快風丸

俺の船に乗らないか。

愛岐トンネル群

2010-11-27 23:44:48 | Weblog
 11/23に行ってきました。
国鉄中央線の廃線あとのトンネル群。

 まず、何が素晴らしいのか、ポイントは3つ。

1.ロケーション。

  紅葉が素晴らしい。川のせせらぎ、リラックスできます。

2.トンネルそのもの。

  明治33年に完成。8kmに13基が現存しているとのこと。
  総煉瓦づくりの優美な造形。スコップとツルハシだけで掘ったそうです。
  なにせ明治ですから。その技術が青函トンネル、関門トンネルにも生かされた
  そうです。

3.再生の道程。

  1966に廃線以降、ほったらかしで、密林と化した廃線跡を手作業で1日、
  数メートルづつ開拓していったとのこと。現在、4基が整備され、1.5km
  の遊歩道として、年2回、春と秋に公開中。
  今回で6回目とのこと。



 JR勝川から中央本線、高蔵寺の次、定光寺駅へ。10分。
こんな駅です。



 いつもは無人駅です。



 ホームから川を見下ろしましょう。



 もうすでに絶景です。



 入場料、¥100、保険代だそうです。
では、行ってみましょう。








 
 もう言葉はいりません。


   





 風が吹くと、対岸の紅葉の林から落ち葉がいっせいに舞うのです。
 それが、太陽に輝いて、キラキラと輝きながら飛んで行くのです。美しいです。


 
 トンネルに入りしょう。入口は坑門と言うそうです。トンネルの玄関。
 難工事で、工事中、何度か崩落事故があり、20数名の犠牲があったそうです。
 その苦難の証しとして、この部分には最大の装飾を施したのだそうです。





 総煉瓦づくりなので、この部分だけでなく、中もずーっと煉瓦なのです。コンピュータもCADも無い時代にどうやって設計したのか。動力式の重機もなく、すべて手作業で積んでいったのでしょう。偉業です。神業。
 人間って、機械なんかなくても、こんなにすごいものが作れるんですね。そして美しい。









 スタッフがあちこちにいて、いろんなことを質問しました。みなさん、とても丁寧に答えて下さいました。
この事業に対する自信と誇りを感じました。

http://www.geocities.co.jp/ag_tunnel/index.htm

今秋の公開は28日まです。