21世紀はアジアとの時代(Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

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■記憶と忘却の相克2)

2023-06-23 | ●記憶と忘却の相剋
🔵国際交流の現場では、多くの事を学んだ。そして多くの人たちと知り合った。 世界には、さまざまな生き方や、いろんな考え方がある事を知った。しかし年を経るごとに、貴重な記憶がどんどん遠のいていく。 日本では子供の頃から時間に厳しく躾けられ、正確さと誠実さを求められてきた。 電車や航空機は、規定の時間に必ず出発するし、役所も学校も会社も、時間に沿って正確に業務をすすめる。 🔵一方のタイは、おおらかで自由奔放、時間という観念はない。定刻に人が集まることはないし、電車が定時に出発する事はない。転勤の際に,前任者は後任者に「業務の引継ぎををしない」これもこの国のしきたり。誰もそれを気にしない。タイでは、その自由な気風を「マイペンライ」と言う。 🔵この様な気風の違いは、地政から来るのか、民族性から来るのか、向学のために確かめたいと思つている。 2国が協働するに際して相手国の性格は、別の相手国からすると大きな魅力になる。はたまた異国のもの同志が協働すると、格別の相乗効果が生まれる。これまた不思議だ。改めてその実績の記憶を辿ってみた。国際交流の仕事が、未知の探検にも似た魅力的な活動に思えてきた。(Yama) . . . 本文を読む
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■老いと向かい合う

2023-06-15 | ●中西語録
「人は老いていく。同じように、国も老いていく」(「流れゆく日々」五木寛之著) 🔵コロナが去って、ようやく平常に戻ったと思いきやマスコミの話題は、「男の孤独」「中高年深刻」「貧困や引きこもりリスク」「友人無し4割」から「長生きという憂鬱」に移りつつある。その裏には、少子化による人口減少と、国力の減退が潜む。 ところが高齢化の渦中にある日本の高齢者には、高齢化の問題意識は乏しい。顧みれば、いつしか90歳を超えていたと言う事だ。加えて戦後復興期の「戦後昭和」に、身を挺して戦後経済の再興に寄与したという確信がある。 🔵しかしマスコミは、いまや高齢者が全人口の3割をしめ、社会保障費が嵩み大変だと言う。私ども高齢者からすると、幸せな老後を期待していただけに戸惑うばかり、何を今更と言う気持ちである。だから「百歳時代の到来」と言われても決して嬉しくない。 🔵晩年の漱石は「他力」の思想を重んじて「則天去私」と「他力」を生涯の信条とした。  いま私ども日本の高齢者に求められるのは、この漱石の信条ではないのか。それは現代の「利他」の思想とも共通する。(Yama) . . . 本文を読む
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■白兎伝説と四面会議

2023-06-08 | ●北條語録
🔵本文「古事記」の記事に触れて、改めて日本の悠久の歴史に想いを馳せている所だ。 文化とは何か、文明とは何か、価値観の変化の中で「耕す文化の時代」と言われて久しい。それがいつしか「五感の時代」を飛び越してデジタルから、さらにはAI技能という人間知能に迫る対話型ソフトが、私どもの生活領域に入り込んできた。 🔵しかし,デジタルもAIも生活利便の道具であって、知能そのものにはなり得ない。やはり「学び」は人間最高の知識修得の場であり、これに替わるものはない。AIなどは利便がすぎると妄想に陥りやすい。 最近、地方発のマーケテイング(市場戦略発想)が、日本全土を席巻する事例が頻発する。東京一極集中を危惧した令和発の地方創生の成果と言えようか。 🔵人口減の日本の経済政策の最大の狙いは、地方のGDP創生にあると言われる。 これからの国際間の経済競争は、全世代、全地方、全業容挙げての総力戦になると思えばいい。 改めて全世代の知識と能力の本質が問われる所以だ。(Yama) ●(表題の写真は山陰出雲の連山:出所、JIJI通信) . . . 本文を読む
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■6月歳時記&わたしの大阪

2023-06-01 | ●歳時記2)
🔵「大阪はブルジョアの街である。海運の利便性などが豊臣秀吉にみ込まれ、人工的に造られた商都である。 今の大阪に昔日の面影はないが、東京がなんぼのもんやという間違いなく負け惜しみの気持ちを持つ。 井上章一著。幻冬舎新書刊。 「あかん、あほ、おっちゃん, しぶちん、ぼけ、いけず」典型的な大阪弁が大阪人の誇りとして並ぶ。 また大阪検定「大阪の教科書」橋爪紳也著 創元社刊、 🔵私も、1955年からほぼ60年間、仕事の本拠として大阪に住み続けて、戦後の焼け跡からの復興も見てきた。 都市の変貌と言えば、驚きを超えて脅威としか言いようがない。 20年前まで大阪市と大阪府が犬猿であった事が解消し、公式に副首都を目指すという。 政治勢力としても全国政党として、自民と是々非々で国政を担う胆力が出てきた。 よしもとと言い、維新と言い、おばはんといい、アニメと言い、しぶちんといい、わたしの大阪が面白くなってきた。(無敵老人91歳Yama)●(本文中の作画提供:大阪市建設局)(その他の映像はJtiro) . . . 本文を読む
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