MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

石蕗(つわぶき)

2013年12月04日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ツワブキ属の石蕗(つわぶき)という花である。
奇しくも、今日(NHKラジオ深夜便)の誕生日の花が、何と此の石蕗(つわぶき)の花だったのである。何で今頃になって、石蕗(つわぶき)なの花か、と思われる向きもおられると思う。でも、月遅れかと思われるかもしれないが、何と石蕗(つわぶき)の花が、いま頃、盛んに咲いているのである。この石蕗は、やっぱり此の時季相応の花なのである。


石蕗(つわぶき)・菊(きく)科。
・学名  Farfugium japonicum
   Farfugium : ツワブキ属
   japonicum : 日本の
 Farfugium(ファルフジウム)は、
 ラテン語の 「farius(列)
  + fugus(駆除)」が語源、
 といわれるが諸説あり。

・開花時期は、10/15 ~ 11/末頃。
・葉は蕗(ふき)に似ている。
 名前は”つや”のある葉から
 ”つやぶき”。
 それが変化して
 「つわぶき」になった。
・きれいな黄色の花。

・冬から春にかけて、
 若葉をつみとって
 塩ゆでにするとおいしいらしい。
 葉を火であぶったものは
 腫れ物や湿疹に薬効がある。
・「キャラブキ」や
 九州名産の「佃煮キャラブキ」は、
 このつわぶきの葉っぱで作られる。

・12月28日の誕生花(石蕗)
・花言葉は 「困難に傷つけられない」(石蕗)

・「ちまちまと した海もちぬ
  石蕗(つわ)の花」    小林一茶

 「石蕗(つわぶき)の
  日陰は寒し 猫の鼻」   酒井抱一(さかいほういつ)

 「いくたびか
  時雨(しぐれ)のあめの
  かかりたる  石蕗の花も 
つひに終はりぬ」    斎藤茂吉(さいとうもきち)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ツワブキ    花言葉:困難に負けない

  今日の一句:石蕗咲いていよいよ海の紺たしか   鈴木真砂女

  今日の一首:冷え込みのきびしくなりてツワブキの黄は鮮やかに日暮れ早める  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

棘のない柊

2013年12月04日 | Weblog

柊(ひいらぎ)は、木犀(もくせい)科、モクセイ属の樹木である。
昨日、トゲのないのっぺりとした柊(ひいらぎ)の木に偶然、散歩の途中で出会ったのである。最初、柊ではなく別な樹木かと思ったが、白い可憐な花を見て、これは、柊だと確信したのであった。
柊(ひいらぎ)は、葉は縁にトゲ状のぎざぎざがあり厚めで革質、濃緑色で表面にはツヤツヤとした光沢があるのである。この触ると痛いほどのとげが特徴的といえるが、老木になるとトゲのないのっぺりとした葉が出て来るということである。

柊は、10月~11月になると小さな白花を葉の付け根に、葉に隠れるような感じでかたまって咲かせるのである。花の咲いた姿は(花色は違いますが)なんとなくキンモクセイやギンモクセイに似ているのである。花の一つ一つは、小さいが、かたまって咲くので見栄えがして、樹が大きくなるにつれてたくさん咲くようになるので、また芳香もいっそう楽しめるようになるのである。この『柊の花』は、冬の季語なのである。

この柊(ひいらぎ)は、日本(関東より西)、台湾など比較的温暖な地域に分布する常緑性の樹木で、日本では古くから親しまれている。節分にイワシの頭をヒイラギの枝に刺して玄関に飾って魔除けとする風習は現在でも一般的であるがどうか定かでないが、それは、イワシ(鰯)の悪臭とヒイラギ(柊)の棘で鬼が退散させるという。また、ネズミが通り抜けるようなところへヒイラギ(柊)の枝葉を立てておくと、ネズミは棘を恐れ通らなくなるという「効き目」があったらしい。
こののっぺりとした柊(ひいらぎ)は、残念ながら、魔よけにも、ネズミ対策にも役立たない樹木のようである。

  今日の誕生日の花:サザンカ    花言葉:謙譲、理想の恋

  今日の一首:咲くもよし散りてやさしき山茶花のふたひらみひらの花びら拾う  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)