🔵今年は明治開国から令和の今まで154年、、明治維新から終戦時まで77年、
そして戦後から77年、日本の現代史を2分する画期的な年に当たる。
その日本がいま、3年来の世界的なコロナ・パンデミックで喘いでいる。
新たに就任した岸田総理は、「新しい資本主義」を標榜して歩み出したところだが、
当面する重点課題はオミクロン対策だ。まずは早急な終息を祈りたい。
🔵それはさておき日本の自殺者の数が、コロナの死者より多いという。
なのに現実はコロナ一辺倒で、自殺が全然問題視されないのは何故か。
昨年の日本の自殺者は、特に高齢者の自殺が増加した。
その理由は、生きる事に絶望した高齢者が増えているという。
先日、大阪で起こった診療医院での高齢者の身勝手な拡大自殺は、多くの人々を
巻き添えにした。新聞報道によると,犯人の自殺願望の理由は、孤独と困窮、死ぬときは世間の注目を
浴びたかったという。
🔵いま日本には、一人暮らしの老人が増えている。高齢者の1人世帯は1488万世帯
(全世帯の約29%)。内閣府の調査では2025年には6人に1人が「一人暮らし」になると
予測する。4人に1人が生涯未婚、3割が離婚するリアルがその背景にある。
犯罪は経済的な困窮ばかりではない。一人暮らしの淋しさが、孤立感を募らせることもある。
これはまさに大きな社会問題である。コロナ対策同様、国を挙げて取り組むべきだと思う。
時に一つの事に集中特化して,他に目を向けない日本人の習性、悪癖にも問題はないのか。(Yama)
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🔵「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」川端康成の名作「雪国」の冒頭の一節である。
まだテレビもない戦後12年の昭和32年(1957年)岸恵子,池部良主演、豊田四郎監督の映画「雪国」が全国上映され一世を風靡した。
筋書きもさることながら、その雪国の情景描写が素晴らしかった。私を含め当時の若者たちは、この映画で雪国への憧れをもつ事になる。ーー
🔵雪国と言えば2月開催予定の北京五輪が、新型コロナウィールスが席巻するなか、いまその開催が危ぶまれている。
私どもは昨年7月,東京五輪で同じ苦しみを体験しただけに、人ごとならぬ思いに浸っている。
去る2008年に夏季五輪を開催した北京は、夏と冬の五輪を世界で始めて
開く都市になる。しかも中国は次の五輪を「中華民族の偉大な復興」と
言う国威発揚の場と考えている。
それが西側自由諸国から見ると、いかにも公式行事を活用した政治利用に映る。
🔵2030年、日本は長野に次いで2回目の冬季五輪を札幌で開催する。
理念は、国連の活動に因んで「持続可能な五輪」を目指す。
しかしマスコミ予測では、世界の動静は「グレートリセットへ」に向かい、
地政学的な政治リスクが高まり世界の不安が募ると言う。
本来オリンピックは世界のリスクを解消するために、世界
全ての国が
スポーツで一同に会するのではないのか。改めて世界五輪の開催理由が問われる所以だ。
🔵「大局着眼,着手小局」この格言をなぞらえ、敢えて「大局着眼、着足小局」としてこの大局に挑む、日本アスリートの心意気について語る。最新の「松本語録」をご覧ください。(Yama)
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🔵いま漢詩を嗜む人が多い。その漢詩は、古く聖徳太子の時代(西暦600年)に中国から
日本の伝来したと伝えられている。
昨年、聖徳太子没後1400年の記念博物展が奈良国立博物館で開催された。
私も参観したが、聖徳太子がつくたとされる「日本書記」(604年刊行、官吏の心構えを記して制定書)
に、中国の「韓非子」や「史記」から一部引用されたり、仏教思想を下敷きにした文脈が多くあり、
漢文や漢詩が当時の日本に伝承されていた事を知って驚いた。漢詩の文体が、日本の美意識の中に同化して美しく映える。
私の世代の旧制中学では「漢文」の授業が「国語」と併存して行われていた。
すくなからず記憶にあるのは「日本の和歌を母とすれば、中国の漢詩は父の存在」という
事くらいである。
🔵言葉は、その国の文化の基盤と言っていい。その言葉のソースを共有する日本と中国が、
いま政治的に尖閣の領有問題や台湾問題や政治体制などでぎくしゃくする。そんな中で貿易や現地生産に関わる日本企業の人たちのご苦労は、また格別だろう。時代の趨勢とは言え残念でならない。
杜甫の「五言律詩」に曰く「重與細論文」(また共に交わり細かに語り合いたい)
日中政経交流ができる日が待たれる。(Yama )
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●2022年がスタートした。日本は新しい内閣の下で、持続可能な資本主義の実現を目指す。一方で経済の安全保障をめざして「競争と協調」を企業に求めるという。経済専門家ではないが、1国の経済が1国の中で完結できないだけに、極めて難しい事の様に思えてなならない。其処へ世界のGDPの4割を占める米中2大国が、表では貿易という付き合いを重ねながら、裏では言い争わんばかりの覇権争いを繰り返す。極めて奇妙な世界情勢下にある。●ところが日本は地政的にもその2大国の狭間に位置する。立場は米国寄りだが、経済的には2位の中国を無視したり侮ったりする事は出来ない。日本の立場を一言でいえば「混迷の立場」、日本からこのような世界を一言でいえば「可視化された矛盾の世界」といえる。一見不安定の中に均衡が保たれ続ける摩訶不思議な世界でもある。それだけに日本が77年もの間、平和であり続けた事は嬉しいに尽きる。しかも1年1年平和を積み上げてきただけになお更である。
本来ならば、未来の夢を大きく持つべきだが、毎日の努力が優先したと思う。やはり努力は夢に優先する。しかし夢なく
して努力は続かない。(Yama) ●・表題の写真は、京都東山哲学の道にある名刹、法然院
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●今年こそ素晴らしい年にしたい。いつになく、強く意識する新春の幕開けである。一に平和、そして経済の再興、そのためのコロナ対策は必至の課題となる。そのためにも国民や世界の分断はあってはならない。世界の核心は、いまアジアに集まりつつある。今年もお役に立つBLOGの配信に努めていきたい。
●JtiroのBLOGは昨年来、客員執筆者(ゲストライター)に2人の識者の参加を得て、内容的に一段の充実を目指して来た。特に教育やスポーツ文化、企業経営、国際経済、シニア社会、国際交流などに領域を広げて、格別の論旨を展開していきたい。
改めてゲストライターをご紹介したい。「松本光弘氏」筑波大学名誉教授、元日本サッカー協会理事、元筑波大学蹴球部監督。「北条俊彦氏」経営コンサルタント、前住友電工タイ社長、
●今年Jtiroブログは2008年配信開始来14年、5110日をむかえる。特にブログに付随する「カテゴリー機能」を生かして、過去の情報を
標題別に検索できるよう整理区分した。さらなるご愛読とご支援をお願いしたい。(Yama) ●読者のご意見送付先。
jtiro.jpn@gmail.com 宛。
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