋まってるわけじゃないのよ。
飲みは一回だけで、東京の仕事先の人が来るのでお食事会があったり、
夫が帰って来る日は空けておきたかったり、
塾のテスト対策があったり、
21日も例の報告会があったりで。

21日の後に飲もうか!
うちに来てもいいよ~^^
またメールするね!
元気になってほしいよ・・・
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Unknown (あんこ)
2011-01-16 15:25:52
21日、決定で!(笑)
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