池井戸 潤 著。
これもまた、お友達が読んでおもしろそうなので読んでみました。
第145回直木賞受賞作。
内容自体は、ロケットを飛ばす、という以外、特別目新しいものではなく
言ってみれば中小企業と大企業との戦い・・・産業界にはどこでもあるような話。
ただ、こんなにドキドキして 早く次が読みたくて仕方ない気持ちにさせるのは
著者の筆力の高さなんでしょうね。
何より、コイツ嫌な感じ・・・って人の気持ちまで
なんかわかるよ、って思わせちゃう。
みんな自分が一番可愛いし、自分の生活を守りたいと思うのは当たり前のことだもの。
夢ばっか追ってられっかよ、って思う気持ち、なんかわかるんだよね。
裁判のシーンとかをすっ飛ばしているのも良かった。
そういうことじゃないんだよね、言いたいのは。
皆、自分の仕事にどれだけ「誇り」を持って向き合ってる? ってとこだと思う。
東京大田区には(パパの出身地)本当にこういう中小企業がいくつもあって
神谷弁護士にはモデルになった実在の弁護士がいて 著者は元銀行員で・・・と
フィクションではあるんだけど背景にとてもリアリティがあるから
尚更グイグイ強く引っ張られるのかな、って思いました。
次はパパに回しますが感想を聞くのがとっても楽しみ。
非常に読みやすくてお薦めの本です。