●五輪も開幕から7日、日本は快調に金メダルを増やすに及んで、ようやく五輪モードになってきた。
惜しむらくは、コロナウィルスの増勢である。政府の分科会が予測するように、コロナの罹病率は、急速に
増勢に転じた。
オリンピックの金メダル報道にかき消されて、政府の苦慮の報道は少ない。しかし政権支持率
40%割れという事もあって、すぐさまコロナを押し返す名案もない。さりとて五輪を中断するわけにもいかず、
菅総理の苦悩の程は、察するに余りある。●残された確かな妙案と言えば、ワクチン接種の推進しかない。政権の行方も一に
ワクチンにかかっているといっていい。そういえば、河野ワクチン大臣の表情が気になる。(Yama) . . . 本文を読む
●最初の東京五輪の開催は1964年(昭和39年)戦後19年後の事だった。戦争をいささかでも知る世代にとって、画期的な出来事だった。屈辱的敗戦を体験した日本人は、ひたすら再起の道を探っていた。その時、初めての東京五輪の開催は、日本人の自信を取り戻し世界雄飛への道を拓いてくれた。
同じ年、開通した東海道新幹線は定刻発車,定時到着、安全走行で世界最高速を記録し、先端科学日本の実力を全世界にアピールした。●59年後の2020東京オリンピックは、コロナパンデミックの襲来で開催が危ぶまれたが、会場無観客で本日開幕する。
●本日の論者、松本名誉教授が指摘のように、現実する東京オリンピックの試合を体験する事で私どもは人間的に大きく変わるという。願わくは東京五輪を体感することで「レジリエンス」(精神的な回復力)を具備していただきたい。そしてコロナと真向対局する初の世界オリンピックの成功と、新しいスポーツ文化の前進を祈りたい。(Yama)
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●22日は「海の日」である。 瀬戸内に育ったせいか、穏やかな海しか知らない。
最近の世界の地域紛争を見ると、殆どが陸続きの国境紛争である。
四囲を海に囲まれた日本は、地政学的に極めて有為な立地にあり、陸続きの国境紛争とは全く無縁である。しかも温暖な海流に包まれ、素晴らしい四季の恩恵に浴する。国防の見地からも極めて有利である。
●先の戦中には「海洋少年団」があり、子供たちはこぞってこれに参加し、江田島(海軍兵学校)にあこがれたものだ。
確かに軍部の先導もあったが、子供心ながら純粋に海への憧憬が強かった。
●戦後76年に及ぶ平和な日々の中で、その理由を探ると「日本の海」によるところが大きい。(Yama)
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🔵夏が来た。例年より20日はやく、沖縄は梅雨明けをむかえたという。
夏に弱いコロナウィルスに期待していたが、一向に衰える気配がない。
逆に夏に強い変異型が、跋扈し始めた。
🔵ここに来て、いずこからか反省の弁が聞こえてくる。
本来日本には、ワクチン開発の世界的な基盤があったにも拘わらず、政府が開発予算を
ケチったため、製薬メーカーは、こぞって手を引いたという。
政府も政府なら企業も企業である。先を見通す判断と確信に欠けていたという。
最も欠けていたのが、政府も企業も、行動としての継続性である。
🔵いま国連を含め先進国の新しい確信的な理念「SDGs」が、こよなく浸透しつつある。
その核心は「サテスナブル」である。 いわゆる「持続可能な開発目標」を持てという。
考えるにこれは、戦後の日本に一番欠けている事(理念)に思えてくる。
今回のコロナ危機を経験して、改めて政府もワクチン開発に継続的に力を入れるという。
🔵何事も、物事は「先取」が肝心である。海外では、これを「チャンス」と呼ぶ。
そして物事の少しのずれが、物事をバリア(障害)という悪い方に誘う。
まさに、「チャンス」と「バリア」は、表裏一体であることをわすれてはなるまい。
今回のコロナパンデミックから学ぶことは極めて多く、その価値は極めて大きい。(Yama)
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