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真弓(まゆみ)

2013年12月09日 | Weblog
これは、錦木(にしきぎ)科、ニシキギ属の真弓(まゆみ)という木である。いま此の真弓(まゆみ)のピンク色の赤い実は、落葉したお陰でやっと姿を現してくれたのである。このネーミングは、この木で弓を作ったことから真弓(まゆみ)となったようであるが、漢字では、「檀」と書くそうである。「檀」といえば、作家に壇一雄という方がいらっしゃったが、壇というのは、この真弓のことだったのである。

真弓(まゆみ)・錦木(にしきぎ)科。
・学名 Euonymus sieboldianus
   Euonymus : ニシキギ属
   sieboldianus :
      日本植物の研究者の
     「シーボルト」さんの

 Euonymus(ユオニマス)は、
 ギリシャ語の「eu(良い)
  + onoma(名)」が語源。
 ”良い評判”を意味する。
 
・昔、この木で弓を作ったので
 「真弓」の名になった。
 真弓の樹質は硬いが、
 柔軟性がある。
・ピンク色の実が割れて
 オレンジ色の種子が出てくる。
 この様子がとても美しい。
・「檀」とも書く。

・材で こけしや将棋の駒をつくる。

・春、この若葉を
 菜飯(なめし)として
 食べるとおいしいらしい。

・「白檀弓(しらまゆみ)
  いま春山に
  行く雲の 逝きや別れむ
  恋しきものを」      万葉集

 「天の原
  ふりさけ見れば 白真弓
  張りてかけたり
  夜道はよけむ」   万葉集 間人大浦(はしひとのおほうら)

 「南淵(みなぶち)の
  細川山に 立つ壇 
  弓束(ゆづか)纏(ま)くまで
  人に知らえじ」      万葉集

 「み薦(すず)刈る
  信濃の真弓 わが引かば
  貴人(うまひと)さびて
  いなと言はむかも」 万葉集 久米禪師(くめのぜんじ)

 「しらまゆみ
  磯辺の山の 松の葉の
  常磐にものを
  思ふころかな」   金槐和歌集 源実朝

 「深山辺(みやまべ)や
  真弓よりこき 色ぞなき
  紅葉は秋の
  ならひなれども」  土御門院(つちみかどいん)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:フユサンゴ   花言葉:神秘的

  今日の一句:冬珊瑚究極の赤こぼしけり                   小枝秀穂女 

  今日の一首:さりげなく今年も此処にフユサンゴ赤くつぶらな実を光らせる   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)