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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

BABYMETALと欅坂46に『Mステ』出演効果、AKB48G苦戦の一因は「群れる」利点を忘れたこと [25Apr16]

2016-04-25 21:00:00 | 芸能
先週22日金曜のテレビ朝日『MUSIC STATION』で、欅坂46が「サイレントマジョリティー」を披露しましたが、ゴールデンタイムに生放送される有名音楽番組に初出演したとは思えないくらい、落ち着いてましたね。

タモリとのトークを上手くこなし、その直後のパフォーマンスもダンスがよく揃っていて、ほとんどミスを感じませんでした。

歌唱は、乃木坂と同じ「被せ」で、どこまで生歌を入れるかは、各メンバーの判断に任されていた気がします。

2列目の人が歌った時、生歌比率が上がった印象を受けたので、おそらく、歌に自信のあるメンバーがこの列にいるんじゃないでしょうか。

乃木坂でも、生田絵梨花や衛藤美彩のパートは、地声が割とよく聴こえるので、欅坂も同じシステムを採用しているかと。


ただ、その際も、全然、声が震えたりしておらず、なかなかのステージ度胸だと感心しました。

以前、WaTが初出演したとき、ハモリがやや乱れたのか、出来に納得いかなかったようで、歌い終わった後、ウエンツ瑛士はぶ然としてるし、小池徹平は若干、涙ぐんでいるように見えたことがある(笑)。

それほど、Mステのステージは緊張を強いられる筈なんですが、欅坂のメンバーは、やるべきことを冷静にこなしていて、少なくとも表面上は、非常にスムーズな地上波ゴールデンへのデビューに思えました。


欅坂46というグループを紹介するVTRが、センターの平手友梨奈にスポットを当てる形で、結構な時間流され、乃木坂の初出演と比べて、段違いに扱いが良かったです。

まあ、オリコン、ビルボード、iTunes の各ランキングで1位を獲得、MVの再生回数も凄まじい勢いで伸び続けている大型新人なので、注目が集まるのは当然で、音楽番組で重要視されるのも頷けます。

しかし、今回のMステは、欅坂以上に、BABYMETALを大々的に紹介した点が特徴的でした。

ヨーロッパやアメリカにおける海外公演を大成功させ、全米ビルボードのアルバムランキングで、坂本九以来のトップ40入りを果たし、満を持して、国内の音楽シーンに戻ってきた感がある。

NHK『MUSIC JAPAN』の最終回も、前半は、BABYMETALの番組特別ステージライブに、グループの歩みを振り返るVTRを付けた、プロモーションビデオかと思うくらいの大特集で、メディア側も、彼女たちをフィーチャーする意欲が漲っているように思えます。


BABYMETALはMステで、4月1日(金)に発売されたアルバム「METAL RESISTANCE」収録の「KARATE」をパフォーマンスしました。

以前、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を披露したときに比べ、SU-METALこと中元すず香の圧倒的な歌唱力はさらに磨きがかかり、加えて、MOAMETAL(菊地最愛)とYUIMETAL(水野由結)のダンスが、パワーとキレにおいて格段の向上を見せていて、抜群の演奏力を誇る「神バンド」と共に、超ハイレベルなステージになっていました。

数多くの海外公演をこなしたことで、グループが音楽的に成長したのは間違いなく、欧米各国で高い評価を受けるのも、大いに納得出来るパフォーマンスでした。


Mステへの出演は、欅坂にとって、新人として知名度を上げる切っ掛けに、BABYMETALとしては、国内ブレイクへの足がかりにしたいところです。

そして、早速、MVの再生回数と iTunes Store ランキングに、顕著な効果が出ています。

(表1) 「サイレントマジョリティー」と「KARATE」に関する、YouTube公開MVの1日当たり平均再生回数の推移

(凡例)
累計再生回数 at 計測日と時刻 {公開開始から計測日までの経過日数, 公開全期間に渡る1日当たり平均再生回数, 前計測から現計測までの1日当たり平均再生回数}

# 再生回数はすべて万回単位で、「累計」は1桁目を、「平均」は小数点以下2桁目を四捨五入
#「経過日数」には公開日を含めていない
#「公開全期間に渡る1日当たり平均再生回数」は、計測時点での累計再生回数を経過日数で割ったもの
#「前計測から現計測までの1日当たり平均再生回数」は、現計測時点での累計再生回数から前計測時点でのそれを引いたものを、秒単位まで測った経過時間で割り、1日24時間に換算した数字
# 曲名部分をクリックすると、動画が観られます。いきなり始まるので、音声などにご注意下さい
#「←Mステ直後」は、『MUSIC STATION』出演後、最初の計測であることを示す


欅坂46「サイレントマジョリティー」MV (full ver.)
公開開始 : 2016/03/15(火)
公開終了 : 未定 {2016/04/25(月)時点で公開中}
CD発売 : 2016/04/06(水)
同名シングル

336万回 at 04/07(木)12:00 {23日目, 14.6万回/日}
386万回 at 04/10(日)12:00 {26日目, 14.9万回/日, 16.8万回/日}
422万回 at 04/11(月)12:00 {27日目, 15.6万回/日, 36.1万回/日}
481万回 at 04/14(木)12:00 {30日目, 16.0万回/日, 19.6万回/日}
589万回 at 04/18(月)12:00 {34日目, 17.3万回/日, 26.8万回/日}
633万回 at 04/20(水)12:00 {36日目, 17.6万回/日, 22.2万回/日}
677万回 at 04/22(金)16:00 {38日目, 17.8万回/日, 20.3万回/日}
715万回 at 04/23(土)19:00 {39日目, 18.3万回/日, 33.9万回/日}←Mステ直後
751万回 at 04/24(日)19:00 {40日目, 18.8万回/日, 36.2万回/日}
# 4月22日(金)20:00~21:00の『MUSIC STATION』で曲を披露


BABYMETAL「KARATE」MV (full ver.)
公開開始 : 2016/03/17(木)
公開終了 : 未定 {2016/04/25(月)時点で公開中}
CD発売 : 2016/04/01(金)
アルバム「METAL RESISTANCE」

509万回 at 04/10(日)12:00 {24日目, 21.2万回/日}
528万回 at 04/11(月)12:00 {25日目, 21.1万回/日, 19.1万回/日}
585万回 at 04/14(木)12:00 {28日目, 20.9万回/日, 19.0万回/日}
665万回 at 04/18(月)12:00 {32日目, 20.8万回/日, 19.9万回/日}
693万回 at 04/20(水)12:00 {34日目, 20.4万回/日, 14.2万回/日}
726万回 at 04/22(金)16:00 {36日目, 20.2万回/日, 15.4万回/日}
754万回 at 04/23(土)19:00 {37日目, 20.4万回/日, 24.5万回/日}←Mステ直後
778万回 at 04/24(日)19:00 {38日目, 20.5万回/日, 24.2万回/日}
# 4月22日(金)20:00~21:00の『MUSIC STATION』で曲を披露


乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」MV (full ver.)
公開開始 : 2016/03/01(火)
公開終了 : 2016/03/22(火)
CD発売 : 2016/03/23(水)
同名シングル

146万回 at 03/22(火)18:00 {21日目, 07.0万回/日}
147万回 at 03/22(火)23:50 {21日目, 07.0万回/日, 04.1万回/日}


「サイレントマジョリティー」MVは、先週始めから、1日20万回代という速いペースで再生されていたのですが、22日金曜のMステ出演後、それが30万回代へ一気に跳ね上がり、現在では、36.2万回/日という凄みのある数字になっています(笑)。

また、「KARATE」も、出演直後から、それまで1日10万回代で推移していた再生速度が、20万回を越えるレベルに上がり、明らかにMステの効果が表れている。

ただ、「サイレントマジョリティー」が、常軌を逸したスピードで、再生数を伸ばしているので、累計再生回数において、「KARATE」との差が30万回程度にまで縮まっていて、このままのペースが続けば、あと数日で、前者が後者に追いつくと予測されます。


上表では、比較のため、「ハルジオンが咲く頃」MVのデータを載せています。

1日当たりの再生回数は、全期間では7万回/日、公開終了直前の6時間では4.1万回/日となっていて、「サイレントマジョリティー」と「KARATE」のMVが、桁違いの人気を呼んでいることが分かります。

Mステ出演による再生回数速度の急激な伸びは、Billboard JAPAN Hot100 の「国内動画再生回数」ランキングに反映される筈で、「サイレントマジョリティー」と「KARATE」の上位入りは、しばらく続きそうです。


MVの再生回数だけでなく、iTunes Store ランキングにも、Mステ効果を確認出来ます。

(表2) 「サイレントマジョリティー」の iTunes Store トップソングの推移

# 順位の計測は、その日の深夜24:00前後1時間以内に行っている

欅坂46「サイレントマジョリティー」
種別 : ソング
配信開始 : 2016/04/06(水)

順位の変動
[06(水)]
↓004位以内 (最高1位)
[15(金)]
[16(土)] 005位
[17(日)] 005位
[18(月)] 004位
[19(火)] 004位
[20(水)] 006位
[21(木)] 006位
[22(金)] 004位 ←Mステ直後
[23(土)] 004位
[24(日)] 004位

各順位帯へのランクイン日数
配信開始後19日間調査 (2016/04/06~04/24)
[001~005] 17日 {最高1位}
[006~010] 02日
[011~020] 00日
[021~030] 00日
[031~040] 00日
[041~050] 00日
[050~150] 00日
[151~200] 00日
[200位圏外] 00日


乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」
種別 : ソング
配信開始 : 2016/03/23(水)

各順位帯へのランクイン日数
配信開始後33日間調査 (2016/03/23~04/24)
[001~005] 01日 {最高3位}
[006~010] 01日
[011~020] 03日
[021~030] 04日
[031~040] 06日
[041~050] 04日
[050~150] 15日
[151~200] 00日
[200位圏外] 00日


「サイレントマジョリティー」は、配信開始から14日間に渡って5位以内をキープしますが、先週の20日水曜に初めて6位となり、翌21日木曜も6位で、順位降下の兆候が表れていました。

ところが、22日金曜のMステ出演後、再び、4位に復活して、23日土曜、24日日曜と、続けて4位を守っています。

上表には、「ハルジオンが咲く頃」の順位帯別ランクイン日数を載せていますが、「サイレントマジョリティー」のネット配信は、とんでもなく好調で、MV の再生回数と併せると、この曲が「スマッシュ」ヒットしているのは、疑う余地がありません。

しかし、「スマッシュ」を取った、本格的ヒットと呼べるかどうかは、今後の経過次第だと思います。


iTunes Store には、それぞれの曲の順位を表す「トップソング」の他に、複数の曲が収録されているアルバムの順位を示す「トップアルバム」というランキングが公開されています。

「サイレントマジョリティー」は、デビューシングルの初回限定盤に分散収録された6曲を、一つにまとめた「Special Edition」という形で配信されています。

この「Special Edition」の順位が、「トップアルバム」に出てくるのですが、以下のように、Mステ効果と言いたくなるような、顕著なランキング上昇は、今のところは見られません。

(表3) 「サイレントマジョリティー」の iTunes Store トップアルバムの推移

欅坂46「サイレントマジョリティー (Special Edition)」
種別 : アルバム
配信開始 : 2016/04/06(水)

順位の変動
[06(水)]
↓010位以内 (最高1位)
[12(火)]
[13(水)] 012位
[14(木)] 012位
[15(金)] 012位
[16(土)] 011位
[17(日)] 010位
[18(月)] 010位
[19(火)] 015位
[20(水)] 026位
[21(木)] 026位
[22(金)] 029位 ←Mステ直後
[23(土)] 024位
[24(日)] 028位


では、現在、「トップアルバム」の上位にどんな作品が入っているのでしょうか。

(表4) 2016年4月25日(月)16:00時点における iTunes Store トップアルバムの上位ランクイン作品

01位「あの日 あの時」小田和正
02位「METAL RESISTANCE」BABYMETAL
03位「COSMIC EXPLORER」Perfume
04位「The Very Best of Prince」プリンス
05位「BABYMETAL」BABYMETAL

26位「サイレントマジョリティー (Special Edition)」欅坂46


1位の「あの日 あの時」は、小田和正さんのベストアルバムで、4位には、一昨日、57歳での急逝が報じられたプリンスのベストアルバムです。

さすがに、超話題の2作がベスト5に登場していますが、そんな中、2位にBABYMETALの最新アルバム「METAL RESISTANCE」、5位に1stアルバム「BABYMETAL」がランクインしています。

BABYMETALのアルバムについては、詳しい順位推移を記録していませんが、最近、上昇傾向にあり、Mステ出演後、一気にトップ5に入ったようです。


『MUSIC STATION』への出演後、リリースしたすべてのアルバムがトップ5にランクインするのは、視聴者が、BABYMETALというグループの音楽全体に、興味を持ったことを示すものだと思います。

一方、「サイレントマジョリティー」の場合は、曲のランキングには、Mステ効果が出ているけど、アルバムには、そういった影響が見られず、一般層の関心が、欅坂の音楽性というよりは、デビュー曲そのものに集中している節がある。

乃木坂46の「妹グループ」らしいのだけど、社会的な問題がテーマに入っているような、今までのアイドルとは違う雰囲気の歌を、パンチの効いたメロディーと不思議なダンスに載せて歌っている。

しかも、センターの子は、弱冠15歳の美少女で、山口百恵の再来かと囁かれるほど、スケールの大きな才能を秘めているらしい。

そういった好奇心や期待感が、「サイレントマジョリティー」への注目度を高め、MVの再生やネット配信の成績を押し上げている気がします。


アルバムのランキングが上昇しているBABYMETALは、「神バンド」の参加以来、3年以上の月日を重ね、積み上げ、磨いてきた、確立した「ベビメタの音楽世界」に、多くの日本人が注目し始めている。

それに対して、欅坂46は、まだ、よく分からないけど、何だか面白そうだという「未知なるものへの期待感」が、現在の人気上昇につながっている。

そんなことを考えたくなる、Mステ効果の「差」です。


では、今後、欅坂は、「サイレントマジョリティー」の成功を、本格的なブレイクにつなげることが出来るでしょうか。

もちろん、やってみないと分からないことですが、個人的な見通しを述べるならば、私は、それほど未来を楽観視は出来ないと考えています。

その理由は、現在のAKB48Gと乃木坂46に、大きな弊害をもたらしていると危惧される、グループ運営に関わる基本発想が、欅坂において解消されていないどころか、むしろ強化されている節があるからです。


「サイレントマジョリティー」の歌詞に、

この世界は群れていても始まらない

というフレーズがあります。

AKB48Gや乃木坂46は、稀に見る大人数グループなのに、実は、運営方針の根幹に「群れていても始まらない」という発想が横たわっている。


乃木坂の選抜選考は、握手会成績がそのまま反映されるので、メンバーは否応なく、競争を強いられ、そこから「勝ち組」と「負け組」が決まってしまう。

「総選挙」は、メンバー間の競争を、さらに明確にして、それをショーにしています。

大人数の中から、選抜、フロント、センターを勝ち取るためには、グループ内の熾烈な競争を制する必要があって、まさに、「群れていても始まらない」という考え方が貫かれている。

そして、48Gは、競争を勝ち抜いたメンバーとして、前田敦子、大島優子、篠田麻里子、高橋みなみ、板野友美、渡辺麻友、小嶋陽菜、指原莉乃、島崎遥香、松井珠理奈、山本彩といった「スター」を生み出し、重点的な個人フィーチャーを展開してきました。

乃木坂46でも、西野七瀬や白石麻衣を始めとする福神メンバーが、「スター」として扱われ、ソロ曲やソロ出演など、数々の優遇措置を与えられています。


ただ、ここで根本的な疑問が湧きます。

もし、あるメンバーが、ソロとして十分にやって行けるのであれば、そもそも、グループアイドルに入る必要はないんじゃないかということです(笑)。

例えば、広瀬すずほどのオーラがあれば、最初から、ソロとして活動すれば良いわけで、そういった図抜けたスター性を持っている人は、大人数アイドルという仕掛けは一切不要でしょう。

逆に言えば、グループアイドルのメンバーである理由は、1人で活動しても、なかなか切っ掛けが掴めず、ソロで道を拓いていくのが難しいからです。

つまり、「群れていないと始まらない」から、グループに入ったわけで、グループであることの利点を活用すること出来るからこそ、そのメンバーになっている。


「君はメロディー」では、卒業した人気メンバーが、再び合流していますが、篠田麻里子にしても、板野友美にしても、多くの卒業生が、ソロとしては、なかなか思うように活躍出来ていない、シビアな現実がある。

では、なぜ彼女たちは、AKB48に在籍していた時は、あんなに輝き、あんなに人気があったんでしょう。

思うに、グループ内競争によって、大量の「負け組」が誕生したため、少数の「勝ち組」メンバーは、その対比によって、「スター」として眩しい光を放っていた。

つまり、大人数アイドルグループを、「群れていても始まらない」という発想で運営すると、一握りのグループ内「スター」と、彼女たちをもり立てる背景としての「グループ」という構図になってしまう。

しかし、グループを卒業して、一歩、外の世界に出ると、自分を輝かせてくれる背景がないので、1人で一から始めることになり、苦戦を強いられるケースが多くなってしまう。


大人数のアイドルグループが、グループとして輝くためには、グループ内「スター」を作るのではなく、チームとしての構造を確立し、結束を強め、全員が活躍する状況を生み出すことが不可欠です。

1人では出来ないことも、人数が集まれば可能になるからこそ、欅坂が誕生した筈なのに、「サイレントマジョリティー」は、群れることの弊害を説き、センターである平手友梨奈の「スター」化を、早速、推し進めている。

これでは、AKB48Gが今直面している、厳しい状況に、欅坂がほどなく陥る危険があり、バラ色の未来を予想する気持ちにはなれません。


ただ、AKB48本体は、「ヘビーローテーション」など、数々のヒットを飛ばした過去があるので、少なくとも、グループは「スター」を輝かせるだけの「背景」に留まらず、一般層にもアピールする、人気アイドルと見なされてきました。

しかし、そういったヒット曲を持たない「支店」は、少数の「スター」を生み出したものの、グループとしては、今、かつて見たことがないほどシビアな現実を経験しつつあります。

(表5) SKE48、HKT48、NMB48の最新曲に関する、YouTube公開MVの1日当たり平均再生回数の推移

(凡例)
累計再生回数 at 計測日と時刻 {公開開始から計測日までの経過日数, 公開全期間に渡る1日当たり平均再生回数, 前計測から現計測までの1日当たり平均再生回数}

# 表示形式は、(表1)と同じ

SKE48「チキンLINE」MV (special edit ver.)
公開開始 : 2016/03/06(日)
公開終了 : 未定 {2016/04/25(月)時点で公開中}
CD発売 : 2016/03/30(水)
同名シングル

26万回 at 04/07(木)12:00 {32日目, 0.8万回/日}
27万回 at 04/10(日)12:00 {35日目, 0.8万回/日, 0.4万回/日}
28万回 at 04/11(月)12:00 {36日目, 0.8万回/日, 0.4万回/日}
28万回 at 04/14(木)15:00 {39日目, 0.7万回/日, 0.3万回/日}
29万回 at 04/18(月)12:00 {43日目, 0.7万回/日, 0.3万回/日}
30万回 at 04/20(水)12:00 {45日目, 0.7万回/日, 0.2万回/日}
30万回 at 04/22(金)16:00 {47日目, 0.6万回/日, 0.2万回/日}
30万回 at 04/23(土)19:00 {48日目, 0.6万回/日, 0.2万回/日}
30万回 at 04/24(日)19:00 {49日目, 0.6万回/日, 0.2万回/日}


HKT48「74億分の1の君へ」MV (short ver.)
公開開始 : 2016/04/04(月)
公開終了 : 未定 {2016/04/25(月)時点で公開中}
CD発売 : 2016/04/13(水)
同名シングル

11万回 at 04/07(木)12:00 {03日目, 3.6万回/日}
19万回 at 04/10(日)12:00 {06日目, 3.2万回/日, 2.9万回/日}
21万回 at 04/11(月)12:00 {07日目, 3.1万回/日, 1.9万回/日}
25万回 at 04/14(木)15:00 {10日目, 2.5万回/日, 1.3万回/日}
30万回 at 04/18(月)12:00 {14日目, 2.1万回/日, 1.1万回/日}←Mステ直後
31万回 at 04/20(水)12:00 {16日目, 1.9万回/日, 0.6万回/日}
32万回 at 04/22(金)16:00 {18日目, 1.8万回/日, 0.5万回/日}
33万回 at 04/23(土)19:00 {19日目, 1.7万回/日, 0.5万回/日}
33万回 at 04/24(日)19:00 {20日目, 1.7万回/日, 0.5万回/日}
# 4月15日(金)20:00~21:00の『MUSIC STATION』で曲を披露


NMB48「甘噛み姫」MV (full ver.)
公開開始 : 2016/04/02(土)
公開終了 : 未定 {2016/04/25(月)時点で公開中}
CD発売 : 2016/04/27(水)
同名シングル

40万回 at 04/07(木)12:00 {05日目, 8.0万回/日}
55万回 at 04/10(日)12:00 {08日目, 6.8万回/日, 5.0万回/日}
59万回 at 04/11(月)12:00 {09日目, 6.6万回/日, 4.4万回/日}
67万回 at 04/14(木)15:00 {12日目, 5.6万回/日, 2.4万回/日}
76万回 at 04/18(月)12:00 {16日目, 4.7万回/日, 2.3万回/日}
79万回 at 04/20(水)12:00 {18日目, 4.4万回/日, 1.6万回/日}
82万回 at 04/22(金)16:00 {20日目, 4.1万回/日, 1.6万回/日}
84万回 at 04/23(土)19:00 {21日目, 4.0万回/日, 1.7万回/日}
86万回 at 04/24(日)19:00 {22日目, 3.9万回/日, 1.7万回/日}


無料の映像コンテンツである、YouTube公開のMVが、「チキンLINE」と「74億分の1の君へ」では、現在、1日の再生数が1万回に届かなくなっています。

しかも、HKT48は、4月15日(金)の『MUSIC STATION』に出演して、「74億分の1の君へ」を披露しましたが、とくに再生回数の跳ね上がりなどは見られなかった。

「甘噛み姫」は、1日1.7万回再生と、まだ注目を集めていますが、ネット配信の方が、かなり厳しい展開です。

(表6) 「74億分の1の君へ」と「甘噛み姫」の iTunes Store トップソングの推移

# 順位の計測は、その日の深夜24:00前後1時間以内に行っている

HKT48「74億分の1の君へ」
種別 : ソング
配信開始 : 2016/04/13(水)
順位の変動
[13(水)] 033位
[14(木)] 043位
[15(金)] 061位 ←Mステ直後
[16(土)] 143位
[17(日)] 191位
[18(月)]
↓200位圏外
[24(日)]

NMB48「甘噛み姫」
種別 : ソング
配信開始 : 2016/04/20(水)
順位の変動
[20(水)] 139位
[21(木)] 108位
[22(金)] 136位
[23(土)] 170位
[24(日)] 159位

NMB48「365日の紙飛行機/山本彩」
種別 : ソング
配信開始 : 2016/04/20(水)
順位の変動
[20(水)] 075位
[21(木)] 053位
[22(金)] 061位
[23(土)] 059位
[24(日)] 061位


HKT48には指原莉乃、NMB48には山本彩、SKE48には松井珠理奈というスターがおり、他メンバーと比べて、突出したメディア露出とファン人気を誇っていますが、(表5)や(表6)を見る限り、彼女たちの存在が、グループそのものや楽曲への関心を高めているようには思えません。

むしろ、「スター」の存在が、グループ内の構造や結束を見えにくくしている節があって、各グループには、他にどういうメンバーがいて、どういう人間関係を繰り広げているのか、大人数アイドルの醍醐味であり、ソロタレントには絶対出せない一番の魅力を、覆い隠している気がします。

もし、多人数アイドルの存在意義が、スターを輝かせるための背景に過ぎなければ、その音楽に興味を抱く人が激減しても、不思議ではない。

どうすればグループとして輝けるのか。

少数の「勝ち組」を生み出すため装置としてのグループであれば、数人のスターが登場した後、そのグループの役割は終わってしまいます。

そして、誕生した「スター」も、グループ内でしか輝かず、卒業後に苦戦する危険がある。


「群れているからこそ出来ること」を追求しなければ、欅坂を作った意味がなく、平手友梨奈が「スター」になって、グループの人気はしぼんでしまう。

「サイレントマジョリティー」に高々と謳われている、「この世界は群れていても始まらない」という姿勢は、AKB48Gと乃木坂46という大人数アイドルグループが抱える自己矛盾で、それを解消出来ないために、各グループが少数の「スター」を誕生させながら、自己崩壊を起こしつつあるのだと思います。

欅坂46が先人の轍を踏まず、順調に発展していくためには、群れることの利点を理解し、特定メンバーを神格化しないことが重要だと思いますが、残念ながら、今は、真逆の方向に進んでいるようにしか見えないわけで、それが、威勢の良い未来を予測する気になれない理由です。


私が、乃木坂46に惹かれたのは、「制服のマネキン」MVに感銘を受けてからですが、センターの生駒里奈だけでなく、両脇にいる少女に興味を持ち、さらには、2列目で踊っているお姉さんも気になった。

その後、『乃木坂って、どこ?』を本格的に観るようになり、生駒ちゃんだけでなく、ちょっと小生意気な美少女である生田絵梨花と星野みなみ(笑)、綺麗なお姉さんの白石麻衣、松村沙友理、橋本奈々未、ポンコツキャプテンの桜井玲香、さらには、戻って来た直後で、微妙な人間関係に直面する秋元真夏が、それぞれの立場でもがきながら、みんなで前に進もうとしている姿に、「このグループは大きく伸びるかもしれない」と、キラキラした将来性を感じたからです。

そこに、突出した「スター」はおらず、どのメンバーもアピールポイントと一緒に、弱点を抱えていて、みんなが同じラインに立って、グループを何とかしようと頑張っていた。

6枚目「ガールズルール」以降、乃木坂も、「勝ち組」と「負け組」のシビアな選別が始まり、当時の雰囲気はなくなってしまったけど、私が未だに乃木坂を応援したくなるのは、このときの雰囲気が好きで、それが心に残っているからです。

欅坂も、複数メンバーによるチームとしての構造を、前面に出していけば、本当のブレイクに辿り着く可能性があると思います。

何と言っても「サイレントマジョリティー」で、これだけの注目を集めて、他のグループにはない、強烈なアドバンテージを、デビューから獲得している。

まあ、個人的には、乃木坂に、ブレイクはともかく、当時の雰囲気を取り戻して欲しいのだけど、それは無理なんでしょうね(笑)。



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