21世紀はアジアとの時代(Jtiro🔴Jpn) SDGs国際Webサイト(Editor: K.Yamada)

●Copyright © 2024.All rights reserved.●Since2008.
  

■連鎖する貧困

2023-04-25 | ●シニアの生き方
🔵「風疎竹に来たる,風過ぎては声も留めず」(風が吹けば竹林は騒ぐが、過ぎ去るともとの静けさに帰る) 最近、都心の百円ショップを訪ねると、ほとんどの商品の生産地が日本に戻り、生産地の中国は、ほぼ姿を消した。 何かが変わりつつある確証だろう。 しかしサプライチェーンの再構築は、当面日本の大きな課題だ。 しかしこれを機に低額商品から高額のPCや弱電や車まで、モノづくりのノーハウを習得した中国は、忽ちにして世界最大のモノづくり生産国に変貌した。🔵その中国はこの10年間、急速な経済発展を遂げ14億と言うマンパワーを背景に、GDP世界第2位の大国にのしあがつて来た。 日本の尖閣問題も、米中の台湾問題も、米中の覇権問題も、振り返えれば自由先進国が、サプライチェーンを中国に委ねた事に起因しているように思えてならない。ただしこれに関する日本の通商戦略的な反省の弁は聞こえて来ない。何かと閉鎖的と言われてきた日本の在り方が、いま問われている。通商も外交も老化や劣化は困る。常に老練であって欲しい。(Yama)●濛濛淡淡六十年、末後に糞をひって梵天に捧ぐ(一休和尚) . . . 本文を読む
コメント

■最新タイ事情

2023-04-16 | ●中西語録
🔵私どもの友国タイには、古くから国民の間で歌い継がれてきた「国王讃歌」がある。「高徳な国王」(その訳文のごく一部)「国王は、私たちタイ国民が健やかに暮らすようにと願って下さる。国王は、さぞかしお疲れに違いない。なぜなら仕事が大変だから。今日まで休んだことがない。なんと私ども国民は幸せなのでしょう。」いかに国王が、タイ国民から敬愛されているかよくわかる。 🔵既にタイ国には、日本から大手企業はじめ約6000社が進出、タイの自動車産業は年産200万台を誇る。そんなASEANの経済中進国タイで何故,軍事クーデターが相次ぎ、国政が安定しないのか。いささか平和ボケの日本人には、とても気になる。しかしタイでは、王国の統治と政治は別物で、厳然とした王制のもと時に政治闘争が起こり、時に軍事クーデターになると言う。しかしタイの人達は慣れた物で、軍事クーデターも選挙活動ぐらいにしか捉えていないふしがある。そのタイの事情を知らない人たちが、自分たちの尺度や世界標準で他国の事をとやかく言うのはいかがな物かと言う説も多い。 🔵タイに進出した日本企業やロングステイする日本人は、タイのために企業進出や長期滞在しているなどのおこがましい考えを捨てて、すべからくタイで仕事をしたり住まわせていただいていると言う,日本人本来の謙虚さが欲しい。 「やはりタイの事は、タイの人に聞け」ということか。(Yama)●標題の写真、タイのクデターへの市民デモの一齣。 . . . 本文を読む
コメント

■辞世の句

2023-04-09 | ●北條語録
⚫️辞世の句と言えば、遥か昔の偉人が残した人生の遺訓を思い出す。現代で言えば、あながち遺言といえるだろうが、デジタルな超近代化社会の世知辛い現世では、身の回りの世事に纏わる話が殆どで、とてもとても世の人々に教訓を垂れるような価値ある話は少ない。 ⚫️「いまわの際に言うべき一大事はなし」作家の山田風太郎は、辞世の句で先のような一句を残した。 22年前の2001年に生涯を閉じたが、「いまわの際になにもない」と言いきれるだけ、現世を逞しく生き抜いてきた完結感が伺えて、その人生力学に敬服する。 ⚫️改めて昔の偉人や傑人の「辞世の句」には、人の心を揺さぶる力がある。それはその言葉に、価値ある人生の全てが裏うちされているからだろう。(Yama) ●標題の写真は仁和寺の御門(撮影Yama) . . . 本文を読む
コメント

■春爛漫の歳時記

2023-04-02 | ●歳時記2)
🔵春風や闘志いだきて丘に立つ(高浜虚子) 春爛漫の4月、今年も新しい卒業生が企業の門をくぐる。 折からのコロナパンデミックが後退し、3年振りの対面入社式が随所で行われた。 テレビ報道によると、入る方も受け入れる方も格別の心情がうかがえる。 少子高齢化で日本の国際競争力の再構築が急がれる折から、新入社の人達に賭ける期待は大きい。 年功序列はないに等しい。群雄割拠のなかで、逸材が輩出する土壌が整いつつある。 🔵いま日本経済は、厳しい国際競争の渦中にある。そこで勝ち抜くためには、実績を持つキャリア世代が、新しいデジタル世代とともに変革を目指す事だ。 戦後昭和の日本の若い頭脳に海外の新しい波が相乗して,世界企業ソニーやホンダを輩出した戦後の経済環境と類似する。今後の日本経済の命運は、若いデジタル世代の逸材を社会や企業がどう育むかにかかっている。 これから10年先の日本経済の飛躍的な変貌に期待したい。(Yama)⚫︎表題の写真「金閣寺」(撮影、Yama) . . . 本文を読む
コメント