■日タイ&アジアの新潮流を探る■日タイ國際ソ-シァル情報Webサイト(Jtiro●Jpn) Copyright:2018

■21世紀は日本とアジアとの協働の時代■(Jtiro●Jpn)●Editor: K.Yamada/山田清之

■チェンマイなひと(1)

2018-10-11 | ●古都チェンマイ

■■■チェンマイなひと■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「極めて奇特な日本人
●言葉も習慣も異なる遠く離れた異国で、そこに住まう人たちのため
に 
ひたすら仕事に励む極めて奇特な日本人がいる。
20年近い日タイ国際交流の活動を通じて、偶然この人たちに出会い、
永らくにわたり、お世話になった。
この人たちは,些かもぶれることなく、チェンマイを第2の故郷として 
現地社会のために、いまも働き続けている。頭が下がる思いがする。
 
●私がこの人たちの事を「チェンマイなひと」というのは、それなりの
理由(わけ)がある
チェンマイのイメージといえば、小さな古都にも拘らず不思議な重厚
感と、人なっこさと、スローなリズム感と、静かな風情の趣きであるが、
この人たちは、まっとうな日本人にも拘らず この街にすっかり溶け込
んで、古都チェンマイを象徴するに足る素晴らしい働きを続けている。
 
●最初にご紹介する「チェンマイなひと」は、高橋敏さん、
現地チェンマイの日本語情報誌「ちゃお」の発行人兼編集者である。
ロングスティヤ—はもとより、初めてチェンマイを訪れる日本人観光客
は、ほぼ、この日本語フリーぺーパー「ちゃお」のお世話になる。
 
●タイの古都チェンマイは、市街地の人口(チェンマイ市)約16万人、
チェンマイ県全体の人口160万人、その中、日本人在留者数3800人
だが、「ちゃお」は、在留邦人のよりどころ的貴重な存在となっている。
「ちゃお」は、現在月2回発行され、発行部数は1万部を誇る。
そしてチェンマイをはじめ、北部タイ全域の主要都市や、首都バンコ
クの主要ホテルや空港で無料でもらえる。

●私が最初に「ちゃお」と出会ったのは、2003年の暮れ、 ロングス
ティの現地協議で、チェンマイを訪れた時の事だった。
投宿先のチェンマイプラザホテルで、日本語フリーペパー「ちゃお」
の存在を知り、早速、当時の編集担当だった高橋敏さんに連絡を取
り、お会いすることができた。

そして、現地チェンマイの日本人事情を伺ったり、チェンマイの実情
について、詳しくお尋ねした事を覚えている。不慣れな私どものため
に, 懇切にアドバイスいただき大変お世話になった。
   
    
●当時の「ちゃお」は、創刊直後の様だったが、そのころからチェンマ
イに進出する日本企業の駐在員や、チェンマイロングスティヤ—や、
日本人観光客がふえるにつれ、日本語フリーペーパーの存在価値と
評価
は、日増しに増大していった。
フリーぺーパ―の収益源は、読者を対象にした広告ページ情報だが、
途中、発行人を引き受けた高橋さんのひたむきな経営努力によって
紙面が大幅に改善され、カラーページが増えることで、現在のような
海外地域情報誌としての不動の地位を確立したと思う。

●特に北部タイの魅力である伝統的な民芸や工芸、山岳民族の生態
紹介や、歴史的な遺跡の紹介など、古都チェンマイを拠点とする文化
情報誌として、大変魅力的な構成である。
中でも「チャオ掲出版」は、在住日本人の活動情報を公開交流するた
めに貴重な存在だが、異国で過ごす邦人にとって、日本語と日本語
情報は、欠かせない生活の糧と言っていい。

●現在380号を数えるが、表紙は、視覚的にもクオリlティペーパ―を
思わす重厚感があり、15年前の100号当時とは雲泥の差である。
その生い立ちの側面を知る私どもからすると、それは全て高橋敏さん
のご苦労の賜物と映る。今後のご活躍を期待したい。

日本では、Webサイトからも「ちゃお」最新号を読むことができる。
・また当ブログ右欄の「ブックマーク」「ちゃお北タイ日本語情報誌」を
 
クリックすると、ご覧いただける。

 
■「日本の国際協力事業
当時まだ後進国だったタイは、1970年代に道路優先政策に舵を
切り、
全国の国道網の完全舗装化をはじめた。
それに即応して1990年以降、日本の
ODA(日本政府による、発展
途上国への開発支援や出資事業)による
北部タイのチェンマイを
中心にする高速道路や橋梁の建設がはじまる


当時チェンマイでは、産業基幹道路の建設が急がれていたが、
に日本の国際協力事業によるODAで、日本の大手建設会社によ
る主要な幹線道路の建設がスタートした。
現地の人たちは、チェンマイ出身で当時の首相だったタクシン氏に
因んで、いまもこの道路の事を「タクシン道路」と呼んでいる。


■「タイの動脈であるアジアハイウエィの路線
 

■「タイに対する日本の援助の推移」支出純額、単位:百万ドル

暦年

贈 与

政府貸付

合 計

 

無償資金協力

技術協力

支出総額

支出純額

 

1990

76.02

96.34

172.36

330.76

246.21

418.57

1991

51.03

100.82

151.85

363.52

254.32

406.17

1992

42.69

116.79

159.47

386.68

254.50

413.97

1993

24.80

135.38

160.19

363.50

189.96

350.15

1994

27.36

137.36

164.72

425.34

217.83

382.55

1995

14.75

147.46

162.21

744.90

505.16

667.37

1996

1.86

135.41

137.27

722.91

526.73

664.00

1997

1.58

127.07

128.65

530.20

339.61

468.26

1998

18.57

121.74

140.30

624.20

418.12

558.42

1999

2.09

123.99

126.08

1,014.59

754.18

880.26

2000

1.51

121.04

122.55

872.40

512.69

635.25

●2000年頃、チェンマイ在住の日本人といえば、基幹道路の建設に
当たるJICAや、
工事を担当する日本の建設企業の人たちだった。
その人達は、既にチェンマイに在住し、現地の工事に従事していた。
いわばチェンマイ・ロングスティの先駆け的存在だったと言っていい。
私たちが日タイ国際交流の一環として 「チェンマイ・ロングスティ」の
活動を開始したのも、ちょうど2000年の暮れの事だった。

 
●当時チェンマイ在住の倉又 孝さんには、大変お世話になった。
倉又さんは、統計調査の専門家で、JICAからチェンマイに派遣され、
ODAのための現地調査にあたっていた。
チェンマイの国勢事情や、インフラの実態、在留日本人事情などを、
つぶさにリサーチしていた。

●既にチェンマイに滞在する在留日本人は、数百人だったようだが、
その生活実態調査では、まず住居形態、その賃料、食料事情、通信
形態、情報収集の方法など、広範に及ぶもので、緻密に足で調査さ
れた貴重な統計資料だった。
その調査データをお借りしたり、それによる「チェンマイ・ログスティの
生活モデル」の構想についても、いろいろとお力添えをいただいた。

2003年、タイ政府とJTIROで共催した本格的な日本初の「チェンマイ
・ロングスティ、ミーティング」(参加者700人)では、元通産大臣の塩川
正十郎氏ともどもパネラーとして参画いただき、大変お世話になった。
思い出は尽きない。
一昨年5月、鎌倉のお宅で逝去されたとの訃報に接した。残念でなら
ない。この倉又孝さんも、まがいなく「チェンマイなひと」である

(お住いのある鎌倉逗子のNPO団体を訪ねた倉又孝さん(右)

●「参考文献
・「倉又孝さんのJICAシニア海外ボランティアのチェンマイ調査報告書」 
 URL:www.sridonline.org/j/doc/j201208s06a01.pdf
 ・JTIRO関連ブログ「チェンマイロングステイ欣快」(2017,07,15号)
 は、当ブログの右欄「カテゴリ」より 抽出してご覧ください。

あれからほぼ20年を経て、いまチェンマイ・ロングスティは退潮傾向に
ある。これは日本における「
シニアの海外ロングスティ」が、トレンドだった
証であると同時に、衰退も世の流れと思うほかない。 しかしこれによって
多くの日本人が 古都チェンマイと出会い、日タイ国際交流が大きく前進
した事は、まがいない事実である。いまでは大変よかった
と評価している。

●そこに願ってもない朗報が飛び込んできた。
世界的な観光情報によると、古都チェンマイが世界観光都市の第2位
にランクされたという。
   
   

■「世界の観光都市人気ランキング2016
米国旅行誌「トラベル&レジャー)
順位) (都市名) (国名)  ン(評価点)
1位:チャールストン(米/サウスカロライナ)91.66点
2位:チェンマイ(タイ)91.25点           
3位:サン・ミゲル・デ・アジェンデ(メキシコ)91.19点
4位:フィレンツェ(イタリア)89.85点
5位:ルアンプラバン(ラオス)89.85点
6位:京都(日本)89.75               
7位:ニューオリンズ(米/ルイジアナ)89.75点
8位:バルセロナ(スペイン)89.60点
9位:サバンナ(米/ジョージア)89.57点
10位:ケープタウン(南アフリカ)89.46点
11位:ローマ(イタリア)89.22点
12位:ベイルート(レバノン)89.00点
13位:シェムリアップ(カンボジア)88.96点、
14位:バンコク(タイ)88.96点
15位:クスコ(ペルー)88.95点

光インフラは、人為的な所業だけで世界的な評価を得ることは難しい。
何十年に及ぶ「チェンマイなひと」たちの地ならし的な活動の所産あってこ
その快挙である。
この
ような古都チェンマイのイメージ創りに、日本から参画する事になった
チェンマイなひと」たち、 中でも 今回ご紹介したレゼンド
のの存在は、極
めて貴重であると同時に
日本の誇りでもある。(続く)   

                                                                        

                                                        
     

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■秋麗の歳時記

2018-10-01 | ●歳時記

■■■秋麗のとき■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■「秋の空
台風一過  ようやく仲秋の青空が戻ってきた。爽やかな秋空である。
その空の中に、白い小さな雲の塊が集積して美しい。今年初の鰯雲
(いわしぐも)である。大海の中を鰯の大群が泳ぐのに似ていつしか
鰯雲というようになったという。
学名は「巻積雲」というが、この雲が出るとイワシの大漁があるといわれ
ている。このような大自然の関わり具合は、神の摂理にも似て、深淵で
不思議である。
 

●昨年と同じ様に今年も猛暑日が続いた。挙句の果てに大型台風が、
何度も本州を直撃した。大水害や交通遮断が起こるたびに考える事
がある。世界の科学技術の粋を集めて、その台風が発生する 南太平
洋上で、超高空からその台風の目を、撃破できないものか。
宇宙ロケットで月に行く事ができる現代だから、可能に思うのだが
あくまで素人のたわごとだろうか、早速識者に聞いて見よう。

■「却下照顧」(1年前の汚点話)
●却下照顧(きゃっかしょうこ)とは、身近な出来事を顧みて、足下に
注意を払うよう戒めた先人の言葉である。
ちょうど1年前の事になるが、大義なき国政選挙後の野党が、小池新党
(希望の党)にすり寄り、足元をすくわれた民進党が混乱を極めた。
[民進全部を受け入れる積りはサラサラない] 小池党首の「排除の論理」
が話題をさらったのが、1年前の9月29日の事だった。

・「小池氏、希望の党代表に、全国に候補者」(昨年9月26日)
・民進、背水の前原氏。非自民で結集か」   (昨年9月27日)
・民進を受け入れる積りはサラサラない。排除の論理」(昨年9月29日)
これらは、当時の主要新聞ハイライト記事のヘッドラインである。

●かくのごとく湧き上がった小池ブームを、時のマスコミは、次の総理の
到来と予言して、大きく報道した。あれから既に1年が経つ。
その小池新党は全く影を潜め、小池都知事もいつしかマスコミから姿を
消した。まさに典型的な竜頭蛇尾の様相と云っていい。
マスコミは、政治力を見抜く力に欠け、今もって反省の弁はない。いい
加減だ。
そして離合集散を繰り返した野党各党は、その存在すらうつろで自民一
態勢に拍車がかかる。

 

■「景況の秋、たけなわ

●一方昨年10月頃は、北朝鮮のミサイル危機が叫ばれ、一触即発の
様相
だった。ところが1年経ったいま、米朝会談が実現し、非核化への
道筋が拓
けそう。そして平和のために国々の外交力が、ますます試さ
れる時代になっできた
と思う事しきりである。

●難航が予測された日米貿易交渉は、なんとなく当面の解決をみた。
しかし米中貿易交渉では、トランプ大統領は一歩も引くつもりもない。
中国の景気は、貿易摩擦で相当の後退が予測されるというが、民間
の調査では、日本への影響は皆無だという。うれしい限りだ。

●歳時記的にいえば、1年後の来年の秋には、ぜひ今年以上の景気で
あって欲しいと願う事しきりである。
経済的に言えば、サステナビリティ(持続可能性)
であって欲しい。

日本の株価がバブル後最高値を更新した。因みに2012年の民主党
政権下の日経平均株価は8434円だった。 現在の株価はその3倍近く、
24000円を超した。


●株価は景気のバロメーターといわれるが、政府の経済政策の成果と評
価したい。専門家の話によると、日本の企業が、熾烈を極める世界市場
で稼ぐ力を身につけてきたのはまぎれもない事実だという。
日本人として、頼もしくも誇りに思うばかりである。

■「ポスト平成を占う
●来年といえば鬼が笑うかもしれぬが、新年まで後わずか3ヶ月、
2019年は
多彩で妙味ある希望の年になりそう。
・今上陛下が退位し、皇太子が即位する(4月)
・平成が終わり、新しい元号が始まる。  (4月)
G20世界先進国首脳会議が、大阪で開催。(6月)
・参議院議員選挙 (7月)
・ラグビーワールドカップ2019、日本で開催、(9月~11月)
・消費税の10%への増税(10月)
・新天皇の大嘗祭 (11月)

●願わくはーーーー、
何をおいても国の内外が平和であること
景気が持続すること
・自分と家族や知人が、健康であること。
地震、台風など自然災害が、少ないこと
明るく素敵な話題が続発すること

●「10月の言葉
「感謝の言葉を振りまきながら、日々を過ごす。
これが友を作り、人を動かす妙諦である」
  
(米国の著名な教育者、デール・カーネギー)
 
■「
神無月の歳時記
秋句)    一日の秋にぎやかな祭りかな 正岡子規

時候)  秋社, 長月、秋暁、秋の宵、秋遍路、秋気、秋麗、釣瓶落し、
祭事)  ・金刀比羅祭(香川9日~11日)・大津。祭(滋賀10~11日)

       ・宝の市(大阪住吉大社17日)・靖国神社大祭(17~19日)
         ・鞍馬の火祭(京都22日)・平安祭(時代祭22日)
暮し)   運動会、秋祭り、栗拾い、衣替え
食味)  猿酒、菊の酒、新米、枝豆、栗飯、松茸飯、柚味噌、浅漬、
果樹)   柿、葡萄、栗、桃、梨、無花果、柚子、林檎、橙、檸檬、 

情緒)  秋思、秋意、秋の愁、鰯雲、
草花)  芭蕉、カンナ,蘭、コスモス、菊、紫苑、鳳仙花 あざみ
野草)  草の花、草の穂、秋の七草、萩 りんどう かぼちゃ 人参, 松茸
挨拶)  秋涼の候, 仲秋の候、紅葉の候

   
■「
日本と世界の行事」 
01 ● 衣替え 秋の七草
01 ●紙巻き煙草の増税

01 ●9月の日銀短観
03 ●ノーベル賞の発表

04 ●パリ国際自動車ショウ開幕 
07 ●ブラジル議会選挙、大統領選挙
08 ●体育の日  寒露
10 ● 銭湯の日
10 ●北朝鮮労働党創建73周年
11 ●東京 築地市場の豊洲市場へ移転
12 ●IMF世銀年次総会(バリ)

13 ●十三夜
13 ●IMF世界年次総会(ワシントン)
14 ● 灘のけんか祭り
16 ●家電ITの国際見本市「シーテックジャパン」幕張メッセ)

17 ●神嘗祭
18 ●EU首脳会議(ブリュセル)
20 ●皇后さま誕生日84歳
20 ● 秋土用の入り
21 ● 十三夜
22 ● 時代祭

23 ●霜降
28 ●日本プロ野球日本シリーズ開幕

  

■「タイの主な行事
●ベジタリアン祭  プーケット県 トラン県

中秋祭       全国
●出安居       ウタイタニー県

  

 

 

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■麗しき秋色の日本(2)

2018-09-25 | ●訪日インバウンド

■■■■■■■■■■四季を愛でる■■■■■■■■■■
■「飛騨高山を訪ねる

●白川郷から車で東海北陸道を南下して、次の飛騨清見で中部縦貫道に
入ると、約2時間足らずで飛騨高山に着く。
中央アルプスの山岳地帯にたたずむ情緒溢れる古い町並みが、いま外国
人観光客の心を捉えて離さない
。昨年の観光客が、200万人を超えた。
 
 
●私どもが訪れた時も、「さんまち通り」という中心街は、欧米人観光客で
賑わっていた。飛騨地方は日本有数の高級木材の集積地だが,なかでも
飛騨家具は、世界的な高級家具として、海外でも大変な人気がある。
   
併せて日本アルプスの新鮮な湧水を使った飛騨の日本酒はパリやロンドン
の蘊蓄
ある愛好家に、こよなく重用されているという。
いまや国際的ブランド
というわけだが、このような地元産品の国際化へ
の努力の集積が、インバウ
ンドの盛況にも繋がっているという

  
山の中の小都市にも拘らず、街並みの美しさは、京都、奈良を上回る趣で
ある。飛騨高山を代表する「さんまち通り」は、古民家と商家が
が混在するが、
その街並みは、江戸時代の面影を残してシックにしかも重厚に整備されてい
て実に
美しい。
  
●特に商家の表示サイン(表現)だが、店頭から店内に至るまで,伝統的な
「和」のイメージで統一されている。 街並みの演出にも、いろいろの工夫が
あって楽しい。
この街並みの美しさが、はるばるここを訪れる外国人の心を、
鷲ずかみにし
て離さないという。
  
●この街並みにある、産婦人科の医院標識をご覧いただきたい。
ほかの商家のイメージに合わせて、筆文字で統一化をはかるきめ細かさで、
違和感はない。街並みの家々の格子戸を見ても、商家は商家で、酒屋は
酒屋で、民芸品店は民芸店で、何処までも古き良き伝統のイメージで統一
されており、なんと
も居心地がいい。
  
  
   
●因みに高山市は、人口はほぼ9万人の小都市である。、
江戸時代から、6万5千石の大名だった金森氏6代にわたる城下町として栄え
たが、後に天領に
なり、家具工芸や民芸の高山文化が大きく華開いたという。

 
■「日本が目指すもの
●いま日本では、地方創成が叫ばれている。
しかし、何処とも高齢化で人口減少化が進み
大都市一極集中化で、地方の
GDPは軒並み低下傾向にある、

そんな中でこの飛騨、高山市はインバウンドをうまく取り込み、地方活性化を
実現した
最適モデルといっていい。勿論、市長の行政センスも格別評価され
ていいのではないか


●ここを訪れるが外国人観光客、中でも欧米人観光客は、日本の四季に合
わせて飛騨高山をはじめとして、白川郷、奥飛騨温泉境,、立山連峰、金沢
など、リピーターが多いと聞く。
・2019年の大阪でのG20世界首脳会議、
・2020年の東京オリンピック、パラリンピック
・2025年の関西、大阪万博など
日本の世界的なイベントが目白押しだ。
しかも政府予測では、2020年には日本のインバウンドは、年間4000万人に
到達し、
世界ランキングでは観光先進国の友国タイを抜いて,世界第5位が
確実だという。まさに世界の観光大国への限りなき挑戦が続く

   
●その実現化のためには、まず観光基盤である日本の四季という 大自然
地政
学的にも恵まれた日本の国土インフラに、心からの敬意を祓い感謝
たい。
加えて何としても国際的に平和である事。そして日本経済が安定して
いる
事、すなわち景気がいい事を祈りたい。

●やがて日本には「百歳時代」が到来し 世界には「世界人口百憶人時代」
が来るという。このダブル100をどう乗り越えるかが、21世紀地球人の
最重要の課題
になってきた。
高齢者とて、怠惰は許されまい。それぞれが、英知と確信をもって、何らかの
形で世界にコミットすることが望まれる。 
地方創成は極めて難しいといわれ
るなか、久方に平和観光に資する日本の地方
都市の実情をみて、琴線に触
れる思いがした。


 

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■麗しき秋色の日本(1)

2018-09-22 | ●訪日インバウンド

■■■■■■■■■■■四季を愛でる■■■■■■■■■■■

初秋や海も青山も一みどり    松尾 芭蕉
秋風や水に落ちたる空のいろ   久保田 万太郎

■「日本の四季
●インバウンド(訪日)における日本観光の最大の魅力は、四季の存在だろう。
比類ない伝統文化の「和」のテイストも、実は日本の四季が、大きな役割を果
している。「四季を愛でる国ニッポン,niponica」は、今や世界の定説である。

 
●日本の春、
  万葉の昔から歌に詠み継がれてきた「桜」、中でも散り際を
めでる感性に
  格別の注目が集まる。
   
●日本の夏、 
  日本の伝統的な夏祭りや夏の風物詩の花火、そして柄鮮やかな浴衣や、
   夏の下駄に、えも言えぬ「和」の魅力を感じ取るという。
   
●日本の秋、 
    真赤に色ずく紅葉やカエデが、山麓の寺院のシックな黒の大屋根と絡んで、
    日本の秋の趣を醸し出す。
   
●日本の冬、
  雪に舞う大地に、南国の人たちは、別世界を初体験して感動に咽ぶという。


●日本を訪れる外国人は、1度の訪日にとどまらない。四季で様変わりする日本
の和のテイストを求めて、たびたび訪日する外国人(リピーター)が多いという。
それが奏功してか日本は、タイの第10位に次いで世界で第12位になった。そして
2020年の訪日外国人数4000万人を目指す。

 


■「
川郷と飛騨高山の旅
日本の秋は/,俗に三秋と言い、時期を追って初秋,仲秋、晩秋という。
その
初秋の2日を利用して、岐阜山中の白川郷と飛騨高山を旅してきた。
白川郷は、去る8年前、雪解けの立山へ行った帰路、立ち寄ってから2度目に
なる。
今回の旅は、11月頃に来日予定のタイの知人たちのリクエストに応えて、深
りゆく晩秋の奥飛騨の行程を、下調べする目的でもあった。

聞くところでは、飛騨と白川郷は、欧米からのインバウンドのランキングでは、
常にベスト
5にはいる人気観光地だという。
外人観光客が、なんでこんな交通不便な山奥のスポットに足を運ぶのか、いさ
さか訝るのだが、いまの外人観光客は、日本の地方の史跡や秘境
をネットで
調べて、わざわざ訪れるという、凝りに凝った旅程が日本の旅の狙いだという。

     
●大阪から名神高速、そして東海北陸道と高速道路を乗り継いで約5時間余
り、
週末にも拘わらず渋滞はなく、極めて快適な走行だった。
数百年を経た旧く大きな萱葺きの住居群が、山深い飛騨山中に整然と佇む情
は、まさに水墨画の世界である。

海外の人たちは、そこにある萱ぶきの大屋根や焼き墨の格子戸、水音を立て
流れる小川や切り立つ緑の山並みに格別の日本美を発見して、唯ひたすら
陶酔するという。





   
   
(数十人の人で取り組む合唱造り家屋の大屋根吹き替え作業)

●白川郷の合掌造りは、江戸中期から白川村を中心に建てられてきたという。
現存する家屋で古いものは、築300年と言われ、かっては300棟を数えたが、
いまは190棟が残るのみである。1部は、国の重要文化財に指定されている。
1971年には、合掌造りの地方文化財として、本格的な保存活動が始まったと

  

●今回、白川郷を尋ねたときは、先日の
関西空港の台風被害の直後だけに
外人の観光客といえば、中国や韓国の人達は少なく、殆どが欧米人
だった。

●8年前に、ここを訪れた時のことを、いま思い出していた。
確か当時は、ここ白川郷を訪れる外人観光客は少なく、殆どが
日本人のバス
ツアー客だった。
その後、6年前の安倍内閣の観光ビザ緩和施策によって、訪日外国人客は、
毎年のようにうなぎ上りに増加し、今年、ついに3000万人を超した。
そして
最近の傾向としては、訪日外国人の観光先は、日本全国、地方のひな
びた田舎にまで及ぶという。
その理由は、日本の四季に魅せられた訪日外国人のリピーターが増えた事と、
インターネットによる日本の観光情報の入手が、いたって手軽になったためだ
という。


●岐阜県の山中にある小さな観光村に、世界から多くの観光客が押し掛ける
インバウンドの不思議な現象に、注目が集まっている。
何よりも、ここまで集積して伸びてきたインバウンドの経済効果は、これからの
日本の経済成長の原動力として、大いに期待していいのではないか。

 

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■Head Line News Sep 2)

2018-09-15 | ●Head Line News

HEAD LINE NEWS」(2018、Sep) 2)
■■日本の情報■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■[住みやすい都市,大阪が世界第3位](Economist)
英国の著名な経済誌が発表した「住みやすい都市ランキング2018」
によると。大阪が第3位に選ばれた。
この調査は、世界の140の主要都市を対象に、治安、生活水準、経済、
政治、医療、教育機会、インフラなど30の指標をもとに評価した。

(順位)(都市名)    (国名)

1位 ウィーン          オーストリア
2位 メルボルン         豪州
3位 大阪            日本   
4位 カレガリィ          カナダ
5位 シドニー          豪州

6位 バンクバー         カナダ
7位 トロント           カナダ
7位 東京              日本 
9位 コペンハーゲン  デンマーク
10位 アデレート     豪州

来年6月28、29日、G20サミット世界首脳会議の大阪開催が決まった。
そして、来る
2025年の万国博開催予定都市として、いま大阪は、世界の
注目を浴びつつある。 また時を同じくし、暮らしの世界環境都心として、
第3位に選ばれた事は、まさに快挙と言えよう。


(大阪城)
■■[好調 日本の株価
●米中貿易戦争や、新興国の経済危機など、世界が揺れ動く中、日本の
株価が堅調で、日経平均が23000円を超えた;

当面の米中貿易戦争や北朝鮮問題など、先行きに不安はあるが、最悪の
米朝戦争の危機は、回避できそうである。
懸案の北朝鮮の非核化が解決
すると、米中貿易問題も改善の可能性が生まれ、待望の年内25000円も
見えてきた。

■■[企業の内部留保6年連続最高
●財務省が発表した法人企業統計によると、企業の内部留保に当たる利
益剰余金が 446兆円を超えた
第2次安倍政権発足前の2011年から164兆円増えた。手元資金ばかりで
なく、設備投資に回るものもある。
政府は、景気
対策や、働き方改革を視野に、社員の給与改善を企業に要
請して
いる。さまざまな見方はあるが、安倍政権経済政策の成果と評価
る声は高い。


■■[
世帯当たり資産額、日本が世界4位(OECD)
OECDでは「より良い暮らし指標」の一環として、加盟国を対象に社会的、
経済的統計をもとに、「世帯平均総資産」をランキングした。


(順位)(国名)   (世帯平均資産額) (世帯平均可処分所得)

1位  米国        17万6076ドル     4万④049ドル
2位  スイス        12万8415           3万6378      
3位  ベルギ―       10万4084      2万9968
4位  日本          9万7996      2万8641   
5 位  スェーデン        9万0708      3万0553
6位  オランダ            8万5758            2万9850
8位  英国           8万3405        2万8408
9位  ルクセンブルグ    7万4141       4万1317
10位  デンマーク      7万3643      2万8950
11位   アイスランド       6万4393      3万0453
12位  イタリア        6万4019      2万6363
13位   イスラエル         6万1805      2万4036
14位  オーストリア         5万9574       3万2544
15位  フランス        5万9479      3万1137
16位  豪州          5万7462      3万3417     
17位   ドイツ         5万7358      3万3652


■■「日本の1人当りGDPの推移
●世界的な権威アンガスマディソン氏が、近世における主要国の所得水準
や経済水準を長期的に調べ、その歴史的な変遷をグラフにした

戦争と経済、産業革新など それぞれの国の盛衰状況がよくわかる、

■■「日本の公的教育支出、世界最低
●OECD(経済協力開発機構)は、小学校から大学までの教育機関に対する
公的支出状況を発表した。加盟各国2015年度の
GDPに占める支出の割合を
見ると、日本は34ヶ国中、最低である事が解った。


●「公的教育支出の現況)
(国名)      (GDPに占める公的教育支出割合)
ノールウエィ    6,3%
フィンランド       5,6
アイスランド          5,5
ベルギー      5,4
スェーデン        5,0
フランス       4,5
カナダ        4,4
英国           4,2      
OECDの平均値    4,2

米国          4,1
韓国          4,1
豪州             4,0
ドイツ                3,6
イタリア          3,3
日本              2,9 最下位

 

■■県民性のランキングPRESIDENT)
●地方創成が叫ばれて久しい。しかし地方には、それぞれ伝統的な県民性
があり、それを梃に政策推進して成果を上げる県もあるという。。また社員の
仕事ぶりには出身地の県民性のDNAが、顕著に表れる言われる。

  ●(のんびり県民) ●(せっかち県民) ●(堅実県民)●(意思強い県民)
1位 沖縄            大阪          富山        熊本
2位 静岡            兵庫          岡山       高知
3位 長崎           広島         長野        茨城
4位 愛媛            東京         山形       佐賀
5位 岩手            徳島         滋賀       新潟

●地方創成の折から、県民性と各県のGDPとの関係性が、話題になるという。
下の県地図は、各県のGDPと、同じGDPをもつ世界の国を、対比表示したも
の。例えば北海道のGDP(県内総生産額9は、ルーマニアの国のGDPと同じ
と理解すればいい。

 

 

 

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■Head Line News Sep.1)

2018-09-10 | ●Head Line News

HEAD LINE NEWS」(1)2018、Sep.)  

■■「タイの話題■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■「タイ軍政派、総選挙見据え手の動き
●総選挙を控えて軍政派は、多数派形成のために他派から
の引き抜
きを強めている。
院定数500、前回、政敵のタクシン貢献党は265議席だが、
党首は国外逃亡中、 だが軍政派の最大関心は、タクシン

の復活である。
最近の調査によると、経済の好調を反映してか、
軍政派の国民支持は、50%を超えている。
 
                               (国外追放の前首相インラック氏とタクシン氏)
■■「タイの最新経済動向
タイは、2014年来の軍政で、民政化がおくれているにも関
らず、
タイ経済は比較的好調である。輸出の持ち直しと堅
調な個人消費と
公共投資で3%台の成長を確保している。
そのために、当初評判の
よくなかった軍政権も、直近の民間
調査によると50%を超える支持率
を持つという。、

■■「高速鉄道建設 日中インフラ協力で初会合
日中両政府の第3国インフラ協力が、タイの主要3空港を結ぶ
高速鉄道計画「東部経済回廊開発構想」で始動する。
投資予算は約5兆円の大事業。日本側は、この際中国のインフラ
受注競争
が過熱するのをさけ中国に投資ルールを順守させる事
と、日中企業が
共同でタイの大事業を受注することを目指す。
しかし,最近の中国の日本に対する微笑外交のようで気色悪い一
面もある。 但し、これをタイの外交上手の成果と見る向きもある。


 
 

■■「
チェンマイ市中に路面電車の計画

古都チェンマイは、国際観光都市として、日本や中国や隣国
からの観
光客で賑わう。しかし最近の課題は、バイクとつくつくな
どによる市内の
交通渋滞である。タイ政府は、最近になって、チ
ェンマイ第2国際空港
の建設を始めたが、懸案の市中交通の改
善にために、古都の景観を損
なわない、低床式の最新路面電車
(LRT)の導入を検討中との事である。

既に北欧や日本の富山、松山など、成功の実証例は多い。早急
な導入
を期待したい。


  

●旧い城壁に囲まれたチェンマイの旧市街と、ピン川に沿った市
街地ににある ナイトバザールなど、古都の魅力はつきない。
仮に四角い城壁に沿って、循環するLRTが走るとすれば、市内観
光客の利便は、最高になる。想像するだけでも楽しい。


●四角い城壁の内側が旧市街 ●この上がナイトバザール


(今回発表された計画図)出所:バンコク週報

■■「洞窟救出劇の映画化決定
●チェンライ、タムルアン洞窟に閉じ込められた地元サッカー少
年チーム
13人の救出は、まさに奇跡として世界の注目を集めた
がトムウオーラー
監督によって映画化が決まり、11月から撮影が
始まる。


 

■■「タイ無国籍問題に光
●予てからタイには、タイ北部山岳地帯などに、無国籍者が約
48万人いる
ことは、よく知られていた。
今回のチェンライ洞窟救出劇で、サッカーチーム
コーチと少年
3人が無国籍とわかり、政府は異例のスピードで彼らに国籍
を与
えた。これを機に、山岳民族など市民権の付与に当たる国籍問
題を24
年までに解決するよう動くという。

■■「大和ハウス、タイで分譲住宅
●ダイワハウス工業は、タイで初めての住宅事業に参入する。
タイの大手
ビールメーカー「シ―ハービール」の不動産部門と組
んでバンコクで、戸建
て分譲住宅と分譲マンションを開発する。
総事業費は75億円、これを機に
東南アジア事業を進める。

■■「タイロングステイの動向
●チェンマイを主体にしたタイのロングスティは、その後、外務省
の在留者数
統計でも、この4年後退の兆しが厳しい事は、前回も
お伝えした。
その後、公的な現地情報がなく、現地からの個人的
なサイト情報に頼るしか
ない。
それによると タイの物価高騰による生活費用の高騰が著しく、最
近では生活
物資でも、日本よりも高いものもあり、割安感はなくな
ったという。

10年前は月額3万バーツ(約10万円)あれば、一般的なタイ人家
庭の2倍
の生活ができたが、今では、ほぼ無理になったという。
従来のロングスティライフをするためには、最低6万バーツ(18~1
9万円)の
月額生活費が必要、その他、日本の不在経費や、航空
費用を入れると、通常
年金者では、無理な話になってくる。

  
           (恒例のタイ観光庁現地説明ツア—会場)
日本は所得の割には物価が安く、豊かな国だとしみじみ思う」と,
にほんブログ
村の主は語っている。
かってタイロングスティを主導した、タイ観光庁やロングスティ財団
の現況報道も
なく、現地の個人情報に頼るしかないのが実情だ。

                                   


■■ASEANの話題■■■■■■■■■■■■■■■■
■■AIで大国化する中国
●このところのITイノベーションと拡大する内需をてこに巣覚まし
いばかりの飛
躍ぶりである。
 
最近こそ、トランプの貿易戦争で、さすがに旗色が悪くなった趣
はあるが、窮余の微笑外交で、日欧印との関係改善に乗り出す。
・次世代AIを中軸にした産業政策
・米国に学んだ高度な人材と知能戦略(特許出願件数世界1位)
・一帯一路の広大な世界的経済戦略の展開 など
米国企業Appleの最先端PCやihoneなど、殆どは、中国生産で
ある。
しかも人口12憶人は、自国の内需だけでも、十分なりたつ
経済構造をもつ。

10年くらい前から、わたしの近辺でも中国経済は危険だ。なが
続きしないという企業人や評論家が多かったが、最近は、ばっ
たりその声を聴かなくなった。


■■
世界人口100億人が、文明を破壊する
Newsweek)
●明日の朝には地球人口は、今日より22万⑦000人増えている。
これは現在の経済と社会的な趨勢からすると、わたしども人類は、
地球の持続
可能なレベルを5割も上回るハイペースで、地球の資
源を消費しているという。

国連の世界人口予測んでは、地球の総人口は現在75億5000万
人だが、
2055年には、100億人を突破するという。この全ての人た
ちが、アメリカ人並み
の生活を送るとすると、地球5個分の資源が
必要になる。

このままでは温暖化と、エネルギーの枯渇は必至で、資源の争奪
戦が勃発する
という。
●(2050年の人口ランキング
・1位 インド         16億5900万人
・2位 中国           13億⑥400万人 ●
・3位 ナイゼリア      4億1100万人
・4位 米国         3億9000万人 ●
・5位 インドネシア     3億2200万人
・6位 パキスタン     3億0700万人
・7位 ブラジル     2億3300万人
・8位 バングラ デシュ 2億0200万人
・9位 コンゴ        1億9700万人
・10位 エチオピア   1億9100万人

■■マレーシアと協力、インド太平洋防衛
●小野寺防衛大臣は、マレーシアのモハマド国防相「と会談、
インド太平洋防衛
に関し覚書を結んだ。インフラ投資や南シナ海
の軍事拠点化ヲ進める中国をけん
制する狙いがある。マレーシア
は、日本の石油輸送の動脈である航路でもあり、
また政府が提唱
する「自由で開かれたいんど太平洋戦略」を協働してすすめる.
 

■■東南アジアで一貫生産体制を構築日経新聞)
●世界の衣料品生産が中国から東南アジアへ移行している。
アパレル大手のユニクロやオンワードは、中国生産を一部やめて
東南アジアでの一
貫生産体制にきりかえる。ユニクロは、まず東レ
と共同出資でインドネシアに素材
から縫製までの一貫生産工場を
たちあげる。

オンワードは,縫製をカンボジアに移管し日本向けのオーダース
ーツの生産を中国
大連に新設する。

 



 

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■9月の歳時記

2018-09-01 | ●歳時記

■■■■■■■■■■9月の歳時記■■■■■■■■■■                            ■「美しき秋の到来
●古くから日本では、初秋の9月を「長月(ながつき)」と呼称してきた。
その
語源は,夜長月(よながつき)の略称という説がある。
季節のしきたりに関わる言葉には、六曜や九星とか 「陰陽五行」など、
古代中国から伝来した哲学や運勢に関わる言葉が多い。


●日本には、六曜とは別に春夏秋冬をめぐる「二十四節気」という
がある。

因みに「二十四節気の秋」の「6節気」とは、
・立秋  (旧7月)
・処暑    ;
・白露  (旧8月)
・秋分    ;
・寒露  (旧9月)
・霜降    ;
そして、この後に節分があり、次いで冬の節気が続く。

   
●日本のしきたりの象徴である「和」の食事やその器は、二十四節気
をもとに創られてきた。  日本の秋の味覚が、美しい日本の心と 深く
繋がる所以である。
だからこそ多くの外国人が、日本の和の文化を求めて、頻繁に日本
を訪れるという。

●今年はいつになく夏が長く、暑かった。
しかも、超大型の台風や地震が、幾度となく関西や北海道を襲った。
それだけに,本格の
秋の到来が待ちどうしくてならない。

さて秋といえば、澄みきった夜空に、ひときわ輝く月を眺める風情が、
また格別である。
インバウンドで日本を訪れる外国人のために、お月見のイベントが
日本各地で開かれるという。 素晴らしい秋のおもてなしを期待したい。

人生百年に思う
●今年も17日から「敬老週間」が始まる。
3,5人に1人が高齢者の時代を迎え、高齢者からすると、まともに敬老
していただきにくくなってきた。

昨年発刊された「人生100年時代」(英国ロンドンビジネススクール教授
リンダ、グラットンとアンドリュースコット教授共著)に端を発して、いかに
100歳まで健康に有意義にすごすかが、大きな社会問題になってきた。
因みに日本の健康寿命は 男性が72,1歳 女性が74,8歳だが、寿命
との間に、まだ10年の乖離がある。

●人生100年時代に対応するために、この10年乖離する健康寿命を、
いかに寿命に近ずけるかが 問われる。
しかし現実には、おひとりさま老人や下流老人が増え、問題解決は、考
えるほど簡単ではない。年金や医療、介護費用の予算が毎年1兆円増
加する中で、政府の社会保証政策は、苦渋の選択と対応が続く。

●百歳時代の到来で、高齢者だからといって、何から何まで甘える時代
はもう終わった。このままだと社会の敬愛対象どころか、厄介もの対象に
なりかねない。
敬老の日」が、余後と取り組む日本のシニアのための自己啓発の日に
なればと、期待している。


■「不老の10ヶ条
●1)くよくよしないで、ごきげんを目指す。
●2)質の良い睡眠。
●3)食事は3食、5色をよく噛んで、
●4)水を1日2リットル以上飲む。
●5)空気はしっかり吸う。
●6)筋肉と骨格をリセット。
●7)汗をかく。便秘をしない。尿をだす。
●8)いつも心にときめきを。
●9)都市型原人生活を心がける。
●10)自分の健康状態の現況を知る。


  
■「9月の歳時記
●季句   名月や池をめぐりて夜もすがら     松尾 芭蕉 
       父母のことのみおもふ秋のくれ    与謝 蕪村
 
●時候  白露 秋分 秋社、仲秋 秋めく 秋涼 秋の夜 秋長 

●祭事  震災記念日(1日)敬老の日(17日)、秋分の日(23日)
          逆髪祭(陰暦23日)  
●味覚  かぼちゃ、枝豆、葡萄 栗 無花果 秋茄子、里芋,オクラ、

●草花  秋桜(コスモス)、金木犀 芙蓉 萩の花、萩、野菊、すすき
       
●挨拶  新涼の候、初秋の候、 涼秋の候

  
■「主な日本内外の行事9月(長月)
  1日  八朔  献茶祭・宇治神社 新学期、 防災の日
 1日 二百十日
 4日 香川県知事任期満了

 8日 白露
 9日 重陽の節句
 9日 北朝鮮政権樹立70周年
 9日 スエーデン総選挙
11日 二百二十日
15日 十五夜
15日 米国リーマンブラザース破綻から10年
15日 岸和田だんじり
17日 敬老の日
20日 彼岸の入り
20日 自民党総裁選挙開票

21日 ゲーム見本市(東京ゲームショウ)開幕
22日 時代祭
23日 秋分の日
24日 振替休日 十五夜
25日 世界最大級の写真と映像の見本市「フォトキナ」(ドイツケルン)
26日 彼岸の明け
29日 招き猫の日

    
■「
タイの行事」 
●ナラティワート祭り(ナラティワート県)

  
■■余談往来■■■■■■■■■■■■■■■
■「切磋琢磨
●台風一過の後には、抜けるような青空が広がる。秋は近い。
まだまだ暑さは残るが夏の花に加え、秋の花が咲き始める。

●先月は、73回の終戦記念日に因んで、日本敗戦特集をお届けした。
改めて当時の資料やデーターを探り、誤りなきよう努めたが、毎年の事
ながら、厭戦と平和への思いは募るばかりである。

少年時代のささやかな敗戦体験をもとに改めて資料を読み込み、史実
として把握し、ブログに構成していく一連の作業は、
私にとって最高の
リカレント(深い学び直し)の機会でもある。

資料の検索、読書作業、構成立案、文章の作文と推敲、結果の自己評
価(反省)など、一連のブログ創作作業は、結構多彩だし面白い。

また最近になって、いささか頭脳を使うこのような作業は、俗に高齢者が
襲われる認知症予防にもいいという事を知った。

●歳をとれど希望を失わず、切磋琢磨、常に国際情報と取り組むことの
素晴らしさを、読者と共有していきたい。


  

■「大時代に
●先日NHKラジオの深夜便「千夜一夜」で、作家五木寛之さん(86歳)の
話を聞いた。
五木さんは、私たちの青春時代、「青年は荒野をめざす」で彗星のごとく
台頭し一世を風靡した異色の作家である。今も健筆をふるう。

青年は荒野をめざすの一節 五木寛之著(1967年)
もうすぐ 夜明けだ、決断の 時がくる
さらば 人間の街よ 懐かしい歌よ 友よ
いま 朝焼けの空の下
青年は  荒野をめざす
青年は 荒野をめざす
 

●五木さんのラジオの声は、86歳の今も若々しい、話は論壇風発、衰えを
知らない。この日も 「高齢者百歳時代」から「世界人口100億人」へと、急
展開をみせた。
その要旨は

・「人生100歳時代の到来」 と、
・「世界人口100億人の時代到来」
またとない「2つの100の時代」が、やってくるという。

●そこで日本は、これを大きなチェンスととらえ、世界に冠たる工業国として、
日本でしかできない魅力的なグローバルスタンダードな商品(介護、医療など)
を創出し、世界市場に向け、積極的に
打ち出してはどうか。というものだ。
わくわくするような「2つの100の大時代」が、必ずやってくる来るという。
いつも変わらない五木さんの市場発想話に、楽しく聞き入つていた。

 

 

 

 

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■戦慄のディフォルト

2018-08-31 | ●敗戦特集

■■■■■■■■厳しかった復興への道■■■■■■■■
■「悪魔の預金封鎖,」

●日本は、世界の列強と戦い大敗した。
昭和20年8月15日、ボツダム宣言を受け入れ、米国統治のもとで、再建
復興に乗りだした。
当時の日本の都市は、焼夷弾による空爆で、廃墟と化していた。
米も食料もない。着るものもない。暖を取る燃料もない。
そんな厳しい毎日が続いた。

●しかし日本国民は、新しい再建の暮らしを求めて、それぞれ動き始めて
いた。しかし戦時国債の発行や、物価統制で抑えられていたインフレが

発し、生活物価は日ごと上昇した。 国の復興資金はいくらあっても足り
ない状況が続いた、

戦時国債の償還
・戦中の軍事物資の支払い
・復員兵士の帰還費用
・戦後復興の資金など
統治する米軍の指示で、日銀は円を大量に印刷した。という。
その結果、たちまち
モノ不足が生じ、またたく間に極度なインフレが蔓延
し、人々は、米不足とかね不足に音を上げていた。

●その時である、思いもしない不幸が、人々を襲った。
時の幣原内閣は、突如として「金融緊急処置令」をだし、ラジオを通じて、
全国民に
預金封鎖と新円の切り替えの実施を発表した。  国民にとって

青天の霹靂、まさに寝耳に水の出来事だった。

 
●当時の大蔵省資料を見ると、GDPの約3倍に膨れあがった国の借金
返済して、財政のバランスを回復するために、国民の財産を集めて国
移す目的があったとされる。
内容は、流通する円を一定額((世帯主月300円、その他1人月100円)に
限り新円に交換し、その他は、強制的に預金させ引き出しを認めないと
いう厳しいものだった


●人々は、預金封鎖に不安を募らせながらも、街中の銀行に長蛇の列
を作り、銀行の窓口で、旧円に証紙をはって新円にかえた。ところが、
不思議と暴動にはならなかつたという。

●私はその時12歳で旧制中学2年生だった。疎開先の田舎で新円交換
のために、地元銀行の前に祖父と連れだって並んだ事を覚えている。
多くの人が不安げで、相当殺気だっていた。 終るまで3,4時間かかった
が、それでも列を崩す人はいなかった。

(新円切替のために銀行に並ぶ国民の列)

預金封鎖の大きな理由は、
1)太平洋戦争で積み上がった政府借金の帳消し。
2)戦後復興予算の捻出、
3)所得格差の是正  だった。

●終戦後の日本は、あらゆるものが破壊され尽くして、物資が不足し、悪性
インフレが跋扈した。町々には闇市ができ、国民は「タケノコ生活」で暮
らしを凌いだ。

■「
日本のインフレ、その推移(昭和9年~11年平均を100)

昭和 9年    100 この年を100としてインフレ率を表示
昭和12年   110
昭和15年   180
昭和19年   210
昭和20年   250 敗戦の年
昭和21年   400
昭和22年 2500
昭和23年 8000
昭和24年 19000
昭和25年 23000
昭和26年 30000
昭和27年 36000 ●脅威のハイパーインフレ
昭和28年 35000
※引用者注)
・20年間で約350倍のインフレ率
・短期的には年間6倍強のインフレ率(昭和21年~22年)
・通貨流通量に比例してインフレが進んだ。

●一方、政府は天文学的な戦争の借金(当時のレートで1,000億
以上)があるため、当面の国家予算が組めない。
そこでまず国民の財産を没収して、目先の国の財政を救おうと考えたわ
けだ。


■「国の国債借入金残高の推移


●戦後の政府は、まず空前と言われる一度限りの「大規模財産課税
(動産、不動産、現預金など)を行い、これを原資にして、戦中国債な
どの償還に充てることにし「戦時補償特別税」を断行した。
税率は、最低25%から最高90%に及び、貧富を問わず国民に厳しく
課税した。


●そしてその課税に先立ち「預金封鎖」と「新円切替」が行われた。
これは、財産税課税の課税対象を正確に把握するために、行われたい
われる。
実際は、政府が国民の旧勘定の債券(債権)を、合理的に踏み
倒すことで、国の存立と国民経済を維持するという訳である。
しかしこれは、国民にとって持つて行き場のない自業自得的な悲しい結
果と言っていい。

 ■「大規模財産課税」(資料)

       

歴史に学び、次なる時代へ
●8月の敗戦特集で、何度となく触れたように、原爆や焼夷弾による 大
規模な都市空爆で廃墟
と化した日本が、わずか数十年で復興し、しかも
世界有数の経済国
として、いま現存している本当の理由とは。 
いまや世界の不思議とさえいわれて久しいが、それは決して国民の努力
だけではなかったようだ。 私の見るところ、運(ツキ)も大きかったと思う。
 
●特に、再建直後に起こった朝鮮戦争の特需が、日本経済の再生に大
きく寄与した事は、ラッキーという他ない。 
特に鉄鋼や電力や繊維など、日本の基幹産業が、大きく息を吹き返した。
これにより日本は、再生の歩みを力強く進めることになる。 その後の日本
復興の足どりはご存じの通りである。

敗戦のため、全ての日本国民が、O(ゼロ)からの再スタートだった。
臥薪嘗胆、よくぞここまで頑張ったと、日本の潜在力に感動しきりである

戦争を知る旧い世代が、ますます少なくなりつつあるいま、再建の経緯
とその真実
を、戦争を知らない世代に、詳しく伝承して欲しい。
どうあれ、敗戦の苦しみと平和の喜びを、決して忘れてはなるまい。

    





 

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■恐怖の日本分割統治

2018-08-25 | ●敗戦特集

■■■■■■■■■真実は小説よりも奇なり■■■■■■■■
■「東京裁判」(極東軍事裁判)
●昭和20年の敗戦後 日本は、講和条約が発効するまでの6年間、
米国を中心とする連合国に占領された。日本にとって屈辱の日々
だった。そんな中で大空
襲により焦土と化した国土の復興に努めた。

●そして翌年の昭和21年には、勝者である連合国による敗者への
侵略政策を
糾弾する「東京裁判」が始まった。
東京裁判(極東国際軍事裁判)の構成国は、次の
日本の降伏文書
に調印した9ヶ国

米国
・中華民国
・英国
・ソ連
・カナダ
・ニュージランド
・オランダ
・フランス
・豪州
に、下記の2国が植民地国として参加した。
・インド
・フイリピン

●英国は、未だ国際法が整備されていないことを根拠に、この裁判
自体に反対し
た。結果はアメリカによるアメリカのための裁判となった。
 
そして東条英樹大将ら7人のA級戦犯には、極刑の絞首刑が下され
た。
被告たちは、黙して語らず、進んで責任を負うという潔さで 死徒
についた
、。

●東条首相の処刑について、日米関係に詳しいある識者は 「一応
処刑の絞首刑
になったが、東条の次男は、後に三菱重工業の社長
になっている。事の経緯か
ら処刑になったが,遺体は,家族のもとに
は帰っていない。遺骨は散骨した
とされるが、限りなく怪しい。
東条は米国の手配で、どこかで余生を過ごしたのでは
ないか』という
噂も後を絶たない。
 

●公表された東条の処刑前の[英米人に告げる手記] には、次の文
面がある。

今や諸君は勝者であり、わが方は敗者である
この深刻な事実は認めることに、やぶさかではない。
しかし諸君の勝利は、力によるもので、正理公道によるものではない。
いま私はその事実を列挙する時間はない。
しかし諸君が虚心坦懐、公平なまなざしで最近の歴史の推移を観察
するなら
その思いはなかばにすぎるものがあると思う。
いかに戦争は手段を択ばないとはいえ、原子爆弾で罪なき老弱男女
を数十万人
を殺戮した事は許せない。」


■「ハルノートの怪
太平洋戦争については、東京裁判でも、日本の侵略謀議など戦争
についての
異が問われた。 しかし,開戦直前に米国ハル国務長官か
ら,日米
交渉の米国側からだされた最終案「ハルノート」の存在が明ら
かになった。

それによると、日本は米国と和解の道を懸命に模索していたにも拘ら
ず、米国は初
めから日本と和解する意思が全くなかった事がわかって
きた
勝つためには手段を択ばない、硬骨な大国の本質が垣間見え
て悲しも残念だ。


東京裁判でこれを見たパール判事は「ハルノート」のような通牒を受
け取った
ら、モナコのような小国であれ、名誉のために米国に対して
矛を取り、立ち上がった
だろう」と述べた。
また別の関係者は「
日本は戦争のボタンを押さされた」と述べている。


●その当時は、世界の国際環境と対局する大国の論理や、思惑が交
錯して、それぞれ
軍事力を背景にした外交の駆け引きが 常識化して
いたという。
 
そのために大国の主張がまかり通り、日本は、敗者の道
を歩まざるを
えなかったのではないかと、訝る向きが多い・。

 ハル・ノート - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/
ハル・ノート

■■■■■もしも日本が分割統治されていたら■■■■■


■「サンフランシスコ講和会議
●終戦後、6年以上たった1951年(昭和27年)9月4日から第2次
世界大戦の
戦争状態を終結するため、米国サンフランシスコのオ
ペラハウスにおいて、日本と連合国とによる対日講和会議が開催
された。
日本代表は吉田茂首相、実態は、講和問題を話し合う会議では
なく、調印のための儀式だった言われる。

●それまでの日本の統治は連合国 (米国、英国、ソ連、中華民国)
GHQ最高司令官マッカーサー元帥により執り行われたという事は、
周知の事実である。

●この講和条約会議で先勝国は、敗戦国の日本に対し、厳しい
賠償と制裁を求めたが、米国のトルーマン大統領は、和解とともに
両国の
友好に格別の努力が必要と強調した。
その時に当時のソ連から提起されたのが「日本分割占領案」だった。

●その基本的な統治案は、第2次世界大戦後のドイツが戦勝国の
米英、ソ、仏の4ヶ国によつて、分割統治するというもので、すでに
終戦直前に連合国軍内部で、終戦後の日本の占領統治について
検討した共同統治案だったという説もある。

(恐怖の日本分割統治案)

戦中の米英ソの首脳)
■「ソ連提案の日本4分割統治案 (出典/米国公文書館)  
 (支配統治国)       (日本の統治地域)
ソ連の支配統治          (北海道/東北)  
米国の支配統治           ( 関東/中部/関西/沖縄)
英国の支配統治          (中国/九州)
中国の支配統治          ( 四国)
別に
●米英ソ中4ヶ国共同統治 (東京) ・東京を四ヶ国の共同管理
●米中    2ヶ国共同統治  (大阪)大阪を米国と中国の共同管理

また、日本が明治以降獲得した地域を、戦勝国の米、英、中国、ソ連
4ヶ国で分割統治することが、話合われていたという。それによると、

ソ連 
・南樺太(ポーツマス条約で獲得)
・千島列島(千島、樺太交換条約で獲得)
・朝鮮北緯38度以北(日韓併合条約で獲得)
・関東州(旅順、大連)租借地、1950年中国に返還

米国
・朝鮮北緯38度以南
・沖縄(内地)
・奄美(内地9

・小笠原(内地)
・委任統治領 南洋群島(ベルサイユ条約で獲得)

中華民国
・台湾(下関条約で獲得)


スリランカ初大統領 R.ジャヤワルダナ
■「日本分轄統治案へ猛烈反対
スリランカ初大統領 R.ジャヤワルダナ)談
●「アジアの諸国民は、日本は自由であるべきと切望します。
我々は、アジアの一人としてアジアの共存を唱える日本に畏敬の念を
持っているからです。

大師(ブッタ)は「人は、ただ愛によってのみ憎しみを超えられる、永遠
の真理です。私どもは、数百年の間、共通の文化と伝統で「結ばれ 共
通の文化を共有しています。
ソ連代表が言う、日本の自由は制限されるべきだという見解には賛同
出来ません。」 
この感動の演説により、ソ連の提案は押し切られ、日本の国際復帰へ
の道が開けたと言われる。

●またGHQでは、時の主権者マッカーサー元帥が、外務大臣重光葵
の強い主張である「象徴天皇による間接統治案」を受け入れた。
この時点で恐怖の四分割統治案は、完全に消えたと言っていい。

●しかしこの統治案が決まる前には、連合国各国の思惑が渦巻き、東
西ドイツ同様, 日本の「四分轄直接統治案」が、真剣に討議された事
は確かな様だ。
同じ民族の国が、政治的な理由で分割統治され、中には対立半目す
る悲しい事例は、世界にも多い。
西ドイツと東ドイツ
・韓国と北朝鮮
・キプロスとトルコ共和国
・イエメンアラブ共和国と南イエメン民主共和国
など、想像しただけでも、ゾウとするようなソ連の「日本分断統治計画
だった。

●千島列島を含む北海道に対する強硬なソ連の要求によって、逆に
「四分割統治案」は消滅したという。 
今にして思えば 北方領土問題は、ここに原点がありそうだが、時の主
権者マッカーサー元帥が、重光葵外務大臣の強い意向を受けて、象
徴天皇による間接統治案を採案し、問題の「四分割統治案」は取り下
げたという。見る目があったというべきか、素晴らしい決断だった。

もしも、日本四分割統治案が実現していたとしたら、私の住む大阪
から東京へ行く場合、毎回、パスポート(旅券)が必要になっただろう。
そこにあるのは、朝鮮半島同様、まさに分断国家なのだ。考えただけ
でも、ゾーとする。

しかも、「戦後昭和」がたどった日本経済の復興や世界への進出など
夢の夢だっただろう。本当に良かったと思う。

●マッカーサー元帥の決断に、満幅の敬意を表するとともに、いささか
神がかった素晴らしい結末に、日本民族の強運を感じてならない。
日本万歳、
・亡くなった全ての日本国民万歳、
・スリランカ大統領万歳
悪魔の四分割案が消滅して本当によかつた。



心ある多くの世界の人たちに助けられて、いまの日本があることを
決して忘れはなるまい。
サンフランシスコ講和会議に出席した世界51ヶ国の著名(合意)で、
日本は、晴れて独立国となり、
世界の仲間入りを果たす事が出来た。



 

■「妄想の時代は終わった
評論家、松岡正剛氏は、日本の敗戦に至る「日本の失敗について
著書「日本という方法」(おも影・うつろいの文化)の中で、
次のように記
している。


これはたいへん解きにくい問題です。その核心点はどこにあるのかが
説きにくいのではなくて、何処まで話を遡ればいいのか意外に難しい。
・真珠湾攻撃がよくなかったのか、
・その前の「ハル・ノート」に至る日米交渉の失敗が大きかったのか、
・南方作戦に固執し過ぎたのか、
・ノモンハンに踏みとどまるべきだったのか、
・いやいや国際連盟脱退をしなければよかったのか、
・満州国の建国が間違ったのか、

考えていくと、いくらでも遡れそうになってきます。
考えようでは、日本
の軍部の本質や明治維新のありかたまで検討しなく
てはなりません。
しかし、すべてが失敗の原因であるという事ではあり得
ません。」



●一方、ハーバード大学のクラック教授によると、――
「アメリカ人の中には、パールハーバー(真珠湾攻撃)を 日本のだまし
討ちと言い、別の人は奇襲攻撃だと言って、日本に対する敵対心を持
ち続けてきた。
しかし若い世代の人たちは、それを「だまし討ち」と呼んだとしても、そこ
からは「反日」という意味は抜け落ちている。
それは歴史から得たものではなく、共通の記憶が長い年月の中で変わ
ってきた結果とみている」という。

「多くの日本人は、真珠湾を奇襲攻撃して戦争がはじまり、原爆の投下
で戦争が終った」と認識しているが、 この戦争の全ての始まりは、1937
年の中国の盧溝橋事件であることが抜け落ちている。 
そして真珠湾の始まりには、あまり関心を寄せず、広島長崎の原爆投下
に格別の関心を持つ」 と指摘している。

「一方米国人は、真珠湾攻撃に格別の関心をもち、広島への原爆投下
は 問題ないと思っている。
米国はなぜ核戦争時代のきっかけとなった戦時中の自国の行為に 向き
合わないのか」 と疑問を呈している  。
どうあれ、両国とも開戦の歴史に真摯に向き合わずして、相互の理解は
できないと警鐘をならしている。

●どちらにしても77年前の太平洋戦争は、この戦争を経験した人々の
苦悩の知見が、やがて体験者が亡くなる事で「物語」になり[歴史の一齣
へと代わっていく。
日本の一部には「負け戦ながら、負けてよかった」 と語る識者もいる。
また「どうあれ太平洋戦争からは早く脱却して、新しい日本を構築すべき
だ」とする見方も多い。
いまの日本は、まがいなく新しい日本を目指して日ごと前進していると確
信したい。


●おりしも73回目の敗戦月を迎えて、
昨年からの北朝鮮問題もあり、国防(自衛)や憲法改正についても、熱く議
論する雰囲気が高まりつつあることは頼もしい。

しかしこの論議の源流は、あくまで「敗戦」であり、その本流は「戦後昭和」で
ある
事を忘れてはなるまい
米国の核の下や、平和憲法を持つだけで、国が守れる程、世界情勢はやわ
でない。
もう妄想の時代は去った。まず自主自衛の中から、戦いなき繁栄の
道を真摯に探るべき時だろう。
そのためにも、移ろいつつある「敗戦や戦後昭和の実態」を、みんなでよく
反芻
して、次世代に語り継いでいくことが、いま求められている。


               

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■アジアの解放と独立

2018-08-18 | ●敗戦特集

■■■■■■■■■アジアの解放と独立■■■■■■■■■

今を去る73年前の昭和20年8月15日、第2次世界大戦は、
日本の無条
件降伏で幕を閉じた。完敗だった。
日本は、何故このような無謀な戦いを始めたのか、その端緒と
経緯を探
った
 
■「敗戦への足取り
●1931年(昭和6年)満州事変の勃発をきっかけに、盧溝橋で
日中両軍が衝突し、支那事変が始まった。
そしてそれが理由で
、日本は国際連盟を脱退した。
●米国は、これに抗議して 経済制裁を発動。石油資源の対
日輸出を中断する。

全ての石油を米国に頼っていた日本は 中国に対する米国の
外交スタンスを見誤った事で、またたく窮地に落ち
ていく。
その結果、致し方なくアジアに石油資源を求めて、仏領インド
シナ(今のベトナム) 
に侵攻する。
この侵攻を機に、南方アジアの資源をめぐって世界の列強国
と覇を競うこになる。


●1940年、世界的に孤立を深めた日本と、ドイツとイタリアの
3国は、
日独防共協定と「日独伊3国軍事同盟」を締結して、枢
軸国を形成。
●米国は、これに対抗して新たに「ABCD包囲網」を敷いた。
窮した日本は、1941年12月8日、ハワイ真珠湾米国太平洋海
軍基地を奇襲して 、第2次
世界大戦がはじまる。
 (
(ハワイ真珠湾奇襲攻撃)

■「
開戦の12,8を想い、敗戦の8,15を考える

●今年8月,方丈社から、戦後73年の総括と統治を検証する
あの日のこと、朝目覚めると、戦争が
始まっていた」 が出版
され話題を読ぶ。
之には、開戦当時の知識人著名人の日記や回想録から、日本
人は、この戦争をどのように感じ、何を考えたか、偽らざる戦争
実感が、余すところなく収録している。


●まず、戦前、総理を務めた近衛文麿は
「今朝ハワイを奇襲したはずだ。 僕の在任中、山本五十六君
(時の海軍総司令官)を呼んで、日米開戦について意見を聞い
たところ、彼は初めの1年はどうにか保ちこたえられるが、2年目
はからは全然勝算はない。
●故に軍人としては、閣議一決して宣戦の大命が下れば最
を尽くしてご奉公するのみ

山本君の気持ちとしては、緒戦で最大の勝利を挙げ、その後は
政府の外交手腕に待つという心底らしかった」 と書いている。

●前号で紹介した 猪瀬直樹著「昭和16年夏の敗戦」に登場す
るイカロス,いわゆる平均年齢33歳の若い逸材たちによって、開
戦4ヶ月前に特別に組織された「内閣総力戦研究所」の研究生
の模擬内閣では、日米戦争がおきると、日本が必敗するとの予
想を、内閣へ提出したという。

しかし時の政府権力、特に軍部は、聞く耳を持たず開戦へと舵
をきったという。
ここでもしも、これらの識者の敗戦予測を取り上げていたとすれ
ば、敗戦という屈辱の事態は、避けられた
と思われるが、そうは
いかないのが戦争というもののようである。


開戦からわずか3年半あまり、1945年8月15日に無条件降
をもって終戦、かくして戦いは終った
残念ながら、余りにも大きな犠牲を強いられ、
無残極まりない結
となったことが、悔やまれてならない。 
●後に戦勝国により、敗戦国の戦争責任を裁く、極東国際軍事
裁判が開かれた。いわゆる東京裁判である。
そして、東条英樹大将(時の総理大臣)はじめ、A級戦争犯罪
7人が絞首刑となった。
 
(極東軍事裁判)
判決事由は、「日本陸軍が侵略政策を共同謀議した」という事
列挙されたが、しかしその事実はなく,勝者の復讐
裁判とみる向
きが多い。

     
■「アジア植民地国の解放と独立
●太平洋戦争が終わりと、機を一にして、アジアの植民地諸国は
民族独立の烽火(のろし)を挙げた。
中には、日本から引き継いだ形で、支配国の軍隊と祖国独立の
ための戦いを始めたところも出てきた。
現地b日本軍の中には、敗戦で投降しないで、植民地軍の独立
戦争に加担して戦う
人たちも多かったと聞いてtる。

因みに戦前のアジアの独立国は、わずか日本とタイだけだった。

戦争中の欧米列強による植民地支配地図) ●当時の独立国は日本とタイのみ
■「アジア植民地国、独立への足跡
インドネシア独立戦争始まる。    (1945)
第1次インドシナ戦争始まる(ベトナムの独立戦争)
ベトナムが フランスから独立宣言 (1945)
 ドイツの東西分割統治  東西陣営の対立の火種に(1945)
  ●国際連合の発足 (1945)
  ●プレトンウッズ体制の確立 金ドル本位制の経済枠組み(1945)
日本の民主化(GHQの占領統治)財閥解体と農地改革 憲法の制定
フィリピンが米国から独立   (1946)
インドの独立植民地支配からの解放(1947)
インドが 英国から独立    (1947)
パキスタンが 英国から独立(1947)

中にはインドネシアのように、首領国と数年に及ぶ内戦の末、独
立した国もある。
アジア以外でも中近東、アフリカなどでアジア同様、機を一にして
独立する国が相次いだ。
日本は不幸にして敗れたが、植民地首領国の欧米の列強を相手
に戦った事が契機になり、アジアの国々の独立の機運を創ったと
して、多くの国々から慕われ尊敬されている。

  ●冷戦の開始 新たな世界戦争 (1947)
  ●マーシャルプラン(米国の援助西陣営国)VS コミュンフォルム(1947)
スリランカ(セイロン)が 英国連邦の自治国として独立(1948)
ビルマ(ミャンマー)が 英国より独立 (1948)
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国が独立 (1948)
  ●中東イスラエルの建国 (1948)
  ●ベルリンの東西分断  (1948)
  ●NATOの創設      (1049)
インドネシアが オランダから (1949)
中華人民共和国の誕生     (1949)
朝鮮戦争の勃発        (1950)
日本の独立と日米安保     (1951) 自衛隊の発足
●李承晩ラインの設定       (1952)
   ●第2次中東戦争       (1952)
ラオスが フランスから独立        (1953)
カンボジアが フランスから独立  (1953)
マレーシアが 英国から独立    (1957)
シンガポールが 英国から独立   (1965)
バングラデシュが パキスタンから分離独立 (1971)
ブルネイが 英国から独立      (1984)

●多くのアジアの国々が、つぎつぎと独立を勝ちとっていった。
素晴らしいの一語に尽きる。
仏印(ベトナムやラオス)など当時のフランス植民地政策は、相
当ひどかったらしく、
搾取の歴史だったようだ。
それだけに植民地からの独立
は、現地の人々の宿願であり、稙
民地からの解放そのものだった。

独立年次が遅れた国ほど、主領国との間で内戦があったり、独
立ま
での道のりが、遠かった事を表す。

●(戦後解放独立後のアジア諸国の地図)
■「戦後アジアの展望
アジアの英雄が語る日本への謝辞

 ククリックド・プラモード タイ国元首相 談
日 本のおかげでアジアの諸国はすべて独立できた。
日本というお母さんは難産して母体をそこなったが、産まれた子
供たちは、お陰ですくすくと育っている。
今日、東南アジアの諸国が米英と対等に話ができるのは、いった
い誰のお蔭なのか。
それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがいたからだ。 
我々は、決してこの日の事を忘れてはならない。」

 
■「
21世紀はアジアとの時代
●戦後73年、いま改めてアジアが評価されつつある。
ちかじか世界に占めるアジアのGDPは、世界の約半分を超す。
太平洋戦争後73年にして、飛躍的にのびてきたアジアの新興
国経済、特にASEAN が、いままで世界経済をリードしてきた米国
や欧州EU経済と、肩を並べようとしている。
アジアが、世界経済をリードする新しい時代が、すぐそこまでやっ
て来つつある。


今年結成半世紀を超したASEANの統合マーク

 

 

コメント

■昭和20年夏の敗戦

2018-08-10 | ●敗戦特集

■■■■■■■■■■■敗戦に思■■■■■■■■■■■
■「募る熱い想い
●敗戦後73年目の夏、
今年もまた、あの戦争を省みる敗戦の日
がやってくる。
殆どのメディアを含めて、8月15日を「終戦の日」というが、私は
不戦の誓いを込めて、敢えて「敗戦の日」といい続けて来た。

しかし、年とともに戦争体験者の数は減り続けtている。そして残
念な事に戦争への関心は、年々疎くなりつつある。
いささかでも戦争の脅威と敗戦の屈塾を知る者にとって、あの戦
争体験を何とか次世代へとの思いは、ますます募るばかりである。

■「戦争開始時のアジアの勢力図」  (1942年)

●「戦争は愚者でも開始できる、実際しばしば愚者が開始す
る。だが、それを終らせるのは、賢者の重要な務めである」
戦争を重層的に描いた米国の編集者ギデオン・ローズさんの
著書「終戦論」の出だしの一節である。


●73年前の昭和20年8月、今年と同じ様に日本列島は、連日
過酷なばかりの熱暑に見舞われていた。

日米戦争の逼迫した戦局の状況は、報道と接する機会がない
国民には、なかなか伝わる由もなかった、しかしB29による相次
ぐ大都市への空襲や、新型
爆弾が広島、長崎に投下されたと
いう噂話が伝わっていて 既に相当厳しい局面にあることは、
殆どの人たちが、うすうす感じていたと思はれる。


それでもこの究極の局面ながら、多くの人々は、鬼畜米英に向
けて必ずや神風が吹き、日本が勝利すると心底から確信してい
た節がある。
かくも当時の日本軍部の国民に対するプロパガンダは、相当の
威力と効果をもたらしていたと思へてならない。

●開戦当初、日本は、陸海空軍呼応しての戦略展開で、極め
て優位な戦績を残していたにも関わらず、1942年のミッドウエィ
海戦で、大敗北を喫した。
以降、
物量を誇る連合国軍側の近代戦で行く手を阻まれ、南方
や北方の島々の守備隊が孤立し、玉砕を余儀なくされていく。
そして遂には、太平洋の絶対国防圏の拠点と言われたサイパン
島も、米軍の手中におちることになる。

■「太平洋戦争進捗の概

第2次世界大戦中、タイは東南アジア唯一の日本の同盟国だった。


  
■「本土空襲の誤謬
●米軍は、すぐさまサイパンに日本本土空爆のための空軍基地
を建設、最新鋭の大型長距離爆撃機 B29を数百機待機させて、
昭和19年(1944年)から日本本土の主要都市への戦略的な波状
空爆を開始した。

ジャンボ旅客機にも匹敵する4発の大型爆撃機B29が、200機余り、
大編隊を組んで日本の空を埋め尽くし、目標の都市を目指して往
くさまは、異様にも圧巻と言うしかなかった。

●日本の銃後の民間人を爆撃する米国の空からの作戦は、わずか
半年余りで、首都東京はじめ大阪、横浜、福岡など基幹都市はもと
より全国の地方都市を、爆弾と焼夷弾でくまなく焼き尽くした。
死者は、41万に及んだ。

■「日本空爆の図」

■「本土空襲による主な都道府県別死者数
府県名)  (死者数)(主たる空襲時期)
広島県   142430   20年3月~ ●
東京都   107021    17年4月~
長崎県    70332   19年8月~ ●
大阪府    13123   19年12月~
兵庫県    11107   17年4月~  
愛知県    10139   17年4月~
静岡県     6337   20年6月~

神奈川県    5824   19年12月~

鹿児島県    4608   20年3月~

福岡県     4374   20年6月~
三重県     3068   20年3月~
富山県     2805   20年7月~
山口健     2276   20年5月~
茨城県     2214   20年6月~
福井県     1929   20年7月~

岡山県     1772   20年3月~
和歌山県    1733   20年3月~
新潟県     1558   20年7月~
徳島県     1472   20年6月~

千葉県     1425   20年6月~
香川県     1409   20年7月~
北海道     1283
岐阜県     1216   20年7月~
群馬県     1216   20年8月~
宮城県     1212   20年7月~
山梨県     1174   20年7月~
岩手県     1070   20年7月~
(その他1000人以下の20府県は 省略)
総数    413,068
出所:東京大空襲戦災資料センター)

●本土空襲、それは非戦闘員を殺戮する全く違法な戦闘行為
だったが、戦争というものは、いったん始まれば勝つか負けるか、
生きるか死ぬかを占う、まさに勝負の戦いであることを私たちに
教えてくれた。

空爆は、まさに非道そのもの、人道なき戦争の手段そのものだっ
たが、罪なき多くの市民が、戦争の犠牲として消えていった
その最たるものが、終戦間際1週間前の広島、長崎の原子爆弾に
よる空爆だった。

 
                  (広島に投下された原爆と、廃墟と化した爆心地
■「和平か抗戦か
●73年前の8月のちょうど今ごろ、
日本政府の上層部は、連合国側の 停戦の呼びかけである
「ボツダム宣言」について、国体の維持を最終条件に受託す
ることに舵をきった。
これは終戦といえど実際は、日本が敗北を認め降伏する事で
あって、いささか妄信的な軍部は、これに反対し、こぞって国
土決戦を主張したという。

●この終戦に至る顛末は、2015年に制作上映された岡本喜八
監督の「日本のいちば長い日」で、既にご覧になった方も多い
と思う。
73年前の戦争終結に向けた激動の日々を克明に描いたもので
本土決戦か、はたまた降伏か、日本の命運を賭けた国の中枢部
の葛藤と攻防が、凝縮された秀作だった。

(
(御前会議)

■「終戦前の主な出来事」 (時系列に)
●4月  1日 ・米軍、沖縄へ上陸
●4月23日   ・ソ連、ベルリンへ侵攻
●5月11日   ・ドイツ無条件降伏
●7月26日   ・連合国側、ボツダム宣言発表
●8月  6日  ・広島に原爆投下される。死者14万人
             ・中立国ソ連が日本に宣戦布告
●8月  9日   ・長崎に原爆投下される、死者7万人、 
●8月10日   ・御前会議、ボツダ宣言受託を内定
●8月「2日  ・陸軍によるクーデター計画
●8月14日  ・最後の御前会議 ボツダム宣言の受託を聖断
         ・閣議で終戦の詔勅を決定
●8月15日   ・反乱軍が宮城皇居を占拠 
                 ・陸軍大臣が自決
            ・東部軍が、反乱軍を制圧
          ・終戦の詔勅、玉音の放送(正午)


 (8月15日、敗戦の日の皇居前広場)

8月15日正午、
日本国民はほぼ直立の姿勢で、陛下の終戦詔勅の玉音放送
を聞いた。
これ以上、戦いを続けて日本民族の滅亡を招いてはならぬ。
いまは耐え難きを絶え、忍び難きを忍んで、将来の我が国の
建に全力を、つくさねばならぬ
 と結んだ

玉音放送が終わった後の静寂の一瞬を、埼玉大学名誉教授の
長谷川三千子さんは、国民が、陛下の心を確かに聞き取り、しか
と心に刻んだあらわれで、全人類の歴史に残る崇高な心の一瞬
だったと評価した。
かくして「日本で一番長い日」は終りを告げ、日本の大転換が始
まる事になる。

■「第二次世界大戦の人的被害
●「連合国側  
(国名)  (軍人の死者)(軍人負傷者) (軍人行方不明)(一般人死者)
イギリス        373.372      475.047        251.724        92.673
中国           1.310.224      1.752.951        115.248           ・
フランス          213.324        400.000                           350.000
米国          292.131        671.801        139.709         6.000
ソ連        11.000.000                           7.000.000
ポーランド     123.178         236.606        420.760     5.675.000
ユーゴ           305.000        425.000                        1.200.000
その他国々     150.943          7.082                        916.000
小計         
33.903.773

●「枢軸国側 」       
ドイツ        3.500.000     5.000.000      3.400.000         780.000
イタリア          242.232       66.000       350.000            152.941
日本           1.300.000     4.000.000       810.000           672.000 
ルーマニア      300.000             100.000         200.000
その他の国々  292.000          50.000        170.000           302.000
小計           21.687.173
(出所:太田大田昌秀『戦争と子ども』(那覇出版)

●世界を二分し,両極に分かれ命運を賭して戦った世界大戦は、
両陣営で5000万人という犠牲と、3兆ドルという膨大な戦費を費
やして終わった。

「事前に結果が解れば、あえて戦う馬鹿はいない」 と人々は言う。
それだけに、まず国々がよく話し合ったり、手を貸したり、民族や
国家を超えて、地球人類の視点で協働してゆく 新しい仕組みが
真摯に求められる所以である。

●とはいえ戦後73年を経過したいま、世界は「One World」にはな
っていない。いまだ混沌としている。 
何故なのか。
それぞれの悼みに格差があったり、時の経過が、苦しい事実をいつ
しか忘却の彼方に追いやってしまっているうという事のようだ。

 
 

■「不戦への誓い
第2次世界大戦に関する名著」(私の本棚より
・「昭和16年夏の敗戦」  猪瀬直樹 著 (中公文庫)
・「大本営が震えた日」   吉村  昭 著 (新潮文庫)
・「撤退戦の研究」      半藤一利 江坂 彰 共著 (青春出版)  
・「アジア・太平洋戦争」  吉田  裕 著 (岩波新書)
・「アジアの解放、本当は日本軍のお陰だった」 高山正之著 (WAC)
・「あの戦争と日本人」   半藤一利 著  (文芸春秋)
・「昭和史」          半藤一利 著  (平凡社)
・「図解、太平洋戦争」   後藤寿一監修  (西東社) 
・「特集 昭和と私」     文芸春秋
・「戦後日本経済史」    エコノミスト   (毎日新聞社)

●戦後、多く識者や先達が、この戦争を回顧し検証して、素晴らし
い著作をモノのにしてくれた。お陰でこの戦争の全貌と真実が、極
めてよく理解できるようになった。

それだけに、このような貴重な戦争関係著書の普及
と併せて、戦争
を知るものが、
事あるごとに戦争の非情と悲惨を次世代に語り継く
など、戦い無き平和な世界への努力を、片時も忘れてはなるまい。

 

 

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■暑中見舞(30年夏)

2018-08-05 | ●その運営

■■■■■■■■■■暑中お見舞い■■■■■■■■■■

 暑中お見舞い申し上げます。



今年の日本は、

明治維新から150年
敗戦から73年
ASEAN誕生から半世紀

●来年4月30日には 天皇が生前退位され、
5月1日、皇太子が即位し、年号が新しくなります。

●また念願のオリンピック、パラリンピックを2年後に
控えて、格別の飛躍が期待されます。

●しかし今年の夏は、異常気象による豪雨災害や,
連日の猛暑です、

どうか みなさん ご自愛の上、ご活躍ください。
 
              2018年平成30年 盛夏

山田清之            
日タイ&アジア国際ソーシアル情報Webサイト(JtiroJpn)
Japan &Thailand International Website of Social Information
URL:http://blog.goo.ne.jp/jtirojapan 


    
●「
文化都市チェンマイに咲く華」
    
●「夏祭りで賑わう日本の古都」

    
●「伝統と未来に生きるニッポン」
      
●「日タイを結ぶ様々な愛の絆」

 

 

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■戦後73回目の8月歳時記

2018-08-01 | ●歳時記

■■■■■■■■■■敗戦の歳時記■■■■■■■■■■
 
■「敗戦から73年目の夏」■
●今年は明治維新から150年である。
その前半は、
・日清戦争           1894年
・日露戦争           1904年
・第1次世界大戦        1914年
・満州事変、          1931年
・支那事変、               1936年
・そして大東亜戦争     1941年
いわゆる第2次世界大戦と、戦いの連続だった。

まさに神宿る聖戦を標榜しての度重なる戦いだったが、最後の第2次
世界大戦では、ついに力尽きて無残な敗戦を喫する。
その戦争の犠牲者は、軍人210万人、民間人80万人に及んだ

●残り半分に当たる後半、いわゆる敗戦後の戦後昭和は、敗戦国とし
て、戦時の国家体制を刷新し、民主国家として一から出直す事になる。

それは、廃墟の中からの再建であり、しかも戦争相手国への賠償支払
いを含め、困窮
を極めた。

しかし神の恵みというか、戦後の世界景気の波に乗り、経済復興が
み、屈辱からの脱出をめざし、経済大国への道を突っ走る。
そして戦後昭和に続く平成の今日まで、私ども日本国民は、幸いに
戦争のない平和な毎日を送ることになる。
敗戦国としては、極めて稀有な存在と言っていい。


●全世界には193の国があるが、戦後73年間、戦争をしなかった国は
わずか8ヶ国に過ぎない。

●「戦後73年間、戦争をしなかった国
・アイスランド  (北欧)
・フィンランド   (北欧)
・スウェーデン (北欧)
・ノールウェー (北欧)
・デンマーク    (北欧)
・スイス      (欧州)
・ブータン    (アジア)
日本       (アジア) ●

●戦後73年ともなると戦争を知る人は、ごく一部の高齢者に限られる。
殆どの国民は、戦後に生まれて、育ち、暮らしてきた。それだけに敗戦
時の苦々しい体験はなく、日本の敗戦はもう歴史の一齣になりつつある。

●日本が73年前の世界最大の敗戦国にも拘らず、現在、いかに恵ま
れているか、いささかなりとも戦争当時を知るものからすると、幸運とし
か言いようがない現実がある。

しかし殆どの日本人は、戦争当時の苦境を知る由もないが、73年後の
現在、殆どの人は、平和な暮らしを当然の事と思っている節が伺える
これを敗戦の風化と人は呼ぶが、果たしてこれでいいのか

●少なくとも今の日本の平和な毎日が、太平洋戦争の日本人の死者290
万人の犠牲の上になりたっていることを、いささかも忘れてはなるまい。
敗戦当時を知る数少ない日本人高齢者としては、
毎年暑い8月が来ると、敢えて敗戦の警鐘をならしたくなるのである。

  

■「8月、葉月の歳時記
●季句 大の字に寝て涼しさよ淋しさよ  小林一茶

●季節    風薫る 夏深し 残暑 秋を待つ 夜の秋 夏の果て   

●祭事    竹生島祭(15日)琵琶湖)三島祭(16日) 吉田火祭り(26日)
     地蔵盆(24日) 弘前ねぶたまつり

●食   枝豆 新豆腐 梅酒 新茶 葛水 新酒、葛饅頭 蜜豆水貝 
●魚   落鮎 鱸 鰯 太刀魚 秋刀魚 鮭 
●野菜  西瓜 南瓜 芋 自然薯 落花生 間引菜 生姜 茄子
●草花  薔薇 芙蓉 合歓の実 芭蕉 蘭 朝顔 コスモス  

●挨拶  残暑の候、新涼の候、  ●暑中見舞い 8月7日迄に

  
■「日本内外8月の行事」
● 1日  八朔 
● 5日 第100回全国高等学校野球選手権記念大会 
● 6日 原爆記念日(広島)

● 7日 立秋秋立つ)  立秋の雨はや一過朝鏡  中村汀女
● 8日 ASEAN 発足から51年
● 9日 長崎原爆忌  よさこい祭り
● 9日 ゴルフ 全米プロ選手権
●11日 祭日 山の日
●12日 阿波踊り
●15日 お盆 
●15日 第2次世界大戦終戦記念日、(戦後73年
●15日 全国戦没者追悼式  ●精霊流し-

●16日 京都五山送り火
●18日 アジア大会(インドネシア)
●20日 EUのギリシャ金融支援完了

●23日 処暑  地蔵盆
●24日 和歌山市長任期満了

●27日 テニス 全米オープン
●31日 長野県知事任期満了
●31日 二百十日

   
■「タイ8月の行事
●12日 シリキット王妃誕生日(母の日)全国

 

 

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■Head Line News July

2018-07-20 | ●Head Line News

Head Line News
(2018、July)   JTIROJPN   (写真は、日本の夏祭り,天神

■■「タイの話題」■■■■■■■■■■■■■■■■


■「タイの総選挙,またまた延期
●タイの暫定政府は、民政化のための総選挙を新国王の戴冠式の開催都合
で5月以降に延ばすとした。国王の戴冠式は、海外の要人を招いての国事で、
国王の専権事項のため、政府も関与できないという。

■「タイ副首相、菅官房長官と会談
●第4回日タイ、ハイレベル合同委員会に主席したソムキット副首相は、日本
の菅官房長官と公式会見した、
 
ソムキット副首相からはーーーー
・日本の豪雨被害に対する500万バーツの義援金のお見舞い

・チェンライの洞窟から13人の少年救出に関する協力の謝礼
・タイのTPPへの参加表明
・昨年 世耕大臣による経済人600名に上る訪タイ経済セミナーの成果のお礼
など
 

菅官房長官からはーーーー
・大阪訪部地震と7月豪雨被害、義援金への日本政府の謝礼、
・TPP((環太平洋パートナーシップ協定)へのタイの参加表明、
・本年東京で開催予定の日メコン首脳会議のマスタープランの連携
・5400社のタイ進出日本企業の東部経済回廊への開発参加要請と輸出支援

  
■「チェンマイ国際第2空港の計画
●年間1000万人の乗降客のある現在のチェンマイ国際空港は、規模も小さく
日本でいえば、ローカル空港の趣である。それでも、日本のロングスティヤ—に
とっては、忘れえない想い出の異国の空港といえる。このところの観光ブームも
あって、プーケット国際空港と同様、タイの国際観光空港として、それぞれ第2
空港が建設されることになった。
第2国際空港の建設は、隣県のバンガーに2019年着工し、2025年の開港を目
指す。


■「チェンライ洞窟、2週間ぶり全員救助 
タイの洞窟に閉じ込められていたタイのサッカー少年ら13人は国際的な
救出支援
活動で、奇跡的に全員救出された。
少年たちは、救出活動中亡くなった海軍のダイバーへの祈りをささげるため、
クリスチャンの一人を除いた12人が、9日間の出家につく。

■「衰退著しいチェンマイロングスティの実態(日本外務省)
●ほぼ20年前、日タイ両政府の支援で華々しく幕開けしたチェンマイロング
スティだが、、ロングスティヤ—の高齢化や折からの円安、バーツ高
による生活
経費の高騰化に歯止めがかからず、しかも対象世代が さして
ロングスティに
関心を持たない団塊へと大きくシフトしたため、この4年
来、予期せぬ後退を
余儀なくされてきた。
しかも、チェンマイ在住ロングス
ティヤ—の孤独死の続発とか 要介護ロングステ
ィヤ—に対するケアーの課題
とか、現地におけるネガティブな問題が、低迷
に拍車をかけているという。


    
チェンマイ在留邦人統計調外務省
(年度)  (在留邦人数)  (増減)
2017年  3221人   - 2,9%
2016年  3318        -11,1%
2015年  3843        -  2,0%
2014年  3920            1,4%   
また日本国内では、「地方創成構想」に基き、地方移住が推進され
つつ
ある。
かっての日タイ両政府挙げての「海外移住」(ロングスティ)は、
何処へ行く
のか、成り行きを注目したい。


■■「ASEANの話題」■■■■■■■■■■■■■
■「マレーシア,ナジブ前首相起訴
●マレーシアは、「汚職一掃」を旗印にしたマハティール首相の返り咲きで、
前政権の汚職疑惑の解明に当り、早速、ナジブ前首相を逮捕、起訴した。
公判は来年2月の予定。
海外ロングステイ人気第1位の座も、おぼつかなる危惧が出てきた。

■「中国主導の鉄道建設中止
●財政見直しを進める新マレ―シア政府は、前政権時に中国主導で着工
た長距離鉄道事業を中止すると発表した。総工費2兆2000億円規模、
財政
悪化を避けるために見直す。中国は広域経済圏構想「一帯一路」の
一部で、
習主席の肝いりの事業案件だったという。

■「ベトナム国家主席、日本の役割に期待
●ベトナムのチャン・ダイ-クアン国家主席は、6月日本を公式訪問した。
その際、中国と領有権を争う南シナ海問題、特に中国への牽制のために
  「日本が積極的に平和のための役割を果たしてほしい」と述べた。
 
■「
米国の台湾支援政策
米国海軍インド太平洋軍に改名

●マティス米国国防長官は、米太平洋軍を「インド太平洋軍」と改名。太平洋
からインド洋と、
中国の南シナ海や、インド洋進出に対処するという。
●トランプ米国政権は、台湾やその周辺海域の安全のために関与を深めて
より台湾を支援する方針。
・中国の動向について懸念を表、台湾を軍事、防衛で支援する。
・ミサイル駆逐艦2隻を台湾海峡に派遣、ヘリ25機を実戦配備、中国を牽制。


■■「日本の話題」■■■■■■■■■■■■■■■
●今年の夏は、今までになく異様に暑い。しかもいたたまれない暑さが続く。
2年後の夏、開幕予定の東京オリンピックが、思いやられる。 本当に真夏の
競技は大丈夫なのか。何故7月開催なのか、いまから運営が危ぶまれてなら
ない。



■「外国人の雇用249万人
●日本で働き暮らす外国人が、増え続けている。人口減の日本社会を支え
頼れる働き手としての存在感が高まりつつある。

総務省の人工動態調査によると若い世代が多く、 20歳代は74万8000人と
年代の日本人の5,8%を占めた。 


逆に日本の人口は約37万人減少し出生数は、晩産化のため前年より3万人
少ない
94万6060人で過去最低を記録。また生産年齢人口は、初めて全
体の
6割を割った。


●「外国人の多い市」2017

(順位) (市 名) (外国人数)人
1位   大阪市   131,582 ●
2位   横浜市     91,440
3位   名古屋市   72,556
4位   神戸市      46,880
5位   京都市     44,282  
(出所 総務省人口動態調査2018)

■「
大阪うめきた2期都市計画決定
●関西最後の残された一等地、JR大阪駅北側の再開発(地区「うめきた2期
地区」の再開発事業の構想コンペが行われ、三菱地所グループ(9社)に決
まった
スタートアップ(創業)、ロボット、など12の分野の技術革新を目標にしており、
大阪は
もとより広く関西、西日本の活性化を目指す。

 

■「地方が危ない
●政府はいま、地方の活性化を目指し「地方創成」の施策を推進中だ。しかし、
現実はなかなか難しく、高齢化や人口減や、地方議員の低報酬などで、地方
議員のなり手がいないという


●地方議員の報酬は、
・人口1~3万自治体で平均月額報酬24万⑥000円、
・人口1000人自治体では、平均月額15万2000円
これだけでは、地方とはいえ、生活もできないという。
日本では、既に地方分権一括法が施行されて、地方議会が酋長の行政運営
監視する重要な立場にある。また、地方創成の明るい街ずくりのためにも、
地方
議会の活性化が求められている。

   
■「
天災の脅威
今年の夏は、自然災害が連続して、こころ休まるいとまがない。科学が進
歩すれど、予知がままならない。やはり自然(天)は、どこまでも神の領域な
のか。

●6月18日早朝、
大阪北部地震(震度M6,1)がおこった。大きな縦揺れの後
横揺れ。全ての交通機関が止まり、断水した。都市機能は一瞬にして機能
麻痺に陥った。もろくも、その脆弱さを露呈することになる。
現存する大阪人の
たれもが、未だ経験した事のない、
きつく大きな揺れに驚愕した。
 
次いで西日本全域を襲った土砂降りの雨、連日の豪雨、「西日本豪雨」
大河にたぎる濁流が、堤防を崩し一瞬にして静かな街に流れ込み、家々を
飲み込んでいった。地元の人たちは、想定外の出来事だという。

●ここで想起されるのが、河川や橋梁やダムの老朽化とその対策(国土強
靭化)である。国の資産と言われる河川やダムや橋梁や道路などは、老朽
化が進み中間的な補正工事がなされないまま、今回のような予期しないt
自然災害に襲われる事になる。

そこで想起するのが、2009年の民主党政権下、例の連坊大臣が仕分
け人」を連発して
公共投資予算や建設国債の発行を 軒並み、ぶった切
ったことである。自民政権を意識してのまやかし(ポピュリィズム)の施策だ
ったと言われている。
それが、河川やダムなどの国土資源の保全を後退させて、劣化と、老朽化
を招き今回の災害につながったと見る識者も多い

●経済評論家の高橋洋一さんは、カネ余り、低金利の今こそ、建設国際を
増発して
老朽国有資産の河川や橋梁の保全や補修に充てるべきだという。
建設国債は増発しても、それに見合う有効な国有財が存在するため、全く
異存
はないという。
災害を本質的に防ぐのは、究極、政治の高度な判断と決断しかないのでは
ないか


 
■■「シニアの話題」■■■■■■■■■■■■■■
■「定年後も働きたい (日経新聞)
●総務省の2017年の就業基本調査によると、働く女性(25~39歳)のうち
働く人の
割合が75,7%と過去最高だったと更新を発表した。
今政府は、働き方改革を推進中だが、非正規で働く女性の3割は、税優遇
の縮小を
意識して働く時間を調整しているという。

■「日本の平均寿命、過去最高」 (2017)
●日本人の平均寿命が、連続で過去最高を更新。
女性は87,26歳、男性が81,09歳
厚労省の話では、健康意識の高まりが、進んだ結果という。

●「主な国の平均寿命
(順位)     (男性)       ■    (女性)     ・
1位   香港        81,70歳  香港    87,26歳
2位   スイス     81,50    日本     85,84
3位   日本          81,09    スペイン  85,84  
4位   ノルウエェ-  80,91    韓国     85,40
5位   スウぇーデン  89,72    仏国    85,30
5位                       スイス    85,30

■「働く女性の割
合、過去最高」 (総務省)
2017年の就業構造基本調査によると、
25~39歳の女性で働く人の割合が、75,7%
と過去最高を更新した。
しかし、非正規で働く女性の3割ほどが、税優遇の縮小を意識して働く時間
を調整してい
る実態がある、

■「急浮上する70歳定年制」(政府臨時閣議の財政運営基本方針)
政府での基本方針「骨太の方針」の成長戦略で焦点となるのが、
・人出不足と外国人労働者の受け入れ拡大と、
・65歳を超える健康な高齢者の年金の仕組みを見直し、長く働く人を増やす
(高齢者活用)
これにより、
人出不足を補うという考えである。

●日本社会の現状はーーー
・65歳までの希望者雇用延長で、就業率は約8,5%増えた。
・日本の生産年齢人口は、2017年現在、7604万人で、13年に比べ335万
人減少。
注目すべきは「65歳以上を一律に高齢者とみるのは、もはや現実
的でない
」という事だった。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



 

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■シニアの学び直し

2018-07-07 | ●シニアの生き方

■■■■■■■■■■リカレント■■■■■■■■■■
■「新しい波
●「利他」(rita )
人間は自分だけを考えるべきではない。
・世の中もある。
・国家もある。
少しは人のために何かしなくっては 心持のわるいものだ。
御前だって, そう、ぶらぶらしていて 心持のいいはずはなかろう。
そりゃ 下等社会の無教育のものなら 格別だが、最高の教育を
けたものが、決して遊んでいて面白い理由がない。
学んだものは 実地に応用して初めて趣味が出るものだからな。」    
 夏目漱石 「それから」の一節 (注)趣味=深い味わいの事
 
    

漱石も言うように人間,よわい80歳を過ぎて、元気に前向きに

らしていると 「利他」の心境が少しは判ってくる。不思議である。
これが判ると 尚更の事、自分の浅学がほとほと情けなくなつて来


●「老いて学べば、死して朽ちず」 (佐藤一斉)これが明治以来
の伝統的な日本人のカルチャーだった。
戦後この傾向は一端、すたれたに見えたが、人生百年時代を迎
えて、生き生き学んで生きる、「リカレント」が台頭してくる。
私のような高齢者が,年をかまわず挑戦するのが「リカレント」であ
る。リカレントとは 「学び直す」という事、いま元気なシニアにとって
人気のスローガンになっている。


■「老乱の時代

●シニアの専門家に聞くと、かって多くの高齢者は、 定年後に、
居場所を求めて高齢者セミナーや、高齢者大学や生涯学習セン
ターに集まったが、群れない性格の団塊
世代に交代してからは、
これらの高齢者の学習施設は、総じて低迷しているという。

●いま話題の「リカレント」(学び直し)は、従来の高齢者学習と
異なり、定年後、改めて専門知識を修得するため、大学院に入
学するなど、極めて高度なものを言うらしい。
でも立教大学大学院ビジネスデザイン研究科などは、社会人
やシニアの卒業生の活動実績も多く、このあたりが、今回の リカ
レントのトレンドを主導している感じがしてならない。

最近、関西でも年齢に関係なく、定年の社会人にも門戸を開放
する大学院が増える傾向にある
修士課程2年で学費は 私学入
学金とも
で平均約200~300万円程度だという。
 

●一方専門家は、いま高齢者の約9割が「下流老人」に陥る危機
にあるという。 3350万人を数える 日本の高齢者の さまざまな生
きざまは解らないではないが、その格差からくる老後の貧困は

すます広がる傾向にあるという。

その格差の要因の中には、経済や学力や生活意欲や、体力や生
活環境などさまざまとされるが、どちらにしても、貧困から抜け出す
ためには他力本願は許されない。
本題の「リカレント」を語るとき、この下流老人の貧困問題を無視す
ることはできないが 老後の「流される暮らし」から「考える暮らし」に
シフトするためには、まず自分の暮らしの在り方を、学んで前向き
に変えていくことが、もとめられる。


 

■「
老いの戦略

大手企業を定年し その後 JICAで活躍した私の知人の一人は、
最近、技術系大学院の博士課程を終えて 大学で教職につくとい
う。 能力と努力あっての結果とはいえ、素晴らしい第2の人生で
はないか。
●私の場合、ほぼ20年近く国際交流の活動を通じて、タイやアジ
の人たちと交流を深めてきたが、一段落したところで 振り返って
みると、その本質や、国際交流について 総論的な知識は ほぼ頭
に入っているが、各論の真髄に及ぶと、全く自信がない。

そこで これを機会に アジアやASEANの特に地政学的な見地や
歴史の視点からみた各論について、私なりの「リカレント」に挑戦し
ようと考えている。
人生、何か目標のような確たる標的ができると、また毎日が、楽しく
なるから不思議なものだ。

 

■「百年時代の波動
●人生百年時代を迎え、教育、仕事、引退の 「3ステージ人生」か
「マルチステージへの人生」へのシフトを提唱したのが、英国ロン
ドンビジ
ネススクール、リンダ・クラっトン教授の著書「ライフシフト」
だった。

政府の働き方改革や定年延長や、長寿化に伴う高齢者の増加など
が背景あることは否めない。
しかし学びなおし(リカレント)が、一挙に台頭したのは、定年後のシ
ニアに、余後を生き生きと過ごしてもらうためだったのでは
ないか。

●先日「政府は、広がる社会人の学び直しのために5000億円を予
算計上」
と読売新聞が伝えたところ、そんな予算があるなら、まず大
学の完全無償化
を優先しろとの、世論が巻き起こつた。

日本は予算の大半を高齢者のための年金や医療など社会保障費
に食われ
ているだけに、確かに明日のための教育投資が後手に
回っているという現実が
ある。リカレントも教育の一環ながら、高齢
者対象という事になると、なかなか
難しい問題が出てくる。
かたや高齢者の貧困問題もある。定年の70歳、延長問題もある。
高齢者の認知症増加問題もある。

●日本では、早く1990から政府の生涯教育の取り組みとして生涯
学習制度
が発足し府県市町村を中心に社会教育が推進されてきた。
今回の「学び直し」リカレントの波は、民間や教育機関やNPO主導
で沸き起こ
ってきた気配がある。、

  
■「リカレントのあり方
●リカレント、高齢者の学び直しは、いろいろ多岐にわたるが。その
学び方には、常識的ながらゼロから学べるものだが、出かけて学ぶ
かIT時代
に即応してオンラインで学ぶものまで、カレッジや大学院、
そしてオンライン講座まで
大きく分けて2つの方法がある。
考えてみれば、便利になったものだ。それだけに 受講者の完結す
意欲が試される事になる。

 
1)「学教室方式
・ヒューマンアカデミーや、高齢者カレッジのように、1~2年を年次
  にして、さまざまな
  カテゴリーから教科を選んで教室に参集して
  講師の話を聞く。
ただ、東京や大阪などが主体になる。 
   総じて、友達との出会いを求めて参加するシニアが多いという。
・「日本元気塾](六本木)は、著名経営者が講師で9ヶ月の本格的
   なビ
ジネス塾。起業塾でもある。

2)「社会人大学院方式
  能力を養成する大学院もある。
・立教セカンドステージ大学(本科1年)50歳以上限定、授業は大学
  生と学ぶ。


3)「オンライン方式
・Schoo (総合)                  月額980円~1080円
・JMOOC (総合)                無料
・グロービス経営大学院 (2~5年)      298,4万円
・マサチューセッツ 大学MBA(5年)     292,7万円
など

●「ある定年退職シニアの声
定年退職や子供の自立を機に、学びの場を求めて、大学入学を
志す方は少なくありません。

けれど、大学は年齢を重ねたあとでも入学できるのか、疑問に思い
ませんか?
実は今、官民一体となってシニアの生涯学習の場を増
やそうという動きが活発になっています。

年齢制限どころか、シニアに奨学金を給付したり、学費の免除した
りと、シニアの入学を奨励する大学が増えているのです。
でも、そんな大学を自分で探すのは大変ですよね。」


■「シニアの大学と大学院
(シニア入試枠のある4年制大学)
1.広島大学
2.作新学院大学
3.敬和学園大学
4.静岡英和学院大学
5.神戸山手大学
6.関西国際大学
7.吉備国際大学
8.徳山大学
9.東京基督教大学
10.同朋大学
11.東日本国際大学
12.長崎ウエスレヤン大学
13.名古屋芸術大学
14.身延山大学

3(シニア入試枠のある大学院)

1.広島大学大学院文学研究科
2 京経済大学大学
3 明治大学大学院商業研究科
4 聖学院大学大学院


■「学び直しのカギ?
●いよいよ人生百年時代がやってくる。
世の中は、ライフシフトして、たれしも リカレントが選択できるよう
になる。リカレントに取り組むか否かは、夫々の選択肢と実行力に
委ねられる。

去年までは、北朝鮮危機が目前にせまり、一触即発の危機状況
だった。お陰でそれも回避され、いよいよ本格の平和が、やって
きそうである。
いまこそ、年金と怠惰に甘えている時ではない。頭脳をフルに使
い、何かの社会貢献を試みるべき絶好の時でもある。


●英文学者で作家の外山滋比古さん95歳は、
高齢者の独創と新しい発想が社会を変える」と語る。
高齢者の永らくの人生体験は、社会の活力を生む源泉だという。
そして高齢者が自分たちで充実した生き方を創りだすようになれ
ば、社会全体の活力を引き出せる。
(因みに外山先生の著書「思考の整理学」は200万部を超える。
近著「老いの整理学」も好調、
なかでも「理を料する」 そして
流れる水は腐らない」が、
特に感動の一説である。)


86歳の作家五木博之さんは、NHKラジオの「ラジオ深夜便」で
高齢者は 毎日最低6人の人と対話すべきと語った
・電話よし、
・コンビニでの買い物よし、
・隣人との挨拶よし、
対話で世の中の現況が解かり、目と耳の確かな事の確認もできる。 
そして、出歩くことで
健康増進間違いなし。出来れば毎日, 新聞に
目を通し、寝る前にその日の出来事と収支を軽く日記メモに記す。

そうすれば、痴呆症など糞くらえだ。
考えればこれこそ実践的なリカレントそのものだと五木さんは言う。

●国は、2020年からの子どもたちの教育の新学習指導要綱の眼目
を「深い学びと定めた。いつになく味わい深い表現である。
いま百歳時代を迎えて、まずシニアに求められるのは、自分のため
の「深い学び」ではないかと思う。 
その手段こそが 
学び直し」(リカレント)という事になる。何はさて
おき、自分自身の「ライフシフト」のために、早速「リカレント」と取り組
もうではないか。
どうあれ、日本のシニアには、元気な余後が期待されている事を忘れ
ては
なるまい。                                 

 

 

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