うちで行方不明のカメラが一台でてきました ヤシカラピードといいます ハーフ判のカメラとしては かなりレアなほうです ヤシカのハーフ判はどれも比較的珍しいものが多いですが これはAクラスだと思います これのさらに上となると電動巻き上げのヤシカセクエルくらいですが さすがに見たことはありません
このカメラはハーフ判ブーム初期に出たカメラで 普通に構えて横画面が写せるというか 縦長カメラの仲間です 国産ハーフ判では他にキャノンダイアル35 ヤシカセクエル タロンシーク 京セラのサムライ ぐらいしか思いつきません
ごらんのようにカメラはかなりの大きさで 35ミリフルサイズより大きく重いカメラで ハーフ判のメリットの小さく軽くというセオリーには当てはまりません
目測あわせで一応近接から無限まで距離あわせできます シャッター速度は1秒から1/500秒まであり これはハーフ判の最高レベルです レンズはヤシノン28mm2.8がついており 描写も悪くありません
フィルム巻き上げに特徴があり 横に付いたレバーをひっぱるのですが そのレバーにストラップ代わりの革ひもが付いており その紐を引っ張って巻き上げをする格好になります 残念ながら私の所有機は 紐が傷んだのではずしてあり レバーを直接引っ張るか綿の紐を繋いで使っています また単独露出計がついており ヤシカお得意のセレン式回転ドラム式のものです
カメラ自体はしっかりとした作りで なかなかのものですが 重く大きく機動性はやや疑問です ウチにある珍品といえば これと先に出たペトリハーフ ペンWくらいかな
どれも発売当時は様々な理由で売れず 希少価値から今はレアものと呼ばれるようになったもので 必ずしも性能とは繋がりません (ペンWはかなりいいレンズですけど) それぞれのカメラの試写は過去のコンテンツにあります