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金沢の観光スポット体験レポート その440(No.684)
◇兼六園の建築物 ②
3)内橋亭(うちはしてい)
霞ヶ池に浮ぶ茶屋。夕顔亭、時雨亭、舟之御亭とならぶ蓮池庭四
亭の一つ。5代藩主綱紀が延宝4年(1676)につくった蓮池庭には、
石川門前から蓮池門にかけて、長さ67間3尺(約122m)、幅4間(約7m
)の調教用の馬場があった。その中ほどに建てられた馬見所が内橋
亭だ。2つの部屋を橋でつないでいたために、この名が付いた。
「馬見の御亭」とも呼ばれていた。
宝暦の大火(1759)で焼失し、11代藩主治脩が安永5年(1776)に再建。
霞ヶ池に移転されたのは兼六園が一般開放された明治7年(1874)
である。水際に8畳の間があり、板縁を通って反橋を渡ると6畳の
水亭である。水亭は3方向が窓となっている。場所は変わったが、
基本的な構造は治脩のつくったものと同じで、往時を偲ぶ貴重な
遺構だ。普段、池に浮ぶ本席は非公開だが、毎年5月7日の開園記
念日茶会の時のみ公開されている。
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■写真は内橋亭
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4)さざえ山避雨亭
栄螺山(さざえやま)山頂にある御亭・避雨亭が傘のような形を
しており、「からかさ山」という愛称もある。
■写真は栄螺山避雨亭
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5)舟之御亭(ふなのおちん)
夕顔亭、時雨亭、内橋亭とならぶ蓮池庭四亭の一つ。舟之御亭は
他の三亭とは違い、舟形をした簡素な四阿である。現在の眺望台
の北西にあり、日本海から白山連峰までのパノラマを楽しむ御亭
だった。消失した時期は不明である。平成12年(2000)に時雨亭と
ともに復元が計られ、梅林を流れる曲水のたもとに建てられた。
古絵図によると4本柱だが、安全面から8本柱となり、左右両側に
は木製ベンチがついて、来園者のための休憩処として蘇った。
■写真は舟之御亭
(つづく)