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『シャイロックの子供たち』

2014年04月16日 | 本でハッピー♪

 

「倍返しだ!!」

 

の 池井戸潤 著。

 

この人の本は二冊目。一冊目

 

半沢直樹から売れに売れているようですね、この人の本。

今期ドラマも複数あるみたいだし。

 

今回の「シャイロックの子供たち」も銀行が舞台。

“半沢と同じ路線”・・感は拭えない。

ただ、後半からちょっと雰囲気が変わってきて

ミステリーというかサスペンス色が強くなってきます。

 

妹から「登場人物が多いからちょっと大変かもよ」と聞いてましたが

本当に大変でした。

何しろ記憶する力がますます衰えてきてるもので。

 

十章から成っていますが チョイ役で見逃してた人が

違う章では主役になってたりするので

えっと・・これはどんな人だったっけ?

って 何度も前に戻ったりしながら読みました。

 

半沢直樹 の時も思ったのですが

私は銀行に勤めていたせいか、(しかも後半は融資課!)なんか人ごとじゃないのですよね。

事務方とはいえ、その場の雰囲気はバシバシ伝わってきますから。

ノルマを達成できずに肩身の狭い思いをしてる人とか

チョンボして上から叱責されてる人とか

本店にいた時は それっていじめじゃん? て場面もありました。

本もドラマも作られたものではあるんだけれど

私は、すごくリアルだなぁ、と感じてます。

まあ、池井戸氏も元銀行員だったわけで、彼だからこその視点、ってことなんでしょうが。

 

銀行員に限らず、保身を優先順位の上位にせずにいられない心奧を頭ごなしに否定はしない。

だけど、正直者がバカを見るのが当たり前になっている世界は、余りにも哀しい・・

30年前の我が職場を思い出し、しみじみした次第です。
(私は銀行時代、良い先輩に恵まれて嫌な思いは一つもしたことありません。念のため)

 

 

* シャイロックの子供たち の“シャイロック”とは、「ベニスの商人」に出てくる強欲な金貸しのこと。

 

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