二男が離職して2ヵ月が経ちました。
通っている職業訓練施設にも大分慣れてきたようです。
同時に、新しい就労先を見つけるべくハローワークに行ったり実習を受けたりと、
彼なりによく頑張っていると思います。
昨日は県の職業能力開発センター主催の「委託訓練」の面接に行ってきました。
訓練施設でお世話になっているN先生、就労支援センターのFさんも一緒。
面接前にこの二人から
「お母さん、面接官のN課長はかなり厳しくてズバズバとものを言う人ですが、経験豊かで人を見る目がある人ですから気にしないように」
と言われました。
わざわざこんな風に言うなんてよっぽどなんだろうな、とドキドキしながら待つこと20分。
名前を呼ばれ、4人で会議室へ入ると
・・・・
ビックリしました。
「委託訓練」は直接就労に結びつくものではなく、あくまでも職業訓練の一つ、
と、聞いていたので軽い気持ちで考えていた私。
ところが部屋へ入ると大きなテーブルの向こう側に4名の幹部の方たちが並びかなりの緊張感・・
よくドラマで見るような面接の場面がそこにありました。
開発センターの方が進行係らしく、二男に次々に質問をしていきます。
自分に敬語を使っちゃう二男に私が赤面しながら隣で見守っていると
今度は私に質問が来ました。
私は咄嗟の受け答えが本当に下手で、頭も口もよく回らない。
しどろもどろになりながらなんとか答えると、例のズバズバ言う課長さんと思われる方が突然、
「お母さん、あなたは鬼になれますか?」
と 大きな声で聞いてきました。
私は突然のことに言葉を失い「は?」とも「え?」とも違う中途半端な反応をしたと思います。
そこからこの課長さんの怒涛の質問と忠告が始まりました。
内容はここには書きませんが、私はほとんどパニック状態・・・
散々キツイことを言われながら 最後にその人が言った言葉は
「お母さん、私を信じてお子さんを預けてみませんか?」
・・・・。
預ける・・ってどういう意味なんだろう。
これって就労決める面接じゃないでしょ?
委託訓練の面接なのにそれってどういうこと?
と また私の頭の中は真っ白。
なんとか面接は終了し、社内見学をさせていただいて家に戻りました。
帰ってからもずっとその課長さんの言った言葉が忘れられず
パパに話すと、なんとパパは涙ぐんでしまったほど・・・。
それほど胸に響く言葉もあったってことです。
その日のうちに「訓練OK」の結果をいただき、
今月半ばから一ヶ月間、二男はこの会社で職業訓練を行います。
しかし肝心の本人は・・・「あの人怖い」、とかなりビビっていて
それを毎日なだめるのが大変・・・
今後どういう展開になっていくのかわかりませんが
やれることは何でも挑戦して経験値を増やしてほしい、と願う母です。
それから、今お世話になっている職業訓練施設の先生方・・
本当に良く二男の事をわかってくれています。
正直言って最初はあまり期待していなかった私ですが 日々の彼の様子を逐一報告してくれるし
彼の特性をしっかり見抜いて弱いところを伸ばそうとしてくれます。
彼は間違いなく日々何かを得ている、と実感しています。
この出会いもあの大変な事があったから・・・
辛いことがあっても、諦めずに一歩ずつ前に進むことの大切さを 改めて感じている母でもあるのでした。
ファイト~~~~ッ!!!