奥田英朗 著。
これが奥田氏のデビュー作だそうです。
リバプール出身でジョンという名。
四人組のロック・ミュージシャンのリーダー。
奥さんは日本人。
男の子が一人いる。
軽井沢で避暑。
・・・普通は気付きますよねぇ。
でも私は全く気付きませんでした。
だって、余りにも便秘の話が多すぎて。
中盤はほとんど便秘の話ですよ。
ジョンが極度の便秘なの。
「あのジョン」とつながるワケないじゃないですか。
でもそもそもこれは「あのジョン」の事を書いたノンフィクションではありません。
ちょっとややこしいけど、ジョンがグループを解散し、結婚し、
子どもを持ってからの「4年間の隠遁生活」を著者が想像して書いたフィクションなんですね。
便秘はあくまでも外堀で、核にはもっとスピリチュアルな話があります。
私はその部分がとっても好きでした。
お盆は霊が帰ってくる大切な大切な日なんだよね。
ジョンが軽井沢で経験した、ちょっと不思議なストーリー。
そして手強い便秘。
・・・って、やっぱ便秘かい。
一応書いておきますけど 「あのジョン」=ジョン・レノンです。