朝顔展のために植物園は6時半から開園している。展示場は大芝生地と洋風庭園の境界にあるクスノキ並木の道のテント張りがメイン会場で、京都の愛好家でつくる「京都朝顔半日会」と植物園の共催で、鉢植え大輪朝顔が展示されている。また植物園会館の中では、朝顔の歴史を語る資料展、外のテントではいろいろな変化朝顔が展示されていた。
最初のテントでは、大輪朝顔(黄葉種)が展示されており、摘心によりツルを伸ばさない「盆養作り」…花の数よりも花の色と模様の美しさを尊ぶ。
「数咲き作り」…花の数とともに花のまとまりと色の鮮やかさを尊ぶ。
次のテントでは、大輪朝顔(青葉種)が展示されており、1mmでも大きく咲かすのが目的で、草姿を整え観賞的に見苦しくないように仕立てる。
大輪朝顔(黄葉種)09-08-04-2250 大輪朝顔(青葉種)09-08-04-2257
京都半日会は、明治19年(1886)に創設された会であり、植物園で夏恒例の朝顔展の開催は今年50回目を迎えている。案内者の説明によると、展示当日の天候や気温によって花は敏感に反応し、最適な花が観賞できるかどうかはその人の運によるそうである。
また変化朝顔(変わり咲き朝顔)は江戸時代後期に流行した品種で、選抜と交配で特異固体を生み出してきたが、これらの形質は遺伝的に劣勢で、保存育成が難しい(説明板より引用)ようである。
変化朝顔 09-08-04-2269 変化朝顔 09-08-04-227
付記:朝8時40分頃の見学で、最適な朝顔の観賞には遅すぎと指摘された。
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