ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝敬老の日〟と〝老人の日〟

2021年09月20日 | 俳句

 今日は9月20日、〝敬老の日〟です。以前は9月15日だったのが、平成15年(2003)、ハッピーマンディー制度により現在のようになりました。

  毎日が老人の日の飯こぼす  清水基吉

 この句の作者・清水基吉を、私は名前だけしか知りませんでしたが、なんとわが馬酔木の大先輩だったんですね。

 簡単に紹介しますと、昭和16年(1941)、句誌「鶴」の主宰、石田波郷の門に入り、昭和23年(1948)30歳のとき、「馬酔木」へ復帰した石田波郷に従い、その同人となったんだそうです。小説家でもあり、『雁立』が昭和19年の下半期芥川賞を得たほど。それで「馬酔木」へは俳句や小説を投稿し続け、昭和33年(1958)40歳から、句誌「日矢」を主宰したのだと。

 ところで、『増殖する俳句歳時記』で、この句についての面白いことを知りました。次のように…

日は「敬老の日」だが、「老人の日」でもある。前者は国民の祝日、こちらは第三月曜日と法律で決まっている。「老人の日」はその前の祝日であったが、この日を移動祝日化するにあたって「移動」に全国の老人クラブなどの反対の声が高かったため、時の政府は苦肉の策として2001年(平成13年)の祝日法改正の際、同時に「老人福祉法」も改正し、2003年(平成15年)から国民の祝日である「敬老の日」を9月第3月曜日に変更するかわりに、2002年(平成14年)から9月15日を祝日ではない「老人の日」、9月15日~21日の1週間を「老人週間」として、法律で定めることにしたのだった。「敬老の日」と「老人の日」とでは、大きく意味が異なる。句のように「老人の日」の主体は「老人」であるが、「敬老の日」のそれは老人には満たない年代の人々である。「飯こぼす」はよく見かける光景だが、当人は決してぼんやりしていたりするからではなく、注意はしていても止むを得ず「こぼす」結果になることを恥辱だとも思い、自身への怒りでもあるところが、なんとも切なくて辛い。『新版・俳句歳時記』(2001・雄山閣出版)所載。(清水哲男)

 「敬老の日」と「老人の日」は違う日だったんですね。私はてっきり同じだと…。そこまで考えていませんでした。ちなみに「としよりの日」は昭和25年に開始され昭和40年までの9月15日のこと。昭和41年から平成14年までの9月15日は国民の祝日としての「敬老の日」、平成15年からは9月の第3月曜日に変り、9月15日は「老人の日」なんですね。ナンとややこしいこと!これで間違ってないかしら…おかしかったらゴメンナサイ!

 この「敬老の日」は、宇部市では地域の自治会から招待されて、演芸を見たり籤を引いたり、お弁当が出たりと、何らかのイベントが催されます。でもコロナ禍により昨年同様全てが中止となりました。これは恐らくここだけのことではなく、日本全国同じ様なものではと思っていますが、いかがですか。

 こんな小さな楽しみでもなくなれば、淋しいもの。特に出掛ける機会のない高齢者ではせっかくの楽しみなのにそれがなくなって、我家のおばあちゃんも元気がありません。地域の馴染の方々や編み物サークルなどに行って、お喋りするのが何よりの元気の元でしたのに。家族だけでは限界があります。引き籠りになってお年寄りがどれだけ元気をなくしたことか…。この〝敬老の日〟を考えるよい機会にして、老人にとって何が一番いいのかを、今度総裁になられる方は是非考えて下さいよね。お願いします!

 何かちょっとしたものを貰っても…そういえば、宇部市では市長さんから、イベントなど何も出来ないからといって、高齢者一人につき500円のお買い物券を頂きましたよ。もう嬉しくって、雀の涙がちょちょぎれる~です。(笑)

 他の所ではいかがでしたか?似たり寄ったりかしら。このところ高齢者の数も益々増えているんだから、まあそんなものでしょうかね。

 ところで、1年前の今日のブログ記事がメールで届きました。〝驚き桃の木山椒の木〟のタイトルで「帯状疱疹」のことを書いていました。よろしかったら読んでみて下さい。

OGPイメージ

驚き桃の木山椒の木! - ちわきの俳句の部屋

今日の朝のナント涼しいこと、最高気温も26度。昨日も気持よく晴れて、28度まで…。こんなに違うんですね。やっぱり〝暑さ寒さも彼...

驚き桃の木山椒の木! - ちわきの俳句の部屋

 

 実は以前に主人がこの帯状疱疹に罹った話も書きました。その後遺症の恐ろしさを…。6月13日のぶろぐ、「ついでにもう一つ…〝コワイ話〟を!」に書いています。

https://blog.goo.ne.jp/kanekuti3515/preview20?eid=0f2183ca080fdd075d3da9090429e90d&t=1632137275631

 その後治ったと思っていましたら、また視界がぼやけておかしいのですぐに眼下へ行ったんです。そうしたらやはり帯状疱疹の後遺症だと。

 最近は何も言わないので、もうナンともないのと先ほど聞いてみましたら、生活に困るほどではないが、まだ以前のようには治っていないんだと。ほら、コワいでしょう。帯状疱疹後神経痛になった人もなかなか治らずに困っているようですし、とにかく罹ったかもと思ったら迷わずにすぐ病院へ行くことですよ。これは脅しでも何でもなく、経験者からの情報ですからね。〝信ずる者は救われる〟です!

 去年の写真も白の〝彼岸花〟でした。たくさんの方々が立派な写真を載せておられるので、珍しくもナンともないでしょうが、やっぱり時期ですので我家のも見て下さいね。紅白で、白の方が早く咲き、3、4日遅れて赤です。黄色はまだ出ていません。今年はもう出ないのかな…

コメント (8)
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