今日のシネマ
2017年 日本
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「かもめ食堂」の荻上直子監督が5年ぶりにメガホンをとり、
トランスジェンダーのリンコと育児放棄された少女トモ、
リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。
生田斗真がトランスジェンダーという難しい役どころに挑み、
桐谷健太がその恋人役を演じる。
11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。
ところがある日、ヒロミが育児放棄して家を出てしまう。
ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、
マキオは美しい恋人リンコと暮らしていた。
元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いている。
母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモだったが……。
(映画comより)
2017年の公開当時、主演の生田斗真 が
「俳優人生の中で最も苦労した役」と言っていた今回の作品
スタイリストさんを含めて、外見的な作り込みに時間をかけたそうですが
それだけではなく、内から滲み出てくる雰囲気が、
話が進むにつれて、観ているこちら側も優しい眼差しになり、
終盤にはリンコさんは、間違いなく素敵な女性として感受されていました
そしてそれは、桐谷健太 演じるマキオの存在が
とても大きかったと思います
最近、LGBTを扱った作品が増えてきましたが
今回のようにトランスジェンダーを扱うものを観ると
必ず思い出すことがあります
うちの二男(自閉症スペクトラム)が幼稚園の時、
集団行動が取れずに園に迷惑をかける行動が多発し
退園することになりました(園からやめろ、と言われたわけではなく)
それから5~6年経った頃でしょうか
その時の園長先生から突然電話がかかってきました
「ジュリアさん、実はうちの娘がトランスジェンダーだということがわかりました
ずっと長い間、本人は悩んでいたみたいです
Sくん(うちの息子)がうちの園に居た時、
私は、皆と同じことができないSくんと、
その事に必死に対応していたジュリアさんに
ちゃんと向き合っていませんでした
今、我が子の事で色々勉強し、私はなんてことをしてしまったんだ、と
心の底から反省しています。本当にごめんなさい」
という内容でした
先生のおっしゃった言葉は良く覚えているのですが
それに対して私がどんな言葉を返したのか はっきりとは覚えていません。
でも、そんな大切なことを私に知らせてくれたこと、そして
退園して時が経っていたのに、Sのことを思い出してくれたことはとっても嬉しく、
そして、娘さんが勇気を出してお母さんにそのことを相談したのを
褒めたような記憶があります
その先生とは今でも年賀状交換をしていますが
娘さんのその後の詳細についてはよくわかりません
話が逸れてしまいましたが、
様々な障がいや病気、セクシャルマイノリティーのことなど
その渦中にいなければわからないことは多々あります
というか、わからないのが当然だと思います
だからそれを知るための手段の一つとして
ドキュメンタリーを始め、映画やドラマを観ています
もちろん作り物の話はきれいにまとめられているから
実際にはこんなじゃない、ってことは自分の体験からも承知しています
当人の辛さや身近な人の心情や対応について
理解しろったってそれは無理な話
でもまず、それを知る事、そこからだと思うのです
私が我が子の事で色々経験したことが
その後の自分自身のソーシャルスキルアップに
少しは役立だっているんじゃないかと思っています
この映画もそういう意味で有意義な作品でした
この映画、2年位前にWOWOWで観ました。
生田斗真さんの、心の中を静かに表現する演技が記憶に残っています。
先日、政治家が「子孫繁栄に結びつかない関係」というような発言をしましたが
男女の間でも様々な事情で子供に恵まれないこともあるのですよね。
いろいろな意味で大層無礼で無神経な発言と感じましたが、私が感じたほどには話題にならなかったような気がしています。
娘の同僚(男性)が、思い悩んだ末にニュージーランドに移住した結果、今は幸せに暮らしていて時折りお便りやマヌカハニーを贈ってくれるのですよ。
お話が長くなりますが、仕事で自閉症スペクトラムの方たちにPCのご指導を続けていた時期があります。
基本はグループレッスンで個別にはアシスタントが対応する形ですが
数年間、頭を抱えるような問題にぶつかるようなことはなく
私も学ぶことの多い充実した日々でした。
最年少は高校生の男子。
雑談の時間に、好きな食べ物の話題になったら
「野菜スープが好きです。」
私が「お母さまが作ってくださるのかしら?」とたずねたら
少し恥ずかしそうに「はい、そうです。いつもおいしいです。」と教えてくれました。
いつも優しく微笑んでいらしたお母さまの、日々の努力とその成果を感じる会話でした。
ジュリアさんと息子さんのエピソードを読むと、その頃のことをいろいろ思い出します。
>その後の自分自身のソーシャルスキルアップに
少しは役立だっているんじゃないかと思っています
おっしゃるとおりだと思います。
ひとの痛みを察することができないことは不幸せだと思います。
ジュリアさん、いつも陰ながら応援しています。
名古屋ははっきりしないお天気になっています。
以前のブログ綴りの中で、よく次男くんのことが
ブログで語られて..コメント欄に同じ境遇の方
だったでしょうか、話しても無駄なようなコメントが.その時、ジュリアさんが..そうではない「知ってもらうことが大事」だと。
亡くされたお兄ちゃんのお嫁さん、お子さんに対する愛情に思いやりがいっぱいで何度、涙したことか
その一生懸命さに美しくて強い人だと.。
凛としたバラを見るとジュリアさんを想います。
月並みですが「頑張ってください」♡
〉様々な障がい〜その渦中にいなければ分からない〜
その通りだと思います。
以前、ジュリアさんがご察しの通り、私は教職についていました。
だから、特別支援学級や学校を勧めるお子さんと出会った時は、その家族に泣かれたり恨まれたりという体験がたくさんあります。私も私なりに勉強し、特別支援学級の先生からも指導を仰ぎ、良かれと思って〜なんて…生優しいものではありませんでした。
まさに、渦中にいなければ、当事者でなければ分からないのです。
だから相談の過程で安易に「お母さんの気持ちは分かります。でも特別支援を受けた方が、お子さんのためだと思います。」だなんて言えませんでした。話されることにうなずく事しか出来ませんでした。
だからジュリアさんの思いも、遠いところからしか分からないと思います。でも分からないから…ではなく知ろうとする事が大切だという事は分かります。
そして、くーばあちゃんさんのおっしゃる通り、ジュリアさんは美しくて強い方だと確信しています。
今、様々な障がいや病気、セクシャルマイノリティが広く理解され始め、これまでの「普通」という概念が変わってきているように思います。
あ…なんかうまく話せません。が、ジュリアさんを尊敬しています。
そして次男さんが、山を好きだと聞いて良かった♡と、思っています。
〉生田斗真くん〜
好きです!
昔、平成中村座を観に行った時、なんと!斜め前に斗真くん♡
休憩時間に握手したりお話ししてくれたりしました。七之助くんの親友だそうですね。親しみやすいイケメンでした♡
コメント、いっぱい書いてくださってありがとうございます
Passyさんもこの映画、観てらっしゃったのですね
っていうかPassyさん、これに限らず
たくさん映画をご覧になっていて、まずそれが嬉しいです
お花だけじゃなく、映画の話題でも共感できることが・・
それと、書いてくださった一つ一つのお話が
全て心に響きました
本当にありがとうございます
私は二男のことが無ければ 本当に傍観してるばかりで
付和雷同の人生だったと思います
二男の障がいと出会って、なんというか
とにかく「わかってほしい!」という思いが溢れて
それから色々能動的に動けるようになっていったと思います
親の会で一緒に頑張ってきた友人の一人が
「よく、”親が子どもを選ぶんじゃなくて、子どもが親を選んでやってきた” とか言うけど
冗談じゃないわよ、なんで私なの?選んでほしくなかったわよ~~!」
って言ってました
その気持ち、よくわかるんですよね
なんで私だったんだろう、って私も思いました
でも、今、二男は20代後半になり、まあここまでなんとか
やってこれて、そこまでの道程は大変だったけれど
得るものがいっぱいあって、それ全てに感謝です
助けてもらったたくさんの人に感謝です
まだまだ先は続いていくのですが、そしてこれからも
きっと色々あるだろうけれど
向き合う勇気みたいなものを、その都度与えてもらってきたな、っていうか・・・
なんだか話がまとまらなくなってしまいましたが
私の拙いブログにこうやって真摯にコメントいただけると
嬉しくてウルウルしちゃいます
Passyさん、本当に本当にありがとうございます
今日は雨の予報でしたが、降ったのは少しで
ちょっとムシムシしている埼玉です
くーばあちゃんさんには、事ある度に
優しく、時には強く、背中を押していただいて
本当に感謝しています
ブログという媒体を通してですが
身内以上に見守っていただいているのを
いつも感じています
辛い経験はしないに越したことはありませんが
それを乗り越える度に少しずつ強くなっている気も
するんですよね・・・
これからも頑張っていきますので
また力をください
いつもありがとうございます
そうでしたか・・
junさん、やはり教師だったのですね
うちの二男、本当に先生方にはお世話になりました
親学級だった先生にも 支援学級の先生にも
色々な考えの方がいらっしゃって
小学校2、3年の時にお世話になった支援級の先生(男性)
は、とにかくうちの子に合わせる教育をしてくださいました
4年から6年までお世話になった先生(女性)は
最初に開口一番「私は〇〇先生(それまでの男性の先生)
のようにS君に合わせたやり方はできません
それを期待されると困ります、と・・・
ただ、その先生なりのポリシーを持って
しっかりとうちの子に寄り添っていただき
今では交流があるのはその女性の先生の方です
どんなやり方にせよ、先生が真正面から子どもと
向き合っていれば、私が口を挟むことではないんですよね
junさんも色々とご苦労されたのですね
色々な先生がいるのと同じように
保護者にも色々な方がいますから先生のご苦労は
理解できます
小学校の時は支援級はうちの子だけだったので
親御さんとの交流がなかったんです
なので中学に行ったら、それができる、と
ものすごく期待していたんですけど
支援級の親御さんたちはそれを望みませんでした
それはとてもショックなことでした
みなさん、自分の子の事で精一杯だったのかもしれませんが
寂しかったです
なので、クリニックで知り合ったお母さんたちと
親の会を立ち上げて一緒に頑張ってきました
もう20年くらいになりますが
今でも交流を続けていて みんな社会人になりました
とても感慨深いです
>でも特別支援を受けた方が、お子さんのためだと思います
junさんが言えなかったこの言葉、
私は心から同意しますよ
うちの子は支援級にいたからこそ、今があると思っています
個別で指導してもらえるなんて、こんな幸せなことないですよね
集団の中でできること(体育とか)以外は
ゆっくりと時間をかけて見てもらえて
本当によかったと思っています
二男が山にはまったのも すごく腑に落ちるんですよね
ゴールがわかりやすい、騒音がない、
人との関わりが最低限で済む・・・
私は彼のお陰で山の楽しさを知りました
もし彼が山に目覚めなかったら 一生登山とは
無縁だったと思います(疲れることキライだから)
わ、また長くなっちゃった
ごめんなさい
junさん、色々とお話してくださってありがとうございます
とってもとっても嬉しかったです
映画は平日だけ上映されるようになりました。土曜、日曜は緊急事態宣言が終了しないと上映されないでしょうね。
平日だけでも劇場が開いて良かったですね
まあ、手放しで喜ぶことはできませんが
少しずつ前進ということでしょうか
ワクチンがもっと広まって
落ち着いて劇場へ行ける日が早く来てほしいですね
カンサンさん、コメントありがとうございました