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■青天の霹靂

2024-02-26 | ●令和新時代

■■■■■■■■■■■青天の霹靂■■■■■■■■■■

      
■■「
[株価3万9千円超え
🔵この1週間の日本の株価の動向は、極めてドラマチックだった。
当日夕刊一面には、大きな大きな活字が踊った。

日経平均一時最高値3万9000円,89年超え


翌日の朝刊一面には、
日経平均最高値、改革持続焦点に」 
もはやバブル後ではない
終わり値3万9098円 34年ぶり
海外勢,企業を再評価
久しぶりに大きな文字が新聞一面を飾った。

日本の株価は ,政治不信と不安定な政治情勢の中で, 34年ぶり 高値
を更新した。デジタル時代になって初の快挙と言える
そして次の実現可能な目標値が 夏には4万2000円を視野に
多くの経済評論家から一挙に噴き出した。
それに応え多くの経営者は「再編と事業転換が寄与した」と自信の程
を示した。

だが日経のコラムでは「株高は吉報、だが経済の実情は往時と異なる
との苦言がでた。10年前,規模で中国に抜かれ,次いでGDPでドイツに
抜かれた。願がわくは,株価に見合う豊かさを実感できる世の中の実現
と、新たな価値を創造する挑戦が必要だ」と言及した。(日経、春秋)



🔵前回の株価.市場最高値は1989年、35年前の事だった。
当時,私は57歳。その時の事は,今もよくおぼえている。その後バブル

経済がはじけ、日本経済は見るも無惨な時期を迎える。
山一證券の廃業始め,多くの銀行や企業が倒産する。
そして2009年には、株価最安値( 7162円)を記録する。

   

■■「混沌の時
🔵その頃,私どもの世代は,,既に定年を迎え,日本企業の不況を 傍観
するしかなかった。
永らく戦後政治を担って来た自民党が敗退し,民主党が政権に就く

東日本(東北)大地震」が追い討ちをかける。
政権民主党の無力さも加わり,日本経済は混迷を極める。

その時期, 米国西海岸を起点にした 新たなデジタルビジネスが台頭する。
米国では,デジタルの新興勢力のGAFAが誕生し、瞬く間に情報処理や、
新しい通販ビジネスの仕組みで生産性を高め,世界経済を索引席巻する。
これを端緒に、デジタル後進国の日本も、ひとり1台のスマホが
急速に
普及,情報伝達の仕組みと消費市場の形が大きく変容する。

 
🔵戦後昭和以降の経済復興のステップを一瞥するとーー
終戦占領期(昭和20年~27年)
戦後昭和期(昭和30年~50年)
高度成長期  (昭和40年~ 50年)
安定成長期(昭和50年~60年)
バブル期 (昭和61年~平成2年)
バブル崩壊後の失われた30年(平成)
アベノミクス期、
コロナパンデミックの3年間(令和)

●そして来年2025年,日本は戦後80年を迎える


🔵戦後の廃墟から経済再建を果たして80年,その間,紆余曲折はあった
が、戦後、
日本のシニア3世代の努力で、世界第2位の経済大国を創出
した。戦後日本の偉業として全世界の注目を浴びる事になる。残念乍ら
その後,日本の経済は停滞する

当初,円高のもとでの中国の海外下請け生産は, 後進国支援という仕組み
だった。2000年以降, 円高による中国への海外生産移行が本格化し、
サプライチェン移行が実現した。20年後の中国経済の台頭は著しい。
GDP(国内総生)では,日本を抜いて第2位に浮上する。
2000年来の円高に伴う中国へのサプライチェンの移行は, 中国経済,な
かんずく共産中国をより強固にし,米中や台湾問題など世界の分断をもた

らす動機になった事は否めない


       

■■「時流変転
🔵戦後復興を主導した戦中世代, 前の戦争を知るいわゆる 昭和一桁
世代の高齢者は、既に数少ない。政府統計によると90歳以上の人口
は 206万人,全人口の1,9%にすぎない。
加えて昭和第3世代と言われる「団塊世代」800万人が、後期高齢期
を迎えた。

私は一人の高齢者として,日本の戦後80年を見続けて来た。
戦争の体感  (1941)
敗戦を経験  (1945年)
後昭和の協働(1960年)
GDP世界第2位を実感
戦後初の株価最高値を知る(1989年)
バブル崩壊を体感
アベノミクスに共感2018年)
コロナパンデミックに慄く(2019年)
そして現在に至る(2024年)
日本経済の復興から,世界共存の時代を経て、時に内から、時に現場
から,その後はアウトサイダーとして、日本経済の実情と行方を見る
事が
できた事は、まさに幸運と言っていい



🔵前回の株価最高値は,敗戦後 0から再構築した戦後昭和経済への評価
そのものだったが、無資源国の哀れが、経済の持続性に破綻を誘い
,
バブルの崩壊に繋がったという。経済復興の底が浅かった事を露呈
したと言える。

特に今回の「戦後2回目の株価最高値」は,より確かな経済成果
が齎したものであり,持続性に期待が持てる。なにはさておき
私にと
っては、まさに長寿ゆえに出会うことが出来た感動と言っていい。

今回の株価最高値は、経済専門家の言を借りると,経済や市場の現況
は極めて底堅く、まだまだ上値が期待できると言う。
先端を往く半導体生産や,EVからハイブリッドへの回帰や, 中国経済
の減速や,サプライチェンの移行など,日本経済を利する市場の
動向が、
大きく後押しした結果と見て取れる。
いま注目の日本の株価は,  世界経済や景気のバロメーターと言われる
所以だ。

🔵このところのYouTube (ユーチューブ)の急速な普及とともに,
デジタル情報が主導し「モノ消費」から「コト消費」の利便の素晴ら
しさをつたえて、機能商品を直接ユーザーの手元に届けていく市場流

通の形が定着した。

・惜しむらくは,日本の政治が極めていい加減な事,
台湾問題や尖閣など 喫緊の危機管理への対応が鈍い事、など
特に先行すべき「憲法改正論議」が手ずかずのままだ。
ウクライナやパレスティナの戦争を見ると、日本の平和に関して政治
や外交や国防が、果たしてこのままでいいのか問題視せざるを得ない。


🔵戦後80年を目前にして, 戦後平和を堅持してきた世界8ヶ国のリ
ストに,我が国の名前がある。
何はともあれ,この平和の記録を, 国民
あげて守り抜く
気概が いま求められている事を忘れてはならない。
🔴「世界の平和維持国
 (国名)    (地域)    (総人口)人
・アイルランド (北欧)       512万
・フインランド (北欧)     530万
・スエーデン  (北欧)        1060万
・ノールウエィ (北欧)       480万
・デンマーク  (北欧)     550万
・スイス       (欧州)               890万
・ブータン     (アジア)       80万
日   本    (アジア)           12600万 🔴

永久平和国のスイスを除くと,殆どが北欧の国々である。なぜ北欧が
戦争に巻き込まれなかったのかというと,地政的に
戦争の原因になる
要因が少なかったといつていい。

大戦後の戦争要因といえるのは、
1)「民族の対立
2)「宗教の対立
3)「経済的な貧困」 
4)「政治体制の未成
大いに参考にしたい。



■■「解を解く
🔵産経新聞論説委員で「日本の未来志」に詳しい河合雅司さんは,
これからの日本の先行きについて、次のように予測している。

令和の未来年表,20年先までに必ず起きる出来き事
●2024年(令和   4年)団塊世代が全て75歳以上に、
●2025年(令和   5年)65歳以上の高齢者世帯主が2103万世帯に、
●2030年(令和12年)労働人口5683万人 銀行が地方から消える。
●2033年(令和15年)全国の住宅の3戸に1戸が空き家に、
●2035年(令和17年)男性3人に1人、女性5人に1人が生涯独身、
●2040年(令和22年)自治体の半数が消滅の危機。
●2042年(令和24年)・団塊世代が全て高齢者に、高齢者人口4000万人に。
            出典;河合雅司著、未来の年表)講談社刊)


🔵日本の高齢者の実像
百歳高齢者 6万人
百歳以上の人口 65785人(2017)島根1位
90歳以上の人口 206万人、全人口比1.9%
●80歳以上の人口1074万人、全人口の 8.5%
人生90歳の生存割合、男性24.2% 女性48.3%
高齢者の就業者数807万人
65歳以上就業者人口770万人( 過去最高)
2040年就業者数の推計5245万人.
在留外国人最多の283万(特定技能創設にの受入)
在留の中国78.6万人、韓国45.2万人、ベトナム37.2万人

これらのデータは,これから日本で暮らす私どもに,生きるための
大き
なヒントをもたらしてくれる。
そして私どもが,心豊かに暮らすためには、
・国を挙げて豊かな経済を生み出す事、
・そのためには,
分断なき平和を維持する事、
老いるとは、今をしたたかに生きる事」を教えてくれた。



🔵歴史とは,その時々の記憶の集積である。
後に当事者として振り返
る事で価値が生まれてくることが多い。
だからこそ,歴史の中に生息
した者としては,その活動の事実を決して
忘れてはならない。

多くの人間が,口には出さないが、何処か無理に耐えて生きている
そうでなければ,資源も何もないこの小さな島国日本で,
1億もの人間が
生きられるはずがない。 (作家城山三郎の語録より)
   


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