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金沢KOGEIフェスタレポート ②(No.878)
10月8日(土)-9日(日)しいのき迎賓館、しいのき緑地にて、
KNAZAWA KOUGEIF ESTA 2016が開催された。
金沢は、城下町の風情が今も残り、伝統文化が暮らしの中に息づくと
ともに、金沢21世紀美術館などにみられる創造的かつ革新的な雰囲気
が感じられるまちで、まちのなかには、伝統工芸をはじめ、数多くの
工芸品店や作り手の工房、ギャラリーが集まっています。
しいのき迎賓館内では「KOUGEI体験」コーナー、「KOUGE
Iシアター」があり、伝統工芸士による各種の実演がありどの工芸を
見ても根気と技に感心するばかりでした。
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◇加賀象嵌(かがぞうがん)
象嵌は刀装具などに用いられる金属加飾法で、武士にとっては必需技能
で、加賀象嵌といえば、鐙(あぶみ:馬に乗る際、鞍の両側より吊るし
て足の裏を支える道具)をさすほどにその名声は極めて高いものでした。
現在では、幾何学模様などを取り入れた洗練されたデザインも多く、花
器やペンダントといった小物などにも施されています。
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■写真は加賀象嵌の実演
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◇金沢仏壇の歴史
金沢は、蓮如上人の布教活動により浄土真宗が根をおろした真宗王国の
地で、他の地域に比べて仏壇の需要が極めて高かったことがいえる。
金沢で本格的に仏壇が作られるようになったのは、加賀藩三代藩主前田
利常の頃。江戸や京都から名工たちを加賀藩細工所に呼び集めて、美術
工芸の基礎を築きました。これを機に、多くの職人が住むようになり、
木地師、塗師、蒔絵師、彫刻師の分業体制で制作が行われるようになり、
また、金箔の生産地でもあったことから、金箔をふんだんに使った蒔絵技
術による荘厳華麗な金沢仏壇が作られるようになった。
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■写真は金沢仏壇金具作成の実演
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◇金沢九谷の歴史
金沢九谷は、約200年前から今日に至るまで、九谷らしい華麗な色絵を一貫
して重んじ、新たな技術の開発に研鑚し続けている。現在金沢九谷を代表
とする木米風の絵柄は、他の伝統的絵柄と共に長く愛されている。
金沢九谷の起こりは文化三年(1806)に、それより約150年前に廃窯となっ
ていた古九谷窯に代わり、九谷焼を再興しようという意志の元に始まりま
り、金沢九谷の発端当初、技術者として京都青蓮院官の御抱窯として名高
い陶工、青木木米を招き、九谷村の原石や金沢茶臼山の粘土を調合し、新
生九谷焼の焼成に成功したといわれている。
九谷焼の魅力である鮮やかな絵柄は、時代とともに次々と新しいデザインが
生まれ、今では、それらのデザインをもとに、多くの作家が活躍していまる。
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■写真は金沢九谷の絵つけ実演
(つづく)