岩崎夏海 著。
話題の 〝もしドラ″ 読みました！
パパから回ってきた。
ビジネス書籍で１３０万部突破・・・だそうです。
ビジネス書といっても、この萌え系の表紙を見てわかる通り
堅苦しい内容ではありません。
青春ドラマでありがちの
ダメダメチームが 紆余曲折を経て 強いチームになっていく話。
で、その方法が 『マネジメント』 。
野球部のマネージャー みなみちゃんが
「このやる気のないチームをなんとか甲子園に行けるようなチームにできないものだろうか」
って 考えたのが最初です。
なるほど！ って言葉がたくさん出てくるんだけど
私が特に心に響いた箇所は
〝成果とは百発百中のことではない。
百発百中は曲芸である。
成果とは長期のものである。
すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。
それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手を付けない者である。
成果とは打率である。
弱みがないことを評価してはならない。
そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は、優れているほど多くの間違いをおかす。
優れているほど新しいことを試みる。 ″
という部分。
二人の息子を育てながら
「失敗なんて気にしない」 とか口では言いながら
けっこうチクチク突いてたような気がするなぁ。
しかも 経験を生かせず同じ失敗を何度も繰り返すのは
何を隠そうこの私だったりするわけで。
上の抜粋した文章は 「ドラッカー」 の引用部分なんだけど
マネージャーのみなみちゃんが チームを立て直す要所要所に
こんな風にドラッカーの言葉が出てきます。
この本がおもしろいのは マネジメント（＝経営管理） っていう
日常生活ではあまり口にしないような題材を
高校の野球チームと結びつけたことだと思います。
そして私は読みながらふと考えた。
これって 普段生活している中で 無意識にやったりしてるよなぁ、って。
たとえば 毎日のご飯作りなんかもそう。
今日の夕飯は何を作ろうかな、何を出したら喜んでもらえるかな。
そして買い物に行き、流れを考え、準備をし、実行。
そして 評価を受け、じゃあ、次はこうやってみようか、って反省する。
小さい世界の中だけど これだって立派なマネジメントですよね。
昨日、ちょっと外出していて バス停でバスを待ってる時読んでたら
あと数ページで終わり、って時にバスが来ちゃいました。
私はけっこう乗り物酔いする方なので
バスの中で活字を追うなんてことは普段は絶対にしないのだけど
最後の盛り上がりの部分だったからどうしても読み切ってしまいたくてそのまま続けていたら
やっぱり気持ちが悪くなりました。
感動して涙は出てくるわ、酔って気持ち悪いわで
今まで味わったことのない状態になり、家に着いてもしばし呆然。
いろんな意味で印象深い本になっちゃった。
これ、来年ＮＨＫでアニメ化されるそうですね。
それと・・・ここに出てくる女の子たち、
ＡＫＢ４８のメンバーがモデルってのも またおもしろい！
これが みなみちゃんが参考にした 本家本元の 『マネジメント』。
こっちは多分、眠剤になっちゃうと思うので私は読みません。
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