金沢の観光スポットレポート(No.1867)
◇ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」②
今回ここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」をユーチューブにアップしたので、再度兼六園を詳しく解説します。ユーチューブの解説版としてぜひご覧ください。
〇噴水
13代藩主斉泰が金沢城の二の丸に噴水を上げるため、試作したものといわれている。城内に噴水が上がったのは文久元年(1861)7月で、同時期につくられたものと考えられている。現存する日本最古の噴水だ。噴水は上部にある霞ヶ池から管を引いてあり、自然の水圧によって上がる仕組みだ。よってその高さは霞ヶ池の水位によって変動するが、通常はおよそ3m50cmを保っている。
自然の景観を凝縮した伝統的な日本庭園において噴水があるのは極めて異色である。
この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっています。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わります。藩政末期、金沢城内の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝えられています。日本で最古の噴水であると言われています。
■写真は噴水の向かいにある時雨亭跡
〇黄門橋
黄門橋は、青戸室石の一枚石で造られた石橋で、一枚岩で単調にみえることから、石を二枚重ねたようなデザインが施されています。また、橋の特徴としては、普通の橋は台石の中央に程よい位置で架かっていますが、この橋は台石の端から斜めに斜角115度の反り橋で白龍湍に架かっています。シュチエーションは、急峻な渓谷を模し、兼六園の六勝でいう幽邃(ゆうすい)蒼古(そうこ)が演出され、周りの景観に溶け込むように工夫されています。
黄門橋の台石(上流側が60センチ下流側が80センチあり重さ6トンと言われている)
〇獅子巌
噴水の方向から黄門橋を渡ると左たもとにある、獅子の姿に似た自然石。虎石、龍石、とともに兼六園の要石といわれている。
■写真は白龍湍(はくりゅうたん)
■写真は常盤岡(ときわがおか)
〇虎石
霞ヶ池北岸の徽軫灯籠そば、シイノキの木陰の笹薮にある。虎が前足を低くして吼えている姿に似ている自然石。能登外浦の曽々木か福浦辺りの産といわれている。獅子巖、龍石とともに兼六園の要石である。
獅子、虎、龍は昔から天子や英雄の例えとなる力強い動物である。これらの石はそれにあやかって出世を願い、配置されたもの。もとは初代藩主利家が治めていた七尾城にあったが、それを金沢城内の庭に移し、さらに兼六園に移したといわれている。
(つづく)
ユーチューブここだけは押さえたい「兼六園のツボVol.1」アップしました。
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