亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

隅田川

2021-05-23 | 写謡

都の女が行方不明になった我が子を探しに東国へ旅立ちました。
船頭が旅人を乗せようとすると。
旅人は後から物狂いの女が來るから待とうという。
船頭は女をからかってなかなか乗せようとしません。
女があそこの飛んでいる白い鳥は何かと問う。
あれはカモメだというと。女は都鳥かと聞く。
船頭は何のことか分かりません。
女は都鳥の話をします。

船頭は女をからかってなかなか乗せようとしません。
女があそこの飛んでいる白い鳥は何かと問う。
あれはカモメだというと。女は都鳥かと聞く。
船頭は何のことか分かりません。
女は都鳥の話をします。
女はもしやと思い委しくきくとどうやら探し求めていた我がこのようだった。 
梅若丸は必死で母に呼びかけるが母の耳には届きません。
謡本にはやたらとカングリと言う節が出てくる。
カングリとは最も高い音で出すのは難しい。始めは裏声かと思っていたがそうではなかった。聞いていると声を出す前に少し間をおいていた。つまりすぐ声を出す前に気持ちを高めるというか準備をしてから謡うのだろう。やってみた、何とか声が出せるような気がした。
隅田川の稽古順は最も難しい「奥伝」となっている。手元の電子辞書では「おくゆるし(奥許)と書いてある。師匠から奥義(おくぎ)を伝えられること。となっている。特別に認められた人が謡う曲だ。めったに教えてもらえない謡なのである。でもそれは昔の話。今は誰でも教えてもらえます。謡いをやる人が少なくなったからだろう。
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