ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。
最終順位が相手を上回ることへの「上位マジック」と、それが点灯しやすいかどうかを示す「上位マジック点灯指標」を中心に、プロ野球のペナントレースを眺めます
<今日の結果>
8 勝 |
14 回戦 |
4 勝 |
ヤクルト |
0 - 1 |
中日 |
7 勝 |
15 回戦 |
7 勝 |
横浜 |
2 - 9 |
阪神 |
8 勝 |
15 回戦 |
6 勝 |
巨人 |
1 - 1 |
広島 |
6 勝 |
13 回戦 |
6 勝 |
西武 |
13 - 4 |
楽天 |
8 勝 |
15 回戦 |
7 勝 |
日本ハム |
6 - 7x |
オリックス |
5 勝 |
15 回戦 |
8 勝 |
ソフトバンク |
4 - 2 |
ロッテ |
勝ち数は今日の試合結果を含む
リーグ内の同一カードは24回戦まで
<ちょっとコメント>
ナゴヤドームは、中日・山内、ヤクルト・館山の両先発が7回まで投げ合い、締まった投手戦。結局、森野の4回裏ソロホームランの1点を守りきって、中日が完封勝ち。
マツダスタジアムでも、斉藤祐樹の早大チームメイト、広島・福井優也と巨人・宮国の両先発が好投。リリーフ陣も機能して、延長に入っても両チーム譲らず引き分け。
この結果、広島は勝率2毛差でヤクルトを抜いて3位浮上。巨人は、中日とのゲーム差が5.5に縮まるも、痛くも痒くもなし。
ただ、中日は来週火曜日からの巨人三連戦を前に、巨人からの上位マジック点灯指標を 3.2 に上げることに成功。三連敗でも巨人からのマジック点灯はない状況を作った。これによって、8月第一週での巨人の優勝マジック点灯という「セリーグの悪夢」は回避できそうで、ある意味、中日がセリーグを救ったとも言える。
ヤクルトは巨人からの点灯指標が 0.8 に低下して、危険水域であるピンク文字リストに入った。直接対決であれば1敗で、他チームとの試合であれば、巨人2勝ヤクルト2敗でマジック点灯。
阪神は4回裏、横浜先発の三浦から鳥谷のツーラン、新井良太のスリーランで5点を挙げ逆転。先発能見も好投して、久しぶりに「らしい戦い」で快勝。捕手の藤井も戻ってきて、阪神はこの勝ちを浮上のきっかけにしたいところ。
日本ハムは先発斉藤祐樹がピリッとせず4回に降板するも、中盤に追いついて得意の展開へ。しかし、9回裏同点で登板した抑えの武田久がオリックスの後藤光尊からタイムリーを浴び、サヨナラ負けを喫した。
ロッテ対ソフトバンクは、1回2回は落ち着かない展開で点の取り合いとなったが、3回以降は両チームほとんどゼロ行進。結局、ゴタゴタした序盤に1点リードしたソフトバンクが、それを決勝点として勝利。
ソフトバンクは、ロッテからの上位マジック点灯指標を 0.5 で止めたまま直接対決を終え、自力優勝消滅の危機を一先ず乗り切った。
一方、オリックスは、ロッテからの点灯指標が 1.4 に上昇して、ピンク文字脱出。日本ハムからの点灯指標は 0.7 に止めて直接対決終了。何度も自力優勝消滅ラインに追い込まれるも、その度にしぶとく押し戻す。まさに「土俵際の魔術師」。
楽天は先発田中が立ち上がり大乱調。5点を失って2回で降板。西武は8回にもビッグイニングを作り、14安打13点という効率の良い攻めで楽天に大勝。
3位西武と4位楽天のゲーム差は2.5に広がり、楽天と5位ソフトバンクの差は0.5に縮小。CS出場権争いの二番手争いが激化。
<上位マジックの点灯動向と優勝・CS出場確率>
2012年7月29日21:20現在
(訂正) 巨人のCS率を当初「99.95*」としていましたが、これは「99.9」の誤りでした。小数点以下2桁で表記すると「99.86」となる値です。
セリーグ
1 |
巨人 |
0.654 |
--- |
57 |
82.1 |
99.9 |
中日 3.2 [12]、広島 -1.9 [9] (M 45, 0.789)、ヤクルト 0.8 [13]、阪神 -5 [9] (M 39, 0.684)、横浜 -4.5 [14] (M 35, 0.614)
2 |
中日 |
0.584 |
5.5 |
55 |
16.7 |
96.5 |
巨人 8.9 [12]、広島 1.7 [10]、ヤクルト 2.3 [10]、阪神 -1.6 [10] (M 43, 0.782)、横浜 -2 [13] (M 39, 0.709)
巨人 10.9 [9]、中日 8.4 [10]、ヤクルト 6.7 [12]、阪神 3.9 [14]、横浜 0.9 [12]
4 |
ヤクルト |
0.494 |
0 |
60 |
0.6 |
49.3 |
巨人 12.3 [13]、中日 7.8 [10]、広島 5.4 [12]、阪神 3.2 [14]、横浜 -0.4 [11] (M 49, 0.817)
5 |
阪神 |
0.418 |
6 |
56 |
0.05* |
5.7 |
巨人 14 [9]、中日 11.6 [10]、広島 10.2 [14]、ヤクルト 10.9 [14]、横浜 2.6 [9]
6 |
横浜 |
0.354 |
5 |
59 |
0.05* |
0.4 |
巨人 18.5 [14]、中日 15 [13]、広島 11.2 [12]、ヤクルト 11.4 [11]、阪神 6.5 [9]
「0.05*」 は 0.05 % 未満かつ 0 より大きい
「99.95*」は 99.95 % 以上かつ 100 % より小さい
パリーグ
1 |
ロッテ |
0.547 |
--- |
58 |
39.1 |
81.2 |
日本ハム 5.2 [13]、西武 5 [12]、楽天 2.7 [11]、ソフトバンク 0.5 [9]、オリックス 1.4 [13]
2 |
日本ハム |
0.537 |
0.5 |
55 |
31.1 |
78.1 |
ロッテ 7.9 [13]、西武 5.9 [11]、楽天 4.5 [12]、ソフトバンク 2.4 [10]、オリックス 0.7 [9]
3 |
西武 |
0.519 |
1.5 |
60 |
18.1 |
63.6 |
ロッテ 7.1 [12]、日本ハム 5.2 [11]、楽天 3.7 [11]、ソフトバンク 3 [12]、オリックス 2.9 [14]
4 |
楽天 |
0.488 |
2.5 |
58 |
6.4 |
37.4 |
ロッテ 8.4 [11]、日本ハム 7.6 [12]、西武 7.4 [11]、ソフトバンク 5.3 [13]、オリックス 3.2 [11]
5 |
ソフトバンク |
0.482 |
0.5 |
53 |
4.7 |
31.1 |
ロッテ 8.6 [9]、日本ハム 7.7 [10]、西武 9.1 [12]、楽天 7.8 [13]、オリックス 3.4 [9]
6 |
オリックス |
0.439 |
3.5 |
56 |
0.7 |
8.7 |
ロッテ 11.7 [13]、日本ハム 8.4 [9]、西武 11.2 [14]、楽天 7.9 [11]、ソフトバンク 5.7 [9]
<表の見方>
V率とCS率は、現在の成績から純粋に確率論的な方法でコンピューターが求めた各チームの「優勝確率 (%)」と「クライマックスシリーズ出場確率 (%)」。チームごとの戦力や好不調などは考慮していない。
色枠で囲った順位勝率表の次行には、左から相手チーム名、上位マジック点灯指標、[残りの直接対決試合数]が示されている。点灯指標がゼロかマイナスになると、そのチームに対してマジックが点灯する。この場合、そのチームの名前が赤色に変化して、(M 上位マジック, 上位確定に必要なこれからの最高勝率) が続く。一方、点灯指標が[残りの直接対決試合数]より大きくなると、そのチームからマジックを点灯されてしまう。この場合は、そのチームの名前が青色に変化する。
さらに、まだマジックが点灯していない場合でも、相手から点灯されそうになっているチームはピンク色に、相手に点灯しそうになっているチームはライム色に変化している。とくに、ピンク色のチームは、相手との直接対決1敗分でマジックが点灯するので、危険水域に入っていると言える。
「上位マジック点灯指標」と「優勝確率」「CS出場確率」については、このページに詳しい説明があります。