毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆彼らが本気で編むときは◆

2021年06月06日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2017年 日本

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

「かもめ食堂」の荻上直子監督が5年ぶりにメガホンをとり、

トランスジェンダーのリンコと育児放棄された少女トモ、

リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。

生田斗真がトランスジェンダーという難しい役どころに挑み、

桐谷健太がその恋人役を演じる。

11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。

ところがある日、ヒロミが育児放棄して家を出てしまう。

ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、

マキオは美しい恋人リンコと暮らしていた。

元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いている。

母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモだったが……。
                              (映画comより)

 

2017年の公開当時、主演の生田斗真

「俳優人生の中で最も苦労した役」と言っていた今回の作品

スタイリストさんを含めて、外見的な作り込みに時間をかけたそうですが

それだけではなく、内から滲み出てくる雰囲気が、

話が進むにつれて、観ているこちら側も優しい眼差しになり

終盤にはリンコさんは、間違いなく素敵な女性として感受されていました

そしてそれは、桐谷健太 演じるマキオの存在が

とても大きかったと思います

 

最近、LGBTを扱った作品が増えてきましたが

今回のようにトランスジェンダーを扱うものを観ると

必ず思い出すことがあります

うちの二男(自閉症スペクトラム)が幼稚園の時、

集団行動が取れずに園に迷惑をかける行動が多発し

退園することになりました(園からやめろ、と言われたわけではなく)

それから5~6年経った頃でしょうか

その時の園長先生から突然電話がかかってきました

「ジュリアさん、実はうちの娘がトランスジェンダーだということがわかりました

ずっと長い間、本人は悩んでいたみたいです

Sくん(うちの息子)がうちの園に居た時、

私は、皆と同じことができないSくんと、

その事に必死に対応していたジュリアさんに

ちゃんと向き合っていませんでした

今、我が子の事で色々勉強し、私はなんてことをしてしまったんだ、と

心の底から反省しています。本当にごめんなさい」

という内容でした

 

先生のおっしゃった言葉は良く覚えているのですが

それに対して私がどんな言葉を返したのか はっきりとは覚えていません。

でも、そんな大切なことを私に知らせてくれたこと、そして

退園して時が経っていたのに、Sのことを思い出してくれたことはとっても嬉しく、

そして、娘さんが勇気を出してお母さんにそのことを相談したのを

褒めたような記憶があります

その先生とは今でも年賀状交換をしていますが

娘さんのその後の詳細についてはよくわかりません

 

話が逸れてしまいましたが、

様々な障がいや病気、セクシャルマイノリティーのことなど

その渦中にいなければわからないことは多々あります

というか、わからないのが当然だと思います

だからそれを知るための手段の一つとして

ドキュメンタリーを始め、映画やドラマを観ています

もちろん作り物の話はきれいにまとめられているから

実際にはこんなじゃない、ってことは自分の体験からも承知しています

当人の辛さや身近な人の心情や対応について

理解しろったってそれは無理な話

でもまず、それを知る事、そこからだと思うのです

私が我が子の事で色々経験したことが

その後の自分自身のソーシャルスキルアップに

少しは役立だっているんじゃないかと思っています

この映画もそういう意味で有意義な作品でした

 

 

 

 

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