奥州散歩道⑤ 遠野の明けがらす

こんばんは。
東北出張シリーズもいつの間にか５回目になりました。

今日も遠野のお土産です。
お土産、といえばクッキーとか、チョコレートとか・・
名前にその観光地が入っているものが多くあります。
それらは、どこそこに行った、とわかりやすいし、味もわかりやすいので職場に持っていくには重宝します。

しかし・・・
へそ曲がりはちょっと変わったものを選びたいもの。
と言っても、奇をてらったものではなく、昔からあるもので選んでみたいものです。

で、今回選んだのは・・・


こちら、遠野名物　明けがらす、とあります。


こちらも、味噌パンと同じく、個包装は脇が糊付けされていません。
岩手はこういうエコ包装が多いのかな？

こちらは、遠野の伝統的なお菓子だそうです。
もともとはさほど甘くない、保存食だったそうですが、現在ではお菓子として甘くなってます。

さて、どこがカラスかと言うと・・・



黒いのはゴマです。このゴマがカラスかというとこれはスズメに見立てているそうです。
では、カラスは何か？
一緒に入っている胡桃の断面をカラスに見立てているそうです。
羽を広げて飛んでいる姿に見えないこともありませんが・・・

黒くないし、ちょっと？ゴマのほうがカラスにふさわしいんじゃ・・・
芥川龍之介の羅生門の中に、ゴマを撒いたようにカラスが、と言う表現があったような・・（うろ覚えですが）

食感は・・・餅と落雁の間と書いてあります。
確かに、やわらかいけれど、硬くなって、粉っぽくなった餅を食べている感じです。
餅自体も甘いのですが・・・胡桃の甘みと、ゴマの香り。
素朴なお菓子、と言った感じで実は結構好みの味だったりして・・・

ところで、この「カラス」ですが、ただのカラスではありません。
三本足のカラス、ヤタガラスだそうです。

サッカー日本代表のマークにも入っていますが、もともとは熊野神社に関係があったはず。
熊野信仰が遠野では盛んだったのかな？
その割りに熊野神社は見かけなかったような・・・