今日、私が勤務している小学校で卒業式がありました。
昨日の雨模様から一転、今日は穏やかな晴天に恵まれました。暖かな陽気に誘われて、校庭のソメイヨシノも

彼らを祝福するかのように花を綻ばせていました。
思えば新型コロナウィルスに振り回されっぱなしだった6年生、学校が6月スタートとなり、修学旅行も中止、運動会も学年毎のブロック式での開催、日常生活でも「あれもダメ」「これもダメ」と言われて出来ないことばかりと、全てが異例尽くしの最終学年となってしまいました。更に年明け早々に神奈川県に出された2度目の緊急事態宣言で、まともな卒業式ができるかどうかすらも危ぶまれていました。
卒業証書授与式の後、もしかしたらお別れの歌も歌えない恐れがありました。しかし、緊急事態宣言が昨日解除になったことでギリギリ可能となり、全員マスクを着用した状態で6年生全員で『旅立ちの日に』を合唱することができました。
出席された支援級の学習支援員の方の中には卒業する子が1年生の時から担当されておられた方もいて、卒業証書を受け取ったりみんなと一緒に歌ったりしている姿を見て目頭を押さえておられました。一般級の子と違って様々な難題があったでしょうから、その波乱に満ちた6年間を思えば、無事に卒業式を迎えられたことに万感溢れる思いだったことでしょう。
暖かな陽の光の中で、様々な思いを胸に学舎から巣立っていく子どもたちの背中はとても晴れがましいものでした。そして彼らを見送る先生方の目には、それぞれに光るものがありました。
今日は、彼らが一生懸命練習を重ねて我々に披露してくれた『旅立ちの日に』を転載してみました。せめて彼らの迎える中学校生活が実り多いものとなるよう、祈るばかりです。