湊 かなえ 著。
なんかわからないけど映画上映時、書店で手に取ってそのまま購入。(映画は未見)
かなり前に読んでいましたが感想書くの面倒で放ってありました。
この方の本は後味が悪いのはわかっているのに
時々わざわざその世界に首を突っ込みたくなる。
ネットの書き込みによってどんどん悪者を作り出していく感じが
今どきの内容だなぁと思いました。
すっかり容疑者扱いされている主人公に対して
絶対にこの人じゃないと確信しながらも、本当の犯人がわかった時の驚き。
リアルで日々起きている様々な事件。
ニュースやワイドショーで犯人像について関わりのある人たちによくインタビューしてますでしょ。
「彼は高校時代、すごくおとなしかったけど、キレると手のつけようがなかった」
とか
「彼女は昔から人と関わるのが苦手で友達が少なかった。何考えているのかわからない人だった」
とか。
この本の中にはそんな場面がてんこ盛り出てきますが
もし私の事を聞かれたら皆はどんな風に答えるんだろう、なんて ふと考えてしまいましたねぇ。
巻末の関連資料がすごい。
作家さんのこういうディテールへのこだわり、頭が下がります。