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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

苦労を共にしたメロディ〜ビゼー《アルルの女》第2組曲より『メヌエット』

2025年04月27日 17時17分17秒 | 音楽
今日、出かけた町田市でたまたま知人と行き合いました。この知人はアマチュアオーケストラでフルート奏者をしていて、かつて私が奏法のアドバイスをしたことがあり、それ以来の長い付き合いです。

ヴィオラ弾きのオマエが何でフルート?と思われるかも知れませんが、これには理由があります。

私がエキストラで参加していたオーケストラの演奏会で彼がソロを吹くことになっていたのですが、その曲というのが



ビゼーの劇付随音楽《アルルの女》第2組曲でした。そして、この曲でフルートのソロといえば、なんと言っても



第3曲の『メヌエット』です。

彼はアマチュアにしてはかなり上手な奏者なのですが、この『メヌエット』にはかなり苦戦していました。というのも、この曲のフレーズが長過ぎて、どこで息を吸ったらいいのか悩んでいたのです。

その時の指揮者はあまり的確な指摘のできる人ではなかったため、尚の事混乱していました。なので、休憩時間に

「僭越ながら…」

と、ちょっとしたヒントを授けたところ、ある程度したところから腑に落ちたらしく、その後の練習からはスムーズに演奏することができるようになっていたのです。

その時の指揮者は彼を褒めることもせず

「それくらいできるなら、はじめからちゃんと吹いてよ!」

と吐き捨てていましたが、

『本来ならばこうした指導は貴方の仕事でしょ!』

と、その場に居合わせた人たちほぼ全員が思っていたことは内緒です(笑)。

それから彼とは個人的に仲良くなり、いろいろと音楽談義をするようになっていました。コロナ禍ですっかり会わなくなっていましたが、思いがけず旧交を温めることができました。

そんなわけで、今日はその思い出の曲であるビゼーの『メヌエット』をお聴きいただきたいと思います。ビゼーのメロディの中でも抜きん出た名曲を、楽譜付きの演奏動画でお楽しみください。



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