■戦後７９年,平和への確証,

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■■「平和への確証」
🔵戦後８０年が１年後に迫り来て,再び 今ある「平和の確証」に
ついて詳しく検証しようという話をよく聞く。ウクライナや台湾有
事などから,日本の平和は, もはや永劫の話ではないとする人達が 増
えて来た。
しかし一方で,永劫の平和を求めるために、再び先の太平洋戦争につ
いて, 詳しく検証しようという人達も増えつつある。しかし,敗戦を
知る人たちの多くが, 高齢化で200万人を下回り、大半が頼れる相手
ではないとする声も多い。
🔵しかし, 戦争を知る元気な高齢者と話を交わすと,先の戦争の話は, 
いまも明確に生きている。時代は, とっくに代わったと言っても,年
寄りの戦争話は終わらない。
逆に戦争を知らない人たちは、長きに亙り続いて来たいまの平和が、
生活者にとって、ごく当たり前の事だと思っているふしがある。
一方, 少しでも戦争を知る高齢者の中には、憲法９条の改憲 もまま
ならない自民党政権に倣い「おぞましい敗戦の過去」を封印して,
「平穏な今に生きる」とする人たちも多い。
識者は,これを「平和ボケ」と言って警鐘を鳴らすが、これでは,すぐ
さま戦争をなくす事にはならない。

■■「戦争の世紀」
🔵「戦争の世紀」と言われた２０世紀を辿ると、世界は２度に亘る
世界大戦を経て,漸く戦争が「少ない」社会を実現した。しかし軍事
の対立に関するパラダイムが変化して,戦争が少なくなったとは定義
ずけていない。
国連も,ロシアが常任理事国である以上、侵略行為を認定して,戦争を
抑止するところまで機能していない。
事実,９０年代以降、国家間の戦争は少なくなり、武力対立の殆どは、
国内の勢力争いが軍事化して,戦争になったものが殆どだ。
特に戦争の目的が,相手を屈服さすための破壊行為ではなく,政治目標
を達成のための手段に変わって来たとする説もある。
また,戦争を抑止するためには,外交力と併せて戦争を抑止するための
国防力が不可欠だという。日本も今年の国防予算が, 初めての８兆円
を超す。
戦後の日本のように,不戦国家を標榜するだけでは,平和の維持は難し
い。特に思想信条が異なる国家間の対立がある以上, 少なくとも戦争
を抑止するに足る国防自衛力と, 国際政治力が不可欠とするのが,平和
維持の決め手だ。

 

■■「敗戦の要因」
🔵７９年前の大東亜戦争の敗戦の要因について識者は語る。
１）兵法の研究が、不十分であった。
２）精神に重きを置きすぎて、科学の力を軽視した。
３）陸・空軍の不一致、
４）常識ある首脳者が、全く存在しなかった。｝
　　（文芸春秋「戦後７０年の戦後史」より）

🔵ここで戦後の日本と日本人は、７９年の日本の長い戦後の足跡を
辿りながら、敗戦という 屈塾の事態をどのように乗り越え、奇跡の
修復をもたらす事が出来たのか,戦後史を具に辿りながら確認したい。
●終戦の決め手は、国体の維持だった。

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■■1)「終戦占領期」(昭和20年～2７年）[戦後の復興期」
●1945年・昭和20年・🔴敗戦（財閥解体＆農地改革）
●1946年・昭和21年・🔴極東軍事裁判（天皇人間宣言＆新円切り替え(デフォルト）
●1947年・昭和22年・社会党連立内閣成立●🔵新憲法施行
●1949年・昭和24年・🔵360円単一為替レートの実施
●1950年・昭和25年・🔴朝鮮戦争（ソ連と中国の支援を得た北朝鮮が韓国へ侵攻）
●1950年・昭和25年・🔵朝鮮戦争の特需(バブル)
●1950年・昭和25年・🔵警察予備隊の創設
●1951年・昭和26年・🔴マッカーサー元帥の罷免、帰国
🔵（注）敗戦直後の詳細は、JTIROブログ「昭和の敗戦」をご覧ください。

■■2)「戦後昭和期」（昭和28年～60年）「高度成長期」
●1952年・昭和27年・🔵サンフランシスコ条約発効,独立●IMFに加盟
●1954年・昭和29年・🔵陸空海の自衛隊発足（防衛庁）
●1955年・昭和30年・　●トヨタ、トヨペットクラウン、新発売
🔵(1955年~1960年)■（所得倍増特需とバブル）
●1956年・昭和31年・🔵国連に加盟 ●経済白書「もはや戦後ではない」
●1957年・昭和32年・🔵国連安保非常任理事国に当選
●1958年・昭和33年・　●岸内閣、安保闘争熾烈
●1958年・昭和33年・🔴中国の戦争●金門砲戦●中印国境●中ソ国境紛争●中越戦争

●1959年・昭和34年・🔵皇太子(現天皇陛下）ご成婚
●1960年・昭和35年・🔵新安保条約承認●カラーテレビ本放送開始
●1961年・昭和36年・🔵実質経済成長率14,5％を達成
●1962年・昭和37年・　●富士ゼロックス国産複写機第1号発売、コピー時代の幕開け
●1963年・昭和38年・🔴米国ケネディ大統領暗殺
●1964年・昭和39年・🔵東海道新幹線の開通●🔵東京オリンピックの開催
●1965年・昭和40年・🔴ベトナム戦争（米国とベトナム）1965~1975

　
●1966年・昭和41年・🔵日本の人口1億人突破●ビートルス来日
●1967年・昭和42年・🔵東南諸国連合（ＡＳＥＡＮ）結成
●1968年・昭和43年・🔵小笠原諸島日本復帰●🔵国民総生産(ＧＤＰ)世界第2位



■「老輩からの苦言」
🔵戦争で国土は廃墟と化し、３００万人をこす若者が戦死した。
その大東亜戦争の終戦(終戦)から僅か２３年間で、日本は,国民挙げ
ての総力戦で経済力と国力を挽回し, 世界のどの国もなしえなかった
GDP世界第２位を勝ち取った。敗戦に対する日本国民の反省と,敗戦
の屈塾に対する無言の対抗成果だったと思いたい。

歌にもなったが,当時の日本人はよく働いた.「月,月,火,水,  木,金,金」
これは,１週間の働き方を題材にした当時の国民の麗しい労働歌だっ
た。今年92歳、当時30歳の私など、毎週土曜日は,いつも出勤した。
毎週の東京出張は、朝いちばんの「特急こだま」で,片道５時間かけ
て往復した。
🔵最近の日本は,経済成長が鈍りがちだが ,ある経済評論家が言って
いたそうだ。「日本経済の退化は、国民が働かなくなったからだ」
まさに正論。
「働き改革」も判るが,30年間も給与が上がらないのでは、本末転倒
も甚だしい。まさに政治の怠慢としか言いようがない。

●1970年・昭和45年・🔵大阪万国博開催（６０００万人が内外から集まった）
●1971年・昭和46年・    戦後の為替固定相場制360円時代終わる。1ドル308円に。
●1972年・昭和47年・🔵沖縄本土復帰
●1973年・昭和48年・🔴第1次オイルショック●🔴第４次中東戦争勃発

●1974年・昭和49年・🔴狂乱物価,消費者物価指数34,5％上昇🔴戦後初のーマイナス成長）
●1975年・昭和50年・🔵天皇皇后初の訪米●🔵第1回先進国首脳会議サミット(仏)開催
●1976年・昭和51年・🔴ロッキード事件、田中角栄前首相逮捕
●1978年・昭和53年・🔴カンボジア内戦（1978^1991）
●1978年・昭和53年・🔵日中平和友好条約調印
●1979年・昭和54年・🔴[第2次オイルショック](日本沈没の危機)
●1980年・昭和55年・🔴イラン・イラク戦争（1980~1988）

　
🔵(1980年~1989年)■「バブル経済特需」(トレンディドラマの流行)
●1982年・昭和57年・🔵東北新幹線大宮、盛岡開業
●1983年・昭和58年  ・ＮＨＫドラマ「おしん」大人気

■■3)「バブル期」（昭和60年～平成22年）（円高ドル安）　
●1985年・昭和60年・🔴JＡＬ旅客便御巣鷹山に墜落520人死亡、戦後最大の飛行機事故
●1986年・昭和61年・🔴ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故
●1987年・昭和62年・🔴地価高騰、円高不況　●JR発足
●1989年・昭和64年・🔵株価3万8915円史上最高値
●1989年・昭和64年・    裕仁天皇崩御87歳●🔴消費税3％導入●🔵ベルリンの壁崩壊🔵冷戦終結

■■4)「失われた20年期」（平成2年～平成22年）
●1989年・平成01年・🔵皇太子明仁、皇位継承🔵平成と改元　●消費税スタート
●1989年・平成01年・🔵ベルリンの壁撤去●🔴中国第2次天安門事件

🔵(1990年,平成02年)  ■日本発バブル崩壊（失われた20年）
●1991年・平成03年・🔴湾岸戦争（イラクがクエートへ侵攻、米国と国連多国籍軍参加
●1991年・平成03年・🔵政府初の自衛隊海外派遣　ペルシャ湾（機雷掃海）
●1991年・平成03年・🔴ユーゴ紛争（1991~1999）
●1993年・平成05年・●政府衆議院の小選挙区比例代表並立制を導入
●1994年・平成06年・🔵為替戦後初の1ドル100円割れ
●1995年・平成07年・🔵為替1ドル79，75円戦後最高値を記録

🔵(1997年,平成09年）「アジア通貨危機」（タイ通貨バーツ暴落●山一証券倒産）
●1998年・平成10年・ 🔵欧州連合、通貨をユーロに統合、
●1999年・平成11年・🔵男女共同参画社会基本法欧州連合、通貨ユーロに統合公布

　　　　
●日本初のNPO(社会貢献活動法人)政府認証による国際協働活動開始（２000年）
●日タイ国際交流推進機構(JTIRO)、初のNPO認証法人としてタイロングステイの
普及活動を開始。 2007年,活動訴求のためにブログ配信を開始、
17年間にわたり配信中,今年,累計6000号を達成。
　
🔵(2000年,平成12年）「ＩＴバブル」
●2000年・ 平成12年・🔵日本初のNPO活動スタート（社会貢献団体活動）
●2000年・平成12年・🔵介護保険制度スタート●携帯電話5000万台超える
●2001年・平成13年・🔴米国同時多発テロ●ＩＴバブル崩壊
●2002年・平成14年・🔴911とアフガニスタン戦争、アルカイダとタリバンへの対テロ戦争
●2003年・平成15年・🔵小泉首相、初の訪朝、日朝平嬢宣言に調印
●2003年・平成15年・🔴イラク戦争　米国のフセイン政権打倒戦争

●2004年・平成16年・🔵 陸上自衛隊イラク派遣命令
●2005年・平成17年・🔵郵政民営化法成立
●2007年・平成19年・参議院民主党圧勝
●2007年・平成19年・構造改革バブル
●2008年・平成20年・🔴米国リーマンショック「百年に一度の危機」
●2008年・平成20年・トヨタ自動車生産台数世界一
●2009年・平成21年・衆議院選挙で民主党大勝　●米国GM破綻
●2010年・平成22年・🔴日本航空会社更生法申請
●2011年・平成23年・🔴東日本大震災発生（311）●福島第1原発事故

■■5)「アベノミクス期」（平成23年～現在）　　 
●2013年・平成25年・🔵アベノミクス特需●日銀異次元緩和●🔵株価大幅回復
●2014年・平成26年・🔴消費税8％引き上げ
●2015年・平成27年・🔵戦後70年,・安全保障関連法成立

●2016年・ 平成28年・日銀、マイナス金利導入（消費税３％による景気後退に対応）
●2017年・ 平成29年・🔵トランプ、米国４５代大統領就任
●2019年・令和元年・ 🔵皇太子が第126代天皇に即位、・消費税10％に引き上げ
●2020年・令和02年・🔴新型コロナウイルスの流行,（レジャ支出減退）

●2021年・令和03年・🔵東京オリンピック（無観客で開催）🔴コロナワクチンの汚名
●2022年・令和04年・🔴ロシア、ウクライナ侵攻🔴安部元首相銃撃去る🔴出生数100万を切る、
●2023年・令和05年・🔵ポストコロナ（国内のインフレや円安が進行）
●2024年・令和06年・🔵インバウンドの回復🔵株価一時４万円　●岸田首相退陣

■「在野からの異論」
🔵安部元首相が凶弾に倒れて２年余り。犯人は捕まったが、その後、
検挙も裁判も始まらず、暗殺の実態が、全く明らかにならない。
何故なのか。それを糾弾しない検察も,政府も,国民も,おかしい。

🔵ウクライナや台湾有事が,ささやかれて久しい。今年の国防予算は
８兆円を超す。にも拘らず、自衛隊合憲の憲法９条の改憲について、
たれも手を付けようとしない。
次の自民党首脳選挙の候補者には,国の存亡を託すに足る逸材が見当
たらない。自民党の衰退も甚だしい。とはいえそれに代わる野党勢
力にも人材がいない。まさに日本の政治の危機と言っていい。
そのためには,今のいかさまな政治を根本から変えるべきだし、政治
家を選ぶ国民から,変わらなければなるまい。　　　
でないと日本はよくならないし, 敗戦後の日本再建に苦労した先人た
ちに申し開きが出来まい。　　　　　　　　　　　　　　（Yama）