毎日がHappy気分♪

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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

『八日目の蝉』

2011年12月13日 | 本でハッピー♪

 

角田光代 著。

この本が出た時に何かの番組で絶賛してて、読んでみたいとずっと思ってました。

が、そうこうしてるうちにドラマ化はするわ、映画にはなるわ、で

どんどん遠くへ行ってしまい、私はすっかり置いてけぼり・・・

すっかり熱が冷め、忘れかけてたら なんと先日妹が貸してくれた13冊の中に入っていたんですよね。

こりゃ運命だ。 やっぱり読めってことなのか。

 

不倫相手の赤ちゃんを誘拐して我が子として育てる。

この逃避行が前半。

その赤ちゃんがやがて成長し自分の運命を振り返る。

それが後半。

重い話だし、誘拐という誰が考えたっていけない事をした希和子に

いっぱい感情移入しながら読みました。

小豆島での束の間の穏やかな生活がずっと続いてほしい・・

自然とそう思っている自分がいました。

この小説の中で誰が一番愛されたか、って言ったら

それは間違いなく「薫」。

希和子からもらった無償の愛は 後に「恵理菜」が彼女を憎みながらも

しっかり心の奥底に残っており、

それが 『八日目の蝉』 なのだ、と私は思いました。

七日目に死んでしまうはずの蝉が 一日生き残ったとしても

それは 〝ぎゅっと目を閉じてなくちゃならないほどに ひどいものばかりでもない" と。

親子のつながりって何だろうね。

 

 

 

 

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