これはかんぺきにわたしの好みを考えてくれたようだ。わたしはこういう、かわいらしい幻想の世界が好きです。
男だからと言って、こういう好みを恥じることはありませんよ。だいたいあなたがたの中にも、女性よりも繊細な絵を描く男性がいる。男性の中にも、女性的な繊細でかわいらしい世界が好きな人はいるのです。
それを男性的な手法で構築していくのもまた面白い。
男だから、女だからと言って、つまらない鎖を作り、自分を縛ってしまうことはない。好きなことは正直に好きだと言い、それをよいことにしていきましょう。
今この存在は、エラキスと名乗っている仲間が主体をやっていますが、彼はわたしたちの作品を出版するべく活動をしてくれています。出版と言っても同人誌印刷ですがね、それもまたよい。拙い方法だが、自分の好きなかわいい本ができる。
彼はまず歌集を一つだし、その後でかわいい短編集を出す予定にしているそうです。もうすでに原稿はできている。短編集の中には、わたしが書いた作品も入れてくれています。
タイトルを変えてね。この存在は多数の霊魂が参加している多重人格存在なのだが、その霊魂によって違う個性を強調した編集となっているらしい。
かのじょとわたしの作品を比べて見れば、かわいらしい世界観は似ているが、まったく違う個性であるということがわかります。
彼らしい切り口です。とても面白い。かのじょの作品から挿絵を選んで、とてもきれいな本になっている。
小さな本ですが、多くの人の手にとってもらいたいですね。