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試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3721[3728F-1] 1次車 中期仕様 3色LED表示器化,台枠直結式スカート化試行 (3751[3758F] 部品転用)

2018-07-28 21:30:18 | 京成線:3700形
休車解除。

休車中のグリーンマックス製京成3700形3728F旧後期仕様(1次車:3728F-1)は中期仕様化が決定した。
3728(3728F-1)に続き3721(3728F-1)の行先表示類変更を行う。
行先表示類供出車は3751中期仕様(3次車:3758F)となる。


京成3700形3721 1次車 旧後期仕様(3728F-1)。

3728,3721(3728F-1)では床板が各々で逆に装着されたまま現在に至っていた。
グリーンマックス製3700形M2c車の床板は上野寄,成田寄とも共通部品である。
正規の配置へ戻すには3728と3721で相互交換すれば良い。
先に3728が竣工しており3721は床板が取り外された状態で入場を迎えている。


入工中の3751,3721 (3758F,3728F-1)。

3728F-1は3768F現行仕様(3次車:3768F)へ[A17 特急 成田空港]を譲る以前からライトケースが振替えられていた。
新しいライトユニットに交換されても嵌合の緩さは変わっていない。
しかし3728で富士川車輌工業製3色LED式[快速]表示の貼付位置調整に悩まされた。
中期仕様化は分解を避けるための措置だったが印刷済のフルカラーLED式[特急]表示を塗り潰す事にした。
ライトユニットの撤去は前面折妻頂点に爪楊枝を差し込む恒例の方式である。
但し他の3700形M2c車に比べ爪楊枝が深く入り易くなっている。
車体裾が変形している可能性が高く最小限の深度に留めた。


ライトユニットを撤去した3721。

印刷済の種別表示はペイントリムーバーで消去した車両が大半を占めている。
これは塗装被膜を除去し富士川車輌工業製ステッカーの張り出しを抑える名目だった。
3721では異例のマッキーによる塗り潰しを選択した。
手を加えないまま富士川車輌工業製ステッカーを貼附した3728に合わせた措置にしている。
種別表示器モールドはライトユニットの装着時に車体と擦れマッキーが剥がれてしまう。
車体へ取り付けた後に超極細マッキーで擦過部を再度塗り直した。
分解しなくても黒色化を行えたと思われるが万が一を考え安全策を採っている。


黒色に改められた種別表示器。

3751からは先に富士川車輌工業製3色LED式[快速]種別表示ステッカーを剥がした。
黒色化した種別表示器により位置調整は必要無い。
上方向に偏位した3728とは異なり想定通りの貼附を行えている。
続けて行先表示器部品を引き抜き3721へ移設した。
[61K 佐倉]は埃侵入が殆ど無くステッカー断面の黒色化だけ行った。
3721から撤去した[55K 西馬込]は3758同様組み付けないまま3751の車内に保管している。
ここで3751の仮組立を済ませ以降は3721の作業に集中する。


中期仕様化された3721。

床板関連の項目は通電系統の整備とスカート取付方式変更になる。
スカートは高い安定度を誇っていたが3728F-1で仕様を揃えるため撤去した。
車体と床板の嵌合が関係する台枠直結式スカート化は最終工程に廻している。
3721も先の通電系統清掃により導電グリスが除去されていた。
床下機器部品取付用のゴム系接着剤が導電板を固定する仕様も3728と変わらない。
メーカーが使用しているゴム系接着剤は粘度が高い。
台枠に残った接着剤の除去には新たな爪楊枝を用い丁寧に巻き取っている。


整備前の3721用床板一式。

導電板の研磨はラプロス#4000で一気に仕上げた。
導電グリス塗布痕が目立つ台車集電板接触部も他と同様になった。
表面,裏面との差異は無く通電不良に陥った際は反転させての使用も可能だと思う。
台枠清掃未施工車ではセンターピン部のグリス除去が厄介だった。
珍しく入念に作業したらしく3728,3721とも手を出す必要が無いと思えた程である。
ただ初期の施工は余り当てにならない。
念のためクリーナーでの拭き上げを行った。


状態が良かったセンターピン周り(成田寄)。

台車集電板は断面も含め研磨を施した。
断面の研磨はあくまで通電効率を下げないための措置である。
ビス止め式非動力台車は車輪と集電板による走行抵抗が大きい。
導電板の反力で押さえられる構造上幾ら研磨を行っても走行抵抗の軽減に繋がらないのは残念でならない。
3400形,3700形のTR-180床板装着編成は全て動力ユニット更新が完了した。
しかしコアレスモーター搭載動力ユニットの性能を完全に発揮させるには至らない。
TR-180A床板装着車との性能差は今後も抱え続けたままとなる。


断面まで研磨した台車集電板(上野寄)。

最後にスカートを取り付ける。
スカートの取付脚台座撤去部と運転台側台枠は1mm程度しか重なり合わない。
それでもTNカプラーSPの胴受及びジャンパ連結器へのゴム系接着剤塗布よりは安定度が高められる。
3728と同様の方式で固定したが心許なさは変わらない。
竣工から1日が経過した3728は一応の成果が垣間見える。
但し不意な方向からの負荷に耐えられる感触は得られておらず別途対策が必要だと思われる。


台枠直結式に変更されたスカート。

取り敢えず3728F-1はスカート取付方式変更試行編成であり妙案が浮かんだ際には真っ先に施工対象となる。
スペーサーの追設も有効だと思う。
車体直結式は整備性を考えると極力採用を避けたい。
運転台側台枠との競合を防ぐにはスカートを更に加工する必要性が生じる。
試行するにも後戻り出来なくなるため悩ましい課題と言えよう。
同時にTR-180A床板装着車への対応も考えなければならない。
3400形,3700形M2c車のスカート問題は長引きそうである。




3721 [61K 快速 佐倉]:行先表示類変更,台枠直結式スカート化試行。

3721も3色LED式表示器に変更された。
運行番号表示器以外は後期仕様の面影を残していない。
種別表示ステッカーは3728より下方への貼付が行えた。
しかし両先頭車で釣合が取れなくなる弱点に変わってしまった。
ステッカーの位置修正は容易である。
急場凌ぎとして3728と同一の表示位置へ修正している。
3728F-1は車体都合で大規模なプロトタイプ変更が見送られた。
所有する京成形式でも3色LED式表示器編成は少数派である。
そのためフルカラーLED式時代より存在感が強まった様に思える。
しかし3758Fが離脱したため全体での3色LED表示器編成増強には結び付いていない。


3721 [61K 快速 佐倉]:前照灯(通電系統整備施工)。


3721 [61K 快速 佐倉]:尾灯(通電系統整備施工)。

3721の点灯試験は一度不合格になっている。
床板装着時に導電板とライト基板集電脚がずれた模様で点灯する気配すら感じられなかった。
ライト基板集電脚の位置に注意を払い再嵌合させ点灯に至った。
前照灯は点灯を原則にしており3728F-1はライトスイッチが撤去されていた。
それにも関わらず不点灯の憂き目に遭ったため座席部品への加工を考えている。
採用するか未確定ながら試行するとなれば3728F-1と入れ替わりで休車指定された3758Fになるだろう。




3721中期仕様(3728F-1:床板交換 3728[3728F-1]床板相互振替)。


3721(3728F-2:リニューアル再生産品)。

中期仕様化を終え3721が竣工した。
床下機器配置も改められ側面見附も一新されている。
なお3727以下6両は後期仕様から中期仕様への変更を要する箇所が存在しない。
よって入場の必要は無く3728F-1は装いを新たにして出場となる。

京成3700形3728[3728F-1] 1次車 中期仕様 3色LED表示器化,台枠直結式スカート化試行 (3758[3758F] 部品転用)

2018-07-27 21:52:09 | 京成線:3700形
規模縮小。

グリーンマックス製京成3700形3728F旧後期仕様(1次車:3728F-1)はリニューアル再生産品の後期仕様(3728F-2)に代替された。
仕様が被り休車に陥った3728F-1は新たなプロトタイプも決定し所要部品まで揃えた。
しかし3728,3721(3728F-1)は本来撤去に難航するはずのライトユニットが容易に取り外せてしまう。


京成3700形3728F 1次車 旧後期仕様 フルカラーLED表示器編成。
3728F-1:3728-3727-3726-3725-3724-3723-3722-3721。
※旧製品。

3728F-1はプロトタイプ変更が度重なった。
初期は側面窓セルへの細工を施しておらず必ずライトユニットを撤去し行先表示器部品を取り出していた。
そのためか徐々にライトユニットの嵌合が緩くなり今では爪楊枝1本で取り外しが可能になっている。
車体への負荷を考えると大規模なプロトタイプ再変更は避けた方が良いと思えた。
その後3768F現行仕様(3次車:3768F)へ[A17 特急 成田空港]を供出し行先表示類の設定が宙に浮いた。
フルカラーLED表示器編成の増加と分解回避が重なり3728F-1の休車解除はその規模を縮小して対処する。


入工中の3758,3728 (3758F,3728F-1)。

在籍する京成3700形では前面窓車体断面黒色化を主眼に据えた改修を進めていた。
3728F-1は施工第一編成であり休車指定は勿体ない状況と言えた。
一方の3758F中期仕様(3次車:3758F)は改修未施工編成で原形塗装を残している。
改修の前座作業として3758Fの[61K 快速 佐倉]表示を3728F-1へ転用し中期仕様化する。
予想外に長引いた3728F-1の休車はようやく解消の目途が立った。
点検時に3728と3721の床板一式が逆に装着されていると気付いた。
予め3721と振替を行った上で入場させている。


撤去された[55K 西馬込]。

3758(3758F)と同時入場になったが行先表示器部品の撤去は3728を先行させた。
紛失防止のため仮装着していた[55K 西馬込]は天井側から引き抜きが可能である。
種別表示器には3768(3768F)を出自とする印刷済のフルカラーLED式[特急]表示が残る。
他方3758は富士川車輌工業製ステッカーで3色LED式[快速]表示に変更した。
赤地のはみ出しに不安を抱いたがライトユニットを取り外さないため特に手は加えていない。


3758で使用していた[61K 佐倉]。

同様に3758からも行先表示器部品を撤去した。
初期出場編成らしく雑な作業が伺えステッカーの周囲には埃が付着している。
現状での転用には限界がありステッカー断面黒色化と埃除去を同時に施工した。
この際ずれていた[61K]も修正を行った。
続いて3色LED式[快速]種別表示ステッカーの転用を図る。
3758からの剥離は容易だった。
しかし3728への貼付はフルカラーLED式[特急]表示の隠蔽に苦戦している。
一応赤地は隠せたものの3721(3728F-1)も上手く行くとは限らない。
3721ではフルカラーLED式[特急]表示への細工を行うためライトユニットを撤去する。
ただ当初のプロトタイプ変更計画よりは小規模であり見附を優先する事にした。


未改修車の3758。

3758Fは3728F-1への行先表示類転用により休車指定される。
復帰時に改修を施すため[55K 西馬込]は装着しない。
行先表示器部品は車体の中へ投入し紛失防止策とした。
プロトタイプの変更を考えないまま入場を迎えてしまい3728F-1の再出場後に検討を行う予定である。
組み立てられた3758はここまま保留車となった。
なお3758の種別表示器は製品印刷が消去されておりステッカー貼付の壁は低い。


拭き上げが行われていた導電板。

車体改修を終えた3728F-1だったが3728,3721の導電板及び台車集電板は軽清掃に留まっていた。
導電グリスは除去されている一方で全体的に霞んでいる。
極端な酸化が見られないのはクリーナーで拭き上げを行っていたためだろう。
中途半端な措置で終えた要因は床下機器部品を固定するゴム系接着剤だったと思われる。
山側,海側共に台枠へ貼り付いており固定品だと考えたらしい。
ゴム系接着剤の進出は仕様と判明しておりクラフトナイフで引き裂きながら導電板を剥がした。


研磨を終えた導電板。

導電板の状態は悪くない。
但し導電グリス塗布痕とゴム系接着剤の残滓が目に付いた。
研磨はラプロス#4000を用い一気に真鍮色へ戻している。
台車集電板も導電グリスの除去が効力を発揮した。
過去の入場車では全体がグリス膜で覆われた個体まで存在し清掃に時間を要した。
油脂付着が生じておらず4枚の台車集電板は労さずに研磨を終えた。
導電板,台車集電板はクリーナーで拭き上げた後に乾いたクロスで仕上げている。


集電板が整備されたFS-547非動力台車。

研磨後は組み立てるだけのはずだった。
ところがゴム系接着剤で固定したスカートが外れてしまい強度不足が明らかになった。
3728F-1のスカート付SPフレームTNダミーカプラーは改修入場時に位置変更を行ったばかりである。
2017年12月の施工から間が開いておらず固定方式そのものを改める事にした。
元々TNカプラーSPの胴受とジャンパ連結器にゴム系接着剤を盛る心許ない取付方式だった。
最終手段は車体直結式だがその前に悪足掻きをする。


脱落したスカート。

車体の次に安定度が高い部品は台枠と考えた。
スカートの取付脚台座切除部と運転台側台枠に僅かな重なりを見つけ出した。
運転台側台枠両端にゴム系接着剤を盛りスカートを仮固定する。
即車体と組合せ位置調整を行った。
相変わらず接着面積は小さいもののぐらつきが固定方式変更前より改善され様に感じる。


全面的に取付方式を改めたスカート。

台枠直結式に改められたスカートだが3728はTR-180床板を装着する旧製品である。
TR-180A床板装着車に通用するか判らない。
取り敢えずスカートが脱落した場合TR-180床板装着車には台枠直結式で対応可能だと思われる。
全編成で採用可能に至るかは今後のTR-180A床板装着車増備に懸かると言えよう。




3728 [61K 快速 佐倉]:行先表示類変更,台枠直結式スカート化試行。

時間の経過に連れスカートの安定感が増した。
入場前との外観差は無く手を加えた雰囲気は感じ取れない。
ひとまず台枠直結式での応急処置は成功となった。
スカート固定方式変更は3721でも試行する予定である。
今後改修入場が控える3758Fも状況次第では変更対象に挙がるかもしれない。
種別表示はフルカラーLED式[特急]表示の隠蔽策により若干上にずらしている。
3721と余りに差が出るようであれば3728もライトユニットの撤去に迫られるだろう。


3728 点灯試験[61K 快速 佐倉]:前照灯(通電系統整備施工)。


3728 点灯試験[61K 快速 佐倉]:尾灯(通電系統整備施工)。

点灯試験の結果は良好だった。
ライト基板集電脚の位置に加えスカートを台枠直結式化したため車体との嵌合には更なる注意が必要となる。
点灯さえすれば導電板とライト基板集電脚の接触に不都合は無い。
一度で点灯し床板再脱着は不要だった。
ライト基板は黄色発光のままで製品仕様を引き継いでいる。
電球色LEDライト基板化が望ましいが入手困難品で導入は難しい。
中期仕様へのプロトタイプ変更だったため今の所は納得している。




3728中期仕様(3728F-1:床板交換 3721[3728F-1]床板相互振替)。


3728(3728F-2:リニューアル再生産品)。

3728F-1の運用復帰は行先表示類変更に絞った。
従って大きな外観変化は伴わないと考えていたが思わぬ落とし穴により床板交換が加えられた。
竣工した3728は下廻りが大きく入れ替わり他編成の上野寄3700形M2c車と揃った。
3721も3728用床板への交換準備を終えているため齟齬を抱えた側面見附からの脱出を図る。

京成3700形3761[3768F] 3次車 現行仕様 前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更 (3721[3728F-1] 部品転用)

2018-07-08 21:43:35 | 京成線:3700形
原形復帰。

グリーンマックス製京成3700形3768F現行仕様(3次車:3768F)の行先表示類変更が確定した。
先発入場させた3768では3728旧後期仕様(1次車:3728F-1←休車中)から行先表示器部品等を移設した。
3761には3721(3728F-1)の行先表示類が転用される。


京成3700形3761 3次車 現行仕様(3768F)。

あくまで主工程は前面窓車体断面黒色化である。
3400形3編成の改修は終了したが所有編成の多い3700形はまだ半数にも達していない。
車体改修と連動し行先表示類の再編も並行する予定ではあった。
但し現行仕様の3768Fは変更対象外であった。
3728F-1に採用していた[A17 成田空港],[特急]表示は別編成に充てる方策を探っていた。
ところが急遽3768Fへの[A17 特急 成田空港]表示移設が決定した。
予定には無かった急展開により3700形の行先表示類再編は見直しに迫られている。


入工中の3721,3761 (3728F-1,3768F)。

3768とは異なり当初から行先表示器部品の移設が決定しており3761は3721(3728F-1)と同時入場させた。
先ず3761を分解し前面窓車体断面黒色化を完了させる。
その後行先表示類の変更に移る工程とした。
ライトユニットの撤去は3768と同一方式を採用した。
着脱回数の少ない3768Fのライトユニットだったが3768,3761共に労することなく取り外せている。
本来であれば前面窓セルの撤去には側面窓セルを車体から外さなければならない。
しかし全て取り外すには妻面窓セルまで外す必要があり車体から浮かせるのみに留めた。
側面窓セルは嵌合させずに前面窓車体断面黒色化に着手する。
従来は黒色窓枠から補修を開始していた。
この方式を改め車体断面の塗り潰しを先行している。


前面黒色塗装部の補修を終えた3761。

前面窓枠はマッキーのペン先が触れてしまうため最後にもう一度塗り直しを行っていた。
手順を変更し作業の簡略化を狙う。
予想通り前面窓車体断面の黒色化時に窓枠にもインクが付着した。
この時点では特に措置を施さず車体断面の塗り潰しを進める。
窓R部は極細字側マッキーを当て銀色塗装を隠蔽した。
この後細字側マッキーで前面窓枠全周を上塗りする。
車体断面黒色化の際に付着したインクは窓枠補修に紛れ塗り斑が抑えられる。
よって仕上がりは3768と同様になった。
この方式は今後入場する改修未施工編成でも採用したい。


部品交換中の3721,3768 (3728F-1,3768F)。

3761の前面改修を済ませ前面窓セルと側面窓セルを嵌合させる。
続いて3721を分解し行先表示器部品を車体天井側から取り出した。
両車とも側面窓セル運転台側上部の整形を施しており移設には何ら支障しない。
独自加工ながら作業効率を高める側面窓セルへの整形はよく考え付いたと思う。
特に3728F-1はライトユニットの嵌合が大幅に緩くなっており完全分解は行いたくなかった。
車体天井側からの撤去を可能にしていなければ3728F-1の行先表示器部品供出は見送られていたかもしれない。
3761が装着していた[55K 西馬込]は3721へ取り付けた。
休車中の3728F-1は完全分解を回避しプロトタイプを遡らせる予定である。
その際は再び行先表示器部品の交換が待つ。
部品紛失の一手とした仮装着であり[55K 特急 西馬込]表示は一時的なものである。


赤マッキーで補修した富士川車輌工業製[特急]種別表示ステッカー。

このまま種別表示も変更する。
種別表示器に貼付したステッカーはメーカーに関わらずライトユニットを押し出した方が剥がし易い。
3700形の前面車体裾には絞り込みがあるため種別表示器モールド下部が車体と面一になってくれる。
ステッカースライダーで下方向へずらし約1/3程が車体に張り出したところでステッカーを反転させた。
この方法で粘着力低下を最小限に防いでいる。
3721の富士川車輌工業製[特急]種別表示ステッカーは切り出し失敗品だった。
上端を中心に赤色印刷の剥離が生じラベル面が露出している。
フルカラーLED式新ROM種別表示ステッカーの予備都合で再用するしかない。
種別表示ステッカー断面と共に赤マッキーを当て剥離箇所を目立たなくしている。
印刷面上部が波を打っているため完全復旧には至らない。
そこで車体と種別表示器の段差に隠れるようライトユニットを僅かに車体中央寄に定めた。
追って3768もライトユニット位置を変更している。




3761 [A17 特急 成田空港]:前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更。


3768 [A17 特急 成田空港]:前面窓車体断面黒色化施工車。

終わってみれば種別表示ステッカーの補修が前面見附を整える鍵を握ったと思う。
赤マッキーによる補修は殆ど判らない状態まで持ち込めた。
種別表示の白色ラベル面が隠蔽され3768に対する見劣りは全く感じられない。
3768で予想した通りステッカー貼替に注意を払った結果見事に的中してくれた。
前面窓車体断面黒色化の答はいつも通りの手応えである。
なお3768Fの製品仕様は[特急 成田空港]表示だった。
3728F-1の設定を承継したため先祖帰りと言える種別,行先変更になっている。


3761 点灯試験[A17 特急 成田空港]:前照灯(行先表示類変更)。


3761 点灯試験[A17 特急 成田空港]:尾灯(行先表示類変更)。

TR-180A床板のライト基板用導電板はやや窮屈な位置にある。
これはTR-180床板から続く3400形M2c車,3700形M2c車での弱点だと思える。
車体との嵌合時はライト基板集電スプリングと導電板の位置関係を重視している。
この方式は最後に床板をスライドさせるため集電スプリングの変形を招く恐れがある。
ただ前尾灯非点灯に陥り床板の着脱を繰り返すよりはましと思え従来を踏襲した。
点灯試験は一発で終えられ一定の効果が出たと言えよう。

3761の竣工で3768Fは再出場を迎える。
3700形では唯一の[快速特急]種別表示採用編成だった。
しかし現行仕様に於ける[特急]種別表示採用編成が少なく今回の種別変更に至っている。
現行仕様そのものが少数派で留まっているため活躍範囲を広げるには良い選択だったと思う。

京成3700形3768[3768F] 3次車 現行仕様 前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更 (3728[3728F-1] 部品転用)

2018-07-07 21:31:24 | 京成線:3700形
僅差。

グリーンマックス製京成3700形3768F現行仕様(3次車:3768F)は出場時期都合により前面窓車体断面黒色化が未施工である。
3700形の車体改修は3728F後期仕様(1次車:3728F-1←休車中)から開始したため直前に出場した3768Fは間に合わなかった。
まだ少数派の現行仕様がプロトタイプでもあり他未改修編成に先駆けて入場させている。


京成3700形3768F 3次車 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装,後期リニューアル工事施工編成。
3768F:[3768]-[3767]-[3766]-[3765]-[3764]-[3763]-[3762]-[3761]。

初出場時はPT-4804形パンタグラフを搭載する後期仕様(リニューアル工事施工編成前期仕様)だった。
3765への試験搭載を経た後に3767,3762をグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装し現行仕様へ改めた。
現行仕様化は3767,3765,3762だけの入場で終えたため3768,3761には全く手が加えられていない。
一方3768Fから捻出されたライトケースを転用した3728F-1は前面窓枠の補修失策が元で前面窓車体断面黒色化まで施工した。
結果的には前面見附を向上させると判り改修項目となる。
3728F-1以降に入場した3700形M2c車へ浸透しグリーンマックス製3400形も改修対象に加わっている。
仕様変更や回着整備での入場に併せ黒色化を進めてきたが単独施工は3768Fが初となった。


入工中の3768。

入場は上野寄M2c車の3768を先発させた。
前面窓車体断面を塗り潰すには当然前面窓セルを撤去しなければならない。
これにはライトユニットの取り外しが不可欠である。
作業自体は数多く捌いてきたため全く抵抗を感じない。
所有する3700形は繰り返される行先変更の影響でライトユニットの嵌合が甘くなっている車両まで存在する。
3768Fは経年が浅い上に行先表示類の変更を行ってこなかった。
前面妻板に負荷を与えるライトユニットの撤去方式であり慎重さが求められると考えた。


運行番号表示窓下部の銀色塗装が露出する横桟。

車体の分解は回着整備時と殆ど変わらない。
唯一行先表示器部品の取り出しだけが異なった。
行先変更に備えプロトタイプに関わらず3400形M2c車,3700形M2c車は側面窓セルへ小細工を施している。
運転台側上部を斜めに整形しライトユニットを取り外さずに行先表示器部品の撤去を可能にした。
予め行先表示器部品を外し車体天井側の空間を確保する。


二度目となるライトユニット撤去。

次いで前面車体妻面とライトユニットの間に爪楊枝を差し込む。
プラスチックドライバーを用いた時期もあったが現在は爪楊枝式の方が容易に思える。
二平面折妻の頂点へ爪楊枝を挿入した後に1mm程度種別表示器側に平行移動させる。
これは種別表示窓からライトユニットの種別表示器モールドを脱落し易くさせるための措置である。
両側の前尾灯レンズをプラスチックドライバーで押し込むと簡単にライトユニットがずれてくれた。
後は車体天井側からライトユニットを押し出すだけである。


黒く塗り潰された前面窓車体断面。

前面窓車体断面の黒色化は毎度のマッキーで行う。
3700形の前面窓はRがきつい。
そのため角断面の太字側を用いようとしたが車内にペン先が触れるように思えた。
従来通り細字側と極細字側を使い分け黒色化を進める。
入念に塗り潰しを施したのは運行番号表示窓下部の横桟である。
銀色塗装が露出する箇所であり前面見附を引き締めるには重要な施工部だった。
TOMYTEC製京成3500形3532F+3544F更新車現行仕様(3532F-2)から一転しペン先の詰まりに悩まされず黒色化を終えた。


急遽行先表示類が変更された3768 (3768F,3728F-1)。

組立に戻ろうとしたところで気が変わった。
行先表示類は従前のままとする予定でいたが休車中の3728(3728F-1)から全て移植している。
3728F後期仕様(3728F-2:再生産品)の投入で離脱した3728F-1は新たなプロトタイプも定まり早期復帰させるつもりだった。
但し車体状態を考えた結果大幅な仕様変更を避ける方向に切り替えられ休車が長引いている。
3728F-1へ貼付済の富士川車輌工業製各種ステッカーは張り替え対象に挙がっており3768Fへの転用が決定した。
3728から行先表示器部品ごと移設した後に[特急]種別表示ステッカーを貼り替えた。
なお3798F後期仕様(4次車:3798F)から転用された[55K 西馬込]は3728へ仮設置している。




3768 [A17 特急 成田空港]:前面窓車体断面黒色化施工,行先表示類変更。

剥がされた[快速特急]種別表示ステッカーは3728には宛てがわず台紙へ戻した。
今後現行仕様での[特急]運用編成再編に目処が立ち次第復活させる予定である。
主工程だった前面窓車体断面黒色化は従来通りの手応えを得た。
3768Fは後期リニューアル工事施工車がプロトタイプで全て薄緑色の窓セルが採用されていた。
現在では唯一のUVカットガラス仕様だが細工した箇所は前面窓車体断面だけで大きな差は伺えない。
それよりも行先表示類の変更が印象を変える要素になっている。


3768 点灯試験[A17 特急 成田空港]:前照灯(行先表示類変更施工)。


3768 点灯試験[A17 特急 成田空港]:尾灯(行先表示類変更施工)。

3768Fだけに装着されている電球色LEDライト基板も存置された。
他編成や3400形の黄色LEDライト基板より見映えが高まるのは言うまでもない。
今のところ3700形リニューアル工事施工編成は3768Fの他に3708F現行仕様(1次車:3708F-2)が在籍する。
何れは3708F-2にも採用しリニューアル工事施工編成での統一を図りたい。

前面窓車体断面黒色化の単独施工のはずが行先表示類変更まで加わりこの日の作業は3768だけで打ち切りとなった。
軽加工の範囲だが種別表示ステッカーの交換が組み入れられたためそれなりに神経を使う。
富士川車輌工業製フルカラーLED式新ROM種別表示ステッカーは手持ちが限られる。
3761では車体改修よりも種別変更に気を払う必要があるだろう。

京成3700形3728[3728F-2] 1次車 後期仕様 運行番号表示ステッカー交換,TNダミーカプラー改修施工 ※再生産品

2018-05-03 21:47:07 | 京成線:3700形
小差。

グリーンマックス製京成3700形3728現行仕様(1次車:3728F-2)を入場させた。
3728は第二次整備での不備が2個所発覚した。
再入場で修正を施し3721(3728F-2)と仕様を揃える。


京成3700形3728 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3728の改修点はSPフレームTNダミーカプラーの剛性向上と運行番号表示ステッカーの交換である。
TNカプラーSP擬3をSPフレームTNダミーカプラーへ再加工した際にフレーム剛性が落ちてしまった。
不安を抱えたまま作業を続行しスカート取付で痛い目に遭った。
平行が取り難かったスカートはゴム系接着剤の塗布量を増し隙間を調節して貼り付けた。
しかし誤魔化しでしかない固定方法は殆ど機能しなかった。
時間経過と共にスカート位置がずれてしまい完全なる失敗に終わっている。


入工中の3728。

一方運行番号表示ステッカーには富士川車輌工業製新3000形用[51K]を貼附してしまった。
3721は富士川車輌工業製3700形用[51K]を起用し他編成に揃えた。
大きな差ではないものの気になり出すと止まらなくなる。
また新3000形用と3700形用の[51K]が1枚ずつ半端になってしまうため今入場で貼り替えを行う。
優先度が上回るのはSPフレームTNダミーカプラーの補強である。
スカートの再取付も並行する必要があり先発で作業を開始した。
組立済だったスカート付SPフレームTNダミーカプラーを分解する。
ゴム系接着剤で固定したスカートは海側の塗布量を増加しただけで山側は従来通りだった。
ただ仮固定後に位置調整を繰り返した影響か山側も接着力が大幅に低下していた。
あっさり撤去出来たスカートを前に3728F-2の出場を急がなくて良かったと思わされた。
外観を左右する箇所への姑息な誤魔化しは極力控えたい。




組み直したスカートとSPフレームTNダミーカプラー。

3721のSPフレームTNダミーカプラーは保管品都合でカバーに黒色成形品を用いた。
状況は変わっておらず3728用SPフレームTNダミーカプラーも混色となる。
3728F-2用SPフレームTNダミーカプラーは構成部品の全てをTNカプラーSPに頼っている。
そのためTNカプラー用連結器部品とは固定方法が若干異なった。
接着剤進出量が多くカバーと連結器部品が固着されていた。
フレーム側面からニードルでゴム系接着剤を引き裂き撤去まで持ち込んでいる。
撤去した灰色成形カバーは3400形,3700形Mc2車スカート装着編成以外での用途があると思えた。
SPフレームとの組合せには注意が必要になるが灰色成形カバーが不足しており保管品へ廻した。
代わりに黒色成形カバーを嵌め込む。
3721のカバーは瞬間接着剤でフレームに固定した。
やはり白化現象が目立ったためカバー裏面へゴム系接着剤を全面的に塗布し組み立てた。


突き出し長の揃うジャンパ連結器。

ゴム系接着剤に切り替えた事で即TR-180A床板に装着できる。
組み替えたSPフレームTNダミーカプラーのジャンパ連結器はスペーサーからの張り出しが両側で揃ってくれた。
ある程度時間を置いたゴム系接着剤を塗布しており固着は速い。
ジャンパ連結器モールドは殆ど動かずスカート取付に突入した。
ゴム系接着剤を塗布する前にスカートを仮合わせする。
第二次整備では平行が取れなかったがSPフレームTNダミーカプラーの改修で症状は改善された。
3728F-2ではスカート固定用のゴム系接着剤塗布をスカート裏面で統一する。
経年でジャンパ連結器塗布車と差が生じるか確認していきたい。
黒色成形カバーへの変更は台枠への一体感に直結した。
外観からは伺えないものの灰色成形品では避けられなかった凸形部がスペーサーに埋没している。
苦肉の策だった黒色成形カバー代用は3728F-2に有利な結果をもたらしたと思う。


補強を済ませたスカート付SPフレームTNダミーカプラー。

先行してスカートを復旧させたため運行番号表示ステッカーの交換が最終工程に廻った。
まだスカートは未固着だった。
よってTR-180A床板を取り外せる状態ではない。
ここで施工済だった側面窓セル運転台側上部の整形が活きる。
これほど早く行先表示器部品を取り外す機会が訪れるとは思ってもいなかった。
表示類変更に備えた側面窓セルの整形はTR-180A床板を装着したままでの行先表示器部品撤去を可能にしている。
クーラーキセを支点に屋根板を取り外す。
そして運転台上部から行先表示器部品を引き抜いた。
後は運行番号表示ステッカーを新3000形用[51K]から3700形用[51K]へ貼り替えるのみとなる。


天井側から撤去した行先表示器部品。

現在新3000形はマイクロエース製品しか在籍していない。
今後[51K]を採用する編成がリリースされる確率はあると思う。
3728に貼付していた新3000形用[51K]は丁寧に剥離し二枚一組を維持している。
新たに切り出した富士川車輌工業製3700形用[51K]ステッカーは新3000形用とは異なり収まりが良い。
余りに初歩的な失敗と言え集中力の低下が垣間見える。
数を捌いた3700形の運行番号,行先変更であるが故に油断が生じたのだろう。
ステッカーの漸減にも繋がるため3700形増備時は十分注意したい。




3728 [51K 快速 成田]:SPフレームTNダミーカプラー改修,運行番号表示ステッカー交換。


3721 [51K 快速 成田]:3728F-2。

3728の改修は施工工程に比べ外観に及ぼす効果が少なかった。
入場前との差は殆ど感じられない。
しかしスカートの安定度は飛躍的に高まった。
平行崩れや不意な脱落は生じないと思われる。
運行番号表示も3色LED式から3色LED式への交換だった。
よってフォントサイズが一回り小さくなった程度である。
ただ所有する3700形で1両だけが表示の異なる運行番号表示器になる状態は避けたかった。
仕上がりに対しての満足度は非常に高くなっている。

3728は第二次整備時の粗を払拭し竣工した。
出場は3727以下6両の車輪交換を終えてからとなる。
3728F-2の回着整備は二度手間が目立つ傾向にある。
車輪の組合せを誤ると厄介な事態に陥るため確実性を重視したい。

京成3700形3721[3728F-2] 1次車 後期仕様 車輪交換,TNカプラーSP・スカート付TNダミーカプラー化 ※再生産品

2018-05-02 22:07:10 | 京成線:3700形
剛性向上。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備は3721を以て終了となる。
3728(3728F-2)ではSPフレームTNダミーカプラーの剛性低下がスカートの平行取りを難しくした。
TNカプラーSP擬3はまたもや3706現行仕様(1次車:3708F-2)の出自品であり別途補強対策を施す。


京成3700形3721 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3721は3791現行仕様(4次車:3798F)と同時入場させた。
輪心成形は3768F現行仕様(3次車:3768F)の統一が完了したため3798Fを車輪供出編成にしている。
捜索の手間を省く目的で先に竣工した3728の整備時に3721と相対する車両を絞り込んでいた。
その結果同じ3700形Mc2車の3791と交換出来ると掴めた。


入工中の3791,3721 (3798F,3721F-2)。

3721は全FS-547非動力台車で従来形状輪心車輪と新形状輪心車輪が組み合わされていた。
一方の3791も全軸が揃っておらず3721と条件が合致した。
何れも片側の車輪を車軸から引き抜き同一形状輪心同士で纏める。
これで3721:新形状輪心車輪,3791:従来形状輪心車輪に統一された。
3798Fは前面車体断面黒色化未施工編成である。
作業は分解が必要になるため別途入場機会を設ける事にし3791は竣工となった。


各車で輪心形状を統一した3791,3721。

TR-180A床板のTNカプラーSP化を終えSPフレームTNダミーカプラーの製作に移った。
補強策を考えるに当たり3728から工程順を改めている。
TNカプラーSP擬3はカバー後端の凸部が切断済でこれがフレーム後部の強度を下げたと考えた。
カバーを原形に戻せば多少支持点が増えるはずである。
生憎灰色成形カバーの予備品が無かった。
その代打として黒色成形カバーが起用された。


混色のSPフレームTNダミーカプラー。

TNカプラーSPのジャンパ連結器はカバー側に設けられている。
そのため胴受とジャンパ連結器の色が異なる混色SPフレームTNダミーカプラーに仕上がる。
混色SPフレームTNダミーカプラーは3400形3408,3401前期仕様(3408F-3)以来の登場となった。
ジャンパ連結器はスカートに隠され外観から混色が殆ど判らない。
3408F-3での実績が黒色成形カバーの起用に繋がった。
2点嵌合のカバーを交換しただけでは強度不足に思える。
今後破損しない限りSPフレームTNダミーカプラーは交換対象には挙がらない。
そこで嵌合爪部を含めカバーとフレームの接触部は全て瞬間接着剤で固定している。
白化現象の影響を受けないよう台枠への取付前まで放置した。


部品撤去を終えた3721。

この間に車体関連の整備を進める。
ライトユニットの撤去は3728と同じく順調に行えた。
側面窓セルは運転台側の嵌合を解いた。
そして行先表示器部品と前面窓セルを撤去する。
側面窓セルは前面窓セルの再装着まで車体嵌合爪の内側に引掛け元に戻らないようにした。
先ず前面車体断面をマッキーで塗り潰す。
3721は窓支持モールドの黒色塗装に僅かな掠れがあり同時に補修を行っている。
経年対策名目で3728の窓支持モールドもマッキーを塗布しており両車での差異は防がれた。


斜めに整形した側面窓セル運転台側上部。

次に行先表示器部品へ富士川車輌工業製ステッカーの[51K 成田]を貼附する。
ここで初めて3728の[51K]が新3000形用だったと判明した。
二枚一組の印刷だか半端が無くおかしいと思った。
何故3728に新3000形用を使用してしまったかは判らない。
ただ種別表示器の凹部に収まらない仕上がりに違和感を抱いた。
SPフレームTNダミーカプラーもそうだったが異変を感じ取りながらも見逃してしまった。
ここは今後の反省点として活かしたい。
最後に側面窓セル運転台側上部を整形し車体を組み立てた。
なお3728はSPフレームTNダミーカプラーの補修で再入場させる予定を組んでいる。
これに運行番号表示ステッカー交換までが加わり3728F-1の出場は更なる遅延が確定した。


行先表示類の貼附まで進めた3721。

3728までは最終工程だった種別表示ステッカー貼附を床板嵌合後に変更した。
SPフレームTNダミーカプラーの形状次第ではスカート装着が難航する可能性がある。
ライト基板の集電スプリングはTR-180A床板の導電板を僅かに押し出してしまう。
ライトケースにモールドされた種別表示器へステッカーを貼り付けた後には位置調整が必要となる。
この時集電スプリングと導電板の位置関係が変わりスカート角度が落ち着かなくなる恐れがあった。
種別表示ステッカー貼附を先行する事でスカートの安定した装着が行えると考えた結果である。


平滑化を廃止したスカート整形。

嵌合ボスを切除するだけではTNカプラーSPのフレームとスカートが接触する。
長らくスカートはボスを根元から切断し元台座部の平滑化を行う方法で競合を防いできた。
但し平滑度の左右均等化が難しく最終的に抉り取り凹面に近い形状になっていた。
効率も良くなく3728から本格的に台座部を切除へ切り替えた。
スカート整形の効率も飛躍的に高まる。
TNカプラーSPにも対応可能なこの形状を最終形態とする。


補強策が当たったSPフレームTNダミーカプラー。

最後に整形したスカートを取り付ける。
ゴム系接着剤塗布位置は3728から引き継ぎスカート側にした。
ジャンパ連結器側に盛るより接着強度が高まったように思えた。
ただ塗布量を誤るとスカート切り欠き部からはみ出してしまう。
どちらが有利か判断が難しい。
スカートの接着はもうしばらく試行錯誤が続くだろう。
瞬間接着剤で補強したSPフレームTNダミーカプラーは予想より効果が得られた。
TNカプラーSPと同等の剛性で歪みは生じていない。
スカート位置は一度で決まり固着を待った。




3721 [51K 快速 成田]:行先表示類変更,スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着。


3701 [A05 特急 上野]:3708F-2(灰色成形SPフレームTNダミーカプラー装着車)。

SPフレームTNダミーカプラーはカバーが黒色成形品に変更されたが影響は殆ど無いに等しい。
カバーはアンチクライマーの連結器欠き取り部から僅かに見えるだけである。
灰色成形で統一されたSPフレームTNダミーカプラーとは雰囲気が異なる様に見える。
しかし灰色成形SPフレームTNダミーカプラー装着車でも車体裾の陰に入るため黒色成形品と変わらなくなる。
灰色成形TNカプラーSPフレームさえ起用できればスカートを追設する3400形,3700形Mc2車では問題無いと思う。


3721 点灯試験[51K 快速 成田]:前照灯(車輪交換施工)。


3721 点灯試験[51K 快速 成田]:尾灯(車輪交換施工)。

点灯試験の結果は至って良好だった。
スナップ嵌合式非動力台車はピボット軸受への埃侵入に気を付ければ安定した点灯を保てる。
台車集電板や導電板の研磨は不要でTR-180床板装着車より整備性が高いと言える。
中止された3818F中期仕様(5次車)の導入計画は旧製品での回着を前提にしていた。
3728F-2の投入は3728F後期仕様(1次車:3728F-1)の編成更新へと予期しない方向に向かった。
しかしリニューアル再生産品回着が奏功し3818F中期仕様(旧製品)の増備が頓挫して良かったと思える。




3721後期仕様(車輪成形差異解消)。

不安要素だったTNカプラーSP擬3のSPフレームTNダミーカプラー化は上手く行ってくれた。
スカートも平行を維持したまま固着した。
よって3728よりも手応えを得て3721の竣工を迎えている。

3728F-2は全車の第二次整備を終えたが出場は遅れる事になった。
3721への施工内容を3728にも取り入れる。
更に3727以下6両の輪心成形統一も要する。
特に輪心成形統一は山側に従来形状輪心車輪を集中配置しており6両全車の車輪組み換えが必要になった。
車輪交換は地味に手間の掛かる作業である。
当初から車輪成形差異解消を全軸にしなかったのは失敗だったと言えよう。

京成3700形3728[3728F-2] 1次車 後期仕様 車輪交換,TNカプラーSP・スカート付TNダミーカプラー化 ※再生産品

2018-05-01 21:36:33 | 京成線:3700形
変形。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備は3700形Mc2車を残す地点まで来た。
従来から3700形Mc2車は整備項目が多かった。
更に前面車体断面黒色化が加わり作業時間を要するため3728の単独入場となっている。


京成3700形3728 1次車 後期仕様(3728F-2)。

工程は車輪交換とTNカプラーSP化が3728F-2での共通項目である。
3700形Mc2車に於ける独自施工は運行番号・行先表示ステッカー貼附と連動するライトユニット撤去がある。
またTNカプラーSP予備品確保のため運転台側スカート付SPフレームTNダミーカプラー製作も必要だった。
作業は捻出車捜索を要する車輪交換から開始した。


入工中の3728。

3724,3723(3728F-2)の輪心成形差異解消時に3768F現行仕様(3次車:3768F)の輪心成形統一が達成された。
輪心形状の違いに気付いた時期が遅く明確に従来形状輪心車輪装着を把握していた車両は3763,3762(3768F)の2両だけだった。
現在3768F以外のTR-180A床板装着編成は3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)と3798F現行仕様(4次車:3798F)が在籍する。
この2編成から3798Fを車輪捻出編成に決定した。
各車を確認し3798も追って入場させている。


車輪交換を終えた3798と3728用FS-547非動力台車 (3798F,3728F-2)。

3798Fの車輪は大凡5:5の割合で新旧輪心が組み合わされていた。
山側に従来形状輪心車輪を配置してきた3728F-2だが3798Fとの組み換えで2編成の全輪統一が視界に入った。
そのため3728:新形状輪心車輪,3798:従来形状輪心車輪で揃えた。
取り敢えず3728F-2の輪心形状統一実現は確実である。
3721(3728F-2)も新形状輪心で揃え竣工させる。
その後3727以下6両の再入場機会を設ける算段とした。


ライトユニット撤去中の3728。

TR-180A床板のTNカプラーSP化を先行しスカート付SPフレームTNダミーカプラー製作は終盤に廻す。
早速ライトユニットの撤去に取り掛かった。
在籍する3700形は運行番号,行先表示変更を繰り返した編成が多い。
その度にライトユニットを取り外してきた。
数多く裁いた作業ながら車体内側とライトユニットの間に爪楊枝を挿す撤去方式は決して容易ではない。
メーカーのブログでも自己責任との記載があり要注意項目と言える。
慎重かつ大胆に爪楊枝を挿しライトレンズを押し込む。
撤去に時間を要した3768Fとは打って変わり3728のライトユニットはあっさり脱落してくれた。
この作業さえ乗り越えられれば後は粛々と各種整備を進めるだけで良いと思えた。


黒色化された前面車体断面。

前面車体断面黒色化を施すため前面窓セルは撤去する。
構造都合で先に行先表示器部品を取り外さなければならない。
行先表示器部品は側面窓セルで支持されておりほぼ完全分解に近い状態となった。
この際運転台側側面窓セル上部を斜めに切断し今後屋根上からの行先表示器部品撤去を可能にしている。
マッキーによる前面車体断面黒色化は黒色塗装部の剥離隠蔽対策が切っ掛けだった。
銀色塗装の運行番号表示器窓下部の横桟は嫌でも前面から目に入る箇所である。
3728F後期仕様(1次車:3728F-1)で前面車体断面を塗り潰したところ黒色塗装部へ埋没するようになった。
グリーンマックス製3400形を含め3728F-2以後に入場した編成から順次展開を図っている。
なお新規投入編成への施工は3728F-2が初となった。


[51K 成田]:富士川車輌工業製ステッカー。
※運行番号表示ステッカー誤貼附。

3728F-2の行先表示類は[A17 特急 上野]が印刷再現されている。
編成更新対象となる3728F-1から[A17 特急 成田空港]を引き継いでも不都合は無かった。
ただ3728F-1の新規プロトタイプが他編成の行先表示類変更に連動する可能性が高まり刷新に至った。
運行番号,行先表示ステッカーは3400形,3700形全編成で採用している富士川車輌工業製である。
何れも断面をマッキーで塗り潰し行先表示器部品との一体感を保持させている。
残る車体関連の整備項目は種別表示ステッカーの貼附だけでこれは最終工程となる。
取り外した部品を復旧しスカート付SPフレームTNダミーカプラーの製作へ移行した。


消滅する灰色成形TNカプラーSP擬3。

SPフレームTNダミーカプラーにはTNカプラーSP擬3を充当する。
このTNカプラーSP擬3は3706現行仕様(1次車:3708F-2)の動力ユニット更新で用途不要になった。
TNカプラーSP擬3は復心スプリング後端の固定をTNカプラーSPカバーに頼る構造とした。
支持点が上側に引き上げられた代償で連結器部品は下方向へ向きやすくなっている。
連結性能に不都合は無かったものの運転台側への装着には到底相応しくない。
2個モーター搭載動力ユニット搭載車も更新が進み減少傾向にある。
再用機会の無い灰色成形TNカプラーSP擬3は加工に最適と言えた。
復心スプリングを撤去し連結器部品をマウントに固定するSPフレームTNダミーカプラーへと改めている。


整形済のスカートとSPフレームTNダミーカプラー。

TNカプラーSP擬3は2個モーター搭載動力ユニット用台車との干渉を防ぐためフレームへ大幅に手を加えた。
SPフレームTNダミーカプラーへの転用に当たりスカート取付部の切除を行っている。
既にTNカプラーSP擬3時代からマウントの剛性が低下していた。
再びマウントの一部を切り欠いたため更に剛性は弱まった。
そのため仕上がりには若干の不安を抱える。
一方スカートは嵌合ボスの切除後に元台座部を切り落とした。
二転三転を繰り返したスカートの整形は現状で落ち着くと思う。


位置調整に難航したスカート固定。

スカートの固定はSPフレームTNダミーカプラーのジャンパ連結器部へゴム系接着剤を盛る従来の方式で十分だと思っていた。
しかしスカートは左右均等にならない。
必ず海側が張り出しどうやっても修正出来なかった。
恐らく剛性の下がったSPフレームTNダミーカプラーが歪みジャンパ連結器を左右で異なる位置にしたと思われる。
竣工を優先させるためゴム系接着剤の塗布をジャンパ連結器部からスカート裏側へ変更した。
車体のアンチクライマーを目安に平行を出す。
その後マスキングテープで仮補強し固着を待った。




3728 [51K 快速 成田]:行先表示類変更,スカート付SPフレームTNダミーカプラー装着。

最後に種別表示ステッカーを貼附した。
3728ではスカート固定前に行うべきだったと思う。
TNカプラーSP捻出名目で入場した3700形Mc2車は種別表示ステッカー貼附が最終工程だった。
これを踏襲した作業順だったがまだ不安定なスカートに触れない様注意を払った。
今後はTR-180A床板装着直後の工程に変更する。
3721(3728F-2)用のSPフレームTNダミーカプラーは何らかの補強策を施す予定である。


3728 点灯試験[51K 快速 成田]:前照灯(車輪交換)。


3728 点灯試験[51K 快速 成田]:尾灯(車輪交換)。

輪心成形統一で車輪交換を行ったが点灯状態に影響は出なかった。
ライト基板は製品原形で電球色LEDではない。
3728F-2はリニューアル工事未施工編成であり数に勝る黄色LEDライト基板でも構わないと思える。
電球色LEDライト基板への変更がなされた3768F後期仕様リニューアル工事施工編成から3700形のリリースは止まっている。
在籍編成では登場時仕様を現行仕様へ改装した3708F-2がリニューアル工事施工編成と黄色LED基板の組合せを持つ。
仮にリニューアル工事未施工編成が電球色LED基板でリリースされた場合には3708F-2と振替えたい。




3728後期仕様(車輪成形差異解消)。

スカートの固着を確認し3728が竣工した。
まさかスカート付SPフレームTNダミーカプラー関連の工程で躓くとは思ってもいなかった。
初めて再用志向が裏目に出た。
SPフレームTNダミーカプラーの剛性低下が感じ取れていただけに惜しまれる。

3721も3706出自のTNカプラーSP擬3をSPフレームTNダミーカプラーへ再加工する。
補強策はフレームとカバーの接着が有効だと思う。
上手く収まれば3728F-2の出場前に3728も補強を施したい。

京成3700形3726[3728F-2] 1次車 後期仕様 FS-547(047)動力台車見附変更,TNカプラーSP化 ※再生産品

2018-04-30 21:40:00 | 京成線:3700形
定番。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)は非動力中間車の第二次整備が完了した。
未入場で残る3728,3726,3721から3726の整備を進める。
3726はコアレスモーター搭載動力ユニット搭載車で旧製品動力車に比べ加工工程が大幅に少なくなった。


京成3700形3726 1次車 後期仕様(3728F-2:動力車)。

3818F中期仕様(5次車:旧製品)導入計画では動力ユニット更新が整備項目に含まれていた。
3700形動力車の動力ユニット更新では床下機器部品の最低地上高調整を回避できる。
唯一枕木方向の取付位置を3700形T車(非動力車)の外観へ近付ける作業が手間を要すると言えた。
確保したジャンク車両からFS-547(047)非動力台車を捻出し動力台車枠への転用を行う予定だった。
回着編成が1次車(リニューアル再生産品)に切り替わりこれらの作業は省略される。


入工中の3726。

リニューアル再生産品の中間車は側面窓セルが中央側扉を境に2枚に分かれる分割形へ変更された。
3768F後期リニューアル工事施工編成前期仕様(3次車:3768F)はUVカットガラス化が絡んだせいか再び一体成形に戻った。
今後どちらの仕様で統一されるか判らない。
コアレスモーター搭載動力ユニット搭載車では側面窓セルを固定し着脱性を向上させてきた。
この施工に限ればリニューアル再生産品の分割成形側面窓セルが有利に働いている。


リニューアル再生産品独自の分割形側面窓セル。

側面窓セル固定化は3150形モハ3172現行色前期仕様(3172F-2)の動力ユニット更新から採り入れた。
分解が行い易くなるため現在は当初からのコアレスモーター搭載動力ユニット搭載車にも波及している。
側面窓セルの固定は嵌合爪裏側へゴム系接着剤を塗布する安直なものである。
一体成形側面窓セルは中央側扉付近へ爪楊枝を差し込み車体との空間を設け施工していた。
3726は分割成形側面窓セルであり各嵌合爪毎にゴム系接着剤の塗布が行えた。
回着編成の変更は意外な箇所で作業時間短縮に結び付いた。


原形のFS-547(047)動力台車(成田寄)。

車体関連の項目は側面窓セルの固定のみである。
手早く工程を住ませコアレスモーター搭載動力ユニットの小加工に着手した。
動力台車のTNカプラーSP対応化は動力ユニット更新車と全く変わらない。
ロアカバーを撤去しカプラーポケット部は切除する。
嵌合爪の欠損に注意しTNカプラーSPマウントとの競合を防ぐよう整形した。


TNカプラーSP対応化を図ったロアカバー(上野寄)。

コアレスモーター搭載動力ユニットでリリースされた製品は動力台車の成形色が台車枠色に準じている。
3726は後期仕様がプロトタイプで動力台車は灰色成形品とされた。
一見気の利いた仕様に思えるが非動力台車との外観差を生む要因になっている。
FS-547(047)は型抜部が多く立体感を欠いているように思えた。
一般流通品のコアレスモーター搭載動力ユニットは動力台車が黒色成形で統一されている。
動力ユニット更新車を参考に動力台車枠取付台座をマッキーで塗り潰し非動力台車との差異を軽減してきた。
流れに従い3726もこの細工を施す。




整備を終えたFS-547(047)動力台車(成田寄)。

動力台車枠取付台座の黒色化に並行し集電板外側も塗り潰した。
集電板は灰色成形FS-547(047)動力台車枠の構造から真鍮色が目立ち易く思える。
3150形動力ユニット更新車では輪心黒色化の効果を引き立てるために集電板まで黒色化した。
3726の集電板塗り潰しは3150形動力ユニット更新車への施工名目とは若干意味合いが異なる。
なお集電板の黒色化はモハ3168現行色後期仕様(3170F-3)を踏襲し全面的に施工した。
当該部を細工したFS-547(047)動力台車は原形より側梁の立体感が向上したと思う。


TNカプラーSP化された3726用動力ユニット。


床下機器部品の取付位置が異なる更新車用動力ユニット(3726用:3728F-1)。

FS-547(047)動力台車のTNカプラーSP対応化を終えれば動力ユニットの加工は完了も同然である。
床下機器部品は3723(3728F-2)と揃っており変更は要らない。
ここが動力ユニット更新車との大きな差である。
TR-180床板装着車の床下機器位置を基準とする動力ユニット更新車は床下機器部品全体が台枠外側に張り出す。
スペーサー追設こそ不要の3700形動力ユニット更新車だが床下機器部品の固着待ちを要した。
実質FS-547(047)動力台車への小細工だけと言えリニューアル再生産品での回着が幸いしている。


3726後期仕様(FS-547(047)動力台車見附変更)。


3723後期仕様(3728F-2:1次車 TR-180A床板装着車)


3726後期仕様(3728F-1:1次車 動力ユニット更新車)。

第二次整備が完了し3726が竣工した。
3723(3728F-2)との床下機器位置比較調整が不要だったため作業進捗率は高かった。
動力ユニット更新車の3726後期仕様(1次車:3728F-1)とは余り外観差が無く思える。
しかし3726(3728F-2)は床下機器部品を車体側板寄へ移設した。
よって実際の雰囲気は異なる仕上がりになっている。




3726+3725 (3728F-2:動力車+TR-180A床板装着車,TNカプラーSP化)。


3726+3725 (3728F-1:動力ユニット更新車+TR-180床板装着車)。

リニューアル再生産品の美点にはTR-180A床板装着車との車体高差が生じない事も挙げられる。
動力ユニット更新車では全高上昇が避けられない。
走行性能向上と引き換えに編成見附が崩れる弱点を有していた。
これが3728F-1を3728F-2で置き換える1つの要因にもなっている。

3726の第二次整備完了で3727以下6両が竣工した。
ここまでは至って順調に進行していると思う。
3728F-2のプロトタイプは絞込を終えた。
前面に手を加える3728,3721も流れに乗りたいところである。

京成3700形3724,3723[3728F-2] 1次車 後期仕様 輪心成形差異解消:車輪交換・組換,TNカプラーSP化 ※再生産品

2018-04-29 21:13:43 | 京成線:3700形
優先。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備は順調なスタートを切れた。
同日中に3727,3725,3722(3728F-2)の3両が竣工を迎え多少時間の余裕が生まれている。
第二次整備2日目は3724,3723の3700形M2車と3700形T車(非動力車)が入場となった。


京成3700形3724 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3724,3723は共にパンタグラフ非搭載の非動力車である。
従来であれば第二次整備に労さない車両だった。
3700形T車(動力車)は3708F登場時仕様(1次車:3708F-1)以降からFS-547(047)動力台車の見附を変更している。
これは動力ユニット更新車との外観差を埋める名目で開始された。
台車枠を浮き立たせるため動力台車枠取付台座と集電板外側の黒色化が必須項目となる。
一方3700形M2c車は行先表示類整備が欠かせない。
更に3728F後期仕様(1次車:3728F-1)以降の入場編成からは前面車体断面黒色化も採用している。
何れも塗り潰し時に於ける細心の注意が必要で時間を見ながら3724,3723を入場させるつもりだった。


入工中の3724。

ところが3725でFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化中に車輪成形の差異が目に止まった。
編成単位で輪心形状がばらつく事態は避けたい。
予め3724と3723のFS-547(047)非動力台車を確認すると見事なまでに揃っていなかった。
両車間での統一は難しいとも判明し意図的に先発させた。
3768F現行仕様(3次車:3768F)では3763,3762の成田寄海側に従来形状輪心車輪を纏めていた。
4両の車輪を入れ換えれば最低限の目標に辿り着ける。
先ず3724を3763と同時入場させ車輪交換から作業を開始した。


組合せ変更中の車輪 (従来形状,新形状,新形状)。

3724のFS-547非動力台車は4軸のうち3軸が両側とも新形状輪心車輪を有していた。
2軸は3763との相互交換で対処出来る。
残る1軸は海側,山側共従来形状輪心で組み換えが必要になった。
先に3763を新形状輪心車輪で統一する。
3724の成田寄FS-547非動力台車は山側に従来形状輪心車輪を配置し3727,3725,3722に揃えた。
上野寄FS-547非動力台車は新形状輪心車輪と従来形状輪心車輪を相互に嵌め替える。
これにより3724の輪心成形差異を解消した。


カプラーポケット台座を一部存置へ戻したFS-547非動力台車(上野寄)。

3727,3725,3722ではTNカプラーSP対応化に際しFS-547非動力台車のカプラーポケットを全て撤去した。
これは裏目に出てしまい台車装着時にブレーキシリンダー位置を確認する手間を招いている。
外観からは全く目立たない箇所であり3724以降より3768Fまでの切除方式に戻す。
カプラーポケット台座の一部が装着目安に復帰しブレーキシリンダーの確認は廃されている。
TR-180A床板はTNカプラーSPを取り付けるだけで済み特に加工は行っていない。


車輪交換を行った3763,3724 (3768F,3728F-2)。

3724の車輪交換は3763と上手く合致してくれた。
ばらばらに組み合わされていた3768Fの車輪を3763と3762へ集約した事も奏功したと言える。
3768Fの新形状輪心車輪化を優先事項にしたため車輪捜索の手間は掛からなかった。
双方とも理想的な結果に収斂している。




3724後期仕様(3728F-2:1次車 車輪成形差異解消)。

3724は先に竣工した3725とユニットを組む。
入場前は両車の輪心形状が揃っていなかった。
連結面の印象変化はTNカプラーSP化が全面に出る。
輪心形状統一は地味な改善点になった。
車体裾の陰になる箇所であり劇的な効果は得難い。
それでも手間を賭けただけの統一感演出には繋がったと思う。




3725+3724 (3728F-2:TNカプラーSP化,輪心形状統一)。

輪心形状のばらつきは3723でも見られた。
よって3762と共に入場させ車輪成形差異解消を図る。
3723は成田寄FS-547(047)非動力台車の2軸全てに新形状輪心車輪が用いられていた。
上野寄FS-547(047)非動力台車は2軸の向きが反転しているだけで車輪の組み換えは不要となっている。


入工中の3762,3723 (3768F,3728F-2)。

前途の通り3762の成田寄FS-547非動力台車は3728F-1とは逆に海側へ従来形状輪心車輪を配置していた。
車輪交換の際に反転させ3723へ取り付けている。
新形状輪心車輪で揃った3762の車輪交換完了と同時に3768Fが再出場している。
3723の上野寄FS-547(047)非動力台車も輪心形状を同一方向へ変更し3728F-2の仕様へ合わせた。
なおTNカプラーSP対応化は車輪交換前に行った。
車体関連は整備項目が無くTR-180A床板へのTNカプラーSP取付直後に竣工を迎えている。


山側と海側で輪心形状が異なる3724,3723 (山側,海側)。

3724を先発させたため3723の工程が楽に感じられた。
車輪の撤去は1軸毎に行い台車集電板の脱落を防止した。
恐らく全軸交換でも対応できたと思う。
しかしスナップ嵌合式非動力台車では車輪装着補助用ウレタンを用いていた時期があった。
台車集電板の脱落は出場を極端に遅くさせる危険性があり安全策を採っている。




3723後期仕様(3728F-2:1次車 車輪成形差異解消)。

3724に続き3723も第二次整備が完了した。
山側と海側で輪心形状が異なる竣工ではある。
但し3728F-2に於ける外観統一方式に倣っており違和感は無い。
両側を同時に見る機会は考え難く当面はこの車輪方向でも構わないと思う。


3724+3723 (3728F-2:TNカプラーSP化,輪心形状統一)。

車輪交換により3724+3723の連結部も3725+3724と差の無い仕上がりとなった。
3728F-2の輪心形状統一は未入場車で残る3728,3721に懸かる。
もう3768Fからの供出は不可能で他編成を探るしかない。
同時期にリリースされた3708F-1,3798F現行仕様(4次車:3798F)も同様の問題を抱えていると思われる。
輪心成形差異解消は最後まで気の抜けない作業になるだろう。




3763現行仕様(3768F:4次車 車輪成形差異解消)。




3762現行仕様(3768F:4次車 車輪成形差異解消)。

3724,3723の車輪交換施工で3768Fは全車新形状輪心車輪へ置き換えられた。
文字通り一石二鳥の車輪交換になっている。
一旦後期仕様で出場した3768Fは整備入場時に8両編成中6両を新形状輪心車輪で揃うよう組み換えを行った。
3728F-1の回着整備で優先的に新形状輪心車輪が充当されたのは外観統一が近かったためである。
その点では3768Fが軸になった入場だったかもしれない。

京成3700形3727,3725,3722[3728F-2] 1次車 後期仕様 TNカプラーSP化,車輪交換,避雷器取付 ※再生産品

2018-04-28 21:50:54 | 京成線:3700形
奇跡。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の第二次整備を開始した。
入場順は作業時間の確保に左右される。
余裕が生まれた第二次整備開始初日は3700形M1車系が全車入場となっている。


京成3700形3727 1次車 後期仕様(3728F-2)。

3728F-2はリニューアル再生産品で非動力車はTR-180A床板が装着されている。
スナップ嵌合式非動力台車のTNカプラーSP対応化もようやく手慣れた域に突入した。
3700形M1車系の優先入場はPT-4804形パンタグラフへの避雷器取付に時間を要するためだった。
先ず3727,3725,3722のTNカプラーSP化を同時進行させる。
その後各車毎の避雷器取付へ移る工程とした。


入工中の3727。

かつては新設計のスナップ嵌合式非動力台車では車輪組付に難儀していた。
数を捌いた現在では抵抗は無くなっている。
3727からFS-547非動力台車のTNカプラーSP対応化を進める。
カプラーポケット台座は平刃で根元から切除した。
従来は取付方向確認をし易くするため一部を存置していた。
3727から全ての切断へ変更している。


TNカプラーSP対応化を図った3727用FS-547非動力台車(成田寄)。

スナップ嵌合式非動力台車はセンターピン部の成形が異なり区別は容易だと考えた上での変更だった。
これによりFS-547非動力台車枠の外観はすっきりした。
しかしカプラーポケット台座を凸形に残した新非動力台車と比べ判別が面倒になっている。
3700形Mc2車の運転台側に倣い一部を残した方が良かったらしい。
3725,3722も同時に施工してしまったため後戻りは出来ない。
一度装着してしまえば再撤去の確率は低いと思える。
ただ何らかの方法で識別点を設けたい。


輪心成形の異なる車輪(3725:上野寄)。

3725のFS-547非動力台車加工中に輪心成形が上野寄,成田寄とも揃っていない事に気付いた。
3768F現行仕様(3次車:3768F)でも同様の車輪が散見され3768F内で調整を行っている。
完全に抜け落ちていた工程で3768Fもまだ統一されていなかった。
従来形状輪心,新形状輪心の組合せは各々でばらばらだった。
双方の重量差が気になったが装着状況を見ると気にしなくても構わないと思える。
3728F-1ではFS-547(047)動力台車に近い成形がなされた従来形状輪心車輪を山側へ集中配置する。


輪心形状方向を統一した3722。

ばらばらの車輪方向は3727,3725,3722間で遣り繰りをし上記の向きで統一を図った。
たまたま3両での車輪転回が行えなものの以降の入場車も続くとは限らない。
3708F登場時仕様(1次車:3708F-1),3768F,3798F現行仕様(4次車:3798F)を巻き込んでの車輪交換を行うかもしれない。
その場合には新形状輪心車輪装着車が大半を占める3768Fの統一を優先にする方向である。


初めて差し込めた避雷器(上野寄)。

3727,3725,3722は床板関連の整備で一区切りを迎えた。
これ以降は課題の避雷器取付に移るため1両毎の整備へ切り替える。
避雷器は上野寄と成田寄で取付位置が異なる。
混同する恐れがあり3727→3722→3725の順番で入場させた。
3700形M1車は上野寄から避雷器取付を開始した。
在籍する3700形PT-4804形パンタグラフ搭載編成では全てパンタグラフ台枠の避雷器取付孔拡大を行ってきた。
これを施さないとどうやっても避雷器が挿入出来なかった。
しかしパンタグラフ台枠への加工は上昇姿勢維持を難しくさせる若しくは折畳姿勢の悪化を招く事例が多発した。
そのためもう一度製品案内書通りでの取付を試みる。




3727後期仕様(PT-4804形パンタグラフ用避雷器取付)。

意外にも最初に手を着けた3727の上野寄避雷器は一度で嵌まり込んでくれた。
気分を良く成田寄に取り掛かったがこちらは上手く行かない。
最終手段であるパンタグラフ台枠取付孔の拡大も考えた。
ただ上野寄が上手く行ってしまったため意地で成田寄も嵌め込みに格闘している。
どうやら避雷器取付脚は一定の角度で挿入しない限りパンタグラフ台枠に嵌まらない感じを抱いた。
様々な角度から試したところ突然避雷器が取付孔に刺さった。
ただ偶然合致しただけで具体的な角度は掴めていない。


下方向に撓むパンタグラフ台枠避雷器取付孔下部(3722用:成田寄)。

作業時間に余裕があり3728F-1は全て完全差込式による避雷器取付を決定した。
続いて入場した3722もパンタグラフ2台搭載車の3700形M1車である。
相変わらず避雷器の取付角度は判らなかった。
2台で30分を要しながらパンタグラフ台枠取付孔を拡大せずに避雷器取付を終えている。
PT-4804形パンタグラフ台枠を確認したところ避雷器取付孔下部が歪んでいた。
設計時点で避雷器取付脚がパンタグラフ台枠取付孔より大きかった裏返しと言えよう。
従来の取付孔拡大式取付は発案こそ悪くなかったと思う。
ただ拡大方向を上側にしてしまったため上昇,下降姿勢の悪さを招いたと考えられる。




3722後期仕様(3728F-2:1次車 PT-4804形パンタグラフ避雷器取付)。

そして避雷器取付の最終施工となる3725を迎えた。
3700形M1’車は成田寄へのパンタグラフ1台搭載車で3727,3722より苦戦しないと思われた。
避雷器位置は間違えようがない。
パンタグラフ台枠が下方向へ張り出す特性を逆手に取った。
避雷器はやや上方向から挿し込んでいる。
残念ながらこの方式は効率化に結び付かなかった。
1器の避雷器取付に10分も掛けている。
結局5台のパンタグラフへ避雷器を取り付けたが要領を得られないまま作業終了を迎えた。




3725後期仕様(3728F-2:1次車 PT-4804形パンタグラフ避雷器取付)。

3727,3725,3722は第二次整備を終え竣工した。
外観からは伺えない完全差込式避雷器が既存編成と異なる。
代わりにパンタグラフは全車原形が維持され整った見附に至った。
今までパンタグラフ台枠避雷器取付孔拡大は避けられない工程だと考えていた。
3728F-2でこれを回避できたのが何よりの収穫と言えよう。
頓挫した3818F中期仕様(5次車)導入だが回着が実現した場合には再度完全差込式に挑むつもりである。

一方FS-547非動力台車の輪心成形差異が明らかになった。
3700形M2車と3700形T車(非動力車)もTNカプラーSP化だけでは済まなくなっている。
工程数が少ない車両のはずだったが誤算が生じた。
状況次第では車輪の捜索が必要となる。
取り敢えず3727,3725,3722との統一には結び付けたい。

京成3700形3728F 1次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成 回着 (誘導無線アンテナ取付) ※再生産品

2018-04-27 21:02:12 | 京成線:3700形
計画変更。

中古製品にてグリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)を導入した。
既に3700形には3728F後期仕様(3728F→3728F-1)が在籍している。
回着した3728F-2はリニューアル再生産品で旧製品の3728F-1とは性能が大幅に異なる。


京成3700形3728F 1次車 後期仕様 フルカラーLED表示器編成。
3728F:3728-3727-3726-3725-3724-3723-3722-3721
※リニューアル再生産品。

リニューアル再生産品の3728Fは旧製品からプロトタイプが変更されなかった。
旧製品のリリース当時はフルカラーLED表示器の現行仕様だと考えていた。
改めて見直すと種別表示器の[特急]は白文字の周囲に黒ドットが無い旧ROM版である。
従って当初から後期仕様だった事になる。
旧ROMフルカラーLED種別表示器編成は富士川車輌工業製ステッカーで二度登場させたが何れも消滅した。
製品原形を保ったままでの出場を考えていたが上記の経緯もありこの計画は早々に撤回している。


入工中の3728(3728F-2)。

当初は3818F中期仕様(旧製品)の投入を検討していた。
所有する3818F中期仕様(5次車:3818F)は幕式表示器編成かつサックスブルー成形FS-547(047)台車を履く。
台車色変更が特異点で製品には存在しない。
3818Fは灰色成形FS-547(047)とし3758F中期仕様(3次車:3758F)に次ぐ3色LED表示器編成にするつもりだった。
しかし3818Fの導入機会を逃し頓挫した。
3816の更新用にコアレスモーター搭載動力ユニット(5713)まで用意し準備を進めていた。
使用機会を失ったコアレスモーター搭載動力ユニットは3150形モハ3192現行色前期仕様(3194F-1)へ転用されている。


誘導無線アンテナを取り付けた3728。

5次車の投入予定が流れ1次車に入れ替わった。
プロトタイプは3708F現行仕様(1次車:3708F-2),3728F-1が在籍するため3色LED表示器の中期仕様でも構わなかった。
しかしせっかくのリニューアル再生産品であり3728F-1を3728F-2で置き換える事にした。
急遽の増備で行先表示類は決定していない。
3728F-1の[A17 特急 上野]を承継するか新設定にするかは整備を進めながら考えたい。
なお3728F-1は3728F-2の出場を以て一旦離脱させプロトタイプも再考する。


3728 [A17 特急 上野]:誘導無線アンテナ取付施工。

第一次整備は3728,3721への誘導無線アンテナ取付のみとした。
製品付属の誘導無線アンテナは使用せず成形色の異なる3150形LOTを用いた。
在籍する3700形の誘導無線アンテナは3150形LOTが多数を占める。
予備品が増えれば全編成を統一する予定で3728F-1はこれに倣ったものである。
誘導無線アンテナは湯口痕を残さずに切り出せた。
屋根板は取り外さず直接挿入している。
嵌合精度は高く溶着する必要は無いだろう。


3728後期仕様(3728F-2:誘導無線アンテナ取付施工)。

グリーンマックス製品はTNカプラーSP化を原則にしている。
3400形,3700形ではMc2車の前面車体断面黒色化も進行中である。
地味に加工項目が多く第一次整備は大幅に簡略化した。
誘導無線アンテナの取付だけで3728,3721の同時入場も図れた。
しかし3150形LOT誘導無線アンテナの予備品は数に限りがある。
欲張らずに単独入場とし確実性を優先している。


入工中の3721(3728F-2)。

作業は順調に進められた。
3721の誘導無線アンテナ切り出しにも成功し修正は行っていない。
久し振りの新規投入編成で多少不安を抱えた作業だった。
誘導無線アンテナの取付工程は3708F登場時仕様(3708F-1)まで遡る。
この間TOMYTEC製200形206F更新車晩年仕様(206F)の出場があったがメーカーが異なった。
3708F-2は3150形3174F現行色前期仕様+3186F新赤電色2両口(3174F-2)の出場から間が開いていない。
今回3728,3721の連続成功で何か要領を得られたかもしれない。


屋根上見附が締まった3721。

3721の誘導無線アンテナ嵌合精度は3728と同様だった。
製品付属品を使用しておらず仕様かどうかは判らない。
モハ3174(3174F-2)では取付孔径が小さく拡大を図ったところ失敗に繋がった。
3150形LOT誘導無線アンテナは3700形に合っている模様である。
しかも濃灰色成形品より剛性が高く感じる。
余程の付加を与えない限り折損はしないだろう。


3721 [A17 特急 上野]:誘導無線アンテナ取付施工。

3728,3721への誘導無線アンテナ取付を終え早くも第一次整備が完了した。
スカート付SPフレームTNダミーカプラー化や前途の前面車体断面黒色化は第二次整備に廻る。
それまでに行先表示類の絞込みを図らなければならない。
3700形Mc2車は工程数が多く入場は終盤となる予定である。


3721後期仕様(3728F-2:誘導無線アンテナ取付施工)。

3700形は3708F-2の出場まで編成番号重複を避けてきた。
3708F-1と3708F-2はプロトタイプに大きな開きがあり初の2編成体制となった。
一方3728Fは[K'SEI]CIマークが印刷済で差別化に限りがある。
しかも1次車のため改番は3718Fしか選択肢が無かった。
失敗を経て出場した3758F(←3798F:4次車旧製品)の苦い経験も過り2編成目の3728Fとする。




3728F-2 (第一次整備完了)。

3728F-2は3728F-1を引き継ぐ後期仕様となる。
従ってパンタグラフは下枠交差式のPT-4804を流用する。
グリーンマックス製PT-4804形パンタグラフは避雷器の取り付けが非常に厄介で手を焼いてきた。
3708F-2の現行仕様化で発生品に廻った避雷器付PT-4804形パンタグラフは折畳姿勢の芳しくない個体が存在している。
よって3700形M1車系全てで避雷器取付を行う方向に定めた。


3728+3727 (3728F-2:Mc2車+非動力M1車)。

また3726(動力ユニット搭載車)も細々とした工程を含む。
TNカプラーSP化は手慣れた作業である。
しかしFS-047(547)動力台車の見附変更が伴うためある程度の作業時間確保を要求される。
工程数の少ない3700形M2車,3700形T車(非動力車)を第二次整備の第一陣とするべきか悩む。


3726+3725 (3728F-2:動力ユニット搭載車+非動力M1'車)。

限られた時間の下で一気に作業を進めるのは難しい。
旧製品とは言え3728F-1は動力ユニット更新を終えている。
TR-180床板装着車を除き走行性能は向上しており実用上の問題は殆ど感じられない。
幸い3728F-2は更新編成扱いであり先を急ぐ必要は無いと言える。
時間都合で入場順を決定する柔軟な方策が無難だろう。
それまでは3728F-1を最大限に活用したい。

京成3700形3704,3703[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (側面窓一部固定化再現施工)

2018-02-21 21:21:21 | 京成線:3700形
完遂。

グリーンマックス製京成3700形3708F現行仕様(1次車:3708F-2)の出場まであと2両を残していた。
未入場車は3704,3703後期仕様(3708F-2)である。
同時竣工を目指したかったが時間都合により2日を要しての作業になっている。


京成3700形3704 1次車 後期仕様(3708F-2)。

3704,3703は3708F-2(元登場時仕様)の後期仕様化第二陣だった。
まだジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタ転写前に戸袋吹寄部へ消しゴム式下処理を採用していた頃である。
消しゴム式下処理は3707,3705,3702元登場時仕様(3708F-2)の入場から廃止した。
途中から編成内で措置が異なる展開となったが現在のところ外観差は生じていない。
工程廃止がどの様な影響を及ぼすか判らない。
廃止前後で[K'SEI]CIマークインレタの安定度を定期的に確認する予定である。
現行仕様化は側面窓セルに色挿しを行うため分解する。
窓セル撤去後はインレタ保護を目的に車体が作業エリアから外れる位置に置くようにした。


入工中の3704。

入場順は後期仕様化時と同じく3704から3703に移る。
作業開始が大幅に遅れ当初から3704のみの施工に留めている。
工程は固定窓化部の窓サッシをマッキーで塗り潰すだけである。
終点が見えている時点で急いても得はしない。
よってより集中出来る作業環境を優先した。
その意味では3702(3708F-2)を強行入場させた判断が今になって奏功したと思われる。
入場車を3704に絞った事も正解だった。
3704の妻面窓セルは強固に溶着されており3702を上回った。
撤去には大幅な時間を要し時間を押す要因になっている。


車体断面に接着剤痕が残る妻面窓(成田寄)。

ニードルを持ち出し撤去に持ち込んだ3702よりも接着剤量が多かった模様である。
妻面窓セルは上野寄,成田寄とも全周に渡り車体と密着していた。
押し出そうにも全く動かないため手を焼いた。
破砕を覚悟しクロスで細消しゴムを包み全面を押し込んでいる。
どうにか妻面窓セルが取り外せた。
破損には至らなかったものの妻面窓部車体断面には接着剤痕が確認できる。
車体断面には波打ちが残ってしまいこれほど強力に固定されているとは思いもしなかった。
波打ちは再取付時の支障になる可能性が高くクラフトナイフの背で除去している。
この際車体断面の塗装を痛めたが妻面窓セルで隠されると考え補修は行っていない。


先に成田寄の固定窓を再現した側面窓セル(山側)。

側面窓セルの窓サッシ黒色化は車体中央から上野寄と成田寄を方向別に進める。
失敗の少ない進め方で3768F現行仕様(3次車:3768F)組成車を同時入場させる必要は無くなった。
山側への固定窓再現を終え海側へ着手した頃からマッキーのインクが出難くなってきた。
各種用途で用いてきたマッキーは再び交換時期を迎えたらしい。
それでも3704の1両分までは役目を果たしてくれた。
固定窓再現は簡易的なもので窓サッシ印刷さえ覆ってくれれば十分である。




3704現行仕様前期リニューアル工事施工車(側面窓一部固定化再現施工)。


3705現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2)。

インクの出が悪かったマッキーだがユニットを組む3705(3708F-2)とは殆ど差が無い。
決して被膜は強くなく銀色塗料との相性も宜しくない。
古マッキーは最後の力を発揮してくれたと言えよう。
3703からは新しいマッキーを卸す事になる。
この日は3704の竣工で作業を終えた。
それと同時に卸したてのマッキーを使用する際の注意事項も吹き飛んでいる。
翌日に入場した3703(3708F-2)では新マッキーが失策を招く原因になった。


3703後期仕様(1次車:3708F-2)。

日を改め3708F-2の最終入場車となる3703を迎えた。
側面窓セルへの小細工以外に項目は存在しない。
3704では妻面窓セルの撤去に難航した。
同じ溶着度合いも頭に入れていたが傾斜を経た後に取り外す理想的な経過となった。


入工中の3703。

側面窓セルの窓サッシ印刷黒色化もいよいよ最後となる。
慎重に進めようとマッキーを手に取った。
しかしマッキーの交換が抜け落ちておりいきなり側面窓にインクを付着させる失策をしてしまった。
使い続けたマッキーとは違い新品はペン先が熟れていない。
窓サッシモールドへペン先を当てる感覚が変わり的を外した。


インクを除去した側面窓(山側)。

即消しゴムでインクを除去し黒ずみは抑えられた。
その代わり側面窓には曇った様な擦過痕を生じさせている。
取り敢えず山側,海側の固定窓再現を完了させ失敗箇所の確認を真っ先に行った。
どうにか誤魔化せる域に入っていたため擦過痕の残る側面窓セルをそのまま流用した。


車体に組み込むと殆ど判らない側面窓セルの擦過痕(山側)。

インクを付着させた箇所は連続窓の内側上部で黒色の窓枠に近く助けられた。
側面窓部は裏面が凹形成形になっている。
インク除去箇所はこの成形段差に被り擦過痕を目立たなくした。
結果として黒色窓枠にも紛れ上手く隠蔽出来ている。
3703では幸運が重なっただけである。
しばらくはペン先の裁き方に注意したい。




3703現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:側面窓一部固定化再現施工)。


3706現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:動力ユニット更新車)。


3756中期仕様(3758F:動力ユニット更新車)。

3703の竣工後に3706(3708F-2:動力ユニット更新車)と床下機器最低地上高を比較した。
動力ユニット更新車は一部を除き床下機器部品取付部天面にt0.5mmのプラ板を追設している。
3700形T車の[37X3]の見附に揃える名目だが完全一致は至難の業で必ず高低差が生じていた。
ところが3706と3703では近似の最低地上高に至っている。
直近で動力ユニット更新を行った3756中期仕様(3次車:3758F)とは明らかに異なる見附になった。
TR-180床板装着車の差異は考え難い。
コアレスモーター搭載動力ユニットのLOT都合かもしれない。

2日を掛け3704,3703の現行仕様化が完了した。
3708F-2は全車現行仕様に改まり再出場となる。
小さな失策こそあったものの全てを台無しにする様な失敗は無かったと思う。
[K'SEI]CIマークが不完全な車両は散見される。
但し全体の雰囲気は悪くなく休車開けからの活躍に期待したい。

京成3700形3706[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (動力ユニット更新:旧動力台車枠転用)

2018-02-20 21:31:37 | 京成線:3700形
統一。

グリーンマックス製京成3700形3706後期仕様(1次車:3708F-2)を入場させた。
3708F-2の現行仕様化では最重要項目を有する。
外観の小変更に加えコアレスモーター搭載動力ユニットへの更新を図り走行性能の向上を図る。


京成3700形3706 1次車 後期仕様(3708F-2)。

3706は登場時仕様(元3708F)時代に2個モーター搭載動力ユニットからコアレスモーター搭載動力ユニットへ更新している。
当時はまだTNカプラーSPがコアレスモーター搭載動力ユニットに取り付けられるか不明だった。
直後には3400形3408F前期仕様(3408F-3),3798F中期仕様(4次車→現行仕様:3798F)のリニューアル再生産品回着も控えていた。
そこでコアレスモーター搭載動力ユニット分売品(18m級)を投入しTNカプラーSP化の試行へ踏み切っている。




動力ユニット更新車竣工第一号だった3706登場時仕様(元3708F)。

TNカプラーSP化は実質的に動力台車のロアフレームを加工するだけで可能だった。
試作品はTNカプラーSP化を終えながらも動力台車枠都合で暫く用途保留になっている。
しかしせっかくのコアレスモーター搭載動力ユニットを眠らせておくのは勿体なかった。
そこでジャンク車両からFS-547非動力台車を供出しコアレスモーター搭載動力ユニット用動力台車枠へ加工した。
入手出来たFS-547非動力台車枠はサックスブルー成形品だった。
よって自動的に3706が動力ユニット更新試行車に挙がっている。
FS-547非動力台車枠の転用は成功し3706は誉れある動力ユニット更新車第一号となった。
その後元3708Fは灰色成形台車装着編成だった3818F中期仕様(5次車:3818F)と台車交換を行った。


TNカプラーSP装着コアレスモーター搭載動力ユニット試作品を受け継ぐ3816(3818F)。

台車交換入場時の3818Fは動力ユニット更新が遅れ2個モーター搭載動力ユニットのまま存置されていた。
3818FのTNカプラーSP化は3706での動力ユニット更新試行より3箇月早かった。
その結果3816は2個モーター搭載動力ユニットが流用され復心スプリング固定の鉄釘を廃したTNカプラーSP擬3を製作している。
TNカプラーSP化済だった元3708Fは灰色成形FS-547(047)台車に入れ替わりプロトタイプを再選定する必要が生じた。
そのため3816中期仕様へ動力ユニット試作品を譲った3706は更新を行わないまま2個モーター搭載動力ユニットに戻されている。
今回の入場で3706は二度目の動力ユニット更新が行われる珍しい車両となった。


入工中の3706。

動力ユニット更新過程は時間を要する。
車体関連の整備を先行させ前期リニューアル工事施工車化を済ませる工程とした。
3706の妻面窓セルは容易に撤去出来た。
側面窓セルの一部固定窓化再現は3702での方法を踏襲し車体中央から方向別に進めている。
失敗確率は大幅に下がり単独入場でも問題ないだろう。
動力ユニット更新車は床下機器部品の取付位置から動力ユニットの着脱が難しくなる弱点があった。
後に側面窓セルを車体へ固定し整備性向上に繋げている。
分解した序であり先に側面窓セルをゴム系接着剤で固定した。


2点止めで車体に固定された側面窓セル。

ゴム系接着剤は動力ユニット用嵌合爪裏面へ塗布している。
車体と側面窓セルが一体化されるため動力ユニット撤去時は隙間を設けるだけで済む。
着脱を難しくさせる原因は嵌合爪の偏位だった。
側面窓セルの撓みを防ぐ事が第一優先で接着部は片側2箇所のみでも十分な効果が得られる。
流し込み接着剤では剥離する可能性を否定出来ず溶着しないゴム系接着剤を用いている。
現在動力ユニット更新車の側面窓セル固定は完了しており不都合は生じていない。


車体整備を終えた3706。

妻面窓セルを微量の流し込み接着剤で溶着し車体関連の整備は終了となった。
屋根板を嵌め込み主工程の動力ユニット更新に取り掛かる。
3700形の動力ユニット更新車はFS-547非動力台車を動力台車枠へ転用した車両で占められる。
しかし3706の入場までに灰色成形FS-547非動力台車を履くジャンク車両を導入出来なかった。
そのため3150形用KS-116,FS-329C,3400形用FS-383に続く2個モーター搭載動力ユニット用FS-547(047)動力台車の動力台車枠化に挑む。


更新準備中の動力ユニット (3706用,3706用)。

3706への装着に備えコアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化を先行させた。
動力台車のTNカプラーSP対応化は試作品から殆ど変わっていない。
ロアフレームの嵌合爪上部を残してカプラーポケットを切除した。
集電板は後期動力ユニット更新車及びリニューアル再生産品等で取り入れた黒色化を施す。
灰色成形FS-547(047)動力台車では板バネモールド間からの真鍮色露出が目立つ。
外観から見える可能性のある箇所をマッキーで塗り潰した。


TNカプラーSP対応化された動力台車(上野寄)。

油性インクとは言え金属面への塗布では耐性に期待が持てない。
念の為三重に塗りその後は無用な接触に注意している。
手慣れたコアレスモーター搭載動力ユニットのTNカプラーSP化であり作業は順調に進められた。
次は2個モーター搭載動力ユニットから所用部品の撤去に移る。
床下機器部品流用は京成形式の動力ユニット更新に欠かせない。
ゴム系接着剤で固定された床下機器部品と台枠との間に平刃を差し込み梃子の原理で剥離した。


流用部品を撤去した元3706用2個モーター搭載動力ユニット。

3700形の動力ユニット更新車から捻出された2個モーター搭載動力ユニットは緊急予備を兼ねさせてきた。
3706ではFS-547(047)動力台車まで利用するため動力ユニット本体だけが予備品へ廻る。
駆動状態は悪くなく現役の2個モーター搭載動力ユニットが不調に陥った際の予備品になるだろう。
なおTNカプラーSP擬3は3150形のTNカプラーSP擬装着車への転用かSPフレームTNダミーカプラー化する予定である。


分解した2個モーター搭載動力ユニット用FS-547(047)動力台車(成田寄)。

2個モーター搭載動力ユニット用FS-547(047)動力台車は側梁だけを使用する。
線路方向前後の嵌合爪を外し導電板と車輪を撤去した。
FS-547(047)動力台車枠もKS-116,FS-329C,FS-383と同じコ字形でロアフレームと一体成形されていた。
側梁の破損を防ぐ狙いでコ字形成形部を一部残しロアフレームから分離させている。
切断面はクラフトナイフで大凡の平滑を出した後に#400のペーパーで均した。


側梁のみになった元FS-547(047)動力台車枠(上野寄)。

続けて軸箱内側にピボット軸受を設ける。
開孔用のドリルはΦ1.5mmでKS-116,FS-329C,FS-383各動力台車枠と同径にした。
深さは従来の1mmから0.5mm程度に変更している。
FS-547(047)動力台車枠の接着はゴム系接着剤に頼る。


新設したピボット軸受。

3706から3点支持をより強固にするため意図的にピボット軸受を浅くした。
ゴム系接着剤は全て動力台車枠内側に塗布する。
動力台車枠取付台座部はモールドからはみ出さない程度に留めた。
一方でピボット軸受部は内側と面一まで盛っている。


完成したコアレスモーター搭載動力ユニット用FS-547(047)動力台車(成田寄)。

3706のFS-547(047)動力台車枠は台車枠取付台座中心からピボット軸受中心へ変更となった。
動力台車枠に取付脚が無く取付台座の固定を幾ら強化してもその後の位置がなかなか定まらなかった。
ピボット軸受への接着剤量が増加し位置調整の手間は大幅に軽減されている。
軸受からはみ出したゴム系接着剤はほぼ固着が確認出来た時点で丁寧に除去し見附を整えた。
動力台車枠の固定も早くなり床下機器部品移設準備中に殆ど動かなくなっている。


スペーサーを追設した床下機器部品。

床下機器の最低地上高は3703(3708F-2)へ近付ける。
動力ユニット更新車では床下機器部品取付台座へのスペーサー接着が欠かせない工程である。
スペーサーはt0.5mmのプラ板で再用品である。
山側と海側の取付位置差異は再用したプラ板の裁断都合で生じた。
全面にスペーサーを貼付する必要は無く両端と取付ボス付近にさえ設けられれば問題無い。
動力ユニットへの固定はゴム系接着剤を用いる。
その後車体と嵌合させ線路方向及び枕木方向の位置を整えた。


更新を終えた3706用動力ユニット (元3706用,3706用)。

再び動力ユニットを撤去し床下機器部品両端へ流し込み接着剤を投入する。
これは経年による下垂防止対策で固定補助名目ではない。
先行して側面窓セルを接着していたため着脱は労せずに行えた。
FS-547(047)動力台車枠取付と床下機器部品移設で動力ユニット更新工程はほぼ終了となる。
床下機器部品の固着を確認した後車体と再嵌合させた。


3種のコアレスモーター搭載動力ユニット搭載車 (3766,3726,3706)。

3706より以前に製作した灰色FS-547動力台車枠はサックスブルー成形品を塗装変更したものである。
リニューアル再生産品以降のコアレスモーター搭載動力ユニット標準搭載車を加え3種類目が登場している。
微妙に色温度の違いがあるものの基本的に車体裾の影になりやすく大きな差異にはなっていないと思う。
3700形では初採用だった2個モーター搭載動力ユニット用FS-547(047)動力台車枠の転用も成功に入れて良いだろう。




3706現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:動力ユニット更新,側面窓一部固定化再現施工)。

動力ユニット更新を終え3706が竣工した。
同時に3700形の動力ユニット更新も完了し2個モーター搭載動力ユニット搭載車が消滅している。
3400形は一足先に全編成の動力ユニット更新を終えた。
残る2個モーター搭載動力ユニット搭載車は3150形のみとなる。
その3150形も3162F現行色晩年仕様(3162F-5)の灰色成形KS-116台車化を契機に動力ユニット更新車が登場した。


3150形初の動力ユニット更新車となったモハ3160(3162F-5)。

後に増備した3174F現行色前期仕様+3186F新赤電色2両口(3174F-2)も動力ユニット更新を並行し出場させている。
2個モーター搭載動力ユニット用動力台車の台車枠転用はKS-116動力台車を加工した試作品が大きな存在となった。
モハ3172(3174F-2)はFS-329Cを履くため一発勝負を嫌い更新前にKS-116台車で動力台車枠転用を試行した。
現在KS-116を履いたコアレスモーター搭載動力ユニットの試作品はモハ3156新赤電色(3158F-3)に装着中である。
今後も2個モーター搭載動力ユニット搭載車の漸減傾向は止まらないと思われる。


3707+3706 (3708F-2:前期リニューアル工事施工車)。

3706の整備工程は動力ユニット更新に注力した。
これで3708F-2の再入場予定車は3704と3703の2両で側面窓一部固定化再現が中心に戻る。
窓サッシ印刷の塗り潰しを方向別に改めたため油断しない限り失策は防げると思う。
施工前の妻面窓セル撤去さえ順調に進めば無難に竣工を迎えられるだろう。

京成3700形3707,3705,3702[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (パンタグラフ換装施工)

2018-02-19 21:50:48 | 京成線:3700形
取付孔径。

グリーンマックス製京成3700形3707以下6両(1次車:3708F-2)は後期仕様化を終え仮竣工していた。
ジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタの転写状況で再入場する可能性があった。
低いボーダーながらインレタ転写は完了したものの現行仕様化に名目を変更し全車再入場となる。


京成3700形3707 1次車 後期仕様(3708F-2)。

3707以下6両は3700形M1車系,3700形M2車,3700形T車(動力車),3700形T車(非動力車)に大別できる。
時間を要さずに竣工を迎えられる車両は3704,3703の2両だった。
この日の作業時間は中途半端な長さとなり入場順を考えた。
施工項目から3700形M1車系の現行仕様化に着手している。


入工中の3707。

リニューアル工事施工車の特徴である側面窓一部固定化再現方法は3708,3701と同一にする。
3700形M1車系は現行仕様化が前提で前回入場時にPT-4804形パンタグラフを再搭載させた。
実車の現状に倣いグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装を行う。
なお3708F-2もパンタグラフの随時交換を考慮せず現行仕様で固定する方向とした。


取付脚を黒色化したグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ(上野寄)。

グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装は3768F現行仕様(3次車:3768F 後期リニューアル工事施工編成)で初採用した。
換装試行車の3765でパンタグラフ取付脚が浮き立つように見えマッキーにて塗り潰している。
結局錯覚による早合点に過ぎなかった。
しかし既に手を着けてしまった上にシングルアーム式パンタグラフの取扱いが慣れていない不運も重なった。
もう後戻りは出来ず3767,3762の全台へ施工した。
その後3400形3428F現行仕様(3428F)も続いている。
グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの取付脚黒色化は必要条件になってしまい3708F-2でも採用せざるを得なくなった。


グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装した屋根板。

入場は3707を先陣にしている。
3768Fの屋根板パンタグラフ取付孔は径が細かった。
強引に押し込んだ結果1台のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフを破壊してしまった。
これを反省し3428Fでは取付孔を拡大した。
但し3768Fほど狭くなく拡大代は小さく改めた。
3708F-2はLOTを考えると3428Fに近いと思われる。
安直に竹串式でパンタグラフ取付孔を広げる方法を採った。
マッキーの被膜を計算に入れなかったため再拡大こそ必要だった。
しかし3428Fに近いとの読みは当たった模様で3768Fほど苦戦していない。


固定窓化部の参考とした3767(3768F)。

リニューアル工事で行われた側面窓一部固定化は窓サッシ印刷をマッキーで黒色化するだけである。
3701で余計な箇所を塗り潰す失敗をした。
当該箇所へ都度目印を設けるのは効率が悪い。
そこで3767(3768F)を入場させ3707の側面窓セルと照らし合わせながら作業を進めた。




3707現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

3767を同時入場させた甲斐もあり3707が竣工した。
さすがに手本が間近にあり窓サッシの塗り潰しは失敗していない。
但し都度比較する手間は否めず作業進行方法として良い選択とは言えなかった。
前期リニューアル工事施工車に改装された3707はグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ化もあり雰囲気が変わったと思う。
なお避雷器の取付は3428F,3768F同様見送っている。




3708+3707 (3708F-2:PT-7131形パンタグラフ換装車化)。


3768+3767 (3768F:PT-7131形パンタグラフ換装編成)。

前途の通り3768Fはグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへ換装されていた。
よって所有する3700形M1車系でのPT-71C形パンタグラフ搭載車は初見ではない。
しかし3768Fは後期リニューアル工事施工編成でその雰囲気は異なる仕上がりになっている。
やはりUVカットガラスとの差は大きいと感じられる箇所だと思う。


入工中の3705。

続いて3705を入場させた。
避雷器は装着しないためPT-71C形パンタグラフの方向を気にしなくて良い。
その代わりパンタグラフ取付脚を黒色化する面積を狭めた。
屋根板のパンタグラフ取付孔拡大代を抑制する狙いだった。
ところが想定より取付脚が屋根に深く嵌まると判明し試行は失敗に終わっている。
下手な簡略化を狙った竹篦返しだった。
結局パンタグラフ取付孔は3707での拡大代に戻す羽目になった。


数少ないパンタグラフ取付脚黒色化の効果が得られる屋根上見附(成田寄)。

グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ取付脚黒色化は側面からの見附向上に殆ど結び付かない。
それでも採用を継続している理由は取付脚の位置にある。
構造上車体中央寄の取付脚はパンタグラフ台枠端部に近い。
そのため未施工で装着すると銀色塗装が目立ってしまう。
施工箇所は影に隠れる位置に相当し取付脚は埋没する。
結果的にパンタグラフ台枠の浮き上がり感が強調され俯瞰での見栄えは良くなる。
この効果が無ければ3768Fのみの施工で留めていただろう。


完全固定化した貫通扉窓セル。

側面窓セルを支持する妻面窓セルは微量の流し込み接着剤で固定している。
窓セル下部のみへの投入で軽く上部を押し込むと傾く程度である。
脱落が相次ぐグリーンマックス製3400形,3700形の妻面窓セルは5面ともこの方式で統一していた。
3705からは側面窓セル支持に絡まない貫通扉窓セルを完全に固定するよう改めた。
貫通扉窓セル上下の糊代を車体に溶着させ今後の不意な脱落を防ぐ手段とした。




3705現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

この施工は追って3708,3707にも行った。
貫通扉が無い3701は施工対象外となる。
ここまで3707,3705のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装は破損させずに進められている。
予備の無いPT-71C形パンタグラフだけに3702も続けたい。
入目上1台は3708F-2で使用しないため破損復旧品を搭載する車両に充当できる。
この時点で日付を跨ぐのは確実だった。
しかし3705の竣工で打ち切りとはせず感覚を維持した状態を保ち3702のパンタグラフ換装に着手した。


入工中の3702。

3702は妻面窓セルの固定が強力な車両だった。
上部を軽く押す程度では全く取り外せる気配がしない。
止むを得ずニードルで妻面窓セルと車体の間を罫書いた後に全体を押し込んでいる。
撤去した妻面窓セルの周囲には銀色塗料が付着していた。
この溶着度合いでも妻面窓セルの撤去が可能と判明したのは安心材料にもなっている。
この後貫通扉窓セルを先に溶着し妻面窓セル固定作業と分離した。


無事取り外せた側面窓セル。

妻面窓セルは北総開発7300形M1車等の部品取車で代替出来る。
一時は破砕も考えたが無事側面窓セル撤去まで到達した。
3705までの側面窓一部固定化再現は3767を参照しながら行った。
リニューアル工事施工車の固定窓は車体中央から各々車端寄に位置している。
そこで塗り潰しは車体中央を始点に上野寄と成田寄へ別方向に向かうよう改めた。
念のため3767を常駐させてはいた。
しかし殆ど目する機会の無いまま作業を終えている。


固定窓が再現された3702。

方向別での側面窓一部固定化は施工車単独入場への切替に繋がると思われる。
作業環境都合により極力単独入場で作業を進めたい。
3702での試行は3706,3704,3703(3708F-2)のリニューアル工事施工車化を容易にする可能性があるだろう。
いよいよ最終工程のグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装へ取り掛かる。
3705への施工で屋根板パンタグラフ取付孔の拡大代が大凡掴めた。
よって現物合わせを行わずに竹串で取付孔を拡大している。


僅かに径が太くなったパンタグラフ取付孔(上野寄)。

拡大代は多くなく取付孔周囲の捲れは生じない。
3768F並の細さであればドリルを起用していただろう。
ここは3702を強行入場させた一因にもなった。
3両目の施工もあり上野寄,成田寄ともグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフは殆ど抵抗無く収まった。
同時に1台の予備品確保が確定し破損復旧品劣化時の即応が可能になっている。


パンタグラフの違いで印象が大幅に異なる3722,3702 (3728F,3702F-2)。

3728F後期仕様(1次車:3728F)は今後もリニューアル工事未施工編成で存置する予定である。
従ってPT-4804形パンタグラフも換装しない。
3722(3728F)と3702で俯瞰の雰囲気は差別化が図られ側面見附以外でも重複が避けられている。
一方3768Fとの共通項を持つようになった。
しかし窓セル類の差異が大きく編成見附を変えており同一仕様には見えないと思う。




3702現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフ換装,側面窓一部固定化再現施工)。

3702の竣工で3700形M1車系の現行仕様化を終えた。
当初グリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの換装は厄介だと思われた。
しかし思いの外順調に進められ予備品まで生じている。
3768Fでの苦戦はそれなりに役立ったと言えるかもしれない。


3702+3722 (3708F-2+3728F:リニューアル工事施工車+リニューアル工事未施工車)。

流れで施工したグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフの取付脚黒色化は側面見附でも一応の効果を得られる。
PT-4804形パンタグラフよりパンタグラフ台枠が高く角度次第ではその存在を打ち消す。
但し原則的に影に入りやすい箇所であり装着時の加工を相殺するまでには至らない。
俯瞰の際に目に留まる車体中央寄取付脚への単独施工でも十分だと思える。
ただ3768Fを皮切りに3428F,3708F-2まで採用してしまったため標準項目から外れる事は無いと思う。

日付を跨ぎながらも3両同時竣工を迎え今後の展開は楽になった。
3708F-2の再出場がようやく見えてきた。
最後の関門は動力ユニット更新の並行が決定している3706である。
3704,3703との同時入場は難しい。
再び時計次第で入場順が決まるだろう。

京成3700形3701[3708F-2] 1次車 現行仕様 前期リニューアル工事施工車 (スカート装着,側面窓一部固定化施工)

2018-02-18 21:52:21 | 京成線:3700形
前例。

グリーンマックス製京成3700形3701元登場時仕様(1次車:3708F-2)が入場した。
休車からジオマトリックス製[K'SEI]CIマークインレタ転写までの経緯は3708現行仕様(3708F-2)と同様である。
3708の整備中に急遽現行仕様化へ踏み切ったため前期リニューアル工事施工車仕様化が項目に加わった。


京成3700形3701 1次車 元登場時仕様(3708F-2)。

3701も[K'SEI]CIマークインレタ転写時の車体剛性を確保する必要性から一時的に組み立てた。
前期リニューアル工事施工車へ仕立てるに当たり休車中よりも更なる分解に至る。
固定化された側面窓の再現には妻面窓セルの撤去が欠かせない。
妻面窓セルは接着固定だが3708への施工から然程難航しないと考え作業を開始した。


入工中の3701。

最初に前面黒色塗装の補修と車体断面黒色化から手を着けた。
前面窓枠モールドの印刷剥離は銀色塗料と黒色塗料の相性が悪いらしく他編成の3700形M2c車でも散見される。
細いモールドだが補修に用いるマッキーとは光源に照らすと仕上がりが異なって見える。
細字側をモールドに当て全周に行き渡ったかを確認しながら補修を進めた。
前面車体断面の黒色化を済ませた所で異変に気付いた。
助士側前面窓端部から側板を廻る赤帯にも剥離があった。
この箇所の塗装劣化は予想外で対処方法を考えた。
以前車両番号剥離に失敗した3798現行仕様(4次車:元3798F)を3758中期仕様(3次車:3758F)へ改番した際に赤マッキーで誤魔化した。
これを参考に3701の赤帯補修を行う。


赤マッキーで修正した赤帯塗装劣化部。

3791現行仕様(4次車:元3798F)では直接[3791]を塗り潰し3751(3758F)へ改番している。
但し共に車両番号インレタを塗り潰し部へ転写したため赤マッキーが諸に顔を覗かせる箇所は少ない。
前面と側面のR部に剥離が生じた3701では隠蔽が利かなかった。
しかし他に方法が思い浮かばず赤マッキーを手に取っている。
赤帯は2/3程が失われ銀色塗装が露出していた。
細字側で赤マッキーのインクを置き少しずつ面積を拡大する。
印刷が残る箇所へ僅かに赤マッキーを被せ補修部の埋没を狙った。
場所が場所だけに前面黒色塗装補修や車体断面黒色化よりも神経を使う作業になっている。
取り敢えず引きでは目立たない状態に至ったと思う。


慌ててマッキーを除去した窓サッシモールド。

予定外の補修で作業は遅れ始めた。
続く側面窓セルの固定窓再現でも失敗を重ねた。
妻面窓セル撤去は抵抗無く脱落し順調に側面窓セルまで外せた。
固定窓化は窓サッシ印刷をマッキーで塗り潰すだけである。
ところが連続窓へ取り掛かった際に印刷を保持するサッシまでマッキーを当ててしまった。
誤りに気付いたのは窓サッシモールド下側の銀色塗料廻り込みを確かめた時である。
慌てて消しゴムで擦りマッキーのインクを除去した。


事無きを得た固定窓再現。

気付くのが早く窓サッシはどうにか銀色に蘇った。
しかし他の箇所より若干黒ずんでしまい完全に戻せてはいない。
幸いだったのは固定窓と並ぶ事だった。
黒色化した窓サッシモールドとの色温度差が強く連続窓に限れば目立たない。
銀色の油性ペイントマーカーを乗せるまでには達しないと思われそのまま車体に組み込んでいる。
マッキーの使用と塗布直後の除去が銀色塗装へのダメージを軽くしたと思われる。
たまたま間に合ったが以降の入場車では固定窓再現部に目印を設けた方が安全かもしれない。


分解されたTNカプラーSP擬3。

二度の失策で完全に調子が狂った。
間を空けた後に下廻りの整備に移っている。
先ずスカート装着用のSPフレームTNダミーカプラーを製作する。
SPフレームダミーTNカプラーへ加工されるのは3400形3425後期仕様(3428F)に装着していたTNカプラーSP擬3Xである。
既に1器は3708(3708F-2)へ転用され最後の保管品になっていた。
連結器部品以外は流用する。
鉄釘を固定していた瞬間接着剤はクラフトナイフで除去し台枠とカバーの密着度を確保した。


完成したSPフレームTNダミーカプラー。

連結器部品は保管品のTNカプラー用を転用した。
フレーム後端部を大幅に整形しており従来のSPフレームTNダミーカプラーより連結器部品の固定面積が限られる。
ゴム系接着剤を多目に塗布し連結器位置偏位防止策を採った。
SPフレームTNダミーカプラーへの再加工でTNカプラーSP擬3の基礎となったTNカプラーSP擬3Xは消滅した。
TNカプラーSP擬系ではグリーンマックス製マウントを用いたTNカプラーSP擬2に続く廃止になっている。
グリーンマックス製3150形も動力ユニット更新を検討しておりTNカプラーSP擬が姿を消す日が来るかもしれない。


TR-180床板から撤去したTNカプラーSPとライトスイッチ。

3708,3701の運転台側に装着していたTNカプラーSPは予備品に廻る。
何れも加工に失敗した部品を組合せた再生品だった。
一応連結性能に不備は無いと思われる。
現在のところ貴重な灰色成形密着自動式TNカプラーSPで万が一に備える体制を取った。
但し再生品である以上多少の不安が残る。
極力連結機会が無い運転台側への起用に留めたい。
予備品の拡充次第ではSPフレームTNダミーカプラー化の対象に挙がるだろう。
TNカプラーSPの取り外しと同時にライトスイッチも撤去した。
現行仕様では全く使用機会が訪れない無用の長物となる。
もともと操作性の芳しくないスイッチでもあり廃止している。


スカート付SPフレームTNダミーカプラーを装着した3701。

スカートの整形は3708に倣い切断式とした。
ボス撤去部の平滑化より作業性に勝る。
また車体裾との支障箇所が減りスカートの位置合わせも行い易い。
順次3700形M2c車に装着したスカート付TNカプラーSPの置き換えを進めている。
今後のスカート再装着時には切断式を用いたい。
SPフレームTNダミーカプラーとスカートの固定は相変わらずのゴム系接着剤である。
スカート位置調整の自由度を確保出来る利点には代えられず当面は変更されないだろう。


3701 [A05 特急 上野]:スカート装着,赤帯剥離部補修。


赤帯補修の嚆矢となった3758(3758F)。

種別表示ステッカー貼付はSPフレームTNダミーカプラーへのスカート固着時間を稼ぐため最終工程に廻った。
運行番号,行先表示,種別表示は富士川車輌工業製ステッカーで3700形他編成と揃える。
何れもステッカー断面を塗り潰し切り出しの甘さが部品に紛れる対策を施した。
種別表示は[特急]のため赤マッキーを起用している。
前面赤帯の補修はR部が該当したためか余り気にならなかった。
3758Fでは車両番号標記が広範囲に施した赤マッキーでの補修を隠蔽してくれている。
この時期に赤帯補修を行うとは思いもしなかったが3758Fの先例と現状が後押しした。




3701 点灯試験[A05 特急 上野]:前照灯(現行仕様化)。


3701 点灯試験[A05 特急 上野]:尾灯(現行仕様化)。


3708 点灯比較[A05 特急 上野]:前照灯(3708F-2)。

点灯試験の結果も良好だった。
装着するFS-547非動力台車はビス締結式で旧来の集電機構を持つ。
加えて休車期間が長く清掃も行っていなかった。
しかし集電板と導電板研磨の効果は持続しており未だに輝きを帯びていた。
導電グリスを除去した影響は無い模様で前尾灯共に安定した点灯が保たれている。
ライト基板は3721後期仕様(1次車:3728F)から発生したライトユニットごと転用しており3708と同一LOTで揃えられた。




3701現行仕様前期リニューアル工事施工車(3708F-2:側面窓一部固定化再現施工)。

予定より遅れが生じたが無事3701が竣工した。
側面窓セルの固定化再現時に誤って黒色化した窓サッシモールドは海側である。
一部に怪しい箇所が残るもののリニューアル工事施工車らしく仕上げられたと思う。
前面黒色塗装及び赤帯補修が加わり3701の工程は正しくリニューアルと呼べる内容になった。

3708,3701の竣工で3708F-2の現行仕様化は3707以下6両の中間車が順次入場となる。
仮竣工した3700形M1車系はPT-4804形パンタグラフを再搭載させたばかりだった。
しかしグリーンマックス製PT-71C形パンタグラフへの再換装が決定し再び装いを改める。
3706も動力ユニット更新が工程に含まれ優先順位に悩む。
作業当日の時間猶予を考えながら入場車を絞りたい。