1969年。僕たちの宵山 ―昭和少年漂流記第二章―25 2017年04月08日 | 日記 彼らの視線をなぞると、そこに見えてきたのは意外な人物だった。 “白髪”だった。“白髪”は京都からいなくなったわけではなかった。 「“おっさん”やないか。宵山に来はったんやなあ、“おっさん”も」 これはいいチャンスと、とっちゃんの腕を取る。“白髪”だったら、声を掛けて合流すれ . . . 本文を読む