
今日も、日中は暑くなりました。そんな中、今日は『小田原ジュニア弦楽合奏団』の定期演奏会を聴きに小田原まで出かけました。
今回のプログラムは

●エルガー:弦楽セレナーデホ短調
●ホルスト:ブルック・グリーン組曲
●パッヘルベル:カノン
●ジョン・ウィリアムズ:ハリー・ポッター組曲
●ブリテン:シンプル・シンフォニー
●エルガー:威風堂々第1番(弦楽合奏編曲版)
という、カノン以外は全てイギリスがテーマとなったものでした。子どもたちのアンサンブルとしては、随分シブいプログラムです。
コンサートは、エルガーの《弦楽セレナーデ》で幕を開けました。中低音が活躍するシブい響きの音楽ですが、子どもたちは一生懸命に演奏していました。
ホルストの《ブルック・グリーン組曲》と《カノン》には、プレ・ジュニアという経験の浅い小さな子たちも参加してのアンサンブルとなりました。ここでは写真撮影が許可されていたので、お言葉に甘えて撮影させていただきました。
《ブルック・グリーン組曲》はホルスト晩年の作品で、あまり演奏される機会の多くない作品ですが、


小さな子たちも大きなお兄さんお姉さんたちと一緒になって演奏していました。続く《カノン》には一般参加の子どもたちも合流して、


最初から最後まで楽しそうに合奏していたのが印象的でした。
休憩後の《シンプル・シンフォニー》は、かなり緻密なアンサンブル力が試される楽曲ですが、子どもたちはキチッとした合奏を披露してくれていました。最後の《威風堂々》は弦楽四重奏版を更にアレンジして短縮したものでしたが、管楽器や打楽器が無くても寂しく感じさせない演奏を繰り広げ、会場からは惜しみない拍手が贈られました。
毎年思いますが、大人でも難しいと思うようなプログラムを毎回とりあげていることに感嘆します。ここに至るまでには、創立者の故・白井英治先生をはじめとした様々な方の努力と指導があったことでしょう。
特に《シンプル・シンフォニー》はかなりの演奏の力量が必要で、タイトルに反比例して実際にはちっともシンプルではありません(笑)。自身でも演奏したことがある曲なだけに、子どもたちの努力の跡が見てとれました。
そんなわけで、今日は今回のメインプログラムとなったブリテンの《シンプル・シンフォニー》を、デュラーレ・チェンバー・ストリングス・アンサンブルという大人たちの合奏でお聴きいただきたいと思います。この難しい曲を子どもたちが演奏したことに思いを馳せて、どうぞ褒めてあげてください。