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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

7月25日(水) 中日の対阪神上位マジックが点灯 ~ マジックから見るプロ野球

2012-07-25 17:53:22 | 野球
最終順位が相手を上回ることへのマジック「上位マジック」と、自分のチームにとって、今それが点灯し易い状況かどうかを示す「点灯指標」を中心に、プロ野球ペナントレースの現在の状況を観察します。

<今日の結果>

広島 1 - 1 ヤクルト
神宮
阪神 0 - 6 中日
ナゴヤドーム
横浜 2 - 6 巨人
東京ドーム

ロッテ 2 - 4 西武
西武ドーム
楽天 1 - 5 オリックス
京セラドーム大阪
日ハム 1 - 0 ソフトバンク
福岡ヤフードーム


<ちょっと解説>

阪神はエラー絡みの失点で中日に完敗。この結果、中日の対阪神上位マジック M48 が点灯。阪神は巨人と中日の上位2チームからのマジック。いよいよ崖っぷち感が強まってきた。

広島はヤクルトと延長の末に引き分け。負けた方がBクラスに転落するだけに、双方一歩も引かず。

巨人は坂本、阿部のタイムリーで横浜に快勝。先発の沢村はヒットを打たれながらも2点に抑えて完投。投打ともに巨人は後半戦最高のスタート。

西武が牧田の好投でロッテに逆転勝ち。一方、日本ハムは先発の武田勝と武田久でしめる中継ぎ抑えの投手陣でソフトバンクに完封勝利。この結果、ソフトバンクを抜いて西武が4位に浮上。

オリックスは楽天に勝って、ロッテからの上位マジック点灯指標が0.7に上昇。再度の自力V消滅の危機を回避。なかなかの粘り腰。


<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年7月25日22:15現在

セリーグ
チーム 勝率 V率 CS率
1 巨人 0.64 --- 61 75.2 99.3
中日 3.7 [12]、広島 0.7 [12]、ヤクルト 1.8 [13]、阪神 -3.7 [9] (M 45, 0.738)、横浜 -3.2 [15] (M 40, 0.656)

2 中日 0.581 4.5 59 21.4 93.9
巨人 8.4 [12]、広島 2.1 [10]、ヤクルト 4.3 [13]、阪神 -0.2 [11] (M 48, 0.814)、横浜 -1.7 [13] (M 43, 0.729)

3 広島 0.5 6 61 1.6 49.0
巨人 11.4 [12]、中日 8 [10]、ヤクルト 7.2 [13]、阪神 4.2 [14]、横浜 0.7 [12]

4 ヤクルト 0.5 0 64 1.8 49.7
巨人 11.3 [13]、中日 8.8 [13]、広島 5.9 [13]、阪神 3.5 [14]、横浜 -0.5 [11] (M 53, 0.828)

5 阪神 0.427 5.5 60 0.05* 7.7
巨人 12.7 [9]、中日 11.2 [11]、広島 9.9 [14]、ヤクルト 10.6 [14]、横浜 3.6 [12]

6 横浜 0.347 6 63 0.05* 0.4
巨人 18.2 [15]、中日 14.7 [13]、広島 11.4 [12]、ヤクルト 11.5 [11]、阪神 8.5 [12]

「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 より大きいの意

パリーグ
チーム 勝率 V率 CS率
1 ロッテ 0.556 --- 62 42.7 83.0
日ハム 5 [13]、楽天 3.1 [11]、西武 4.5 [13]、ソフトバンク 2 [12]、オリックス 0.7 [13]

2 日ハム 0.538 1 59 29.4 76.6
ロッテ 8.1 [13]、楽天 5.2 [12]、西武 5 [11]、ソフトバンク 3 [11]、オリックス 1.7 [12]

3 楽天 0.506 2.5 62 11.6 52.3
ロッテ 8 [11]、日ハム 6.9 [12]、西武 7.4 [14]、ソフトバンク 4.9 [13]、オリックス 2.5 [12]

4 西武 0.5 0.5 64 9.9 46.7
ロッテ 8.6 [13]、日ハム 6.1 [11]、楽天 6.7 [14]、ソフトバンク 4.1 [12]、オリックス 3.2 [14]

5 ソフトバンク 0.488 1 57 6.0 35.7
ロッテ 10.1 [12]、日ハム 8 [11]、楽天 8.2 [13]、西武 8 [12]、オリックス 2.7 [9]

6 オリックス 0.423 5 60 0.4 5.8
ロッテ 12.4 [13]、日ハム 10.4 [12]、楽天 9.6 [12]、西武 10.9 [14]、ソフトバンク 6.4 [9]


<上表の見方>

V率とCS率は、現在の成績から純粋に確率論的な方法でコンピューターが求めた各チームの「優勝確率 (%)」と「クライマックスシリーズ出場確率 (%)」。チームごとの戦力や好不調などは考慮していない。

現在の順位成績枠の次の行では、左から相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]が示されている。点灯指標がゼロかマイナスになると、そのチームに対してマジックが点灯する。この場合、そのチームの名前が赤色に変化して、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率) が続く。

また、点灯指標が[残りの直接対決試合数]より大きくなると、そのチームからマジックを点灯されてしまう。この場合は、そのチームの名前が青色に変化する。

「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。


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マジックから見るプロ野球 ~ 用語説明(補足のページ)

2012-07-25 17:51:17 | 野球
<上位マジック点灯指標>

直接対決で対象チームに何勝すれば上位マジックが点灯するかを求め、小数点以下2桁目を切り上げた数値。

この数値がゼロもしくはマイナスになると対象チームに対して上位マジックが点灯。数値がプラスの場合は、大きいほど対象チームより上位に行くのが難しく、マイナスの場合は絶対値が大きいほど一度点灯したマジックの消滅が難しくなる。

また、数値が残り直接対決試合数を越えると、対象チームから逆に上位マジックを点灯されてしまう。

この点灯指標は勝敗に応じて、以下のような動きをする。

(A) チームと対象チームの両方が勝った場合、あるいは両方が負けた場合、指標の増減はなし。
(B) 直接対決でチームが勝って対象チームが負けた場合は1減少。チームが負けて対象チームが勝った場合は増減なし。
(C) 直接対決以外で、チームが勝って対象チームが負けた場合は0.5減少。チームが負けて対象チームが勝った場合は0.5増加。

(A) と (B) はマジック(の半値)と同じ動きだが、(C) のように直接対決以外での勝敗に対してはマジックと異なる動きをする。


<優勝確率の求め方>

ペナントレース後半戦のすべての試合について、その勝敗と引き分けをコンピューターに「くじ引き」で決めさせ、得られた最終勝率から最終順位を確定する。このようなペナントレース後半戦をN回、コンピューターに実行させて、チームが1位で終わるペナントレースの回数、2位で終わる回数、3位で終わる回数と、6位までを順にカウントしてゆく。得られた各々の回数をNで割れば、チームがその順位でシーズンを終える確率を求めることが出来る。この「順位確率表」から「優勝確率」や「クライマックスシリーズ(CS)出場確率」を求めた。

「くじ引き」では、引き分け確率は8%、勝ち負けの確率を5分5分とし、2012年7月24日現在の成績から N = 2千万回 (2 * 10^7) で計算した。計算時間は普通のPC1台で3分ほど。

この計算には、各チームの戦力分析などは入っていない。すべてのチームが全くの五分で戦うという前提なので、純粋に確率的な意味での「優勝確率」と「CS出場確率」である。従って、未来の予測というよりは、むしろ現在の立ち位置の有利さを表していると考えるのが妥当。ただ、数値が高ければ高いほど、優勝やCS出場の可能性が高くなるのは間違いない。

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