共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

色鮮やかな厄介者

2020年05月25日 20時18分26秒 | 
今日は時折強い日差しが照りつける、夏の走りのような天気となりました。そんな中で、昨今の運動不足を少しでも解消しようと散歩に出かけてみることにしました。

中津川の川沿いまで出てくると、



土手に黄色い花が沢山風に揺れていました。一見きれいに見えるこの花、実はかなりの曲者なのです。

何年か前からこのコスモスみたいな黄色い花をあちこちで見かけるようになっていたので、かつて何の花だかよく分からずに拙ブログに写真を載せたことがありました。すると後日コメント欄に、この花の正体を教えて下さったかなり衝撃的な書き込みが入っていました。

この花は『オオキンケイギク』という外来種で、しかも植物では数少ない『特定外来生物』に指定されているかなりの厄介者です。

『特定外来生物』とは環境省が日本固有の種に甚大な被害を及ぼす危険性があると判断されたもので、動物だと昨今テレビ番組で駆除されているカミツキガメ等がそれに当たります。そうした動物系にイメージが集中していますが、実は植物にも『特定外来生物』は指定されており、『オオキンケイギク』はその筆頭に挙げられる程の問題児なのです。

北米原産のオオキンケイギクは、元々はそのグランドカバー能力の高さや花が終わっても花枯れの姿が汚くないこと等を買われて、主に川原や線路沿いの緑化のために持ち込まれて植えられました。しかし、その強靭な繁殖力ゆえに日本の固有種植物の生育を著しく阻害するものとして平成18年に環境省から『特定外来生物』に指定されており、現在はこの花の販売・運搬・栽培等は法律で禁じられています。

それを知ってから注意してみることにしているのですが、知らない間にあちこちで着々とその数を増やしていて、中津川の川沿いでも



いつの間にか川の中洲にこんな大きな群生を成すまでに蔓延っていました。これは由々しき事態です。

このスレッドを御覧になった皆様にお願い申し上げます。

もしお近くでこの『オオキンケイギク』を見つけたら、可能な限り駆除して下さい。花だけ摘んでもダメなので、根っこごと引っこ抜いて種が成熟してしまわないようにして、可能であればそのまま燃えるゴミに出して頂きたいと思います。

上の写真のような群生が、これ以上あちこちに出来てしまって大変です。日本の生態系を守るために、見つけたらなるべく駆除するようにしましょう。

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2 コメント

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8年ぶりですが (雑草好き)
2020-05-30 22:29:18
検索にかかったので何気なく読んでいたら、うん・・・?
8年前にコメントしたの私だ!!
なんと毎年のようにオオキンケイギクを取り上げていらっしゃたのですね。
でも、知名度はまだまだのようで花の投稿サイトにはキバナコスモスと勘違いしている方の写真がどっさり。
これからもオオキンケイギクのエントリーよろしくお願いします。
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Unknown (johannsebastianbach_1971)
2020-05-30 22:38:09
御無沙汰申し上げております。その節は有り難うございました。

当時は御他聞に漏れず、私も季節外れのキバナコスモスと勘違いしておりました(汗)。よもや植物に特定外来生物が存在しているということ自体認識しておりませんでしたので、御教授頂いた時は衝撃を受けました。

あれからオオキンケイギクを見かける度に極力駆除するようにしていますが、それでも彼等の旺盛な繁殖力に驚かされっぱなしです。私の住まう厚木市でもいつの間にかあちこちに群生地が拡大されてきており、危惧しております。

自分自身で出来ることは微々たるものですが、これからも動向を注視してみようと思っております。
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