俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月4日(水)

2014-06-04 17:27:03 | Weblog
★明易し畳に二つ旅かばん  正子
夜明けも早くなった夏の朝、部屋の中に二つの旅かばんがある。きっと、これから旅行に行くのであろう、そのうきうきとした楽しさが伝わってきます。(高橋秀之)

○今日の俳句
新緑の重なる先に飛行雲/高橋秀之
新緑のつややかな緑と、空に真っ白に描かれた飛行機雲の色彩的な対比がみずみずしい。(高橋正子)

○今朝、6時過ぎに家を出て信之先生と四季の森公園へ出かけた。紅茶だけ飲んで、中山駅のコンビニでおにぎりを買った。四季の森に着くと、例にもれず翡翠を撮るカメラマンが並んでいる。すぐに翡翠が飛んで来て待たずして、写真が撮れた。こちらを見ていたがすぐに飛び立ったので思わずシャッターを押したら、飛んでいる姿が撮れた。飛ぶ軌跡が写真に残っているではないか。翡翠の表情は自分に似ている気がした。そんな顔をしていた。

菖蒲田へ行くともう、菖蒲が咲き始めていたが、まだまだ蕾が多い。蛍の泡が蓮池の周囲の草の茎にたくさん付いていた。帰宅後、写真の整理を手伝って、「俳壇」からの依頼原稿を書く。600字のエッセイ。締め切りは6月20日。みんなの俳句が10句要る。

○紫陽花

[紫陽花/横浜日吉本町]_小紫陽花(コアジサイ)/東京白金台・自然教育園]

★紫陽花や藪を小庭の別座敷/松尾芭蕉
★紫陽花の末一色となりにけり/小林一茶
★紫陽花の花に日を経る湯治かな/高浜虚子
★紫陽花や水辺の夕餉早きかな/水原秋櫻子
★紫陽花や白よりいでし浅みどり/渡辺水巴
★紫陽花の醸せる暗さよりの雨/桂信子
★大輪の紫陽花に葉の大きさよ/稲畑汀子
★里山の結界なせる濃紫陽花/宮津昭彦
★あじさゐや生き残るもの喪に服し/鈴木真砂女
★誓子旧居紺あぢさゐに迎へられ/品川鈴子
★紫陽花の花あるうちを刈られけり/島谷征良
★あぢさゐに触れて鋏のくもりけり/高田正子

紫陽花(アジサイ、学名: Hydrangea、アジサイ科アジサイ属の植物の総称である。学名は「水の容器」という意味で、そのまま「ヒドランジア」あるいは「ハイドランジア」ということもある。また、英語では「ハイドレインジア」と呼ぶ。開花時期は、 6月から7月15日頃。ちょうど梅雨時期と重なる。日本原産。色がついているのは「萼(がく)」で、花はその中の小さな点のような部分。しかしやはり萼が目立つ。紫、ピンク、青、白などいろいろあり。花の色は土が酸性かアルカリ性かによっても。また、花の色は、土によるのではなく遺伝的に決まっている、という説もある。

★妻の浴衣あじさい白く染め抜かれ/高橋信之
★あじさいに七曜またも巡りくる/高橋正子


◇生活する花たち「紫陽花・昼咲月見草・立葵」(横浜日吉本町)
コメント (1)
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