昨日のパシフィコ横浜個別握手会において、9枚目シングルの発売日が7月9日(水)であることが発表されました。
いやいや、びっくりしました、まさか、そんなに早いとは思いませんでした。
7月9日(水)は、7月21日(月祝)に幕張メッセで行われる「気づいたら片想い」最後の個別握手会より前であって、こういったシングルの「前倒し」発売は、乃木坂46では初めての出来事です。
歴代シングルについて、その特典イベントと、次シングルの発売プロセスが、日程的にどのような関係だったかを、以下に示します。
(表1)
凡例
シングル番号「タイトル」
次シングルの選抜発表 =日数=> 今シングル最後の特典イベント =日数=> 次シングルの発売
#「最終握手」は、このシングルの最後の個別握手会と最後の全国握手会の遅い方
#「似顔絵会」「録音会」「お茶会」は、初回限定盤の特典であるスペシャルイベント
# 選抜発表日は、先行発表があった場合でも、すべて「乃木って、どこ?」で放送された日曜日として計算している
1枚目「ぐるぐるカーテン」
2nd選抜発表 =42日=> 最終握手(全国) =3日=> 2枚目発売
2枚目「おいでシャンプー」
3rd選抜発表 =27日=> 最終握手(全国) =39日=> 3枚目発売
3枚目「走れ!Bicycle」
4th選抜発表 =20日=> 最終握手(個別) =22日=> 似顔絵会 =31日=> 4枚目発売
4枚目「制服のマネキン」
5th選抜発表 =42日=> 最終握手(個別) =24日=> 5枚目発売
5枚目「君の名は希望」
6th選抜発表 =8日=> 最終握手(個別) =48日=> 録音会 =17日=> 6枚目発売
6枚目「ガールズルール」
7th選抜発表 =7日=> 最終握手(個別) =35日=> お茶会 =10日=> 7枚目発売
7枚目「バレッタ」
8th選抜発表 =35日=> 最終握手(個別) =20日=> お茶会 =11日=> 8枚目発売
8枚目「気づいたら片想い」
9th選抜発表 =48日=> お茶会 =11日=> 9枚目発売 =12日=> 最終握手(個別)
1枚目「ぐるぐるカーテンと」と2枚目「おいでシャンプー」は、最後の特典イベントが全国握手会で、それが終わった後に、次のシングルが発売されています。
3枚目「走れ!Bicycle」は、握手会ではなく、「似顔絵会」がCD特典の最終イベントになりますが、4枚目「制服のマネキン」では、個別握手会が最終イベントとなっています。
5枚目「君の名は希望」から7枚目「バレッタ」は、個別が最後の握手会であるものの、最終の特典イベントが、初回限定盤スペシャルイベントの「録音会」や「お茶会」となり、それが終わってから2週間程度で、次のシングルという流れでした。
何が最終の特典イベントになるかは、あれこれ変遷してきましたが、次のシングル発売は、必ずそれが終わってからで、前作の話が完結してから新曲に行くというルールは堅持されてきました。
ところが、今回、8枚目「気づいたら片想い」では、最終の特典イベントである個別握手会の12日前に、次のシングルが発売されることになり、このルールが破られてしまいます。
「前倒し」発売を行うと、新曲キャンペーンが、前作のプロモーションとがっつり重なります。
例えば、「気づいたら片想い」個別握手会は、現在第13次応募まで行われ、さらに15次、20次と続くと思いますが、それと同時進行で、今度は、9枚目シングル個別の応募受付が始まります。
そして、6月下旬、9枚目表題曲のMVが公開され、新曲キャンペーンが始まるあたりで、「気づいたら片想い」の個別握手会と「お茶会」です。
さらに、7月9日(水)のシングル発売後、プロモーションのため、テレビの音楽番組やバラエティにメンバーがあれこれ出演しているだろう7月下旬に、再び、「気づいたら片想い」の個別が入る。
昨日、若月佑美、高山一実、松村沙友理の三人が出演した、フジテレビ「クイズ30~団結せよ」では、「気づいたら片想い」を宣伝出来ましたが、発売から1ヶ月経った現在も、曲のキャンペーンは当然続いています。
従って、9枚目のスケジュールは、松村沙友理が「気づいたら片想いは50万枚も売れている大ヒット曲なんですよ、クイズ王さん是非チェックして下さい!」と(いう主旨のことを笑)テレビで言った翌日に、「バレッタ」の個別握手会があるようなものです。
こういう二重キャンペーンは、メンバーやファンを混乱させ、何よりファンの経済的負担を重くし、前作、次作どちらにとっても宜しくないことです。
だからこそ、乃木坂の運営は、AKB48グループでは常態化している「前倒し」発売を、これまで一度も行わなかったわけで、そのことが乃木坂の「健全性」でもありました。
9枚目の「前倒し」発売は、生駒里奈と松井玲奈の「交換留学」から顕著になった、乃木坂「48」化の流れの一つと見なすことが出来て、乃木坂の「独自性」と「健全性」が、また一つ失われることを意味しています。
9枚目シングルの制作スケジュールは極めてタイト
「健全性」が失われるだけでなく、実は、9枚目の発売スケジュールは、別の大きな問題をはらんでいます
冒頭、「早い」という言葉を使いましたが、CDセールスの間隔や選抜発表からシングル発売までの期間は、以下の(表2)と(表3)に示されるように、歴代シングルと比べて、突出して短いわけではありません、
(表2) CDリリースの間隔
1枚目発売 == 10週 ==> 2枚目発売
2枚目発売 == 16週 ==> 3枚目発売
3枚目発売 == 17週 ==> 4枚目発売
4枚目発売 == 12週 ==> 5枚目発売
5枚目発売 == 16週 ==> 6枚目発売
6枚目発売 == 21週 ==> 7枚目発売
7枚目発売 == 18週 ==> 8枚目発売
8枚目発売 == 14週 ==> 9枚目発売
(表3) 選抜発表からその選抜によるシングル発売までの期間
凡例
選抜発表 == 週換算の日数 ==> シングル発売
1st選抜発表 == 6週 + 3日 ==> 1枚目発売
2nd選抜発表 == 6週 + 3日 ==> 2枚目発売
3rd選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 3枚目発売
4th選抜発表 == 10週 + 3日 ==> 4枚目発売
5th選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 5枚目発売
6th選抜発表 == 10週 + 3日 ==> 6枚目発売
7th選抜発表 == 7週 + 3日 ==> 7枚目発売
8th選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 8枚目発売
9th選抜発表 == 8週 + 3日 ==> 9枚目発売
確かに、8枚目から9枚目の間隔が14週というのは、かなり短い部類に入るけど、一番短いわけではない。
また、9th選抜の発表から9枚目発売までの8週プラス3日は、7枚目「バレッタ」のケースより長い。
つまり、早めのCDリリースだけど、べらぼうに早いという感じではありません。
ところが、問題なのは、選抜発表から新曲発売までの間に、プリンシパルが入っていることです。
次の表は、プリンシパル公演と新曲スケジュールの関係を示しています。
(表4) シングル発売とプリンシパルの日程的関係
#「初日」はプリンシパル公演第1日、「千秋楽」は公演最終日の意味
# 第3回プリンシパルの「初日」「千秋楽」は、東京公演のそれを表している
第1回プリンシパル (2012)
3枚目発売 =10日=> 初日 =08日=> 千秋楽 =28日=> 4th選抜発表
第2回プリンシパル (2013)
6th選抜発表 =12日=> 初日 =9日=> 千秋楽 =52日=> 6枚目発売
第3回プリンシパル (2014)
9th選抜発表 =19日=> 初日 =16日=> 千秋楽 =24日=> 9枚目発売
渋谷パルコ劇場で行われた第1回プリンシパルは、3枚目「走れ!Bicycle」が発売された後、4枚目「制服のマネキン」の選抜が発表される前に行われ、3枚目は完成、4枚目制作は選抜発表以降なので、スケジュール上、シングル制作に影響しませんでした。
しかし、赤坂ACTシアターでの第2回プリンシパルは、6枚目「ガールズルール」の選抜発表後、CDリリース前に行われ、舞台へ向けた稽古と公演が、シングル制作に影響するスケジュールとなっています。
とくに、選抜発表から東京公演初日まで12日しかなく、この間に「ガールズルール」の制作を行うことは、ほぼ不可能だったと思います。
それでも、シングルの発売は、東京公演が終わってから52日後、7週間以上あるので、ここでレコーディングやMV制作を行うことが可能です。
プリンシパル大阪公演は、東京公演の19日後に初日を迎えますが、期間は金曜、土曜、日曜の3日間で、シングル制作の重荷というより、むしろ新曲プロモーションの機会にすることが出来ます。
実際、白石麻衣がセンターを務める表題曲「ガールズルール」は、大阪公演2日目に舞台上で初披露されています。
第3回プリンシパルも、9枚目シングルの選抜発表後、CDリリース前に行われるのですが、なんと、千秋楽から発売まで24日、3週間ちょっとしかありません。
どんなに頑張っても、シングルを作るには2週間は必要な筈で、プリンシパル終了後に取りかかると、MV公開など新曲キャンペーンの開始が発売数日前なんていう、トンデモなく遅い時期になる可能性があります。
従って、プリンシパルの前に、シングル制作をほぼ完了させ、公演後すぐに、新曲キャンペーンに入ることが求められます。
ところが、選抜発表から初日まで19日しかなく、ハードな芝居の稽古をこなしながら、同時に、レコーディングとMV制作を行わなければなりません。
超多忙で、超過酷な、まあ、無茶苦茶な日程です(笑)。
こんなタイトなスケジュールでは、メンバーの負担が限界を越える危険があるし、なにより、シングルの出来に影響が出るおそれがあります。
7月9日(水)のシングル発売は、プリンシパルがなければ「ちょっと早い」で済むんですが、17日間22公演の舞台が控えているため、乃木坂史上かつてないほどシビアなシングル制作日程になってしまいます。
9th選抜はほとんど年長メンバーか
制作スケジュールがタイトであることは、9th選抜の選考にも影響を与えている可能性があります。
これだけ時間がないと、シングル制作は平日に行われるケースが多くなる筈です。
しかも、極めて多忙で、休日は握手会などでほとんど動けない松井玲奈が選抜に入るとなると、さらに平日が重要になるので、中学高校生メンバーの抜擢は少なくせざるを得ません。
『9th選抜のセンターは生駒里奈?「気づいたら片想い」個別第12次後分析から新選抜を予想する [03May14]』で、一応、選抜メンバーを予想しましたが、平日の活動という観点から、修正してみます。
予想では、以下の13人は、握手会人気や運営の評価から、ほぼ確実に選抜入りするだろうと考えました。
白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理、秋元真夏、橋本奈々未、深川麻衣、若月佑美、桜井玲香、衛藤美彩、高山一実、生駒里奈、堀未央奈、松井玲奈
この中に、平日の活動に厳しく制限が掛かるメンバーはいないので、13人はそのままの予想でいいと思います。
選抜の定員を16人とすれば、残りは3枠で、ゼロ回解消枠に大和里菜、二期生枠に伊藤純奈か山崎怜奈、アンダー抜擢枠に伊藤万理華を予想しました。
しかし、二期生枠候補の伊藤純奈と山崎怜奈は高校生なので、可能性が低くなって、むしろ、伊藤かりん、新内眞衣、矢田里沙子が浮上してきます。
ただ、短期間にダンスの振りを覚えることが要求されるので、もし、そういった能力がまだ十分でないと判断されると、9th選抜の二期生は堀未央奈のみということがあるかもしません。
その場合は、ダンススキルに定評のある井上小百合や斉藤優里、あるいは市來玲奈が候補になってくると思います。
もし選抜定員が17人であれば、残り枠が4人となって、ゼロ回解消枠を2人にして、斎藤ちはるを抜擢すると思います。
斎藤ちはるは高校生ですが、3年近く前にオーディションで採用しながら、8枚のCDを出してきた今まで、一度も選抜のチャンスを与えないのは、契約面からも良いことではないので、ゼロ回解消は、運営も出来るだけ速やかに達成したい筈で、総数が17人であれば、選抜入りの可能性は高いと思います。
ということで、上記13人に加えて、以下のメンバーに可能性があるとの予想が出てきます。
大和里菜、伊藤万理華、伊藤かりん、新内眞衣、矢田里沙子、井上小百合、斉藤優里、市來玲奈、斎藤ちはる
中学高校生が抜擢されるとすれば、考えられるのは斎藤ちはるくらいで、9th選抜はほとんどがお姉さんメンバーになる気がします。
また、センターですが、突貫工事的なシングル制作であれば、前作から陣容を変えない方が良いので、記事で予想した生駒里奈ではなく、西野七瀬が続投する可能性があります。
選抜常連と選抜回数の多いメンバーを揃えて、9枚目を取り敢えず「乗り切る」という発想にならざるを得ないんじゃないでしょうか。
7月に再びAKB48グループのCDリリースラッシュ?
9枚目シングルの「前倒し」発売は、前作との同時進行販売を招く上に、プリンシパル公演のために、かつてないほどシビアな制作スケジュールとなって、デメリットだらけです。
にもかかわらず、運営が史上初の「前倒し」に踏み切った理由は何か、気になるところです。
『乃木坂46の9th選抜発表「前倒し」は、突然の「交換留学」と握手会人気の伸び悩みが原因か [29Apr14]』で指摘したように、「兼任」である生駒里奈と松井玲奈が、AKB48の「総選挙」で選抜入りする可能性が高いため、8月20日(水)の発売が予想される、その37枚目シングルの制作・プロモーションに、乃木坂の9枚目が重ならないよう発売を早めたというのが、一つの理由だと思います。
しかし、それだけならば、7月23日(水)発売でも、AKB48の37枚目とは十分に距離を取れる筈で、敢えて7月9日(水)という厳しい日程にする必要はない。
となると、「支店」のシングル発売スケジュールが気になってきます。
以下の表は、SKE48、NMB48、HKT48について、過去6作ほどシングルの発売間隔を調べ、次のシングルがいつ発売されるか、ざっと予想したものです。
(表5)
# オレンジ色は予想
SKE48
09枚目発売 == 18週 ==> 10枚目発売
10枚目発売 == 19週 ==> 11枚目発売
11枚目発売 == 24週 ==> 12枚目発売
12枚目発売 == 18週 ==> 13枚目発売
13枚目発売 == 17週 ==> 14枚目発売
14枚目発売 == 18週 ==> 15枚目発売(2014/07/23)
NMB48
4枚目発売 == 13週 ==> 5枚目発売
5枚目発売 == 13週 ==> 6枚目発売
6枚目発売 == 32週 ==> 7枚目発売
7枚目発売 == 15週 ==> 8枚目発売
8枚目発売 == 25週 ==> 9枚目発売
9枚目発売 == 15週 ==> 10枚目発売(2014/07/09)
HKT48
1枚目発売 == 24週 ==> 2枚目発売
2枚目発売 == 27週 ==> 3枚目発売
3枚目発売 == 24週 ==> 4枚目発売(2014/08/27)
3枚目発売 == 18週 ==> 4枚目発売(2014/07/16)
各グループとも、CDリリースの間隔は一定していないので、予想は難しいのですが、SKE48とNMB48に関しては、7月中に新しいシングルを出してもおかしくないと思われます。
一方、HKT48は、シングル発売のペースがゆっくりなので、これまで通りならば、AKB48の37枚目以降に、4枚目を出すスケジュールになります。
しかし、今回は少し早めに出したいというのであれば、やはり、7月中のCDリリースが視野に入ってきます。
「気づいたら片想い」は4月2日(水)発売で、3月12日(水)のHKT48「桜、みんなで食べた」、3月19日(水)のSKE48「未来とは?」、3月26日(水)のNMB48「高嶺の林檎」に続く、リリースラッシュの最後でした。
あるいは、来る7月も、こういったAKB48グループの新曲発売ラッシュが予定されていて、スケジュール調整の結果として、乃木坂の9枚目が7月9日(水)にされたのかもしれません。
まあ、そうでれば、乃木坂46も、もう立派な「支店」の一つと言っていいでしょう(笑)。
乃木坂の「独自性」と「健全性」
「支店」との発売日調整という可能性の他に、「前倒し」発売の理由に関して、もう一つ気になる点があります。
「気づいたら片想い」個別の売り上げは、現在、1回の受付で新たに出る完売が20部以下、推定で1万枚程度の上積みとなっていて、今後は、さらに低くなると予想されます。
ここで、9枚目個別の応募を仕掛ければ、8枚目個別による売り上げが落ちた頃に、間髪入れず、次の売り上げを出すことになり、運営に、切れ目なく、まとまったお金が入ることになります。
コアファンが出せるお金には限度があるので、これまでは、もっと時間を掛けて握手券付きCDというヒット商品を提供してきたのですが、ここにきて、これほど色んなものを犠牲にしてまで、急いで次のシングルに移行するというのは、運営は、何か、差し迫ってお金が必要なんだろうかと、心配になってきます。
AKB48グループも、個別握手会の日数をひたすら増やして、急き立てられるように、次から次へCDを売ろうとしています。
その結果、休日はほとんど握手会で埋まって、劇場公演の多く、SKE48は、全国ツアーすらも、平日に行うスケジュールになっています。
メンバーやグループの活動を圧迫し、シングル制作にも大きな影響が出るにも関わらず、「前倒し」発売で握手会を増やしていく様子を見ていると、一瞬たりとも立ち止まることが出来ない、深刻な事情があるんだろうかと、考え込んでしまいます。
AKB48グループや乃木坂の握手会は、開催すれば大きなお金が入ってくるので、それを担保にすることは可能だと思いますが、随分と先の握手会まで当てにした活動は、もちろん、そんなこと現実にはないと思いますが、言うまでもなく止めた方が良いわけです。
乃木坂の「独自性」と「健全性」を維持することは、経営面でもプラスになると思うので、頑張って維持して欲しいですね。
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
いやいや、びっくりしました、まさか、そんなに早いとは思いませんでした。
7月9日(水)は、7月21日(月祝)に幕張メッセで行われる「気づいたら片想い」最後の個別握手会より前であって、こういったシングルの「前倒し」発売は、乃木坂46では初めての出来事です。
歴代シングルについて、その特典イベントと、次シングルの発売プロセスが、日程的にどのような関係だったかを、以下に示します。
(表1)
凡例
シングル番号「タイトル」
次シングルの選抜発表 =日数=> 今シングル最後の特典イベント =日数=> 次シングルの発売
#「最終握手」は、このシングルの最後の個別握手会と最後の全国握手会の遅い方
#「似顔絵会」「録音会」「お茶会」は、初回限定盤の特典であるスペシャルイベント
# 選抜発表日は、先行発表があった場合でも、すべて「乃木って、どこ?」で放送された日曜日として計算している
1枚目「ぐるぐるカーテン」
2nd選抜発表 =42日=> 最終握手(全国) =3日=> 2枚目発売
2枚目「おいでシャンプー」
3rd選抜発表 =27日=> 最終握手(全国) =39日=> 3枚目発売
3枚目「走れ!Bicycle」
4th選抜発表 =20日=> 最終握手(個別) =22日=> 似顔絵会 =31日=> 4枚目発売
4枚目「制服のマネキン」
5th選抜発表 =42日=> 最終握手(個別) =24日=> 5枚目発売
5枚目「君の名は希望」
6th選抜発表 =8日=> 最終握手(個別) =48日=> 録音会 =17日=> 6枚目発売
6枚目「ガールズルール」
7th選抜発表 =7日=> 最終握手(個別) =35日=> お茶会 =10日=> 7枚目発売
7枚目「バレッタ」
8th選抜発表 =35日=> 最終握手(個別) =20日=> お茶会 =11日=> 8枚目発売
8枚目「気づいたら片想い」
9th選抜発表 =48日=> お茶会 =11日=> 9枚目発売 =12日=> 最終握手(個別)
1枚目「ぐるぐるカーテンと」と2枚目「おいでシャンプー」は、最後の特典イベントが全国握手会で、それが終わった後に、次のシングルが発売されています。
3枚目「走れ!Bicycle」は、握手会ではなく、「似顔絵会」がCD特典の最終イベントになりますが、4枚目「制服のマネキン」では、個別握手会が最終イベントとなっています。
5枚目「君の名は希望」から7枚目「バレッタ」は、個別が最後の握手会であるものの、最終の特典イベントが、初回限定盤スペシャルイベントの「録音会」や「お茶会」となり、それが終わってから2週間程度で、次のシングルという流れでした。
何が最終の特典イベントになるかは、あれこれ変遷してきましたが、次のシングル発売は、必ずそれが終わってからで、前作の話が完結してから新曲に行くというルールは堅持されてきました。
ところが、今回、8枚目「気づいたら片想い」では、最終の特典イベントである個別握手会の12日前に、次のシングルが発売されることになり、このルールが破られてしまいます。
「前倒し」発売を行うと、新曲キャンペーンが、前作のプロモーションとがっつり重なります。
例えば、「気づいたら片想い」個別握手会は、現在第13次応募まで行われ、さらに15次、20次と続くと思いますが、それと同時進行で、今度は、9枚目シングル個別の応募受付が始まります。
そして、6月下旬、9枚目表題曲のMVが公開され、新曲キャンペーンが始まるあたりで、「気づいたら片想い」の個別握手会と「お茶会」です。
さらに、7月9日(水)のシングル発売後、プロモーションのため、テレビの音楽番組やバラエティにメンバーがあれこれ出演しているだろう7月下旬に、再び、「気づいたら片想い」の個別が入る。
昨日、若月佑美、高山一実、松村沙友理の三人が出演した、フジテレビ「クイズ30~団結せよ」では、「気づいたら片想い」を宣伝出来ましたが、発売から1ヶ月経った現在も、曲のキャンペーンは当然続いています。
従って、9枚目のスケジュールは、松村沙友理が「気づいたら片想いは50万枚も売れている大ヒット曲なんですよ、クイズ王さん是非チェックして下さい!」と(いう主旨のことを笑)テレビで言った翌日に、「バレッタ」の個別握手会があるようなものです。
こういう二重キャンペーンは、メンバーやファンを混乱させ、何よりファンの経済的負担を重くし、前作、次作どちらにとっても宜しくないことです。
だからこそ、乃木坂の運営は、AKB48グループでは常態化している「前倒し」発売を、これまで一度も行わなかったわけで、そのことが乃木坂の「健全性」でもありました。
9枚目の「前倒し」発売は、生駒里奈と松井玲奈の「交換留学」から顕著になった、乃木坂「48」化の流れの一つと見なすことが出来て、乃木坂の「独自性」と「健全性」が、また一つ失われることを意味しています。
9枚目シングルの制作スケジュールは極めてタイト
「健全性」が失われるだけでなく、実は、9枚目の発売スケジュールは、別の大きな問題をはらんでいます
冒頭、「早い」という言葉を使いましたが、CDセールスの間隔や選抜発表からシングル発売までの期間は、以下の(表2)と(表3)に示されるように、歴代シングルと比べて、突出して短いわけではありません、
(表2) CDリリースの間隔
1枚目発売 == 10週 ==> 2枚目発売
2枚目発売 == 16週 ==> 3枚目発売
3枚目発売 == 17週 ==> 4枚目発売
4枚目発売 == 12週 ==> 5枚目発売
5枚目発売 == 16週 ==> 6枚目発売
6枚目発売 == 21週 ==> 7枚目発売
7枚目発売 == 18週 ==> 8枚目発売
8枚目発売 == 14週 ==> 9枚目発売
(表3) 選抜発表からその選抜によるシングル発売までの期間
凡例
選抜発表 == 週換算の日数 ==> シングル発売
1st選抜発表 == 6週 + 3日 ==> 1枚目発売
2nd選抜発表 == 6週 + 3日 ==> 2枚目発売
3rd選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 3枚目発売
4th選抜発表 == 10週 + 3日 ==> 4枚目発売
5th選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 5枚目発売
6th選抜発表 == 10週 + 3日 ==> 6枚目発売
7th選抜発表 == 7週 + 3日 ==> 7枚目発売
8th選抜発表 == 9週 + 3日 ==> 8枚目発売
9th選抜発表 == 8週 + 3日 ==> 9枚目発売
確かに、8枚目から9枚目の間隔が14週というのは、かなり短い部類に入るけど、一番短いわけではない。
また、9th選抜の発表から9枚目発売までの8週プラス3日は、7枚目「バレッタ」のケースより長い。
つまり、早めのCDリリースだけど、べらぼうに早いという感じではありません。
ところが、問題なのは、選抜発表から新曲発売までの間に、プリンシパルが入っていることです。
次の表は、プリンシパル公演と新曲スケジュールの関係を示しています。
(表4) シングル発売とプリンシパルの日程的関係
#「初日」はプリンシパル公演第1日、「千秋楽」は公演最終日の意味
# 第3回プリンシパルの「初日」「千秋楽」は、東京公演のそれを表している
第1回プリンシパル (2012)
3枚目発売 =10日=> 初日 =08日=> 千秋楽 =28日=> 4th選抜発表
第2回プリンシパル (2013)
6th選抜発表 =12日=> 初日 =9日=> 千秋楽 =52日=> 6枚目発売
第3回プリンシパル (2014)
9th選抜発表 =19日=> 初日 =16日=> 千秋楽 =24日=> 9枚目発売
渋谷パルコ劇場で行われた第1回プリンシパルは、3枚目「走れ!Bicycle」が発売された後、4枚目「制服のマネキン」の選抜が発表される前に行われ、3枚目は完成、4枚目制作は選抜発表以降なので、スケジュール上、シングル制作に影響しませんでした。
しかし、赤坂ACTシアターでの第2回プリンシパルは、6枚目「ガールズルール」の選抜発表後、CDリリース前に行われ、舞台へ向けた稽古と公演が、シングル制作に影響するスケジュールとなっています。
とくに、選抜発表から東京公演初日まで12日しかなく、この間に「ガールズルール」の制作を行うことは、ほぼ不可能だったと思います。
それでも、シングルの発売は、東京公演が終わってから52日後、7週間以上あるので、ここでレコーディングやMV制作を行うことが可能です。
プリンシパル大阪公演は、東京公演の19日後に初日を迎えますが、期間は金曜、土曜、日曜の3日間で、シングル制作の重荷というより、むしろ新曲プロモーションの機会にすることが出来ます。
実際、白石麻衣がセンターを務める表題曲「ガールズルール」は、大阪公演2日目に舞台上で初披露されています。
第3回プリンシパルも、9枚目シングルの選抜発表後、CDリリース前に行われるのですが、なんと、千秋楽から発売まで24日、3週間ちょっとしかありません。
どんなに頑張っても、シングルを作るには2週間は必要な筈で、プリンシパル終了後に取りかかると、MV公開など新曲キャンペーンの開始が発売数日前なんていう、トンデモなく遅い時期になる可能性があります。
従って、プリンシパルの前に、シングル制作をほぼ完了させ、公演後すぐに、新曲キャンペーンに入ることが求められます。
ところが、選抜発表から初日まで19日しかなく、ハードな芝居の稽古をこなしながら、同時に、レコーディングとMV制作を行わなければなりません。
超多忙で、超過酷な、まあ、無茶苦茶な日程です(笑)。
こんなタイトなスケジュールでは、メンバーの負担が限界を越える危険があるし、なにより、シングルの出来に影響が出るおそれがあります。
7月9日(水)のシングル発売は、プリンシパルがなければ「ちょっと早い」で済むんですが、17日間22公演の舞台が控えているため、乃木坂史上かつてないほどシビアなシングル制作日程になってしまいます。
9th選抜はほとんど年長メンバーか
制作スケジュールがタイトであることは、9th選抜の選考にも影響を与えている可能性があります。
これだけ時間がないと、シングル制作は平日に行われるケースが多くなる筈です。
しかも、極めて多忙で、休日は握手会などでほとんど動けない松井玲奈が選抜に入るとなると、さらに平日が重要になるので、中学高校生メンバーの抜擢は少なくせざるを得ません。
『9th選抜のセンターは生駒里奈?「気づいたら片想い」個別第12次後分析から新選抜を予想する [03May14]』で、一応、選抜メンバーを予想しましたが、平日の活動という観点から、修正してみます。
予想では、以下の13人は、握手会人気や運営の評価から、ほぼ確実に選抜入りするだろうと考えました。
白石麻衣、西野七瀬、松村沙友理、秋元真夏、橋本奈々未、深川麻衣、若月佑美、桜井玲香、衛藤美彩、高山一実、生駒里奈、堀未央奈、松井玲奈
この中に、平日の活動に厳しく制限が掛かるメンバーはいないので、13人はそのままの予想でいいと思います。
選抜の定員を16人とすれば、残りは3枠で、ゼロ回解消枠に大和里菜、二期生枠に伊藤純奈か山崎怜奈、アンダー抜擢枠に伊藤万理華を予想しました。
しかし、二期生枠候補の伊藤純奈と山崎怜奈は高校生なので、可能性が低くなって、むしろ、伊藤かりん、新内眞衣、矢田里沙子が浮上してきます。
ただ、短期間にダンスの振りを覚えることが要求されるので、もし、そういった能力がまだ十分でないと判断されると、9th選抜の二期生は堀未央奈のみということがあるかもしません。
その場合は、ダンススキルに定評のある井上小百合や斉藤優里、あるいは市來玲奈が候補になってくると思います。
もし選抜定員が17人であれば、残り枠が4人となって、ゼロ回解消枠を2人にして、斎藤ちはるを抜擢すると思います。
斎藤ちはるは高校生ですが、3年近く前にオーディションで採用しながら、8枚のCDを出してきた今まで、一度も選抜のチャンスを与えないのは、契約面からも良いことではないので、ゼロ回解消は、運営も出来るだけ速やかに達成したい筈で、総数が17人であれば、選抜入りの可能性は高いと思います。
ということで、上記13人に加えて、以下のメンバーに可能性があるとの予想が出てきます。
大和里菜、伊藤万理華、伊藤かりん、新内眞衣、矢田里沙子、井上小百合、斉藤優里、市來玲奈、斎藤ちはる
中学高校生が抜擢されるとすれば、考えられるのは斎藤ちはるくらいで、9th選抜はほとんどがお姉さんメンバーになる気がします。
また、センターですが、突貫工事的なシングル制作であれば、前作から陣容を変えない方が良いので、記事で予想した生駒里奈ではなく、西野七瀬が続投する可能性があります。
選抜常連と選抜回数の多いメンバーを揃えて、9枚目を取り敢えず「乗り切る」という発想にならざるを得ないんじゃないでしょうか。
7月に再びAKB48グループのCDリリースラッシュ?
9枚目シングルの「前倒し」発売は、前作との同時進行販売を招く上に、プリンシパル公演のために、かつてないほどシビアな制作スケジュールとなって、デメリットだらけです。
にもかかわらず、運営が史上初の「前倒し」に踏み切った理由は何か、気になるところです。
『乃木坂46の9th選抜発表「前倒し」は、突然の「交換留学」と握手会人気の伸び悩みが原因か [29Apr14]』で指摘したように、「兼任」である生駒里奈と松井玲奈が、AKB48の「総選挙」で選抜入りする可能性が高いため、8月20日(水)の発売が予想される、その37枚目シングルの制作・プロモーションに、乃木坂の9枚目が重ならないよう発売を早めたというのが、一つの理由だと思います。
しかし、それだけならば、7月23日(水)発売でも、AKB48の37枚目とは十分に距離を取れる筈で、敢えて7月9日(水)という厳しい日程にする必要はない。
となると、「支店」のシングル発売スケジュールが気になってきます。
以下の表は、SKE48、NMB48、HKT48について、過去6作ほどシングルの発売間隔を調べ、次のシングルがいつ発売されるか、ざっと予想したものです。
(表5)
# オレンジ色は予想
SKE48
09枚目発売 == 18週 ==> 10枚目発売
10枚目発売 == 19週 ==> 11枚目発売
11枚目発売 == 24週 ==> 12枚目発売
12枚目発売 == 18週 ==> 13枚目発売
13枚目発売 == 17週 ==> 14枚目発売
14枚目発売 == 18週 ==> 15枚目発売(2014/07/23)
NMB48
4枚目発売 == 13週 ==> 5枚目発売
5枚目発売 == 13週 ==> 6枚目発売
6枚目発売 == 32週 ==> 7枚目発売
7枚目発売 == 15週 ==> 8枚目発売
8枚目発売 == 25週 ==> 9枚目発売
9枚目発売 == 15週 ==> 10枚目発売(2014/07/09)
HKT48
1枚目発売 == 24週 ==> 2枚目発売
2枚目発売 == 27週 ==> 3枚目発売
3枚目発売 == 24週 ==> 4枚目発売(2014/08/27)
3枚目発売 == 18週 ==> 4枚目発売(2014/07/16)
各グループとも、CDリリースの間隔は一定していないので、予想は難しいのですが、SKE48とNMB48に関しては、7月中に新しいシングルを出してもおかしくないと思われます。
一方、HKT48は、シングル発売のペースがゆっくりなので、これまで通りならば、AKB48の37枚目以降に、4枚目を出すスケジュールになります。
しかし、今回は少し早めに出したいというのであれば、やはり、7月中のCDリリースが視野に入ってきます。
「気づいたら片想い」は4月2日(水)発売で、3月12日(水)のHKT48「桜、みんなで食べた」、3月19日(水)のSKE48「未来とは?」、3月26日(水)のNMB48「高嶺の林檎」に続く、リリースラッシュの最後でした。
あるいは、来る7月も、こういったAKB48グループの新曲発売ラッシュが予定されていて、スケジュール調整の結果として、乃木坂の9枚目が7月9日(水)にされたのかもしれません。
まあ、そうでれば、乃木坂46も、もう立派な「支店」の一つと言っていいでしょう(笑)。
乃木坂の「独自性」と「健全性」
「支店」との発売日調整という可能性の他に、「前倒し」発売の理由に関して、もう一つ気になる点があります。
「気づいたら片想い」個別の売り上げは、現在、1回の受付で新たに出る完売が20部以下、推定で1万枚程度の上積みとなっていて、今後は、さらに低くなると予想されます。
ここで、9枚目個別の応募を仕掛ければ、8枚目個別による売り上げが落ちた頃に、間髪入れず、次の売り上げを出すことになり、運営に、切れ目なく、まとまったお金が入ることになります。
コアファンが出せるお金には限度があるので、これまでは、もっと時間を掛けて握手券付きCDというヒット商品を提供してきたのですが、ここにきて、これほど色んなものを犠牲にしてまで、急いで次のシングルに移行するというのは、運営は、何か、差し迫ってお金が必要なんだろうかと、心配になってきます。
AKB48グループも、個別握手会の日数をひたすら増やして、急き立てられるように、次から次へCDを売ろうとしています。
その結果、休日はほとんど握手会で埋まって、劇場公演の多く、SKE48は、全国ツアーすらも、平日に行うスケジュールになっています。
メンバーやグループの活動を圧迫し、シングル制作にも大きな影響が出るにも関わらず、「前倒し」発売で握手会を増やしていく様子を見ていると、一瞬たりとも立ち止まることが出来ない、深刻な事情があるんだろうかと、考え込んでしまいます。
AKB48グループや乃木坂の握手会は、開催すれば大きなお金が入ってくるので、それを担保にすることは可能だと思いますが、随分と先の握手会まで当てにした活動は、もちろん、そんなこと現実にはないと思いますが、言うまでもなく止めた方が良いわけです。
乃木坂の「独自性」と「健全性」を維持することは、経営面でもプラスになると思うので、頑張って維持して欲しいですね。
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