亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

可愛い能役者

2023-11-05 | 能楽
定例能の劵をもらったので、今日その能を見に行った。
「土蜘」という演目で、大江山の鬼退治で出てくる源頼光(みなもとのらいこう)が死の病で苦しんでいる所に蜘蛛の精が僧に化けて頼光のもとに現れる。それが蜘蛛の精だと見破った頼光が剣を抜いてやつけるという。
重い病で病床の身である頼光が刀を抜いて闘うという現実離れの話。
その蜘蛛の化け物を演じたのが、故能楽師の渡辺容之助の娘さん松田若子さん。
この化物は男なのか女なのか分からないが。とても可愛いかった。
普通は女の能楽師は女役になって女面をつけて出てくるのだが。
男役?で出ることもあるのかな。
能で登場する女性を演じるのは普通男であるので女に化けるときは女面をつけて出てくる。
ところが今回のシテ(蜘蛛のお化け)は面を付けずに素顔で出てきた。
さて、主役は女なのかなと思ってネット検索してみたが、男とも女とも書いてない。
女の能役者は背丈が低いのでとても可愛く見える。一瞬子供が出ていたのかなとおもった。
能を見に行くときはいつも謡本をもっていくのだが、今日の出し物は途中編集されているのか、途中で演じている場所が分からなくなった。
能は時々時間の都合でだろうか編集されていることがある。
そうなるとせっかく用意していった謡本はまるで役に立たなくなる。
トイレの近い私はすぐトイレにてるよう、出入口のすぐ近くに席をとった。この前は何とかトイレを我慢したが、今回は3時間ほどの公演中に4回もトイレに立った。情けない。
蜘蛛の化物が投げる蜘蛛の糸は和紙を細く長く切って作のだそうだ。
それが見事に蜘蛛の糸のように広がるのだ、それがとてもきれいに見えた。
能楽堂の客の入りはいまひとつだったが、今日の金沢の町は物凄い人だった。
まるどこかの大都会にいるようだった。
そう言えば何かお祭りをやっているんだったけ。
広場には一杯テントが張られ周りには人が一杯群がっていた。
帰りに乗ったバス、女性の隣に座ったら申し訳ないと、男が座っている席を探したが、どこも女ばかり、男がいないのだ。
仕方なし女の人の隣りに座ることになった。
街中にはどこを見ても女ばかり、男は何をしているのだろうか。



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