共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

明日まで開催!鎌倉長谷寺本尊造立1300年記念『御足参り』

2022年12月17日 18時30分18秒 | 神社仏閣
今日は暗い雲の垂れこめる、寒い一日となりました。そんな中、今日は鎌倉市にある長谷寺に参詣に出かけました。

小田急線と江ノ電を乗り継いで長谷駅に着き、そこから5分ほど歩くと



長谷寺の山門が見えてきます。こちらでは、昨年12月から本尊造立1300年を記念した御本尊の十一面観世音菩薩の『御足参り(みあしまいり)』が明日まで開催されているのでお詣りに来たのです。

寺伝によれば養老5(721)年に徳道上人が巨大な十一面観世音菩薩像を2体作り、ひとつを奈良県初瀬の長谷寺に納め、もうひとつを縁ある地に流れ着くようにと海に流しました。その像が15年の時を経てこの近くに流れ着き、それを引き揚げて祀ったのが鎌倉の長谷寺の始まりとされています。

721年に本尊が造立されてから昨年の2021年で1300年目を迎えていたため、それを記念して毎年12月18日に開催されている『御足参り』が昨年だけ期間を伸ばして開催されていました。ところが、その開催中に新型コロナウィルスが爆発的に蔓延して中止となってしまったため、感染状況が落ち着いた頃から翌年2022年の12月18日になるまでのほぼ1年間にわたって『御足参り』が年をまたいで延長開催されることとなったのです。

いつもは赤い提灯が提げられている山門には



金色の本尊造立1300年記念バージョン提灯が提げられていました。受付で、今回の移動のために購入した小田急線の『江ノ島フリーパス』を提示すると、



紅葉の山門を描いたミニクリアファイルがプレゼントされました。

長い石段を登っていくと、



御本尊の十一面観世音菩薩が安置されている大悲殿が現れます。受付で志納料を納めると、



特製の手ぬぐいが手渡され、これを持って御本尊の御前に進みます。

こちらの御本尊は



9mを超える巨大な十一面観世音菩薩立像です。奈良の御像と同じ楠製で、木造の仏像としては日本最大級の大きさを誇ります。

『御足参り』は、



この御本尊の御御足に直接手を触れてお参りするものです。何しろ9m超えの巨像ですから、実際に足元に進むと



こんな感じになります(御本尊の写真はお寺のHPから引用)。

本来なら素手で御御足に触れるところなのですが、昨今の感染症蔓延の見地から今回は



先程の手ぬぐいを御御足に置いて、その上から手を添えてのお参りとなりました。直接触れられないのは残念ですが、その分こうした記念グッズが手元に残ると考えれば、これもまた良しといったところです。

御御足に手を触れている最中、僧侶がお鈴を鳴らしながら真言を唱えてくれるのですが、この時の僧侶がものすごくいい声の方でした。やはり読経の声色というのもお参りの大切な要素のひとつだな…と改めて感じたものです。

無事に御足参りを済ませてから、



御朱印も頂いてきました。大悲殿を出て境内にある展望台に行くと



相模湾を一望できる大パノラマを楽しむことができますが、さすがに吹きさらしの高台は寒いので、早々に場所を移動しました(汗)。

境内の木々はまだ紅葉が残っていて







あちこちで美しく色づいた様子を楽しむことができます。赤や黄色の紅葉を楽しんで石段を降りてから、



境内にある福徳辯才天堂にも参詣しました。

御足参りを終えて長谷寺を辞してから、折角長谷にいるので、



鎌倉大仏で有名な高徳院にも参詣しました。



像高だけでも11m超の巨大な青銅の阿弥陀如来座像は、迫力の一言です。

また、



歌舞伎十八番のひとつ『暫(しばらく)』の主人公である鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)を祀った御霊神社にも参詣しました。こちらの境内にある銀杏の木はだいぶ落葉していましたが、



美しい山茶花の花を楽しむことができました。

鎌倉長谷寺の『御足参り』は明日が最終日です。事前予約は要りませんので、本尊造立1300年という記念の法要にお出かけになってみては如何でしょうか。


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