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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

欅坂「サイレントマジョリティー」初動予想は27万枚、但し焦点は配信ランキングの推移 [04Apr16]

2016-04-04 18:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

04月04日(月) 18 : 55 ~ 21 : 54 [地デ] テレビ東京『仰天パニックシアター』に秋元真夏が出演。
04月04日(月) 20 : 58 ~ 23 : 15 [地デ] テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル』。松村邦洋が先生となる「授業」に高山一実が出演。

04月05日(火) 24 : 25 ~ 25 : 55 [地デ] フジテレビ『直撃!ズキュンワード』に生駒里奈が出演。

04月06日(水) 欅坂46のデビューシングル発売
04月06日(水) 21 : 00 ~ 22 : 54 & 23 : 59 ~ 24 : 54 [地デ] 日テレ『ナカイの窓 2時間スペシャル』&『ナカイの窓 ゴールデン延長戦』に生駒里奈が出演。

04月07日(木) 17 : 00 ~『乃木坂46navi 即売会@スーパーオートバックス八王子』に中田花奈と新内眞衣が参加。
04月07日(木) 19 : 25 ~ 19 : 55 [地デ] NHK Eテレ『オトナヘノベル」に秋元真夏が出演。
04月07日(木) 21 : 00 ~ 22 : 00 [BS] NHK BSプレミアム『あなたに贈る!名曲セレクション~春ソングスペシャル』。松下奈緒、清水ミチコ、ビビる大木がMCを務め、多くのアーティストが出演して様々な春ソングを披露する季節恒例番組に、昨年に続き、乃木坂46が登場。

04月09日(土) 『GirlsAward 2016 SPRING/SUMMER』 in 国立代々木第一体育館 に乃木坂46がアーティストとしてパフォーマンスを披露する予定。さらに、齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理がモデルとして参加。
04月09日(土) 25 : 45 ~ 26 : 00 [地デ] 広島ホームテレビ「H♪LINE」に伊藤万理華、衛藤美彩、和田まあやが出演。


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 31Mar16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Apr~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~Mar]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]
乃木坂公式サイトの「スケジュール」



欅坂46「サイレントマジョリティー」のCDリリースが、明後日、6日水曜に迫ってきました。

YouTube公開のフルバージョンMVは、CD発売前に、再生300万回を達成することがほぼ確実で、大変な人気を呼んでいて、今後、収録楽曲がどのような評価を受け、各種ランキングでどの位置に来るのか、注目されます。

今日は、欅坂デビュー曲のセールス動向について、あれこれ考えてみます。


まずは、オリコンによる発売第1週のCD売り上げ枚数を、最新の完売状況から予想してみましょう。

(表1) 欅坂デビューシングルに関する個別握手会の応募日程と推定売り上げの推移

凡例
[個別握手会の応募受付次数] その応募での積み上げ完売部数 {完売部数/総部数(完売率, 枚数ベースでの販売率), 推定累計売り上げ枚数} (受付時期、受付終了日から初動集計締め切りまでの日数)

# 応募受付次数が赤色で示されているものは、その全部がオリコン初動にほぼ確実に算入されることを示す。
# 推定売り上げ枚数は、CD1枚当たりの平均割り当て時間を10.0秒として計算している。この数値を使うと、完売1部で540枚、全体の販売可能枚数は17.0万枚になる。
#「-58d」は、集計締め切り日の58日前という意味。

欅坂01枚目「サイレントマジョリティー」
発売日:2016年04月06日(水)
オリコン初動集計締切:2016年04月10日(日)
初動算入:???万枚 (第08次分までと推測される)

[01次] +009 {009/315(02.9%, 08.2%) 01.4万枚} (2016/02/08~02/12, -58d)
[02次] +072 {081/315(25.7%, 54.8%) 09.3万枚} (2016/02/18~02/19, -51d)
[03次] +026 {107/315(34.0%, 66.9%) 11.4万枚} (2016/02/25~02/26, -44d)
[04次] +025 {132/315(41.9%, 76.5%) 13.0万枚} (2016/03/03~03/04, -37d)
[05次] +024 {156/315(49.5%, 83.1%) 14.1万枚} (2016/03/10~03/11, -30d)
[06次] +021 {177/331(53.5%, 86.9%) 15.5万枚} (2016/03/17~03/18, -23d)
[07次] +029 {206/331(62.2%, 91.7%) 16.4万枚} (2016/03/24~03/25, -16d)
[08次] +025 {231/336(68.8%, 94.6%) 17.2万枚} (2016/03/31~04/01, -09d)
[09次] (2016/04/07~04/08, -02d)
[10次] (2016/04/14~04/15, +05d)

# 第8次受付のオレンジ色で示された部分は予想。

(参考記事)
乃木坂の風 22Mar14 ~ アレチの業務連絡、完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明
乃木坂の風 23Mar14 ~ 完売表から売り上げ枚数を推定するシミュレーション計算の説明(2)


先週の木曜金曜に、個別握手会第8次応募が行われ、それに伴って、第7次応募終了後の完売状況が判明しています。

331部中206部を売り切り、完売率は62.2%と順調にCDセールスが伸びている。

あまりに好調で、枚数ベースの販売率が、推定91.7%に達しており、そのためだと思いますが、第8次応募では、2回目となる総部数の引き上げが行われ、336部設定に変更されています。


オリコン初動に算入されるのは、まだ明らかになっていない第8次応募分までと考えられるので、上表には、第7次終了後の完売状況を基に、最終的な握手会セールスの予想を書き込んでおきました。

各次における完売部数の積み上げから、第8次では25部が新たに売り切れるとして、21人のメンバーに、適宜、割り振っています。

欅坂各メンバーの人気具合は、乃木坂ほど詳しくないので、「適宜」と言うより、「適当」と言った方が良いかもしれませんが(笑)、分配の仕方による全体推定枚数の変動より、他因子による変動の方がずっと大きいと思うので、あまり気にせずバラまいています。


その結果、第8次終了後の予想される状況は、336部中231部完売で、CD1枚の割り当て時間を10秒とすれば、上表のように、推定17.2万枚となります。

しかし、10秒という設定値は、欅坂は「剥がし」がユルいだろうと考え、さすがにこれ以上はノンビリしないだろうと思えるまで長くした数字で、上限値の気持ちで使っています。

一方、ここ数シングルの乃木坂個別握手会セールスを説明するには、8.5秒が最適ですが、デビューシングルで乃木坂ほどタイトにするとは思えないので、欅坂の下限値と見なしていいかと。

そこで、8.5秒から10秒まで設定値を変えて、予想される握手会分の幅を調べたのが、以下です。

(表2) 「サイレントマジョリティー」個別握手会第8次応募の予想完売状況から、CD1枚割り当て時間を変えて求めた推定初動算入分

凡例
CD1枚割り当て時間 → 初動算入される個別握手会セールス

10.0秒/CD1枚 → 17.2万枚
09.5秒/CD1枚 → 18.1万枚
09.0秒/CD1枚 → 19.1万枚
08.5秒/CD1枚 → 20.2万枚


つまり、オリコン初動に計上される個別握手会セールスは、17.2万枚から20.2万枚というのが、推定値になります。

「ぐるぐるカーテン」は、初動そのものが13.6万枚なので、欅坂個別握手会の「剥がし」がびっくりするほどユルくない限り(笑)、「サイレントマジョリティー」は、乃木坂のデビューシングルを大きく越える初動になることが予測されます。


次に店頭販売分は、どの程度になるか考えてみましょう。

以下の表は、乃木坂の各シングルについて、オリコン初動、店頭販売分、個別握手会分、その比を示したものです。

(表3) 乃木坂46歴代シングルに関する、発売第1週のオリコン調べ売り上げ枚数、いわゆる「初動」の推移とその内訳

凡例
シングル番号 : オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ/特定販売第1週売り上げ; 第1週(店頭/特定)比) [現在の累計] 発売日「タイトル」

# 売り上げ枚数は全て「万枚」単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
# 「店頭販売第1週売り上げ」(A)は、サウンドスキャンTOP20を使って、全タイプの店頭販売CDについて合計したもの。TOP20に初回限定盤しかランクインしていないときは、それらの合計枚数の4%を通常盤売り上げ、4.5%をアニメ盤売り上げと推測して、全タイプの合計を求めている
#「特定販売第1週売り上げ」(B)は、オリコン初動から店頭販売第1週売り上げを引いたもの。forTUNE music を通した売り上げ枚数に等しく、個別握手会によるCDセールスと見なすことが出来る。
#「第1週(店頭/特定)比」は、AをBで割った比で、小数点以下3桁目を四捨五入している。

01枚目 : 13.6 (08.3/05.3; 1.58) 2012/02/22「ぐるぐるカーテン」
02枚目 : 15.6 (07.3/08.2; 0.89) 2012/05/02「おいでシャンプー」
03枚目 : 18.7 (06.1/12.6; 0.48) 2012/08/22「走れ!Bicycle」
04枚目 : 23.3 (06.6/16.7; 0.39) 2012/12/19「制服のマネキン」
05枚目 : 24.2 (07.2/17.0; 0.42) 2013/03/13「君の名は希望」
06枚目 : 33.7 (09.7/24.0; 0.41) 2013/07/03「ガールズルール」
07枚目 : 39.5 (09.0/30.5; 0.30) 2013/11/27「バレッタ」
08枚目 : 45.8 (11.8/34.0; 0.35) 2014/04/02「気づいたら片想い」
09枚目 : 42.2 (11.0/31.1; 0.36) 2014/07/09「夏のFree&Easy」
10枚目 : 47.9 (11.7/36.2; 0.32) 2014/10/08「何度目の青空か?」
11枚目 : 50.0 (15.0/35.0; 0.43) 2015/03/18「命は美しい」
12枚目 : 60.9 (19.5/41.4; 0.47) 2015/07/22「太陽ノック」
13枚目 : 62.7 (17.1/45.6; 0.37) 2015/10/28「今、話したい誰かがいる」
14枚目 : 75.0 (22.9~25.8/49.1~52.2; ???) 2016/03/23「ハルジオンが咲く頃」


第1週の店頭販売セールスを、個別握手会分で割った比は、1枚目「ぐるぐるカーテン」と2枚目「おいでシャンプー」では、非常に高い値になっています。

乃木坂のコアファンがまだ少なく、個別握手会セールスが10万枚を切るほど小さかったことが理由だと思われます。

その後、3枚目「走れ!Bicycle」、4枚目「制服のマネキン」と、総部数が増え、個別握手会の規模が大きくなるにつれ、第1週(店頭/特定)比は下がっていきます。


そして、5枚目「君の名は希望」において、初回限定盤の特典イベントが関東、京都、名古屋の全国握手会3日と「録音会」、個別握手会が5日という、現在に続く基本システムが完成する。

これ以降、第1週(店頭/特定)比は、0.40前後の値に落ち着いています。

但し、0.40から大きく外れるシングルとして、7枚目「バレッタ」の0.30、10枚目「何度目の青空か?」0.32、12枚目「太陽ノック」0.47の3作が挙げられます。


まず、7枚目「バレッタ」ですが、前作「ガールズルール」において、それまで不動のセンターだった生駒里奈が2列目に下がり、白石麻衣を中心とする、橋本奈々未と松村沙友理の「御三家」がフロントを形成、握手会成績に従って、選抜序列が決められる「握手会主義」が登場します。

「バレッタ」では、そのことに気づいたファンが、応援するメンバーの立場を良くしようと、まるでAKB48の「総選挙」のように、完売部数を伸ばす競争を始めた節があり、その結果、本来なら初回限定盤に行く筈の資金が、個別握手会に流れ込み、第1週(店頭/特定)比を下げたのだと考えられます。

「総選挙」的な個別握手会セールスは、8枚目「気づいたら片想い」でも起こりますが、当然ながら、頑張ってお金を使っても、メンバーを選抜入りさせられないケースが相次ぎます。

こういったシビアな現実がファンの熱気に冷や水を浴びせたようで、9枚目「夏のFree&Easy」では、デビュー以来初めて、個別握手会セールスが前作を下回る数字となり、店頭セールスも伸びず、初動そのものが前作割れを起こします。


運営が危機感を持ったのか、10枚目「何度目の青空か?」では、個別握手会の日数が7日間に増やされ、総部数も、最終的に902部にまで引き上げられる。

14枚目「ハルジオンが咲く頃」の総部数でさえ780部で、902部というのは、未だに、乃木坂における最高記録です。

もちろん、個別握手会の規模を拡大すると、それだけ経費が掛かるわけですが、個別握手会セールスの数字は回復して、初動も前々作を上回るレベルに達します。


7枚目「バレッタ」から10枚目「何度目の青空か?」の4作は、運営が個別握手会セールスを急激に伸ばそうと、握手会主義の導入や総部数の大幅増加などで、ある意味、ファンを煽った時期で、ファンの意識が店頭セールスから個別握手会セールスに向かい、その結果、第1週(店頭/特定)比が低く推移したのだと思います。

ただ、こういった急激な変化は、一歩間違えると初動前作割れすら起こす危険があると、運営が懲りたのか(笑)、11枚目「命は美しい」では、個別握手会は6日に戻され、総部数も713部という、常識的なレベルに落とされます。

そして、「命は美しい」の第1週(店頭/特定)比は0.43と、再び、0.40に近くなる。


12枚目「太陽ノック」では、特別ライブ鑑賞券が封入されたセブンイレブン盤が追加され、この「禁断」の特典によって、店頭セールスは大きく伸び、その結果、第1週(店頭/特定)比は0.47まで上がります。

どうも、11枚目以降、乃木坂運営は、個別握手会セールスは、コツコツ地道に上げ、その代わり、店頭セールスを、さまざまな特典で大きくアップしようという方針を取っているように見えます。

12枚目のセブンイレブン盤は、その典型例だった気がします。

ただ、千五百円程度のCDの「おまけ」として、ライブを開催するのは、収支の面から見てかなりシビアな筈で、そういう影響からなのか、以降、この手の特典は付けられていません。


13枚目「今、話したい誰かがいる」は、人気映画「心が叫びたがってるんだ。」やJR東日本ウォータービジネス「FromAQUA」とのタイアップを実現したためか、初回限定盤の特典は通常運転の範囲内に留まった感があり(笑)、個別握手会も総部数が前作とほとんど同じ、そして、第1週(店頭/特定)比は0.37と、やはり0.40近辺の値を示しています。

しかし、14枚目「ハルジオンが咲く頃」は、初回限定盤を1種増やして4種類投入、さらに、外付け特典を多種類用意、セブンネットを中心としたネット予約販売に力を入れ、第1週店頭セールスを大幅にアップすることに成功したように見えます。

サウンドスキャンが、盤種ごとのTOP20ランキングを発表しなくなったため、14枚目の店頭セールスが、どの程度まで行ったのか、具体的な計算が出来ず、(表3)では、第1週(店頭/特定)比を「???」と空欄にしてあります。

ただ、個別握手会セールスは、各メンバーへの部数割り振りから考えても、堅実な上昇を狙っているのは間違いなく、一気に増えたのは店頭セールスの可能性が濃厚なので、第1週(店頭/特定)比は0.5を越える高い値になっていてもおかしくないと思います。


乃木坂のCDセールスを、第1週(店頭/特定)比の観点でまとめると、コアファンが少なく、個別握手会セールスが小さかった1枚目から3枚目では、大きな数値を取り、その後、初回限定盤の特典と、個別握手会の基本的なシステムが出来上がった4枚目から6枚目までは、0.40に近い値に落ち着いている。

握手会セールスを急速に伸ばそうとした、7枚目から10枚目までは、第1週(店頭/特定)比が0.40を割り込み低めに推移。

しかし、11枚目以降は、店頭セールスを伸ばす方向に舵を切った節があり、12枚目や14枚目のように、店頭販売CDに強烈な特典を付けたシングルでは、0.40より高い値を示し、11枚目と13枚目のように、通常運転であれば、0.40辺りに値が落ち着く。


こういった乃木坂の歴史を踏まえて、「サイレントマジョリティー」の店頭セールスを推測してみます。

欅坂のデビューシングルなので、初期乃木坂と同じく、第1週(店頭/特定)比を高く見積もるのが普通なんですが、(表2)に示したように、個別握手会の売り上げは、17.2万枚から20.2万枚と、非常に高いレベルに達している。

(表3)から分かるように、乃木坂の握手会セールスは、「君の名は希望」が17.0万枚、「ガールズルール」は24.0万枚なので、欅坂は、すでに5枚目から6枚目あたりの規模になっていて、コアファンの層は決して小さいとは言えません。


「サイレントマジョリティー」の初回限定盤は、MVと個人PVが収録され、3日間行われる全国握手会への参加券とスペシャルプレゼント応募券を封入した3種類。

また、個別握手会は5日間であり、これらは、「君の名は希望」によく似た特典内容です。

7枚目から10枚目のような、個別握手会セールスを上昇させる握手会主義導入などの「ブースト」はなく、12枚目以降に見られる店頭セールスをアップする外付け特典などの仕掛けもない。

こういった点まで「君の名は希望」に近いので、「サイレントマジョリティー」の店頭セールスを予測する際、第1週(店頭/特定)比を0.40に置くのは、割と妥当な発想じゃないでしょうか。

(表4) 第1週(店頭/特定)比を0.40とした場合の「サイレントマジョリティー」初動予想

凡例
オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ/特定販売第1週売り上げ@CD1枚当たりの割り当て時間; 第1週(店頭/特定)比)

24.0 (06.9/17.2@10.0秒; 0.40)
25.3 (07.2/18.1@09.5秒; 0.40)
26.7 (07.6/19.1@09.0秒; 0.40)
28.3 (08.1/20.2@08.5秒; 0.40)


個別握手会セールスを17.2万枚から20.2万枚とすれば、上表のように、オリコン初動の予想として、24.0万枚から28.3万枚の数字が出て来ます。

しかし、店頭セールスが6.9万枚から8.1万枚というのは、「サイレントマジョリティー」のセールスに関して、現在入ってくる情報から判断して、やや低いという気持ちが湧いてきます(笑)。

YouTube公開MVが300万回に迫る再生回数であるのは、デビュー前の新人としては、考えられない話で、極めて高い注目度だと言えます。

また、Amazonの音楽ランキングで、「サイレントマジョリティー」初回限定盤が2位、3位に入っていて、その関心が、CDセールスに結び付いている可能性がある。

さらに、欅坂のCDフルセットを定価で買う気にはならないけど、MVと個人PVの収録されたDVDは欲しい、全国握手会に行きたい、スペシャルプレゼントに応募したい、生写真は見てみたいと、考える乃木坂ファンは少なからず存在するでしょう。

そうなると、転売目的で初回限定盤を購入するケースが、結構な数に上っても不思議ではなく、店頭セールスを押し上げる原動力になるかもしれない。


乃木坂のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」は、第1週店頭セールスが8.3万枚と、新人としてはかなり高い数字になっています。

AKB48の「公式ライバル」との触れ込みで、「会いたかったかもしれない」を歌うなど、当時の既存アイドルファンの関心を集めた結果だと思いますが、MVの再生回数を見ても、欅坂に対する関心が小さいとは思えないし、乃木坂ファンという、「インフラ」も備えている(笑)。

そこで、コアファンは少ないながら、新人への期待感が店頭セールスを押し上げ、第1週(店頭/特定)比が高い値となっていた初期乃木坂の風味をやや加えて(笑)、0.50で計算してみました。

(表5) 第1週(店頭/特定)比を0.50とした場合の「サイレントマジョリティー」初動予想

凡例
オリコン初動 (店頭販売第1週売り上げ/特定販売第1週売り上げ@CD1枚当たりの割り当て時間; 第1週(店頭/特定)比)

25.8 (08.6/17.2@10.0秒; 0.50)
27.1 (09.0/18.1@09.5秒; 0.50)
28.6 (09.5/19.1@09.0秒; 0.50)
30.3 (10.1/20.2@08.5秒; 0.50)


店頭セールスは8.6万枚から10.1万枚で、初動予想は25.8万枚から30.3万枚となります。

明確な根拠はないけど(笑)、個人的には、(表5)に示された予想が、妥当なラインじゃないかと思っています。

まあ、範囲だと分かりにくいので、一つ数字を挙げると、平均9.5秒程度のユルさで、個別握手会分が18万枚、店頭販売分が9万枚の初動27万枚といった感じでしょうか。


ここまであれこれ吟味して、こう言うのも何ですが、最近、CDセールスには、正直、あまり興味を感じなくなってます。

乃木坂運営が、CDセールスに徹底してこだわるので、その発想や方針を知りたくて、オリコンの初動や累計を分析してきましたが、そういった数字が一般社会や音楽界で持つ意味は、ここ数年、急速に失われつつあり、もはや一部のアイドルファンが関心を寄せる、単なる特典ゲームに過ぎなくなってきた印象がある。

また、サウンドスキャンがTOP20ランキングの掲載を止めて以来、乃木坂のCDセールスに関して、盤種ごとの売り上げ枚数が分からず、オリコン初動の数字から、店頭販売分と個別握手会分を取り出すことが出来ません。

それが可能であれば、(表3)のように、乃木坂の辿った道を数値的に考えたり、完売状況から売り上げ枚数を導くプログラムの精度を磨くことが出来て、それなりに意義のある分析になりますが、現状では、14枚目のように、ごく大雑把な議論に留まってしまいます。


「サイレントマジョリティー」の初動予想は、乃木坂の歴史を振り返る切っ掛けになるので、やってみましたが、実際の数字が、20万枚に届かなくとも、あるいは、30万枚を越えようとも、欅坂に対する評価が、自分の中で変わるようなインパクトはないと思います。

今、もっとも注目しているのは、おそらく明日の深夜にも始まるだろうネット配信において、「サイレントマジョリティー」収録楽曲がどういったランキング推移を辿るのかです。

乃木坂の曲を含めて、アイドル型の推移は、いきなり最高順位をマークした後、1週間、2週間で、急速にランキングを下げ、1ヶ月、2ヶ月すると、リストに見当たらなくなるパターンを取る。

これは、グループに関心を持つ既存ファンの中に、新曲がリリースされるとダウンロード購入する層が、一定の割合で存在して、その人たちが一通り曲を入手すると、急激に配信が落ちていくのだと思います。


一方、西野カナの「トリセツ」のように、半年が経過しても、上位にランクインし続けている場合は、その曲を好きになる人が、次々と新たに現れ、時間当たりのダウンロード数が下がらないのでしょう。

こうなると、累計ダウンロードは莫大な数に達する筈で、まさに、曲がヒットしている状態です。

一般人が累計ダウンロード数を知る術がほとんどない中(笑)、上位ランキング日数がどの程度まで伸びるかは、ヒット度合いを測る重要な物差しになるので、貴重なデータだと考えています。


3月30日(水)に発売されたSKE48の19枚目「チキンLINE」は、オリコンデイリーの数字があまり芳しくないようで、初動30万枚を割り込むかもしれないとも、言われています。

しかし、CDを25万枚以上も売るのは、凄まじいセールスで、特典イベント開催費を考慮した収支はともかく、以前であれば、音楽業界に対して、大きなインパクトを与えたと思います。

ところが、最近、CDセールスで人気を測る雰囲気が、急速になくなっていき、一方、それに反比例するかのように、ダウンロード数、MV再生回数、ツイート数などが、以前にも増して、注目を集め始めている感がある。


正確に追跡したわけではありませんが、iTunes Store トップソングで、「チキンLINE」は、アップロード後の数日間、40位から50位あたりに留まり、最高順位を記録した後、現在、100位くらいまで下がっています。

また、YouTubeに公開されているMV(special edit ver.)は、再生回数が25万回ほどと伸びが重く、その影響もあるのか、CD発売の直前週ながら、Billboard JAPAN Hot100 にランクインしていない。

SKE48は、松井玲奈を筆頭に、メンバーの卒業が続き、チームの再編期に入っているようで、それに伴って、コアファンの数が、以前より、少なくなっているのかもしれません。


コアファンが減少するとCDセールスを回復するのは難しいと思います。

しかし、乃木坂に対してと同じく、音楽関係者からの評価や、大型音楽祭での扱いは、CDの売り上げ枚数ではなく、ダウンロード数やMV再生回数に重きが置かれる時代になりつつある。

CDTVのゲストライブで、「チキンLINE」のパフォーマンスを観ましたが、SKE48らしい、よく揃ったキレのあるダンスは健在で、YouTubeのMVもきっちり作り込まれている。

SKE48は、音楽的な魅力を発信する高い力があると感じるので、こういった楽曲指標に意識を向けて、それを上げる方向に進めば、コアファン数の増減とは関係なく、再編期を乗り越えるチャンスは十分あるんじゃないでしょうか。


3日(日)深夜、NHK総合『MUSIC JAPAN』の最終回が放送され、前半に、BABYMETAL特集が組まれていました。

その中で、BABYMETALを紹介するナレーションが、

冷えきった音楽シーンの救世主か
可愛い文化の最終進化形か

と語っていて、「冷えきった音楽シーン」という言葉にドキッとしました。

NHKの音楽番組ですら、現在のJ-POP界が盛り上がっていないことを示唆している。


そして、乃木坂や欅坂が、この先、どんなにCDセールスを伸ばしても、それだけでは音楽シーンを救うことが出来ないのは明らかです。

今必要なのは、多くの人を夢中にさせる楽曲であり、人々を虜にする音楽的コンセプトじゃないでしょうか。

社会がそれを求めているとき、自分たちの都合だけで、むしろ音楽を窒息させかねない、CDの売り上げゲームにのめり込むのは、グループやメンバーの未来にとって、決してプラスにならないでしょう。

BABYMETALが、欅坂46が、あるいは別のアーティストが、「サイレントマジョリティー」に謳われているように、「大人たちの支配」を越えて、音楽シーンに対して、何らかの「救世主」像を示してくれるのか。

CDの売り上げ枚数より、遥かに興味をそそられるポイントです。


関連サイト

クリックするといきなり動画が始まります。音声などにご注意下さい。

SKE48「チキンLINE」MV(special edit ver.)

BABYMETAL「KARATE」MV

欅坂46「サイレントマジョリティー」MV
Full ver. の公開は2016年4月5日(火)23:59まで


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実感と乖離した音楽チャートが変えるCDセールスの意味、乃木坂46が直面する「人気」の評価基準 [22Mar16]

欅坂「サイレントマジョリティー」MVが再生50万回突破、乃木坂が模索する「マネキン」後の姿 [18Mar16]

欅坂「サイレントマジョリティー」がBillboardでツイート数19位、MVは乃木坂3作抜きの勢い [17Mar16]

生駒里奈、何も語れず、グアム飲酒騒動で乃木坂運営が危うい沈黙ゲーム、欅坂は初動20万枚の勢い [11Mar16]

「BABYMETAL」

BABYMETALのブレイクと漂流する乃木坂46のグループコンセプト [26Apr14]

乃木坂の風 08Feb14 ~ 橋本奈々未の気になるブログ、中元すず香が見せた桁違いの歌唱力 in Mステ

「SKE48」

AKB48「唇にBe My Baby」オリコン初動がミリオン割れ、パンドラの箱が開き始めている [15Dec15]

乃木坂の風 27Mar14 ~ SKE48とHKT48の最新CDセールス分析、極限の特典サービスは何をもたらすのか


// 過去の記事を読みたい方へ

2015年9月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)

2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)

2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 永島聖羅が2016年3月に乃木坂を卒業

永島聖羅の卒業直前の公式ブログ
[名古屋卒業ライブの前々日] 2016/03/17_22:54
「デリシャス、舞台☆永島聖羅 ☆*713」
[ライブの前日夜] 2016/03/18_23:54
「ライブがはじまる☆永島聖羅 ☆*714」
[ライブ1日目終了後] 2016/03/20_00:12
「明日でラスト☆永島聖羅☆* 715」
[ライブ2日目終了後] 2016/03/21_11:00
「卒業☆永島聖羅☆*716」
[最後のブログ] 2016/03/26_23:30
「永島聖羅」

永島聖羅に関する当ブログの主な記事
永島聖羅の涙と笑顔、11th選抜の発表から始まった2015年の長い旅 [19Dec15#2]
永島聖羅のいない乃木坂、らりん卒業を巡るグループの現状と未来 [19Dec15]
11th選抜は序列固定型「超無難」選抜、構想力の欠如が招いた松村沙友理3列目と永島聖羅の涙 [19Jan15]
乃木坂の風 15Feb14 ~ コスプレ感が逆に生きた白石麻衣、一瞬で輝きを見せた永島聖羅 in 仮面ティーチャー
乃木坂の風 09Feb14 ~ 急成長の永島聖羅、緊張する琴子とみり愛、センスを見せた山崎怜奈 in NOGIBINGO!2
乃木坂の風 21Jan14 ~ 8th選抜を予想する(2)、万理華、樋口、永島、中元、星野、熾烈なバック8攻防戦
乃木坂の風 15Jan14 ~ 突っ込まれまくる永島聖羅、強烈ゆったんネタをぶっ込む衛藤美彩 in 「おに魂」
乃木坂の風 12Dec13 ~ 永島聖羅がトークの実力を発揮、bayfm「K・WEST」に伊藤寧々、井上小百合と出演
乃木坂の風 07Dec13 ~ 白石麻衣が好調「温泉宿のぎざか」、永島聖羅は「開運音楽堂」で大暴れ!
乃木坂の風 31Oct13 ~ モー娘。のソチ五輪、AKB48の連続ミリオン、そしてやっぱり永島聖羅は美しい
乃木坂の風 27Oct13 ~ 45人の永島聖羅、「らりんを探せ」が教える乃木坂派の魅力
乃木坂の風 18Jul13 ~ 7th選抜への道、生田絵梨花の思い、永島聖羅の不満にどう答えるか
乃木坂の風 08May13#2 ~ 「プリンシパル」6日目、生田独走、橋本と永島追走、松村長女役獲得
乃木坂の風 05May13 ~ 第二幕出演スコア、生田と高山が同点1位、永島は単独3位、プラス能條の4人が全出演


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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